2016年 7月   
  7月3日(日)可部運動公園パラ練習バーン
紆余曲折はあったが、ようやく可部運動公園の多目的広場の
斜面を利用してパラグライダー練習バーンのお披きである。
プレジャークラブの部員達が9時集合し、運動公園が用意してくれた
三角コーンや旗竿や注意喚起のボードをネコ車に乗せて多目的広場に移動。
広島市ハング・パラグライダー連盟が19万円、広島市が140万円出して
桜の木と楠木?を移植し、斜面の凸凹も修正してもらった。
市の3名の担当者も立ち会ってくれ練習生のフライトが始まった。
無風~0,5mの風の中何とかテイクオフ出来、練習にはなりそうである。
曇り空だが雲の隙間から日が当たると弱いブローも入ってくる。
神の倉の風をネットで調べると南西の風が8mを越えているのに、
此処は無風に近く風向きも斜面正面ぽく入ってくる。
可部運動公園は四方が山などに囲まれ、コップの中のようである。
風向きに左右されないのであれば、新人さんの練習バーンとしては理想的かも・・・・

   

  

  

YOUTUBE動画

 7月10日(日)新人さん神の倉初デビュー
プレジャクラブの今田さんが本日初デビューとなった。
半年?ばかり荒牧牧場やMLで立ち上げ稽古など積んで
やっと神の倉での初フライトである。
高度順応のタンデムフライトを省いていきなり単独飛行である。
テイクオフは弱い西風。
初フライトは山の崖っぷちから飛び出すので、初テイクオフは緊張する。
緊張を和らげる為にも、何度か立ち上げてみるのが効果がある。
3度ばかり立ち上げてみて、4度目風の弱い中綺麗にテイクオフして行った。
田原さんの誘導もちゃんと聞き分け、落ち着いた操作をしていた。
初フライトでは緊張してイントラの誘導も半分くらいしか聞こえず
ヤバイフライトになりがちなのだが今田さんは違った。
落ち着いて指示に従っていた今田さんは、将来上手なパイロットに育っていくだろう。
プレジャークラブには5名ばかり初フライトを目指して頑張っている人がいる。
パラグライダー人口が減少傾向にある中、広島の仲間が増えていく事はうれしい。
可部運動公園が使用できるようになり、より多くの人の目に触れる事になるだろう。
パラグライダー仲間が増えることを願う。

テイクオフからの動画

ランディング場からの動画

 7月19日(火)九州遠征フライト 佐伯市蒲江
プレジャークラブのリタイヤ組の要望で田原さんが九州遠征を計画してくれた。
熊本復興支援と言うことで、高速代金や宿泊施設が安く設定してある。
現地の皆さんが苦しい思いをしているのに、空を飛ぶのは?と思ったが・・・
国を挙げて九州へ来て下さいと援助金まで出している。
私達のフライト旅行で、幾らかでもお金を使い役に立てばこんな良い事は無い。

田原家AM5時集合し、甲斐さん・斉藤さんの4名で我がボンゴで出発。
下松SAで川原さん・山本さん・柳田さん・本田さんと落ち合う。
別府SAあたりで昼食と思っていたが、高速道路は一本で繋がっていて
11時前には蒲江に到着した。
たかひら展望公園を見上げるとトンビが舞っている。
すぐにたかひら展望公園に急ぐ。
山頂の駐車場に車を置き、テイクオフ場見に行く。
結構な傾斜でテイクオフは楽なようだ。
持参した吹流しを立ててみるも、殆ど風が無い!
海岸砂浜で一応ランディング誘導の為、0,5mばかりの風で田原さん一番でテイクオフ。
柳田さんが二番手でテイクオフしたが、田原さんより先に下りてしまった。
田原さんは30分ばかりリッジで遊んでいた。
二人とも斜面でギリギリのテイクオフとなり、梢をガサゴソ言わせながらのテイクオフだった。
暫く待っていたのだが良い風にならないので昼食する事に。

今夜の宿泊施設の大分県マリンカルチャーセンターのレストランで昼食をとる。
此処から山を見ると真正面にたかひら展望公園のテイクオフ斜面が見える。
そこそこの風が入ると良いリッジソアリングが出来るのになあ・・・
昼食は海鮮丼など食べる。
14時過ぎにもう一度たかはら展望公園に上がる。
途中、海岸砂浜のランディング場を確認し、駐車場に一台車を置いておく。
テイクオフ場はやはり0,5mちょっとの風だ。
テイクオフの立ち位置をもう少し上にしたい。
キャノピーを上の段で田原さんと柳田さんとで捧げ持ってもらうことにした。
コンクリート製の柵にラインが摺れて切れるかもしれないので
ボンゴに積んでいた銀色の遮光ーシートを柵に掛ける。
これで立ち位置は2mばかりバック出来、キャノピーも半分立ち上がった状態になった。
川原さん、本田さん、斉藤さん、甲斐さん、私の順でテイクオフ。
右に廻りこんでリッジを望んだがシンク音はしないもののじわじわ下がっている。
何もすることが無いので、海上に出してみる。
海上に出してもシンク音はしないので、海岸より140mばかり出してみた。
高度は125mあるので海岸線と平行して進んでみる。
ターンして平行してバックし、海岸に高度73mで帰って砂浜にランディング。
ハリセンボウの干乾びた魚体をキャノピーに引っかかって臭くてたまらん。

