2020年 6月   
 6月7日神の倉の雑巾掛けとトップラン
今日は荒谷山のテイクオフの斜面保全の工事だ。
植生土のうに土を充填し、テイクオフしやすいよう斜面をなだらかにする
プレジャークラブのメンバーは早めに集合して荒谷山へ。
服部さんと津川さんが軽トラ提供して呉れた。
スコップも持参してくれたので、300袋?の植生土のうも2時間ばかりで
テイクオフ斜面に敷き終わった。

風予報は北東風なので、ベテラン達とハングは荒谷山に残った。
残念ながら良いリフトに恵まれなかったようだ。
神の倉に上がったメンバーも東風なのでぶっ飛びかテイクオフを中止をした。
私はぶっ飛んでしまったが、その後飛んだベテラン達は高く上がったようだ。

金谷さんがカレーとハンバーガーショップを準備している。
プレジャークラブの有志が集まってカレーを試食をするのでご相伴する。
仲間内なので忌憚のない意見も出ていた。
お店の名前は「GOLDEN VALLEY」に決めて看板も出来上がっている。
オープンの日取りはまだ決まっていない。

夕方には南風に変わる予報だったので神の倉に上がる。
田原さんが居てベテランたちが海抜1500mに上がっていて
さっき出た兵萬さんも一気に上げて行ったと教えてくれた。
意気込んでテイクオフするもサーマルに行き合わない。
沖に出してぶっ飛んで行くのも癪なので山肌を磨く。
テイクオフ前もリフトがないので、神の倉鉄塔下に移動するもトップアウトしない。
後から出たプレジャークラブのメンバーは沖でトップアウトしている。
おこぼれを貰うべく下に潜って行くのは癪に障るので此処で何とかしたい。
鉄塔下の左尾根の南側の若葉が白く揺らんでいる。
あまり使ったことのない斜面だが、せっせと雑巾掛けして鉄塔レベルには戻した。
テイクオフ右尾根の林道近くで若葉色のパラがユラユラと舞い落ちて行った。
尾根のローター域に嵌まって墜落の憂き目にあったようだ。
現場の確認する為テイクオフ右尾根に取り付く。
南風で若葉が白く揺らいでいる。
テイクオフからマイナス70mだが復活できそうだ。
此処で雑巾掛けして高度を上げてトップランを果たしツリーラン救出に向かおう。
3回ばかり振ってリフトの強さ確認。
2m/Sec強のリフト貰いながらテイクオフに戻ると高さもジャスト。
一発でトップランディングを決めた。

 YOUTUBE動画
https://www.youtube.com/watch?v=okzWU49owwU

 フライトデータのページ

津川さんがテイクオフに残っていて、二人で2連梯子を運ぶ。
地森さんがあっという間に追い越して行った。
ようやく現場に辿り着いたころには、エイト環で脱出して降りてきた。
パラの回収は明日という事で下山。
駐車場で岩村さんに回収の相談したら、タンデム飛行の予定が10時にあるので
それを済ませてやりましょうという事になった。

8日は、吉岡さん、竹井さん、兵萬さん、勇さん、服部さん、加藤さん
大川さん、三好さん、金谷さんが8時半集合。
現場で高い木に2連梯子を立てかけ、その上に5本の木をくくり付け足場を作った。
12時前に岩村夫妻が現場に到着。
10分ばかりで上る段取りをして、15分で20mばかりを登った。
パラの回収の為シュリンゲとハーネスを使って見事な動きでに回収。
高いとこに登るとどうしても木にしがみ付きたくなるのだが、岩村さんは
シュリンゲで体を確保し木から1m以上体を離し両手を使って作業。
見ていてほれぼれするプロの動きであった。
2時間もしないうちに回収は完了。
手伝いに来た9人は為す事もあまりなく、感心するばかりだった。
岩村さん、ありがとうございました。

 6月17日(水)ゴールデンバレー本日オープン
ハーレー乗りでパラグライダーフライヤーの金谷オーナーが念願の
レストランをオープンさせた。
もともとは仲間たちの集会所になればよいと考えていたが、建物は以前レストランの
お店だったので改修工事をして開店の運びになった。
当面はハンバーガーとカレーで出発するようだ。
仲間たちとあちこち食べ歩き、あれこれ拘って味を決めていったようだ。
お店の内装の拘りは大変なもので、趣味の飾り付けがいっぱいである。
食器もこだわってお店のロゴを印刷してある。
専用のTシャツも作っていた。
ロゴはパラ仲間の斎藤さんが考えてくれたようだし、名前のデザインや
アクリル文字作成や電飾関係は田原さんが協力したようだ。
味の決定には相当悩んでいた店長はパラ仲間の三好さんが協力することになった。
皆さんに支えられてようやくここまで来ましたと金谷オーナーは感謝していた。

