2008年リタイヤメント生活に4年目だ!
2010年頑張ってまだまだ書くぞ!

2010年 8月   
8月1日(日曜日)草刈り
最近の暑さには参ってしまう。
先日のテレビでは10日間で109名の人が熱中症で死亡したと報道していた。
パラも2日続けて日に照らされると病気になりそうである。
連日スペインの動画を編集して目が疲れたし、昨日は家でゆっくりと過ごした。

今日は第一日曜日なので、エリアの草刈の日である。
9時に集合すれば良いのだが、暑いので7時ごろからがよい。
地元の住人達もボランティアで土手の草刈を続けておられる。
ランディング場の周りの土手は私達の担当なので、「出来れば地元住人たちと
同時刻にやりましょう」と昨年理事会から呼びかけがあった。
8時半ごろ到着したら誰もいなくて倉庫の鍵は開いていた。
地元住民たちは20名ばかり土手の草刈をしていた。
恐らく緊急ランで草刈やっているのだろうと草刈機を積み込み向う。
麦藁帽子を被って一人黙々と草刈をしていた。井口さんだった。
井口さんは6時半から来て草刈を始めたそうだ。
後は誰も来ず10時ごろまでやって2/3は終わった。
日差しも強くなったので切り上げる。
残りの1/3は西沢さんと川口さんのおやじ連中がやってくれた。
2週間前には徳ちゃんが一部草刈していてくれたが、もう草も伸びかけていた。

井口さんの話によると、昨年田んぼの持ち主(竹下さん)から「使わないのであれば
返却してもらって耕作を頼もうかと思うのですが・・」とお話があったそうだ。
緊急ランの田んぼは、草刈を我々でするという条件で、無料で貸して頂いているのです。
恐らく周辺の田んぼの持ち主から竹下さんに抗議があったと思われます。
雑草地は稲の害虫や病気の巣になります。
だから、せっせと畦の草刈を農家の人は暑い中やっているのです。
緊急ランのような広い面積が、草ぼうぼうの状態にあるのを苦々しい気持ちで
周りの農家の人は見ているはずです。竹下さんへ抗議もしているはずです。
事情は良く分かりませんが1枚の田んぼはトラクターで掘り起こされていました。

地元住民から嫌われてしまうと神の倉エリアの存続も危なくなります。
長い間先輩達は地元の皆さんとの関係に心を配ってきたはずです。
草刈、とんど、サンタフライト、飲み会などなど・・・・
神の倉のメンバーも隆盛期の半分になりメンバーの負担も大きいとは思いますが
何とか頑張って行きましょう。
地元住民に嫌われテイクオフやランディングの返却を求められる事がないように・・・
少なくとも、緊急ランディング、サブランディングの平地、メインランディングの土手と法面、
テイクオフ周り、テイクオフ場への道のりの掃除協力は最優先でやるべきでしょう。

第一日曜日に出来なかった人は自分の都合の良い時に、30分〜1時間位は頑張りましょう。

神の倉エリアはクラブの集合体なので、いわゆる権力者もいない。
権力闘争もない、いたって平和で自由なエリアなのだ。
しかし、自己規制を伴わない絶対自由などありえないのだが・・・
私が毎度毎度熱心に草刈している訳でもないのに・・・えらそうに言う筋合いでもないのに・・・
ちょっと心配になってきたので皆さんへの提案でした。

