2020年 11月   
 11月5日(木)伊豆イクスの皆さん来広
つばさスクールの岩村校長から「伊豆のイクスの皆さんが飛びに来られるので
対応してもらえませんか?」と電話あり。
車の回収やジモピーとしてのダミーフライトの役割と承知した。
自分だけでは心もとないので田原さんに声をかける。
10時半過ぎ神の倉へ到着。
つばさスクールは朝早くから新人さん講習をしていた。
田原さんと理事の中村さんが到着。
11時過ぎイクスの皆さんワンボックスカーで5名到着。
ビジター登録をしてもらい早速荒谷山テイクオフを目指す。
途中サブランの案内をし田んぼに吹き流しを建てる。
ビジター登録によると皆さんXCばかりで伊豆の猛者ばかりで
あれこれ説明は不要の人ばかりだ。
ジモピーとしてサーマルポイントの説明は出来るが、本日只今
どこで上がるかを言うは難しい。
ダミーフライトで示さないといけないのだがこれは無茶苦茶難しい。
9月14日の九州のビジターさんの時は上手くいったのだが・・・
先週土曜日は天気の良い日で、荒谷山テイクオフは北東微風だったので
北尾根を攻めに行ったのだがあえなく撃沈。
直ぐ後に出た甲斐さんと田原さんは正面尾根・ボールで上げた。
今日も同じような条件なので北尾根か?と思ったが先週の事もあるので
あえてリーサイドの南小山を狙う。
風向は定まらずしかも微風。

13時4分北東微風の中、北斜面から正面ぽくテイクオフ。
直ぐに右ターンして南小山を探るも全く何もない。
最後の頼みの綱マキゴンポイントに移動。
100m高度を下げたのだが何とかバリオの優しい声に出会う。
2m/Sec前後のリフトなのだが外してはならじとハイバンクで廻す。(半径12m)
何とかテイクオフレベルプラス40mになった。
南小山に戻って海抜700m。
私が上がり始めたので皆さんテイクオフして来た。
少し沖に出して広くリフトを探ってみたが、見る間に高度を失い
南小山に戻ってテイクオフレベルになり、粘ってテイクオフレベルより40m上げて
テイクオフ上空に付ける。
2m/Secのサーマルで海抜915mまでは上がる。
皆さん上がり下がりが激しいがマキゴンポイントで確実に上げ直している。
ダミーフライトは一応成功と言う事にしてもらおう。
ゴープロのキャッチが外れて落下防止のラインにぶら下がっている。
リフトが穏やかになった所で両手を使って再セット。
養泉寺裏の403mに渡ってやろうかな?と思って沖に出したがシンクの嵐。
直ぐに旋回してテイクオフに戻る。
田原さんが皆さんを送り出して最後に一人でテイクオフしようとしている。
トップランしようかと高度処理したが間に合わず、その後は
三篠園近くの田んぼにランディング。
中村さんンも降ろしていた。
田原さんは養泉寺裏の403mに渡って遊んでいる。
イクスの皆さんは全員メインランディングに降ろしていた。
中村号で迎えに来てもらい、イクス号と田原号を回収して降ろす。

「3時のあなた」には少し遅いが神の倉テイクオフに上がる。
イクス号に乗せてもらったので神の倉公園の説明する。
春は桜並木と藤棚、現在は見ての通りモミジの紅葉。
大きな石の石組や遊歩道などの立派な公園。
この公園が個人の整備に寄ると聞いて皆さん感心することしきり。
神の倉テイクオフは又も微風。
何とかダミーを勤めようと、島野さんにキャノピーを捧げてもらい
15時50分テイクオフ。
南小山手前まで行きターンして、何事もなくぶっ飛び。
イクスのメンバーも2人だけ飛んで終了。
今夜は下関に泊まって九州を巡る予定だそうだ。

今日も何とかぎりぎりダミーを勤められたと思うので良かった。
皆さん猛者ばかりなので、帰りも広島に立ち寄ってクロカンチャレンジしてもらいたいものだ。
「帰りの駄賃に広島に寄ってください」とお誘いしたのだが。

 YOUTUBE動画

フライトデータのページ

 11月12日(木)平日飛び
金谷さんがロゴ入りの新機体を手に入れた。
GOLD VALLEYの文字とゴルバレのロゴを縫い付けてある。
早く試乗したいと言うので平日フライトになった。