グーグルマップで「広島市安佐北区白木町 ゴールデンバレー」で検索するとすでに
住所表示や電話番号やストリートビューで外観や内部の写真が出ていた。
ハンバーガーとカツカレーの写真まで掲載されていたのでびっくり!
パラ仲間としても応援しますので皆さんよろしくお願いします。

 ゴールデンバレー
   営業時間・・11時~14時30分(ラストオーダー)
   住所・・・・・・広島市安佐北区白木町市川141
   電話・・・・・・082-828-1777
        剣道37号線 ホームプラザナフコ白木店の100m広島市寄り
    建物は若草色なのでよく目立ちます
     (外壁にはハーレーとパラが描かれています)


    
   入口(ハーレー仲間の花)         全景

    
    カウンター席                            お祝いの花

    
   お祝いの花         テーブル席

 
    壁一面にハーレーダビットソンとパラグライダーが描かれている

 6月22日懐かしい新聞
書棚を整理していたら懐かしい新聞が出てきた。
2007年8月16日付中国新聞夕刊「でるた」の欄にコメントを書いたもの。
我が家で高校の留学生を預かった感想だった。
自分の顔写真を見て13年の時間を否応なく感じさせられた。

 

もう一人は昔のパラ仲間でパソコンの初代師匠である。
私のHPのQRコードを作ってくれたりして細く長くのお付き合いだ。

 

謡曲の仲間のお坊さんの泉原さんからのバトンタッチで中国新聞に投稿したのでした。
探していた切り抜きをやっと見つけた。
いろいろ日の当たる場所に私を連れ出して下さるお人です。
テレビ番組の「元就」にもバトンタッチしていただきました。

 

 6月24日平日フライト神の倉
25日から一週間は雨模様で飛べないので平日フライトしませんか?と
柳田さんからのお誘い。
平日友の会のメーリングリストにお誘いメールした。
集合したのは田原さん・美香ちゃん・柳田さんと私の4人だけ。
東屋に10時半過ぎに到着すると田中さんが来ていた。
10年前にパラグライダーは手放したのだが懐かしくて寄ってくれたのか・
風が強くなるかもしれないので、昔話もそこそこに神の倉に上がる。
神の倉山頂手前に上がった所で石田さんから電話。
昼に1本飛びたいとのこと。
もうすぐテイクオフするので、2本目に一緒に上がろうということした。
神の倉TOは西正面から最大4m/Secから入ってくる。
田原さんが11時50分テイクオフ。続いて美香ちゃんそして柳田さん。
いきなりどんどん上がる条件ではないが、稜線越えレベルでは
いつまでも遊んで居れる状態。
YOUTUBE動画を見ていると自撮り棒で飛びながらパイロット自身を
撮っているシーンをよく見かける。
ゴープロで正面ばかりの映像なので自分のフライト姿を撮ろうと
安いカメラと自撮り棒を買った。

12時7分テイクオフ。
テイクオフ右尾根あたりで海抜700mまでは上がった。
神の倉山頂付近へ行き、南屏風に行ったが何もない。
テイクオフ南の鞍部でサーマルヒットし廻して神の倉山頂まで流され海抜865m。
リフトがガツンと来るのだがお釣りもある。
一度はテンション緩んで結構シューティングした。
美香ちゃんは荒れていて気持ちが悪いので早々に下したようだ。
1時間20分ばかりヘヤピンカーブと南屏風を行ったり来たりで
4回ほど海抜800mに到達したが上がりきらない。
田原さんもその高度で苦労していたが神の倉山系の裏側(南東)の
鎌倉寺山上空でよいサーマルヒットし一気に海抜1360mに上げた。
その後神の倉山系の裏側(東側)で海抜1530mまで上げて行き
東屋で待っている石田さんのピックアップのためランディングして行った。
柳田さんには1時間半ばかりははずっと上を飛ばれていて
何とか追いつかないと!と焦った。
1時間20分粘って神の倉テイクオフ上空海抜630mでやっと良質なサーマルゲット。
廻し続けて海抜800mの壁を突破し有留側に流されながら尾神上空で
海抜1385mに到達。
上空の雲を目指したが雲の吸い上げ効果はなかったようだ。
海抜1000mを超えたあたりから穏やかなリフトに変わった様なので
サーマル天でようやく自撮り棒を懐から出す。
テイクオフ時に電源を入れ動画モードにしておいたのだが画面は暗い。
節電モードで時間がたつと電源OFFになるようだ。
電源ボタンを押そうと思うのだが小さくて陥没設計にしてある。
とても手袋をしていては電源ボタンは無理だ。
左手で両方のブレークコードのトグルを掴んで、右手で自撮り棒をかざしてみる。
少し揺れても片手運転は緊張する。
どの程度の操作ができるのか、自撮り棒撮影の前に片手運転に慣れないとなあ。
本日のメイン目的はとりあえず達成したのでランディングしよう。
荒谷側へ谷渡りして高度を下げよう。
井原駅上空は海抜1000mで通過。
大寺地区裏山まで行ったがまだ海抜700mなのでもう一度神の倉側へ移動。
ぐるっと廻ってようやくランディングアプローチ。
柳田さんもようやくランディングした。
ちょっと遅れてターゲットを無理やり踏んでランディング。
1時間50分のフライトだったが、前半1時間20分は結構荒れたフライトで
最後は海抜1392mまで上がれた。
自撮り棒撮影の実験が出来て良かった。
強風気味のフライトであった。