全員一本は飛んだので、宿泊所のマリンカルチャーセンターの戻る
夕食は海の幸たっぷりの献立で、お腹がはち切れそうな程であった。
夜は私達の部屋に全員集まって、本日撮影した動画を田原さんが持参した
小型のプロジェクターで見て反省会。
ワイワイと楽しい一夜であった。
 7月20日(水)大観峰
昨夜東京の娘さんから甲斐さんに電話あり、お孫さんが熱を出したとのSOS.
朝食を7時にして、日豊線の佐伯駅に甲斐さんを送って行く。
国道10号線を山に入り豊後大野市から竹田市、外輪山の
卯の鼻を下って阿蘇市に入る。
卯の鼻あたりで雨に会う!今日のフライトは無理かな?
美祢市の河田さんと内牧の「はな阿蘇美」で落ち合う。
此処では雨は上がっていた。
大観峰からテイクオフし南南東の残土置き場みたいな土地をチェック。
廻りの田んぼより2mばかり高く広さは充分のようである。
大きな田んぼ5枚分の広さはあるが、中央に深さ2mの溝が2本ある。
広いからと安心していると大怪我をするだろう。
次に田んぼが開いた時に降りるテイクオフから南西の田んぼを見に行く。
今年は田植えが遅れたらしく水が張られ苗が小さい。
農道に降ろせてもキャノピーが苗を痛める。
どこか良い所は無いか探すと、内牧地区の奥まった所に牧草地があった。
3枚の田んぼの広さで、牧草は刈られて直ぐのようで
白いビニールの牧草ロールが積み上げられている。
風は無風で風向きが判断できない。
内牧温泉地区で昼食を摂ろうと駐車場を探して留める。
ネットで有名な「いまきん食堂」を看板で見つけて歩いて行ってみたが、
その地区は皆さん定休日だった。
歩いていたらラーメン屋さんが会ったので4人が注文。
ラーメン屋さんの傍らに地震後に温泉が湧いていた。
その敷地にテーブルを出してショートカットの若い女性が据わっていt。
気になったので何をしている所?聞くとボランティアセンターだとの返事。
建物は地区のコミニティセンターだがボランティアセンターとして
使わせてもらっているとのこと。
彼女は長野県から来ていると言っていた。
現在はこのボランティアセンターには10名しか居ないと言っていた。
私も東日本大震災にはボランティアに行っていたと話をする
その事を話して、少しだけ連帯感を共有。

昼食後大観峰へあがっている。
駐車場から500mばかり歩いて展望台のテイクオフ場へ。
殆ど無風で本流は北風。
空にはムクムクと積乱雲が湧き出している。
テイクオフは出来そうにないし縦しんば出来ても、雲底が低いので
雲の吸い上げに会ったら命がいくつ有っても足りない。

夕方早めに引き上げ、「かんぽの宿 阿蘇」に向かう。
なかなか立派なホテルだった。
早速大きな露天温泉風呂で、一時間ばかり皆でワイワイと話に花が咲く。
夕食は矢張り豪勢なもので、糖尿病の私には多すぎる。
中でも馬刺しは少量であったが絶品であった。
一階のロビーでは神楽が舞われているので動画を摂りに食事を中座。
「天岩戸」も演じられていたが、何故か熊本地方でもヤマタノオロチが演じられていた。

部屋割りは女性二人部屋だったのだが、甲斐さんが帰ってしまったので
斉藤さんを三人部屋に来てもらう。
夕食から部屋に帰ると布団が川の字に敷いてある。
斉藤さんが寝不足になると可愛そうなので、πの字に布団を敷き直す。
山本さんの部屋では遅くまで飲んで議論が盛り上がっていたと斉藤さんの弁。