午前中は月に一度の篠笛教室「篠音の会」がある。
芸能関係の先生方は発表の場が極端に少なく収入の場が閉ざされて大変のようだ。
鼓谷先生は笛全般が吹け能管も吹かれ、太鼓の教室も持っておられる。
14日奈良の東大寺に招かれて、新機軸の狂言紙芝居をされるそうだ。
篠笛・能管・太鼓を鳴らし本格的な狂言口調で東大寺にまつわる
狂言紙芝居をされるそうだ。何だか面白そう。
厳島神社の御神能で狂言のシテも6年ばかり勤められたので本格的である。
人間国宝の茂山千五郎師に師事された。

篠笛教室「篠音の会」が11時過ぎに終わり昼食をして神の倉に駆け付ける。
金谷さんの新機体「ゴルバレ号」を無風の中立ち上げてみる。
ライン取り等々問題なさそう。
無風近くで、神の倉TOも荒谷山TOも風向は定まらない。
天気予報は北東だったのでとりあえず荒谷山へ金谷号で
柳田さん、三好さん、斎藤さんの5人で上がる。

上がってみると荒谷山TOには若い外国人(アメリカ?)がテイクオフに居た。
全くの無風なので、前でサーマルが発生していてブロックしているので
無風なのだと皆で言い合いながら準備を進める。
一番手は金谷さんの新機体「ゴルバレ号」からテイクオフ。
南小山付近でリフトを拾ったがキリキリ廻す程のパワーもなく
トップアウトし50mばかりでじっくり探っている。
それを見た柳田さん急いでテイクオフ。
南小山を探るもシンクの嵐で正面尾根の先端あたりで下降はストップし
何とか持ちこたえじっくり廻し続けている。
そのうち金谷さんも柳田さんと同じ高度に下がってしまった。
ところがこの二人驚異の粘りを見せてあげてきて、正面沖で若干トップアウトした。
三好さんテイクオフして3人バトルで上げて行く予定であったが
3人連れで下がって行ってしまった。
地上150mで粘っていたようだったがあえなくランディングした模様。

美香ちゃんが「南小山でレベルの高さがないと不安ですぐに離脱してしまう。
安全にランディングできる高度とコースを見ていて指示してほしい」と相談。
まだ南小山を本気で探ったことがないようだ。
南風であれば南小山の尾根上を下がって行っても十分ランディングに届く事を説明。
1m/Secくらいの南風でテイクオフし南小山を目指している。
徐々に下がりながら南小屋で下げ止まって一周した。
上がって行かないので離脱してもう沖に出そうとしている雰囲気。
「もっと前!」と無線で伝える。
南小山の南に少しだけ出したら良さそうなサーマルに遭遇。
遠慮深げに廻しているので「キリキリ廻して!」と指示。
しっかりサーマル捉えて上がり始めた。
南風は弱いし荒谷山であちこちのサーマルが収束していると良いのだが・・・
「サーマル外さないように少しづつ荒谷山山頂にずらして行きな!」と最後通告。
指示したら後は美香ちゃん自分でしっかりサーマル捉えて荒谷山上空海抜1000m。
さて自分も飛ぼうかと準備を始めるとずっと見ていた外国人青年2人近寄って来た。
自分たちよりウンと小柄な女子がはるか上空に上げて行ったので
感心し興味をそそられて一人になった私に質問して来た。
半分以上は手振り身振りで何とか会話が成立。
会話と言っても自分が知っている少ない単語の羅列。
タイのパっちゃんから「お父さんの英語、かわいい」と笑われるやら気の毒がられる。
私の英語は和英語なので何度も言わないと通じないのである。
インドに行ったとき、インド人の英語も殆どわからなかった。(嫁さんも分からないと言った)
訪ねて行ったシュワクマルさん言ったら、ヒングリッシュ(ヒンズー英語)ですと笑っていた。
それを聞いて私のトラウマも少しは和らいだ事を思い出した。
相手は二人、こちらは一人なので覚悟を決めて話を聞こうじゃないか!
此方はジジー一人なので手加減してくれ単語のみの会話となった。
パラを指してないか言っている。私が「ハウマッチか?」と言ったら頷いた。
60万円と伝えたいのだがなんちゃらthousandかmillionで迷ったのだが
切羽詰まって「60万円」と答えたら、おお!とびっくりしたので伝わった。
美香ちゃんを指さして「height」が聞こえたので「one thousand」。
自分は「three thousand」とか「four hours」とか「hirosima city」とか
「spain」「france」「bari」「taiwan」で飛んだことを理解してくれたかな?
パラをやりたそうだったがスクール案内は単語だけでは無理だし
「タンデムフライト」があることは伝えた。
いくらかかるか聞いた気がしたので「1万5千円」は通じたのだが
「fifteen minutes」は何のことか伝えきれなかった。