    
      12時から14時にフライト。5m/Sec以上吹いていた

YOUTUBEフライト動画(前半1時間20分は8倍速)音楽入り
https://www.youtube.com/watch?v=qP_EqNGUav4

フライトデータのページ(不良おやじ・田原さん・柳田さん)


柳田さんのフライト感想

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本日、稲垣さんにお願いして平日フライトをしました。
田原さんと斎藤さんが参加され、4人でフライト。
風は、少し強めでしたが、西からの風で気持ちよくテイクオフ出来ました。
テイクオフ直ぐにトップアウトし、リッジも取れるので長時間フライトが出来ました。
2時間近くフライト出来、私のフライト時間の最長を記録し、台湾フライトでは
残念な思いをしたので、今回は大変満足でした。
テイクオフ周辺のサーマルで何回も上げ直す事ができましたし、
以前よりも広範囲に飛ぶことができました。
1000mを越えたあたりで霞んで来たので、雲底近くまで上げれたのかなと思います。
ほぼ、稲垣さんと二人で神ノ倉上空を独占フライトでしたが、稲垣さんより上空でフライトしていた
時間が多かったのも少し気分が良かったです。
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 6月28日(日)ツリーラン回収について考えた
週間天気予報ではずっと雨予報だったが、梅雨前線が」少し
南に下がったため晴れ間も見え始めた。
プレジャークラブの注意し決定を出していたので、フライト人数は少ないだろう。
梅雨の晴れ間になったのでフライヤーは集まるだろうと遅く出かける。
11時過ぎゴルバレの前を通ると高木号と斉藤号が止まっていたので立ち寄る。
12時の昼食時にはまだ早いので今日の注文はないようなので蓋開けに
2度目のハンバーガーを注文する。
最初食べた時に美味しかったタルタルソースがマヨネーズに変わっていた。
残念だったので金谷オーナーに尋ねたらマヨネーズのほうが良いとの
意見が多かったのでマヨネーズにしたそうだ。残念!!

13時ごろ、倉田さん・消防中村さん・高木夫婦・福伝さん・私で
倉田号と高木号で神の倉に上がる。
2週間前からUさんと電話で話していた木登り器の実演をしてくれるという。
Uさんは太りすぎで両足が痛くて膏薬をまんべんなく張っていたのを見ていたので
長くは幹を踏ん張っては居れないと踏んでいたのだが・・・
藤井電工の木登り器は爪が4本ついていて、思っていたより簡単にUさんは
真っ直ぐな直径50Cmの杉の木に3mは登って行った。
上手く4本の爪を立てれば踏ん張るというより、登り器に乗るという感じだった。
当然ハーネスとシュリンゲで安全確保しながら登って行った。
幹にかけるロープ器は倉庫にあった古い電柱用を使ったが新しくしたほうが良いと思う。
(現在のロープは3つ打なので滑りやすい?金剛打に変えたほうが良いかも・・)
まだまだテストしてほしいことは沢山ある。
垂直でない木は?曲がった木は?どこまで細くなるまで登れるのか?等々

