2008年リタイヤメント生活に4年目だ!
春だ!クロカンシーズンだなぁ〜

2008年 4 月   
4月3日(木曜日)
スビマン・モミタ夫妻お別れ会
嫁さんが日本語の家庭教師していたスビマン夫妻がインドに帰る事になった。
私も何度か家に上がったり、引越しの手伝いをした。
奥さんの妊娠も分かったので、ベビー服のプレゼントをした。
お別れの食事会という事で、若草町のインド料理店「ルーバリ」に招待してくれた。
日本語の会話はまだ不自由で半分以上英語であった。
来日2年になるのだが、日本人の友達があまり出来なかったようで
私たちの事を大切に思ってくれているのがよく分かる。
仕事の都合で、二ヶ月間東京で仕事をしてインドのカルカッタに帰るそうだ。
カルカッタに是非遊びに来て下さいと何度も言われてしまった。
インドは一度は行きたい国なので、是非寄ってみようと思う。
4月7日に新幹線で旅立ので、マンションに迎えに行き、広島駅に送っていった。
モミタは大いに泣き、姿が見えなくなるまで、何度も振り返ったそうだ。
アジア人の別れはやはりウエッティである。
4月5日(土曜日)高倉山エリア
岡山県赤磐市「高倉山」エリアにお邪魔しました。
プレジャークラブのおやじ連中と西沢さんの6名で行きました。
会長の高見さんに詳しくランディングのサジェッションをうけ、いざテイクオフへ。
北西風が正面風の地形だが、南西風のため2本はぶっ飛び。
3本目テイクオフに上がると、ジモピーさん達は+200mでプカプカ浮いてました。
神の倉のおやじ連中も小一時間飛ぶ事が出来ました。
だんだん南風が強くなり、早めに降ろす事になった。
神の倉と同じ様な風向きで、山頂は桜の名所でした。
手打ちうどんの昌和は安くて美味しかったです。
ジモピーさん達にキャノピー広げてくれたり、サジェッションもらったり、色々お世話になりました。
神の倉と同じ様にクラブ運営で、和気藹々のエリアでした。
4月5日(土曜日)
是枝さんフライトログ
2008年4月5日(土)
神の倉桜祭りを前日に控え、神の倉の山掃除。9時にLD集合指令あり。
高気圧の配置良し。空気の質も良好。あるサイトの予想雲低高度は海抜2000m(^?^)♪
さらに+300m程度の上昇見込みありヘ(゚∀゚*)ノと読んでいたが・・・
高気圧の中に流れ込んでくる高層雲がビンゴ!の如く上空を制覇する予報。
『昼前から昼過ぎまで曇り』←ナンダソリャ?(;゚д゚)
前日の風まかせとの打ち合わせで、
朝9時の集合時間には とっとと車にキャノピーぶち込んで、さっさと山掃除に勢を出し、
ちゃっちゃと荒谷山へ上がることを共有。
掃除もおおむね終了したのを確認し、いったんLDへ。そこでI口さんやY田さんと合流。

12時過ぎ荒谷TO到着。フライト準備の中、一機の白い羽が神の倉からテイクオフし、桜の開花をまたずして、
ヒラヒラと花びらのように舞い降りていた。事前の電話確認でグッチョンであることは明らかであったが・・・
南風のブローが、たい肥のほのかな香りを乗せ、時折上がってくる。
しかし上空の高層雲は次第に勢力を増し、日差しが弱くなってくるのは明確であった。
Y田さんテイクオフ。テイクオフから北尾根付近をサーチ。予想通り前尾根(南東)で上昇開始。
続けて風まかせとおいらテイクオフし緩やかに上昇。
一時は風まかせに引けを取ったが、次第に距離が縮む。肩を並べようとした頃に風向きが西方に変わるのを感じた。
しかし・・・彼は東方へ遠ざかり、いつしか違う空域にいた。
海抜2100mを越えた頃、Y田さんが北西方向への移動を開始。
風まかせの様子をチェックしたが、移動してくる様子は無い。上空は弱めの北西風。
おいらも海抜2200mで移動開始。Y田さんの跡を追うように向原方面に向かう。
ところどころで弱いリフトに遭遇し、待機しながら他機の観察に勢を出す。たった2機しかいないが・・・(^^;
大土山に向かっていたY田さんは、大土山の南すそ付近から引き返し、おいらの横を通過して、
神の倉テイクオフ方向へ向かって行った。XCに出る気はないようである。一方風まかせはまだ動かない・・・
北西の風に押されているのを感じつつ、高層雲が次第に覆ってくる状況下で、決断を迫られる。
早めの移動を決意し、大土山南尾根に向かう。 大土山のリフトは全般的に穏やかで芯のはっきりしない上昇帯である。
大きな失敗をしなければ下がることは無さそうである。東方へ徐々にスライドさせながら一応風まかせを待っていた。
・・・そのうちようやく向かってきたが、なぜか方向が違う。
彼は思うところあってか、豊栄の町に向かい、そのまま高度処理を始めたヽ(;´Д`)ノ~ / ̄\
あとで聞いたところ、おいらを見失っていたようだ。