今日の風は南よりでぶっ飛びばかりでした。リッジも取れない。
石井さんが一瞬芸で南の屏風に渡っていた。
無茶苦茶日に焼け顔は真っ赤になり痛かったので2時間ばかり冷やした。
8月7日(土曜日)
今年の夏は暑くていささか夏ばて気味である。
今週は2日続けては飛ぶまいと決めていた。
日曜日の方が皆さん集まりが良いかな?と思い午前中は6年前に行った
コスタリカとコロンビア旅行のYOUTUBE UPの作業を始めた。
庭の日差しは強く、青空が庭木の間から見えている。
フライヤーの悲しい性で飛べるときに飛んでおこうと13時に家を出る。
到着すると赤い機体が雲底につけている。
山本さんでオメガ7の新機体ということだ。
10名ばかり飛んだが、皆さん降ってしまったようだ。
荒谷山に上がり今度こそはとテイクオフして行くも誰もトップアウトしない。
荒谷山テイクオフの斜面に鋼管で5m×4mの東屋をグライダーの人達が造っていた。
地森さんが鋼管を段取りしてくれたようだ。屋根のシートは以前のを使用する予定。
座は中古の杉足場を使う予定。防腐剤を塗っておけば3〜5年は大丈夫だろう。
芝生の水やりはグライダーの人が中心になり週3回ばかり面倒を見てくれている。
枯れる事もなくこの夏を越してくれるだろう。
東屋の杉足場の塗装の時やテントを張る時は積極的にお手伝いしましょう。
私達も日陰を利用する事になるのですから・・・

皆さんテイクオフして私だけになり、浮きそうにもないので車を降ろす。
その後神の倉テイクオフに上がったがフォロー気味で3名ぶっ飛び。
又も車を降ろす羽目になった。今日は一本も飛ばず。
神の倉テイクオフに山の持ち主の故谷岡さんの娘さん(50歳代?)がお友達とともに
テイクオフの見学にこられていた。
斉藤さんが一生懸命相手をしてくれ、パラについていろいろ説明してくれた。
8月8日(日曜日)トップラン
昨日は飛ばなかったので今日こそはと出かける。
10時過ぎに到着するとメインランディングで草刈をしていた。
昨日草刈を済ませていた手練たちと荒谷山に上がる。
昨日は一本も飛ばなかったので今日は自分が最初に飛ぶ事にした。

予報どおり東の風が入っている。
11時50分出てすぐ正面左尾根でサーマルをヒットするも小さくて廻しきらない。
1/3ぐらい下がって木が揺れている斜面に付け何とかレベルに戻したが
サーマルにおいていかれたようだ。
二番手是枝さんもテイクオフして粘るのだが良いサーマルに出会わない!
20分ばかり粘ったが、二人共あえなくサブランに降りた。
遅れてきた石田さんがサブランにピックアップに来てくれた。
私ら二人の後に出た人達はトップアウトを果たしている。
荒谷テイクオフに上がると、高杉さん、児島さん、田中さんなどが上げきっているようだ。
出遅れていたTさんをけしかけてぶっ飛ばしてしまったので、しばらくウエイティング。
少しブロー気味になってきたので是枝さんテイクオフするも、良いサーマルにめぐり合わず。
サブラン上空100m切った所でじわじわ上げ始めてきた。
遂に上げ切りテイクオフに帰ってきた。さすがだ!!
13時20分、満を期して私もテイクオフ。
テイクオフしてすぐにサーマルヒットし、クルクル廻し荒谷山(海抜620m)山頂の100m上空に。
いきなり前縁が7割方つぶれ和鋏状態になりかけた。
心の体制を建て直し、テイクオフ上空を探る。
南東の風は強めなので、サーマルはあるのだが流されたり曲がっている様で
雲底に一直線という具合にはいかない。
何とか海抜877mまで上がったが風が強いようでテイクオフに帰れない気がする。
廻していた中村さんもそこそこで帰って来ている。
テイクオフ右ボールでトップランを狙って高度処理をしているが
斜面に近づくと吹き上げられる。
お先に失礼して、私がトップランアプローチ。
正面(東)から風が入っているので、現在鋼管を建てている東屋上10mを通ってアプローチ。
まだ結構リッジ風が入っておりテイクオフ真上でも下がらない。
ブレイクコードを細動させて剥離を起こさせるも余り効かない。
高度150cmになったので、ストールギリギリまで引いてふんわりトップラン。
石田さんも続いて今日二本目のトップラン。
鍛冶ちゃんもみな南向きの風だったがボール奥からトップラン。
最後に日高さんもホバーリングトップランであった。
30分間ばかりのフライトであったが、私のパラ美学のトップランで締めくくれたので満足。