Uさんは藤井電工の木登り器(21,390円)を自費で買った。
高い杉の木のツリーラン回収を想定してのことである。
可愛い後輩フライヤーの為にツリーラン回収をもっと上手く出来るように・・・
ツリーラン回収を率先してくれる人には尊敬と感謝が集まり、崇高な行為には
間違いないのでUさんも、もうひと働きしようとしてくれている。
ベテラン達も60歳を過ぎ前期高齢者になろうというのに、グループ内の仲間を
ツリーラン回収出来る者がいないと言う事は如何なものかと思う。
講習を受け研鑽を深め、せめて仲間くらいは回収出来るようにしてもらいたい。
枝のない高い杉の木などを想定して言ってます。
人の回収は更に慎重を期さないといけない。
自分たちでは無理と判断したら迷うことなく119番に救助要請すべきと思う。
救急隊員が来てダメなら救急ヘリと言う事になるのだろう。
例えばUさんが率先して人の救助に木に登ったとして、悪い条件が重なって
救助に失敗して落下させてしまったら裁判で責任を問われかねない。
私が子供のころはチャンバラごっこや石投げ合戦で片目を失明しようが
裁判沙汰になることはなかった。
10年以上前に子供会の行事で死亡事件になった時、ボランティアで
引率していた人が裁判にかけられた。
いくらボランティアの志でやったことでも結果によっては裁判沙汰に
なる時代になってしまった。
何でもかんでも裁判!なんとも心が寒い時代になったものだ。
ボランティアを受ける側も自助努力に努めてほしいものだ。
ツリーランした場合基本は救助スタッフが来るまで動くな!が基本ではある。
気が動転しているので小さなミスをして大事故になることもある。
高高度を飛ぶようになったらツリーランセットを持つことは身を守る条件であると共に
救助スタッフへの礼儀でもある。
何も持たずツリーランしたのでお願いしますでは、失礼極まりないし双方共に危ない。
まずシュリンゲとカラビナで自身の安全確保、脱出用8mm以上のロープを
引き上げるための20m以上の細引きロープ、エイト環などの最低の装備。
そして、座学と実地訓練は必要。
助けてもらう人は最低限の安全作業が出来るようになって欲しい。
何もしない人が落下してしまったら、助けに行った人の責任になるの?

今回25mを超える杉の木の天辺に架かったパラを見て真剣に考えた。
ラピッドリングをすべて外し、杉の木にもパラグライダーにもダメージが極力
少なくなるようにプロフェッショナルは両手を離して作業していた。
杉の木に登って作業できる人は一人のみだ。
今までの経験はせいぜい10mの雑木で枝もあり、皆でワイワイ言いながら回収をした。
ラインを外しにくいのであれば雑木は根元から切り倒した。
杉の木とはまったく作業条件が違う!

今回真剣に考えた理由の一つはクロカン途中で自分がツリーランした場合。
ツリーランは25年間のフライト生活で19年前(2001年4月8日)の一度ではある。
荒れた場合樹木の上を飛ぶようにして、ツリーランは安全装置の一つとしてきた。
ところが今回のような高い杉の木の天辺や2本の木の間にぶら下がったら、
一人でどのように脱出するか考えさせられた。
斜めにぶら下がったハーネスを想定し、体につけてあるクライミング用のハーネスと
エイト環を使って東屋で降下のシュミレーションをしてみた。。
想定条件をもっと広げて、わが身だけは安全に降りることを研究しなければならない。
機材の自己回収が出来なければ後日と言う事になる。
パラグライダーを未回収のままにしておくことは出来ない。
地元の消防署と警察に人間は無事に降りたがパラグライダーは木に架かっていて
後日回収する旨報告しないと、地元の人が見て大騒ぎになるかも。
機材の回収能力のある人にお金を支払ってお願いしたいと思っている。

今回杉の木の天辺に架かったパラ機材回収にお金の話をしたことが問題になったらしい。
ツリーランしてしてしまった人を安全に降ろそうと誰でも現場に駆け付けるのは
人として当たり前の行動だし神の倉でもそうしてきた。
人を助ける作業にも機材の回収作業にもお金が発生したことは過去神の倉ではない。
今回のように杉の木に登る人は一人のみで高所作業で危険な機材回収作業
誰が誰にお願いするのか?
万が一その作業で怪我や死亡した場合誰が保証するのか?
ボランティア!ボランティア!と誉めそやしておいて回収者が事故にあった場合
皆でダンマリを決め込むつもりなのか?
お金を発生させ、回収者は「この状態ではお金をもらっても回収は無理です」と
回収作業を拒否できる状況を作っておかないといけないと思う。

基本的には機材の回収をお願いする人(機材の持ち主)が方針決定してもらいたい。
①機材は自分で回収する
②機体はベりべり破れても良いのでみんなでロープで引きずりおろす。
③回収者にお金を払って杉の木も機体も最小限のダメージで降ろす。
 (この作業ができる人は限られてくると思う)
④山林地主にお願いして杉の木を根元から伐採させてもらう。
自分がツリーランした事として考えてほしいと思います。

本日のフライト
高木夫妻はゴルバレに食事に行くので飛ばずに2台の車を下ろしてくれた。
テイクオフに入る風向きは西斜面だったり、北斜面だったりちょっと怪しい風だ。
4名全員飛んだが、荒れ気味のリフトであったので30分ばかりでフライトを切り上げる。

フライトデータページ