今日も一人旅になってしまった。しかし今の課題はチームフライトである。
距離を延ばすチャンスを増やすと共に、安全に、そしてスキルアップを求めて。
高層雲も相変わらずの勢力である。活発な空気の動きも感じられない。
大きなチャンスは無いことは明らかで、キープハイで地形を見ながらスライド飛行をすることにした。
大土山を離れ東方の世羅町方面を目指す。低速移動でサーマルサーチするも捕らえられない。
次のポイントは板鍋山から北北東に伸び、豊栄町を縦断する高圧線付近。
ここはいつもお世話になる。高層雲がやや薄くなったタイミングと一致し、弱いながらもサーマルゲット。
スタート高度には到達しないが、なんとか+500mのゲイン(=´、`=)ゞ
しかしサーマルを見失い、離脱を余儀なくされた。あとは運まかせ。
ひょろひょろ迷走したが、2度と上昇することは無く、本日終了。
荒谷山〜世羅町津口までの26.9km。所要時間約2時間のフライト。
エリアの状況は、おいらたちの出た後に南風が強くなり、ぶっとびコンディションになったとさ。
まぁよしとしよう。

【本日のフィードバック】
テイクオフ・・・タイミング良し。
初期サーマル・・・一度遅れを取ったが、風向きの変化に順応できた。
スタートタイミング・・・人のタイミングでついつい。
サーマルサーチ・・・迷走多し。サーマルがはっきりしないことを考慮すれば○でも良いかな?
ランディング・・・ドライな田んぼの端で、あぜ道にグライダーを下ろした。セーフティ
フライト全般・・・テイクオフタイミングと初期サーマルでほぼ上げきれたことは評価できる。
4月6日(日曜日)神の倉(荒谷テイクオフ)大爆発

今日の神の倉は大爆発でしたね。
1時過ぎからテイクオフし始め、海抜2000m越え!
5名が中国山脈越え!!!
河原さん・・・日本海江津の河口。
石田さん・・・・三瓶山。
是枝さん、川口さん(ぐっちょん)・・・旭温泉。
山本さん・・・・瑞穂。
すばらしい!おめでとうございます。
中国山地にクロカンの児島さんや、3時間半のアウトアンドリターンの藁科さんなど。
海抜1000m〜2000m上がった人も続出。

08年4月6日は神の倉伝説の日になることでしょう!!!


そのうち、フライトログをもらって掲載します。
4月11日全員揃いましたのでアップしましたよ!!!
フライトログのHP
(河原さん、石田さん、是枝さん、山本さん、川口さん、藁科さん、芦刈さん)

河原さんのグーグルアースのデータも付け加えました。
3Dで見ると面白いし、地形もリアルに見えるのでXCの参考になるなあ〜

石田さんの写真

 

「石田さん記」
粕淵の町で、三瓶を写したところです。
すぐ先の鉄塔の山で海抜1600m上がり三瓶をトップアウトしたので、どんなに悪くても
西の原へはいけると思っていました。あわよくばその先の日本海までと思っていたのですが、
ここでスピードが一気に落ちさらにドシンク・・・。
三瓶の手前はものすごい谷間だらけだったので、アクセルを踏んで刺さりに行く気にはなりませんでした。
東側に見えたここしかないと言うような
わりと広い畑に降ろすことにしました。ここをはずすと粕淵まで後戻りしないと降りられそうなところが見えませんでした。
どちらかと言うとトップランの感覚でしたが、わりとスムーズにランディング出来ました。
今回のフライトで私の場合、荒谷テイクオフの30分間が一番疲れました。一瞬たりとも気が抜けないバンピーな
コンディションだったのですが皆さんはどうだったのかしら?