先週草刈について書いたのを見て、昨日、今日と皆さん草刈をしてくれたようだ。
夏場は暑いだけでなかなか高く上がれないので、神の倉の集まりは例年悪い。
しかし、草だけはぐんぐん伸びる。
米の収穫時期の10月までは頑張って月一回は草刈に参加しましょう。
私が偉そうに命令する立場にないことは分かっているのですが・・・
でも書いてよかった。私もつい草刈忘れることがあるので・・・・
兎に角、地元対策は忘れないようにしないとね。
(草刈、挨拶、掃除、とんど、など等・・・)
祝!!!児島さん 富士山山頂からのフライト

                                        

2年前から児島さん、田中さん、石井さんは富士山山頂からのフライトを目論んでいた。
2年前は強風の為断念。
今年8月4日に広島を出発し、児島さんは20Kgのパラを担いで富士登山。
田中さんと石井さんはサポーターに廻って協力。

サポーターといっても富士山山頂まで一緒に登るのだ!
8月6日早朝AM7:50 東風4m/Secのややサイドの風の中、富士山頂南東部から一発でテイクオフ。
30名ばかりのギャラリーがいて「良いものを見せてもらった」と喜ばれたらしい。
30分間で16Km離れたスカイ朝霧に到着。
AM7:50なのでスカイ朝霧には誰もおらず。
前山で粘ってギャラリー来るのを待とうとしたがあえなくランディング。
何とも寂しいランディングになったそうです。かわいそう!!

地元のフライヤーが登頂しても3回に1回位のチャンスがない中、2回目で良く成功させたものだ。
気象条件は相当詳しくチェックをしていたようだった。
何はともあれ、神の倉フライヤーが富士山から飛んだのは嬉しい。
富士山山頂からテイクオフしたのは何人目になるのだろうか?
私も若かったらなあ・・・・とちょっと思った。

私は過去、富士山は5回登った。
若い時2回と家族4人で登って合計3回は登頂。
1回は年寄り連中で行き雨と雷で7合目で引き返す。
もう1回はパッちゃんと行って9合5勺で断念。

しかしあんな辛い目をして登頂し、30分間のフライトは余りにも寂しい!
ましてや、ランディング場に降りたのに誰もいないとは・・・トホホホである。
だけど、日本の一番高い所から飛んだというのはやはり夢があるなあ〜
サポーターのお二人はテイクオフで数十秒見れただけで児島さんは雲の下。
その後のフライトは想像するだけ。
後は辛い下りが数時間!本当にご苦労様でした。

児島さんからフライトログをもらいました。

2010-08-06-KOJIMA-MtFuji.kml

グーグルアースで見ることが出来ます。
グーグルアースは下記でダウンロードすることが出来ます。
http://earth.google.co.jp/intl/ja/

近日中に児島さんからフライト日誌をもらう予定です。
請う!ご期待!!

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私がスペインで飛んだGPSログが見つかり、KMLに変換しました。
暇があったら見てください。フライト2本分有ります。

060717inagaki.kml

フライト日誌
http://furyou-o.hp.infoseek.co.jp/spain_1.htm

YOU TUBE動画
../supain.htm
8月15日(日曜日)
今年の夏は暑くテレビで熱中症で年寄りが・・・と脅すもので・・・
週末のパラグライダーを除いて家でじっとしている。
暇なので過去に撮り貯めていた動画をYOUTUBEに投稿。
6年前にコスタリカのエリックに会いに行った。
そのときの動画・・・
../inagakiiai/eigakan_1/eigakan_costarica.htm