14時31分南に向けてテイクオフ。
南小山を過ぎても何もなく80m下がる。
マキゴンポイント手前で何とかリフトに遭遇。
0,5~1m/Secの上昇でそっと廻す。
時々強いのもあるのだが半分上がって半分下がる。
テイクオフレベルを超えたのでテイクオフへずらして行く。
左ボール奥で海抜690mに上げたが、ちょっと沖に出したら下がり始めたので
右ターンして右ボール奥を目指す。
何とか右ボール奥の壁に取りついて下げ止まる。
ここはステイは出来るのだがクルクル廻す程のサーマルに出会わない。
南小山に行ったり来たりして、もう一度左ボール奥に移動すると
何とかサーマルゲットし海抜790mまでは上がった。
車の回収と二本目のフライトで皆さん上がってきているので
トップランチャレンジしようとテイクオフに近づいて行った。
しかし南側斜面に全くリフトを感じないのでトップラン取りやめ。
後はどう足掻こうとリフトは見つからず。
テイクオフから皆さん見ているのでサブランの土手ランを見せようと・・・
八の字ランディングアプローチは良かったのだがグランドサーマルがあって
思いより7mばかりオーバーで小川の橋の上にランディング。
金谷さんが土手ラン狙っていそうなので田んぼランにしたらと無線飛ばす。

後から美香ちゃんのフライトを聞いたら、バリオとGPSの電源を
入れることを忘れていたようだ。
上昇音無しで荒谷山山頂上空海抜1000mまで上がり落ち着いて電源入れたようだ。
無音で尻センサーだけで渋いサーマルで上げたので、本日の英雄か・・・

自分は最高海抜690mで30分のフライトだった。
回収が終わって三好さんの弟の隅田さんの立ち上げを
微風の中金谷さんが指導。
隅田さんグラハンで傾きを左右に走ることで修正。
上にあるキャノピーの傾きを目視でなく、ハーネスのテンションだけで感じて
左右に動いてちゃんと修正が出来ている。
今年中に神の倉デビューと言ってもらったらしくパラを担いで走って
セッティングに行き何度もグラハンやっていた。
きっと初フライトは近いに違いない。
夕方ゴルバレの壁に看板を掛けるための2連梯子を隅田さんと手伝う。
終わってお茶を飲みながら皆で反省会。

 フライトデータのページ

  11月15日(日)強風南屏風
ハンバーガーショップ「ゴルバレ」店内のテレビ画面で
私のフライト動画を流してくれている。
フライトの動画なので空中画面ばかりでお客さんは退屈しているだろうと言うと
見ているお客さんもいて時々パラグライダーの質問もあるそうだ。
半年ばかりかけて神の倉パラグライダーの紹介動画を作ろうと思う。
皆さんのテイクオフやランディング、山の景色など撮りためたいと思っている。
神の倉に上る途中素晴らしい紅葉を撮る。
写真家でないので構図など考えることもなく撮るには撮ったが・・・
今日はプレジャークラブの皆さんのテイクオフを収録。
つばさスクールの練習生さんたちも神の倉テイクオフでスタンバイ。
副校長のレイ子さんが慎重にディレクターを務めていた。
プレジャークラブの加藤さん・大川晴さん・津川さん・船重さん・服部さん・河野さん・高木さん
小田さんを撮ったところで大川晴さん達が車回収の為上がって来た。
カメラを大川晴さんに渡し、美香ちゃん・不良おやじ・高木ひろみちゃんを撮ってもらう。