「石田さんフライトログ」
4月6日、荒谷山の掃除が終わりテイクオフにあがると、はるか上空に2機そしてそれを追うように数機がTO。
又しても出遅れてしまったか・・・・。
今日は予てからお願いしていた試乗機アディクト2でのフライトだ。
テイクオフしてすぐにサーマルヒット(^^)v  
しかし今日のサーマルはとてもバンピーで片時も気が抜けない。
コアを外しては探し外しては探しの繰り返し。風下だったのかもしれないが、私より風上側で飛んでいる人たちが
あまり上がっていないので、この位置でまわし続けた。
上にあがるにつれ段々穏やかになっていったが結構疲れた・・・。
この時間帯飛んでいた皆はどうだったのかしら?
先にあげていたK枝さんがグッチョンと交信している。どうやら瑞穂方面へ向かっているようだ。
その無線を聞きながらまわしていると久しぶりに+2000mオーバー(^^)v 
下を見ると土師ダムの真上あたりだ。

今日の風向きだと、デンジャラスコースになってしまうが途中で風向きが変わることを
願いながら高宮町方面へ向かうことにした。
この方角ならあわよくば三次方面へ転がる可能性もあるかもと思っていたのだが、
実際はその反対になってしまった。もっともこちらの可能性のほうがはるかに大きかったのだが・・・・・・。
とにかく今日は、消極的な展開をした。
島根県羽須美村に着いたとき、とりあえず県境越えをしたのでこのまま下がれば
三江線の駅近くに降りてもいいかも、と思っていたらサーマルヒット。

はるか先には三瓶山が見えていたがとても行けるとは思えなかった。
三江線の次の駅江宇都井が見えてきた。
ここは全国的にも珍しい駅で、トンネルとトンネルの間に高い高架橋があり、その橋の真ん中が駅なのだ。
私は以前このあたりにはよく来ていたので、ここに降りてもいいかと思いつつも少しづつ欲が出てきて、
せっかくだから、近くのアンテナのある山へ付けてみたらやっぱりサーマルヒット(^^)v
これで三江線沿いの都賀まで来た。
ここで町の西側にあるアンテナの山へ付けまたまたサーマルヒットこのあたりからK原さんがY山さんに話しかけている無線の声が
どんどん聞こえてきた。どのあたりか尋ねると大朝町あたりとのことだった。
三江線沿い浜原までたどり着き、あれほど遠くに見えていた三瓶山がすぐそこに見えてきた。
町の手前のアンテナの山でまたまたサーマルヒット。海抜1600mまで上がり三瓶をトップアウト(と言っても手前)
はるか向こうに日本海がかずんで見えてきた。以前K脇さんから三瓶をトップアウトし日本海へ行けなかった話を思い出した。
私はなんてラッキーなんだろう、ひょっとしたら日本海へたどり着けるかなどと勝手にいいことばかり考え、
ここでK原さんに三瓶手前と無線を入れる。
しかしその直後、あれほど順調に走っていた機体が突然スピードダウン。
どんなに悲しくても三瓶西の原へは行くであろうと思っていたそれすら危うくなって来た・・・・・(T T)。
フルアクセルなら西の原へたどり着いたかもしれないが、周りはかなり深い谷だらけで

とても突き刺さりに行く気にはなれなかった。見渡すと東側に緊急ランと同じくらいの広さの畑が見えた。
ここ以外は粕淵まで引き返さなくてはおろせる場所が見当たらないのでそちらへ進路変更。
段々風が強くなりリッジが取れる。ここでもう少し粘ろうかとも思ったのだが、
こんな複雑な場所での地形風のことを考えるとそんな気にもなれず降ろすことにした。
割と広かったので楽々ランディング、この位置で海抜600mだった。

機体を畳んでいると風がおさまり、段々降りてしまったことを悔やみだした。
さらにK原さんより日本海到着とのメールが悔やむ私に追い討ちをかける・・・・・・・・・。
しかししばらくするとどんどん風が強くなり山が鳴り始めた・・・・・・。
ランディングした畑の近くに民家があったが廃墟だった。
携帯で連絡を入れるとF本さんと徳ちゃんがピックアップに向かうとのこと。
その間2時間のあいだ人類に遭遇したのは1度だけ。山はビュービュー鳴り淋しくなって
今日XCに出かけていった人に片っ端から電話した。
それにしても地形にくわしい人でなければとても探してこれないような所だったのだが、お二人とも
本当に有難うございました。<(_ _)>
追伸
3月は仕事が忙しく1度も飛ぶことが出来なかったが、楽しいXCが出来て良かった。
それとアディクト2はスピードもあり、コントローラブルでとても乗りやすい機体だと感じた。
ただこの日のコンディションはバンピーで何度もいきなりテンションが抜けることが多かった。
それと潰れると、はたいても中々直らかった。