HP
/Bookend-Ohgai/4573/HOUMONNKI.htm

そのうちコロンビアのホアンの動画もUP予定
8月19日(木曜日) 児島さんフライトログ

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パラグライダーによる富士山山頂からのフライト  児島彰

フライト日 2010年8月6日

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◎これまでの経緯

2008年夏

田中さんが言い出した富士山山頂からパラグライダーで飛ぶ計画に、
参加させてもらうことになり、この年、初めてのトライをする。
登山の経験のある石井さんにサポートをお願いする。
このときは、田中さんもパラを担いで山頂に上がった。

7/26 広島から夜通し車を走らせて富士山に到着し、
あまり眠らずに、そのまま登山したので、かなり体調的に辛かった。
山頂山小屋「山口屋」で一泊。
7/27 パラ入りバッグ20kgを担いで登ったが、
西風が強くて、フライトを断念し、担いで足で降りる。

地元のスカイ朝霧のインストラクターらが、気象情報をチェックしながら登っても、
3回に1回ぐらいしか飛べていないらしいので、覚悟はしていたが、
次は、気象をもっと勉強してから、登ろうと決意して、この年は撤退。

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2009年夏

富士山は単独峰のため、普段は強烈に風が強く、
山頂からパラグライダーで飛べるのは、梅雨明け〜8月上旬に限られる。
この年も、事前のトレーニングなどの準備はしていたが、
天候と日程の都合が合わなくて、
結局、富士山行きを断念することになった。

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◎2010年のチャレンジ

・事前準備
フライト装備入りの約20kgのバッグを担いで登るので、
前年までと同様に、事前のトレーニングとして、
毎日の軽い運動と、広島市内の白木山に数回の登山を行った。冬場から体重は3kg減。

週末の山小屋が確保できなかったので気象条件をチェックして,
最初の出発予定(7/31)より、出発を数日延期した。
(延期して、正解だった)

今年は、太平洋高気圧の勢力が強くなってくるタイミングに合わせることができて、
それまでに、富士山の天候をチェックしていた知識から、
行く前から、今回は風が弱くて飛べる気がしていた。

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・移動日 8/4(水)

午前10時前に、田中さん、石井さんと合流して、広島を出発。
田中さんがサポートに変更されたので、パラを担いで上がるのは私だけになった。
今回は、登山前日の昼間に広島〜静岡を移動して、
ふもとの富士宮でしっかり一泊して休息することにした。

この日は移動日にしたが、移動だけだと、一日何もしていないことになるので、
一箇所だけ観光で、静岡に到着した夕方、東静岡駅に寄って、実物大のガンダムを見に行った。
実物大ガンダム18m を拝んで、登山&フライトの安全祈願をする。
ちょうど日が暮れた時刻だったので、暑くなくてよかった。

夕食には、登山前の最後の贅沢に、うなぎとラーメンを食べた。
その後、富士宮の「花の湯」で、温泉に入って、一泊した。

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・登山日 8/5(木)

朝、午前5時起床。
車で登れる最高点の富士宮口5合目(2400m)には、午前6時半に到着したが、
登山口付近には駐車場所が見つからず、かなり下がったところで一旦確保。
一度、荷物を登山口に降ろして、下り直したら、
比較的登山口に近い場所に、駐車場所を見つけることができた。
この日は平日だったが、週末だと駐車場所を見つけるのは、もっと大変だろう。
昨年の落石事故で、登山口付近の駐車場所が、2年前に来たときより減らされていた。

結局、登山準備ができて、登り始めたのは、午前8時25分。
駐車場所がなかなか決まらなかったが、高度順応の時間はたくさん取れた。

5合目 8時25分
新7合目   9時40分
元祖7合目 10時30分
8合目 11時40分
9合目 12時30分
9合5勺 13時20分
山頂の鳥居 14時05分