 19日・20日の動画

 7月21日(木)大観峰フライト
今日は昼から広島に向けて帰らなければならない。
5時半頃目を覚まし、朝風呂に行くと皆さんも入って来た。
本物の温泉なので当然朝風呂は欠かせない。
大観峰で飛べそうなら早めに上がろうと、宿の朝食は7時とする。
バイキング形式の朝食で、本田さんはご飯もの無しでおかずだけを
我々の3倍は取って来ていた。
この食い力を見ると、私と同年齢なのに余程元気な筈である。
大観峰駐車場からふうふう言いながら、500m歩いてテイクオフポイントに辿り着く。
河田さんが持参の釣竿に吹流しを立ててくれた。
風は西南西で0,5~1mばかりで吹いている。
昨日の牧草地で待ちうけ、ランディングの誘導する為田原さんがテイクオフ。
ぎりぎりレベルでは飛んで居られる。
沖にだしてみると沈下は無くなり少しずつ上がって、飛んでいられる様だ。
次に飛ぶNP生たちのため、田原さんはランディングしていった。
ジモピーらしき人が1人で来て、パラを拡げ始めた。
田原さんは沖でまだ粘って飛んでいる。
山本さんはジモピーに遠慮してキャノピーを拡げていない。
ジモピーがテイクオフするものと待っているのだ。
どうもテイクオフする気がない様なので山本さん「先に行っても良いですか?」と
ジモピーに声をかけテイクオフ。
風は弱くテイクオフ場は緩斜面なので、山本さん走りに走る!
ジモピーの立ち上げは延々と続く。
ランディング場は思いのほか短くオーバーランしそうらしく、
田原さんの緊張した無線誘導が聞こえる。
ジモピーの立ち上げは続くので次の本田さんはイライラして待っている。
本田さん強めの風で立ち上げたら後ろに引きずられた。
少し収まった風で本田さんテイクオフした。
少しリッジが利用できそうでレベルで飛んでいる。
沖に出して10分ばかり飛んで、田原さんのランディングアプローチの指示が飛んでいる。
立ち上げばかりやっていたジモピーがやっとテイクオフしてくれた。
テイクオフして直ぐに大観峰の先端にトップラン。
そこで矢張り立ち上げをやっている。観光客に見せたいのかな??
ヤレヤレ、これで我が軍団もテイクオフ出来る。
斉藤さんテイクオフし、皆さんと同じように10分ばかり飛んで無事ランディング。
柳田さんもテイクオフし、同様にフライトし無事ランディング。
少し風が強めになって河原さんテイクオフしトップアウトしリッジソアリング。
私も飛ぶことにして準備を始めると、河原さん暫くして飛んでトップランした。
私もリッジソアリングを楽しむ。
私がトップランしないと下に居る人が上がって来れないので早々にトップラン。
ランディングでお世話になった地主さんにビールを持参する。
12時頃帰途に着き、途中手打ち蕎麦で昼食。
19時半広島に帰着。

 21日の動画

 7月24日(日)パパと飛んだよ
中野フライヤーはパラを始めた頃から娘(湖雪ちゃん)とタンデム飛行する事が夢だった。
昨年パイロット証を取り研鑽を積んで、まずフライヤー仲間や奥さんを
パッセンジャーに予行練習していた。
子供用のハーネスを松代さんから貰って準備万端。
(残念ながら松代さんは子供用ハーネスを使うことは無かった。)
本日は風もそこそこ入っているのでタンデム飛行を決行。
廻りの人でラインチェックやハーネスチェックを入念にする。
湖雪ちゃんもパパと飛ぶのが夢だったようで全然緊張感は無い。
そこそこ風が入っているなか、クロスで立ち上げ一発でテイクオフ。
トップアウトする状況ではなかったのだが合計3本は飛んだ。
湖雪ちゃんも大喜びであった。

後日談
NHK広島放送局の「アイラブビデオ」に投稿したら8月5日に放映された。

 
 タンデム飛行
 7月31日(日)雲の吸い上げ後大夕立
本格的に夏になり一週間に一度のフライトで良い。
プレジャークラブの朝練に付き合い8時半神の倉集合。
少し高層雲は張っているが、既にあちこちで綿雲は湧いている。
早々と第一陣は上がって行った。
NP生とB級生たちなのだが、今は殆ど誘導はしなくて良い。
何か危険が迫れば指示するくらいであるが、一応イントラさんは待機。
第二陣で私も上がり、久しぶりにプレジャークラブの練習生達の
テイクオフの動画を撮影。
B級生たちの若手はドンドン上手になりNP生の年寄りを追い越す勢いである。
歳をとると今まで生きて来た自信が大きいので、人のいう事を素直に聞かない。
何とか自力で華麗なフライトを!と望むのだが、そうは問屋が卸さない。
本日はリタイヤ組の柳田さんが、沖に出して地上150mばかりに下がったが
何とか弱いサーマルを拾ってレベルまで復活。
更にLD上空あたりで上げ直し海抜1000mを越えていたのかも・・
上空には崩れかけた積乱雲があり弱いながらも柳田さん上がっていた。
思わず「雲に吸い上げられそうならどちらに逃げるか決めておいて!!」と無線を入れる。
左程の強烈な吸い上げは無さそうで落ち付いてフライトを続けていた。
IWさんは川で洗濯をしたらしい(笑)
手練達もぼちぼちテイクオフして居るので、私も斉藤さんに撮影をお願いして
12時半西斜面からテイクオフ。
テイクオフ南側鞍部辺りで弱いサーマルにしがみ付いていると少しずつ上がって行った。
海抜1300mまで上がると雲の吸い上げ影響らしく、頭上にはねずみ色の雲底。
雲底までは100mは充分あるが、雲の囲まれそうなので白木方面に逃げる。
ビッグイヤー掛けて高度を下げながら、サンユアーズ白木店上空でMLに戻る。
途中下がりすぎて大丈夫かな?と心配したが充分高度を残してランディング。

 本日のフライト動画