4月11日全員揃いましたのでアップしましたよ!!!
フライトログのHP
(河原さん、石田さん、是枝さん、山本さん、川口さん、藁科さん、芦刈さん)

河原さんのグーグルアースのデータも付け加えました。
3Dで見ると面白いし、地形もリアルに見えるのでXCの参考になるなあ〜
河原さんのログ
H20.4.6
やりました!とうとう神の倉から日本海まで飛びました!
日本海から海風が入ってくるので不可能と言われてましたが・・・
なんだか今年は調子がいいみたい。

<気象>
日本海に中心がある高気圧の裏側
予報は晴れ後曇。南東の風。雲底2200m。
朝から雲がかかっていたが晴れてきた。
南には前線が延びていて、アメダスでは曇りと晴れゾーンの境がくっきりしていて、
広島がちょうどその境になっていた。
空には雲はなくブルー、紫色の逆転層がはっきり見えていた。

<テイクオフまで>
総会、荒谷の掃除が終わると、早速、ぐっちょん、是枝君が出てあっというまに上がっていった。
みんな次々出ていく。無線では2400mと景気の良い話だ。
すぐにクロカン1番隊は千代田方面に流していった。
一方、僕はトイレだ、無線がなくなっただとやってるうちに、風が強くなってTOレベルの上がりが悪くなってきたし、
こじ2さんでさえ持ち上げられて危ない状態。
めぐちゃんは「荒れてるよ〜飛ぶの〜?」とテンションを下げるようなことを言ってくる。

<テイクオフ〜スタート>
コンディションが持ち直したところで出遅れテイクオフ。
案の定、荒れてる。気持ち悪い。
南南東風で流していけば千代田コースの様子。
一緒にサーマルトップに着いた足刈さん、山本さんとクロカンに出ようと促してみるが、すぐには出ない様子。
仕方なく一人旅へ。
土師ダム近くまで行ったところで、山本さんがあっというまに追っかけてきた。
二人旅ならば心強い。
今日はリーサイドサーマルっぽいかんじ。道中は荒谷ほど荒れてなくて安心できた。

<日本海どんつきロード>
で、本題の日本海どんつきまでの道。皆さん興味があるところだと思います。
何かポイントになりそうなことはあったか?
ありません。偶然です。
海風にはいつ当たるのかな〜?とか言ってたら、あっさりと日本海に着。
道中、サーマルは豊富で1000m未満になったところはほとんどなかった。
この前、八田原に言ったときの方がよっぽど苦しかった。

<日本海到着>
で、海辺には標高1400で到着。神の倉初の日本海どんつき。
そりゃもう、有頂天ですよ。
北に向けば60km出ている状態だけど、ド安定。海に流されないことだけを気をつければ何も問題ない。
降りるところはいくらでも。砂浜にしようかな〜。あら?江の川河口にすてきなグランドが。
あそこにしよっと。でも、まだまだ高いなあ・・・
そうなると、携帯出しますよね?写真取りますよね?平日友の会にメールを出しますよね?
写真とりましたとも。メール送りましたとも。
そこであんな罠がまってるとは思いもしませんでした。

<罠>
標高を500切ったときです。一瞬で北東の爆風に変わりました。
オメガ6+フルアクセルがバックするほど。
元々降りる予定のグランドを目指しましたが、全く進まないし、後ろは日本製紙が。
早めに日本製紙を超えた先に移動すればよかったのかもしれないですが、すでに遅し。
足元にある狭い空き地しか下ろすところがない。
結局、500mから地上まで垂直降下。
標高50〜100m程から何やら荒れ始め、アクセルを戻さざるを得ない。
空き地にピッタリ下ろせるか?と思ったそのとき。
空き地にある高さ5m程度の岩山のリッジに吹き上げられ、次に前にすーっと出始めたところでグライダーが全壊。
背中から岩山の壁にあたる形で落とされました。
岩山に生えていた背の低い木に絡まる形で、グライダーが引っかかりました。
落ちるときにグライダーの振りがあまりついていなかったせいか、偶然にも無傷。
すぐにめぐちゃんに電話で「江の川河口で一応降りた。でも山沈状態。」と連絡。
めぐ「日本海でで山沈?どうやったらそんな器用なまねが?」おっしゃるとおりです。
ものすごい風なので、そのまま吹っ飛ばされるのではと危険を感じて、カラビナを外した。
グライダーが飛ばされるのも仕方ないなと諦めてました。
しばらくすると、地元の高校1年生がきて、いろいろ聴かれましたが、それどころじゃありません。
ラインを無理矢理引っ張ったので、ラインが5本くらい切れてしまいました。
1時間ほどは風が強くてどうしようも無かったのですが、だんだん風が弱くなってきました。
回収に来ていただいた6時頃には無風になってました。