断続的に休憩しながら、ここまで約5時間40分で登った。
高度順応のためには、さらに、ゆっくり登ってもよかったかも。

山頂の浅間神社に安全祈願のお参りをする。
お茶500mlペットボトル500円。日本一高い公衆トイレの維持協力金200円。
さらに最高峰3776mの剣ヶ峰に登って、北西のテイクオフポイントに向かう。

北西のテイクオフポイント到着 15時35分

メインの風は南風だが、風は弱く、
北西のテイクオフポイントでも下からの上昇風でアゲインストの風が入っていた。
十分テイクオフできる風ではあったが、
雲がモクモクと湧き上がって、下界が確認できず、飛べば視界がなくなる状態であった。

夕方までに、下からの雲が落ち着ついて、飛べそうなら飛ぼうと考えていたが、
1時間待っても、やはり、山小屋の門限5時までには、収まりそうにない。
この日のフライトは断念し、山頂北東部の山小屋「扇屋」に向かう。

「扇屋」は、夕食(カレー)付きで一泊7000円。
平日だったけども、結構密集体制で詰め込まれて、寝る。
週末だと、さらに大変な詰め込み具合だと思われる。
山小屋は、時間が早く、19:00消灯、3:30起床である。

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・フライト日 8/6(金)

午前3時30分 起床。
既に、山小屋の外は御来光待ちの人で騒がしくなっている。朝食牛丼1000円。
日の出は、午前4時50分ぐらいなので、午前4時30分に山小屋から出発。

この日は、太平洋高気圧の勢力がさらに強くなってきていて、東風〜北東風になっていた。
御来光の時間には、第一候補の北西のテイクオフポイントに行ってみたが、完全に裏風で使えなかった。
剣ヶ峰を越えて南のブルドーザー道を見に行くが、ここもサイドフォローの風でテイクオフは無理そう。
さらに,南東にまで行くと、ようやく飛べそうな場所を見つけた。
念のため、元の山小屋の付近まで一周して、北東のブルドーザー道まで行ってみる。
ここは、風向きはよくて、テイクオフもできそうだが、
下山道と兼用なので、人が多く、テイクオフ時に落石を発生させるの危険がある。
加えて、飛んだ後に朝霧方面の西側に飛ぶのには、山の真裏側になるので、
飛んでから山をかなり回りこまなくてはならない。
結局、万が一の迷惑をかけないように、先程見つけた南東のポイントまで戻った。
南東のポイントでは、この日の風は、やや左サイドながら、2〜3m/s程度で、
問題なくテイクオフできる風であった。
比較的平らで、他よりは岩も少なく、テイクオフしやすそうなので、
ここの南東のポイントからのテイクオフを決断する。

午前7時 テイクオフ準備開始。

日の出の直後は、雲海が広がっていて、下界が見えないので、すぐには飛べないが、
この時間になると、雲海は薄くなって、下界が見えるようになってきていた。
しかし、日照が強くなるにつれて、サーマルで下から雲が湧いてきて、
ゆっくりしていると、この後は、富士山は、また雲に覆われてしまう。
この日は、8時を過ぎると厳しくなりそうなので、急いで準備する。

すぐ1000m真下の中腹の宝永山付近は、降りやすそうな感じだが、
富士山は裾野が広く、中途半端な飛びをすると、樹海に降りてしまいそうである。
樹海にはツキノワグマもいるらしいので、油断はできない。
飛んでみて、GPSをチェックして、
Glide Ratioが悪ければ、宝永山付近に降り、
Glide Ratioが良ければ、西側の朝霧方面(16km先)を目指すことにする。
富士山山頂〜朝霧のL/Dは約5で、荒谷山TO〜神の倉メインLDと同じぐらいである。

山岳フライト用の軽量グライダーなどは持っていないので、
今回使用したグライダーは2世代前の普通?のコンペ機のZeroGravityのViper1である。
L/Dは良いのだが、キャノピーだけで7.5kgもある...
軽い講習場用のハーネス&レスキューパラだけは、地森さんに借してもらった。
岩に引っかからないように、サポートの石井さんと田中さんにラインをよく見ておいてもらって、
グライダーを立ち上げる。一発でテイクオフすることができた。

午前7時15分 富士山山頂をテイクオフ!