予報では昼から南風に変わり強めの風だったので南屏風を目指すつもり。
早く出ようと、上がって来た津川さんにパラを広げてもらう。
私が高木ひろみちゃんの傍に置いたので遠慮して半分しか広げてなかったらしい。
先に出ようと立ち上げたらキャノピーは半分ヨレヨレで上がって来た。
キャノピーを降ろすとひろみちゃんの上に架かりそうだったので修正しながら立ち上げ。
13時9分出てすぐ南鞍部を目指し、リフトがあったのでひろみちゃんがスタンバイしてるのは
分かっていたが失礼してテイクオフ前を一周する。
テイクオフ上空65mで通過。
美香ちゃんが同行度で南に進行中。
南鞍部を越えるときにはずっと時速10Km台で進んでいるのでアクセル投入。
すると美香ちゃんの機体をスルスルと追い越した。
鞍部を渡っても次の稜線上に行けるか心配だ。
鞍部を越えて斜面で微かなリフトでもあればとアクセル解除。
稜線にたどり着いたら上空43mなので構わず稜線上を進む。
有留側からリフトが有るようで、ボコボコに荒れていて緊張する。
時速10Km台に落ちた!時々時速10Km以下になる。
40mばかり尾根上空を進んでいるのだが強風で何時潰れるか・・・
南屏風に低い高度で突っ込むか、強風で突っ込むと叩き潰されるポイントがある。
バミューダ海域になぞらえて「魔の三角地帯」と名付けた。
何とか「魔の三角地帯」を抜けたので強いリッジ風に負けないようにアクセル投入。
安定したリッジ帯に入ったようだ。
海抜560m前後で編流飛行時速10Km台で乱流はなく飛べている。
過去日高さんが此処で4時間フライトの記録を作ったが、この条件だと
夕方まで飛んで居れるのではないかと思ってしまう。
「高木さん・・・」とつばさの岩村校長の声がしたように思った。
高木さんも青い機体なので間違っているのかな?
暫くして「稲垣さん、ランディングは南西6m吹いています」と注意喚起の無線。
夕方まで飛んで風の収まるまで飛んで居ろうかと思っていたのだが
岩村校長の優しい天の声なので素直に従うことに・・・
6mは私のパラの運用限界だし、低高度は地形で荒れているだろう。
ランディングに戻るのにフォローで飛ぶと潰れた時悲惨なことになりそうなので
南西風の中、編流飛行で北上して行く。
バレーウィンドでバックフライト避けるため、土砂集積場上空で
左ターンして山側に寄せて行く。
海抜350m、前に後ろにも行かずアゲインストで並行移動になっている。
少し高度を落としてランディングアプローチの目途を立てようとビッグイヤー。
シンク音がしっかりするのですぐにやめた。
八の字旋回でアゲインストの機速は10Km以下になるが前進はする。
地上130mあたりで荒れだしたので緊張。
岩村校長が何か言ってくれているが聞き取れないし、
荒れているので聞き返しも出来ない。
最後の高度処理はパークゴルフあたりで行い、前進することを確認。
ターゲット上空で最終調整して二振りしてランディング。
夕方、神の倉の風情報を確認するとランディングした後
20分後には8m吹いていた。ヤレヤレ😥

テイクオフ13時9分、ランディング13時38分

本日の風情報

   
   メインランディングの風               神の倉テイクオフの風

本日のYOUTUBE 動画

本日のフライトログのページ

  11月29日(日)祇園座友情出演
3年前から鼓谷先生の篠笛教室「篠音の会」に嫁さんと通っているのだが全く上達しない。
自分は音感もダメ!リズム感もダメ!
全く、幾らやっても無駄と分かっているのだが「5年で一曲吹けるようになったら
辞めます」と宣言したものだから辞めるに辞められずにいる。
合奏となると皆さんと合わせることは難しいし、重奏などは訳が分からなくなる。
そんな訳で発表会ではいつも撮影班に回っている。
今回は鼓谷先生が祇園公民館で主催されている「祇園座」の太鼓発表会に
福田公民館でやっている「篠音の会」が友情出演となった。
祇園公民館では名前と電話番号記入そして体温検査で入場。
椅子はソーシャルディスタンスで大ホールに60席限定。
太鼓の祇園座は子供から大人まで幅広く参加者が居る。
太鼓の「基礎練習」で小太鼓が8拍打つ間に太鼓が1と5打つ。
次に1と3と5と7を打つ。
小太鼓がいくつ打ったか頭で考えていたらとても間に合わない。
嫁さんにその事を言ったら「体で分るでしょう」と言われた。
若いころスナックのママに「ダンスなどしたことがない」と言ったら
「簡単なワルツを教えてあげる」と言われた。
「アンドゥトゥワ」で「アン」で右足を出すと言われたのだが
3回目あたりの「アン」がどこなのか分からなくなる。
リズム感がないので皆さんと合わせることが難しい。
太鼓の響きは耳で聞くのでなく体で聞くので嬉しい。
今回は老人施設の慰問演奏でなく、先生の前で吹くので
皆さん結構緊張したようだ。