<回収>
指江さんはニュージーランド村でこじ2さんを回収し、その足で!?山本さんを瑞穂で回収し、更にその足で!?
江の川河口まできていただきました。
こじ2さんは「早く帰るつもりで2時にニュージーランド村に降りたのに、なぜ俺は今夕方に日本海で
山沈回収しているのだろう?」と名言を残されました。
回収していただいたお三方、本当にありがとうございました。

<反省>
・有頂天のあまりランディングの風をよく見てなかった。(日本製紙の煙を見落としていた。)
・山沈セットが不十分。
(のこぎりを無くしてそのままにしてました。モンキーも載せてなかったのでラインを外せなかったし)

<ログを見て気づいたこと>
・日本海側の近くになると、速度が落ちると思ってましたが、逆に速度が上がってます。
 標高500mで風が変わったとおり、その上は陸風が、下は海風だったようです。
 ということは、日本海に行くにはその手前で高く高く高く上げれば、結構行けるかも!?
・サーマルが強い時ほど海陸風が発達するので、上がるときほど海に行きやすく、降りるときは危険?!
 指江さんが冗談で言われるとおり、「神の倉から日本海へリッジをとりにいく」つもりがいいかも?
 風が落ちてから降りるのが安全かもしれません。
・風は大体川を吹き抜けます。海陸風も一緒なので、河口は風が収束していた可能性が高い。
 可能ならば、大きな河川(中国地方最大の河川って江の川だったような)の近くは避けた方が無難か?
 ちなみにランディング付近で藁ちゃんがカイトサーフィンをやったことがあるそうですが、
 あの北東の小山の影響で荒れてるそうです。(早く教えて!)

<振り返ってみれば>
メンタル面でも好条件があったのかな?と思います。
・指江さんの応援無線「次は・・・目指せ!行け〜!」をもらいながら、でノリノリで行けたこと。
・一緒に動いてくれた山本さんが居たこと。
・以前、小脇さんからは「千代田にはサーマルがあまりない」と聴いて北東方向にはネガティブな印象を持っていた。
 是枝君が1年くらい前に千代田あたりでサーマルを拾って大朝まで伸ばしていたので、
 「特に北東に伸ばすのもアリでは?」という好印象を持てたこと。
・石田さんからの無線「海が見える!」という無線で欲がでたこと。

<感謝>
今回はランディングで何も怪我をしなかったことに、神様というか全ての事柄、偶然に感謝しています。
また、十分な準備をしなかったことを大変反省しております。
嬉しさよりも恥ずかしさ、反省の念で一杯です。
今後はとにかく安全に飛べるよう努力しようと思います。

 江津市江の川河口  海岸の山沈場所 広い長い砂浜があったのに?

神の倉大爆発のログ
4月6日(日曜日)
是枝さんのログ
2008年4月6日
今日は神の倉総会。10時に集合し、その後は荒谷山道の掃除の予定。
朝方は薄い高層雲が上空を覆っていたが、次第に快晴となるのは明らかであった。
風はやや東成分があるものの、空気の質は良好、雲低高度は海抜2200mを越えるXC日和ヾ( `▽)ゞ
総会の終了と合わせ、速攻で機体と掃除道具をぶち込み、荒谷山天気が良いと掃除の進みも速い。
しかしT森さんは掃除に気合が入りすぎ?山道をどんどん 下っていく  (´Д`;) !モウダレモトメラレナイ    
山道では、枯れ草を東側の谷に落とそうとするが、吹き上げられてもとの木阿弥になる位サーマルが活発になっていた。

掃除もひと段落し、12時半頃スタンバイ開始。風向きは東南東〜南東。
下層から上層までおおむね一致のため、TO付近では次第に風が強くなる傾向があることを頭に入れ、先発隊を決意。
スタンバイは2機目・・と思いきや準備を終え、キャノピー束ねてこっちの様子を伺っている
一人のストーカーらしき人物発見(@_@;)・・・・ぐっちょんだ。
明らかにおいらをマークしている(^^;
正直なところ、チームフライト文化の無いこのエリアで、集団飛行を目指しているおいらにとってはありがたい。
しかも若手のホープ?の彼にマーク されるとは、おいらも捨てたモンじゃないな。
今日のコンディションでは、東成分主流と読んだ。下層では南東であるが、上層での風向きに合わせて移動するプランとした。
ここでは西北方面のXCフライトが少なく(K脇氏除く)
情報が少ないのがさみしいところだが・・・