リフトを期待していなかったが、飛び始めてみると、それほど沈まない。
Glide Ratioが7程度で、十分届きそうなので、朝霧を目指すことにする。
西側の朝霧を目指すには、東風のフォローであるが、
富士山の風下側になるため、山裏側のローターには気を付けて飛ばなくてはいけない。
最短コースではなく、ローター域を避けて、回り込むコースを飛ぶ。
それでも、少しは揺れた。この日は風が弱かったのでこの程度で済んだと思われる。

これまでにも、少しばかり雲海の上から飛ぶのは経験があったが、
今回は、富士山山頂からなので、雲のはるか1000m以上の上を飛んだ。
こんなに高く雲の上を飛ぶのは、初めての経験である。
いつも雲の下で格闘して飛んでいるのに、雲をはるか眼下に飛ぶのは、かなり新鮮な感覚である。
#はるか下の地面の少し上に雲がある感じ。

徐々に雲の高さに近づいて、富士山山頂から約30分で朝霧に到着。高度に十分に余裕があった。
雲底は、前山のテイクオフ+α程度の高さで、最初はその上を飛ぶ。
徐々に高度を下げ、前山でしばらく粘って、午前8時にスカイ朝霧ランディングに降りる。
まだ朝が早いのでランディングには誰もいない。朝露で草が濡れていた。

ランディングに降ろさせてもらったので、スカイ朝霧のショップへ挨拶しに行こうと歩いていると、
知り合いのスカイ朝霧スタッフの平木啓子選手の運転するスクールカーに出会って、拾ってもらいショップに到着。
挨拶の後、ついでに、ショップでサポート隊を待たせてもらうことにした。
午前11時半ごろ、サポート隊と合流。
サポートありがとうございました。>石井さん、田中さん

富士宮やきそばを昼食に食べる。田中さんは、ビールで祝杯をあげる(^^)。
その後、登山前に泊まった「花の湯」に再び行って、温泉に入って、昼寝して疲れを取る。
目が覚めて夕食を軽くとった。田中さんは、さらに地ビールを2本も飲んでいる。
警察官の石井さんもいるし、6時間は運転をお願いできない...(^^;。

午後5時 広島に向けて出発。
お盆休み開始と、週末高速料金1000円ために、深夜でも渋滞が発生している。

朝午前4時過ぎ 広島到着。お疲れさまでした。

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 富士山を背景に 風も弱く良い天気の富士山 富士山山頂

 サポート隊の田中さんと石井さん 雲の上を飛ぶ 雲の上の富士山が美しい



児島さんからフライトログをもらいました。

2010-08-06-KOJIMA-MtFuji.kml

グーグルアースで見ることが出来ます。
グーグルアースは下記でダウンロードすることが出来ます。
http://earth.google.co.jp/intl/ja/

8月21日(土曜日)神の倉・荒谷山トップラン
2日続けてのフライトはしんどいので明日にしようかと思っていたのだが・・・・
空にもくもくと積雲がわいているのを見てると我慢できず、10時半に神の倉に出かける。
11時過ぎに到着するとMLの駐車場には車が少ない!!
児島さん、足刈さん、花野さんしか居ない。
空にはあんなに積雲が出来ているので、皆さんを急かせて荒谷山に上がる。
荒谷山テイクオフには既に新しい東屋が出来ていた。
パイプで骨組みを作り床は杉足場を敷き、以前のテント屋根を利用している。
昨日地森さんがグリーンのペンキを塗ったようであるが、未だ塗り残しがある。
テイクオフの風は南西風1m位で時々ブローも入ってくる。
「未だ飛びませんか?」とMLから石井さんが電話してきて、ぶっ飛びの保険が出来た。
足刈さんがテイクオフし、ねばって南小山でトップアウトした。
児島さんも南小山で粘って上げて行って、二人共テイクオフ上で揚げ、雲底近くに上げて行った。
私もテイクオフし南小山を責めてみるも上昇成分感じない。
正面ボールに回り込んで責めてみる。リフトを感じ廻すのだが、半周上がって半周下がる。
しかし、上がる成分が勝って全体ではじわじわ上がっていく。
テイクオフ上では良いリフトに乗って廻さずに上がってくれる。
6m/Secまで強くなったので少し外す。
私の上の雲底はねずみ色が濃いようだ。
雲底の中心には近寄らず雲の端を出たり入ったりで高度を上げていく。
海抜1310mまで上がり、真上の雲を離れ隣の雲を目指す。
足刈さんは神の倉へ渡り飛んでいる。児島さんは白木山を目指したようだ。
隣りの雲は薄く、吸い上げはない。大急ぎで荒谷山に帰る。
山道には中村号がフライヤー2陣をつれて上がってくる。
中村号の上を飛んで一緒にテイクオフを目指す。
一度ボール奥でターンをかけ、高度処理して駐車場上からアプローチ。
少し高いのでボールにもどしてテイクオフに近づいたが−10mだ!
「ひっくーいいい」とわめくと皆さん大笑い。
なにくそ!とテイクオフ斜面にこすり付けるほで近づくと少しリフトをもらった。
テイクオフ先端でギリギリトップラン。
40分間のフライトで皆さんの前でトップラン披露。
先ずは私のパラ美学達成。

中村号で中村さん、吉田さん、石井さん、花野さんが上がって来たのだった。
児島さんが三田の高圧送電線手前に降ろしたそうで迎えに行く。
メインランディングで足刈さんと石井さんをピックアップ。
先ほど私がつけていた積雲の高さが見える。
三人で話し合って、雲頂はおそらく3000mはあるだろうという事になった。
やれ!やれ!雲底の中央に行かなくて良かった。
強烈な吸い上げにあっていたかも・・・・

荒谷山に上がって全員車の回収をして、神の倉に移動する事になった。
神の倉テイクオフに上がると南南西の風2mくらいである。
時々強いブローも入ってくる。
16時ごろ中村さんテイクオフ。続いて花野さん、斉藤さんテイクオフ。
16時17分私もテイクオフ。
テイクオフ前が込み合ってくるので思い切って南屏風を目指す。
テイクオフ左の鞍部はしっかり上がるがすぐシンクにはまる。
我慢して稜線に近づけると少しグラグラしながらでも沈まず走ることが出来る。
稜線最後のコルではいつもの様に難破船の墓場みたいに大荒れとなる。
バッコンと半分潰れてしまった。
しかし、なんとかやり過ごすとガアーンと上がっていく。
10分ばかり南の屏風で飛んでいると、2機飛んで来たので交代しテイクオフに帰る。
全部で3回、南の屏風に行き遊んだ。
遅くから勇さんとグッチョンがテイクオフしていた。
テイクオフには誰もいなくなったのでトップラン敢行。45分間のフライトであった。
今日は荒谷山と神の倉にトップランであったので、ランディング場に降りていない。
私のパラ美学達成なので今夜は良く眠れるぞ!!