しっかり風が入る時間と、不安定な時間のタイミングをみて、M代さんの後にスタンバイ。
弱いブローにほのかなカントリーの香りが運ばれてくる。荒谷山ではテイクオフしにくい時が良い時だ。
テイクオフの下手くそなおいらにとってはやや緊張を伴なう。
M代さんテイクオフ。南東ポイントでサーマルヒット。瞬間的にブローがおさまり、次の一瞬を待った。(*’0’*)ツ・・・
おいらも発進。南東尾根のサーマルを引っ掛け、TO上にスライドし一発でサーマルコアヒット。
海抜1300mを超えると、平均+4m程度の良好な上昇帯となる。
TO付近では数機がソアリング。おいらはM代さんを抜き、上層を観察。
オオッ------(@ロ@)------!!ッッ そろそろ逆転層かな?なんて考えていると、1km北東付近に急上昇していた集団を発見。
あとで聞いたところ、外すと全損になるほどのイカツイヤツだったそうだ (;゚Д゚) 当然合流。
T中さんが肉声でなにやら叫んでいた。近くによると「この逆転層やぶれないかなぁ(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o〜♪一緒に壊そうよ」
確かに視線の高さよりは、やや高いところに白紫の逆転層が見える。
何機かいればもしかして・・・・?なんて思い、少々絡んで廻すもさすがに無理か(^^;
この時海抜2300m超。上層はほぼ無風に近い弱い南東風。
同じ空域にいたぐっちょん、T中さん、Aカリさんを意識し、無線で呼びかける。
しかしAカリさんはおいらと入れ違いにTO上空へ向かって行った。
海抜2400mを超えた。
サーマル離脱時の効率を考え、サーマルの風上側からスタートするポションを取り、「千代田方面へ向かいます」。
千代田上空の風に合わせて、我が家方面か大朝方面への判断を行う。
後ろをみると、ベストポジションでは無いものの、ぐっちょんが続く。
残念ながら後ろから追ってくる機体はいない。ぐっちょんとのチームフライトをするべく、
左右方向に100mほどずらしたプチ編隊と、移動時のアクセルワークをアドバイス。
しかし機体速度の違いは明確で併走は厳しい。
目標物と風の収束しそうなポイントを交信し、八千代を越え、千代田手前の尾根付近でサーチを開始。
土師ダム南側の尾根つたいでもなかなかサーマルありつけず。一方ぐっちょんはおいらより-300m位で直進!
弱いながらもサーマルヒットFu=´。`)ゞ
2km位の距離は広がったが、十分お互いの状況が観察できる位置で、遅ればせながらようやくスタート高度に到達。・・・
おおお( ̄Д ̄;;ぐっちょんの動きが早い。もたもたしているうちに、南東の風に乗るようにどんどん足を伸ばしていた。
機体がかすむほど。風向きは南東。こうなれば!「瑞穂ハイランド越え」を手中に収めたくなった。
浜田道沿いは少々土地勘がある。いやでも毎日通っている通勤路だ。
先に進むぐっちょんにも情報提供し、方向だけはおおむね共有しようと考えた。

北西に進路を取るぐっちょんが大朝の町で一気に上昇開始。時刻は14:30頃。
おいらから4km程先である。サーマルポイントを無線で聞くも、
帰ってきた言葉は「高速の上です(‘-^*)/」   ┐(´?`)┌ズットコウソクアルジャン
はるか上昇を続ける彼の「天へのはしご」をさがし地形を探るも、じょぼいサーマルしか見当たらない(T▽T;)
うろたえているうちに、真上にいたぐっちょんを見失ってしまったヽ(;´Д`)ノ/ ̄\
後から聞いた話では、逆転層を抜け、本日トップ高度の海抜2637mに達したらしい
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!自己記録更新とのこと。
完全に仲間を見失った頃、無線ではK原さんがY本さんと交信している声がする。
「近いのか???」と思い、何度もアポを取るも応答無し。いわゆるフル無視状態。
ぐっちょんからの交信もフル無視で、テンションの高い彼の声だけがマイクから響いていた・・・
そう、その名は『伝説の男』オオッ------(@ロ@)------!!キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
後でログを見ると、そのころ後方約14km地点をほぼ同じルートで飛行していた。