8月21日(土曜日)
昨日は満足の飛びだったので「今日はお休み!」と思ったが昨日の余韻に
引きずられて神の倉に来てしまった。
石井さんは既に荒谷山に上がっていた。
MLの東屋は山本さん夫婦が来ていて、その後高杉さん、是枝さん、吉田さんの
手練たちが集まってきた。荒谷山の石井さんに電話してダミーで飛んでもらう。
手練たちは荒谷山に上がるので誘われたが、竹井さんが後15分くらいで到着というので待つことにした。
プレジャークラブの小田さん、中村さんが荒牧練習場から到着。
荒谷山に出発しようとしたら児島さん、勇さん、花野さんが来たので2台に分乗して出発。
プレジャーの中村さんが車を降ろしてくれた。
山本さんが最初にテイクオフし、マキゴンポイントで粘ってじわじわ揚げて行った。
手練たちも次々テイクオフし南小山かマキゴンポイントで揚げていった。
地森さんが私の機体を触って「縫い目が危ないかも・・・・」と注意してくれた。
2003年製だもんなあ〜。今年中には買い換えようと思っている。
私は昨日の余韻があるのでまったりしていて最後にテイクオフした。
小さなサーマルはあるのだが捉えきれずにサブランにまっしぐらとなった。
その後児島号で神の倉に上がったが左程飛ぶ気にならず車を降ろそうと思っていた。
テイクオフの左右の木々が中腹から揺れている。
結構なブローが上がって来ていると思い飛ぶ事にした。
ステイは出来るがあまりあがらない。
南屏風に行ってみるも稜線から10m下がってしまいほうほうの体でランディングへ。
手練たちは雲底を乗り継いであちこち遊んできて一斉にMLに帰ってきた。
3時間ちかく飛んでいたのだろう。
15時だったのだが汗も出きった感じで何となくヤバイので帰る事にした。
家でクーラー掛けてバタンキューで2時間ばかり爆睡だった。
8月29日(日曜日)トップラン
昨日は河原一家と土師ダムの花火大会に行った。
神楽もあるというので同行させてもらった。
子供の頃見たきりなので懐かしい。
台詞は田舎芝居のようであるし、楽器のリズムは単調である。
それでも子供の頃夜遅くまで見ていたような気がする。
今回見て気が付いたが、あのリズムは日本人の身体に刻み込まれたリズムである。
延々と聞かされても飽きが来ないのである。
幸多の様子を見ていると、花火よりは神楽の方が集中してみていた。

昨夜は23時近くなっていて、今朝起きたのは9時過ぎだった。
8時半ごろ竹井さんから携帯に電話があったようだ。
大急ぎで出発し10時半過ぎには到着。
予報は昨日よりは弱めの6m/Sec位の南東風である。
先ほどまでは強風だったが、少し前に弱まったそうですぐ荒谷に上がる。
竹井さん、石井さん、花野さん、西沢さん、川口さん達と急いで上がる。
綿雲が5割くらいある。東よりの風で正面から入ってくる。
4人ばかりラインチェックは済ませたがテイクオフする様子がない。
目の前でトンビが廻し始めた。左程強く上がっていかない。
誰もテイクオフしようとしないので私がラインチェックして11時40分テイクオフ。
南小山でリフトをもらって、テイクオフ上空に戻って海抜800mまであげた。
サーマル外したようで+100m位で何とかステイで来ている。
私の後に出た人はサーマルに恵まれずズルズルと降りていった。
テイクオフ上空で2m/Secのサーマルに乗っかり海抜950mまで上がった。
残念ながら雲の吸い上げには助けてもらえなかった。
本流の南東風が強いようでGPSを見ると7Km/hしか出ていない。
地森山河時々MLの風が強くなっていると無線で知らせてくれる。
小一時間飛んだのでトップラン敢行。
荒谷テイクオフは石井さんとラジコングライダーの人の二人だけ。
風が少し強めで、新しい東屋にいると心地よい。
MLの東屋にいるよりは涼しいので、2時間ばかり過ごす。

風が少し弱まったかと思いMLに連絡すると神の倉に上がったようだ。
石井さんと神の倉に上がる。
南風成分が強くテイクオフできるものの皆さんぶっ飛び。
私も16時半にテイクオフしたが15分でランディング。
テイクオフ左(南)のコルで大潰れこいてしまった。
多くの人が一度は山チンの洗礼を受ける場所である。
前縁の2/3程潰れてしまい、25m落下してしまった。
MLで地森さんにしっかり見られていた。
ボチボチ、グライダーの変え時だろうなあ・・・・・