ぐっちょんが残した「瑞穂の北西の高圧線を越えた辺り・・・」の声に合わせ、高速道路を
左手に見ながら、機体を進路を向け・・・じゃじゃじゃじゃーん。
当番回数の少ないカメラを準備。
瑞穂ハイランド、瑞穂上空からみた大朝の町・・・・オオッ― (  ゚ ▽ ゚ ;)
東側から見た瑞穂の山も大きいが、西側に延びる山岳がエライコト長い。
正面からつっこんだ時に、高度が低いとピンチを感じるだろうなぁ。なんて見ているうち、裏側のスキー場も確認。
旭テングストンらしい。カシャカシャやっているうち、高度を失ってきた。
西に続く尾根に高圧線が縦断している。ぐっちょんが言っていたな。
瑞穂山麓から浜田道を挟んだ北側のごつごつした山並み山頂付近を通るもサーマル発見できず。
先の高圧線付近を目指す。・・・も安全高度では無くなってきた。
谷は深く、シンクにはまれば危険であることは明確であり、西方の盆地へ移動。その瞬間本日のフライト終了を覚悟した。
盆地には見覚えのある建物があり、高速道路のバス停を確認。
ファイナルグライドを切りながらグランドへ向かう・・・がっ思ったより狭い。
さらに直前には民家があったため、人通りや車の往来が見られない道路を滑走路のように使い、偏流飛行にてランディング。
芝生の生えたのり面にグライダーを下ろし、本日終了。

偶然にもぐっちょんの真上50mを通過したようで、着陸地点は400mの至近距離であった。
島根県(浜田市)旭町重富への44.5km、3時間16分。
同時複数人ではあるが一応県境越え('-^*)/
すぐに合流したぐっちょんは飛行距離、最高高度共に自己新記録を樹立し、ほくほくの笑顔が光っていた。
一方おいらは思ったほど満足感は無く、不思議なくらい心は落ち着いていて、喜びよりも反省
の思いが頭を巡っていた。←イマダニフシギ
その頃『伝説の男』はテンションの高い無線の声を残し、大朝から北方へ進路を取り、
日本海を目指していた・・・

  P.S.
カメラの調子が悪く、使える写真は無かった(T▽T;)せめて1枚でも・・・

    【本日のフィードバック】
@テイクオフタイミング・・・◎ 多少のずれでもぶっとぶ条件ではないが
Aスタートタイミング・・・○ サーマル離脱と合わせて まぁ
Bサーマルサーチとソアリング・・・△ しっかりした強いサーマルであったが外している
Cコース取りと方向・・・△ 結果論から言えば失敗かな
Dセーフティフライト・・・○ 知識や経験の少ない方面へのフライトであったが、唯一土地勘のある浜田道沿いのフライトであり、
                 完全なる一人旅では無かったことは評価できる
Eフライト全般・・・○ これで一応隣接県を2つ制覇。しかし本音はもう少し距離が欲しかった
   
(文字の赤色変化は不良おやじ)
神の倉大爆発のログ
4月6日(日曜日)
川口さん(ぐっちょん)のログ
2008年4月6日
山掃除が終わると同時に急いで飛ぶ準備をし、クロカンに出るであろう人達の様子をうかがいながら待機してました。
この日は終日南〜南東風予報で、「瑞穂ハイランドにトップラン!」と言っていた枯れ枝さんの次にテイクオフ。
7,8分で海抜1500mに到達しその後T中さんとソアリングしていると、I田さんがフライトログに書かれていたような
ハードで荒れ気味の+6m/s以上の強いサーマルに遭遇し、翻弄されながらも必死にしがみつき海抜2400mへ。
今思えばこのサーマルで心が折れなかったことで自分の中でテンションが上がっていき
「今日はいける!」っていう感覚になった気がします。
海抜2400mで安定しだしたので、枯れ枝さんと無線で交信し北西方向にクロカン開始。
出てしばらくは枯れ枝さんを追いかけるもずっとシンクが続き、土師ダム西側に着いた時は海抜600m程で、
小さな小山でかろうじて弱いサーマルを拾いながら耐えに耐えました(^^;)
耐えること10分でようやくいいサーマルを捕えることができ海抜1800m。
今まで見えなかった枯れ枝さんを目視でき、高度によっては東成分もやや強かったことから
高速道路(浜田道)に沿って飛ぶことになった。
「左前方にある白い山が瑞穂よ〜」と無線が入り、そっちを見るとはっきりとスキー場の跡と山頂付近に
雪があるのが分かる瑞穂ハイランドが目に入りすっかりハイテンションになりました(^o^)
2ヶ月前にスノボをしに行ったこともあり、「近くまで行ってあの上を飛ばねば!」と意気込みながら目指しました。
その後サーマルを見つけては回して高度と距離を稼ぎながら進んでいき、大朝ICを過ぎて大朝の町に
入ったあたりでこの日一番のサーマルゲット!
非常に大きく、何も考えずブレークを引いて固定しとくだけで上がっていくようなサーマルで、
そのままこの日最高の海抜2600mオーバー!!
海抜2000m付近では逆転層でうっすら白くかすんでいたのに視界がよくなりだしたので、逆転層越えを果たしたみたいだ。
中国山地の高い(であろう)山々を見下ろしながら気分上々で瑞穂を目指しました。
途中でサーマルは無かったが高度を十分稼いでいたおかげで、海抜1500mほどで瑞穂にたどり着いた。
まだゴンドラが動いていたり山頂付近には滑れるくらい雪が積もってるのが見え、
改めて瑞穂ハイランドまで飛んできたんだ〜って実感しました!!
瑞穂を上から見下ろして「あのゴンドラからでは絶対に見ることができない景色を今見てる」と考えたら、
ものすごい優越感と感動が混ざりあった、ホントに言葉では言い表せれない気分になりました。
たぶんこの冬は飛びに行かず雪山でスノボばかりやってたんで、いっそう感慨深い気持ちになったんだと思います。
その後はうまくサーマルを拾えなかったが、あとは距離を伸ばすことと安全に降りることだけを考えて飛んでいき、
ちょうど高速道路にほど近くの田んぼと空き地が目に入ったのでそこに下ろす。
農作業をしている人がいたので話しかけ、「ここどこですか〜?」と尋ねると「島根県旭町」という返答が返ってきて、
思わず「島根ですか!?」と叫んでしまいました。
そう、飛んでるときは瑞穂の上を通ったのにも関わらず島根に入ったことに気づかないくらい
テンションが上がってたようです(^_^;)
しばらく話していると、50m上空を白いグライダーが通過していき近くにランディングした模様。
急いで向かうと歩いて10分くらいのところに枯れ枝さんがランディングしてました。
感動の再会in島根を果たすと、この日のドラマをしみじみと振り返りながら余韻に浸ってました (^▽^)
フライト時間は2時間ちょいで、クロカン距離44.5kmは自己新記録。もちろん県境越えも初体験。
しかも初の獲得高度+2000m越えの海抜2600mも自己新記録! 
まさに自己記録づくしのフライトとなりました。
回収に来てくださった是枝さんの奥さんありがとうございました!

(文字の赤色変化は不良おやじ)
神の倉大爆発のログ
4月12日(土曜日)海抜1845m・2時間半
先週の神の倉大爆発の余韻が残っているので、つい神の倉に来てしまった。

本当はフライト自粛しないといけないのである。
謡の発表会が二日間もあるので、捻挫も許されない状況なのである。
4月18日(金曜日)に厳島神社桃花祭御神能で「西王母」の地謡を努めることになっている。
一時間半能舞台の板の間に座っていなければならない。

4月20日(日曜日)にはアステールプラザで広島粟谷菊生会が有り、
「安宅」のわきを仰せつかっている。
役なので絶対出席しないと「して」さんに大迷惑をかける。というか連吟が成り立たない。

 

雨が降って暇なら見に来て下さい。(無料です)


そんな訳で荒谷山の空気を吸うだけにしようと思っていたのだが、荒谷テイクオフに上がると
粟屋さんと斉藤さんが+300mで廻している。
田舎の香水もほんのりと上がってくる。
川口さん(ぐっちょん)是枝さん、増山さんテイクオフしてあげ始める。
私は・・・・やっぱテイクオフしてしまった。
テイクオフしてすぐにズブッて斜面を走るかと思った。
南小山は皆さんいるので、出てすぐ右に切ってリーサイドサーマルを引っ掛けトップアウト。
海抜1600mまで上げる事が出来た。
斉藤さんが頑張って2〜3回トップを取っていた。
皆さん海抜1800mあげてXCに走り始めた。
是枝さんが「XC行きましょう}と呼びかけてくれたが、私はぐっと我慢してXCは自重する。
クロカンに出かけた人達の無線が聞こえている。
上げ直しに心がけ、2時間30分のフライトであった。海抜1845mまで上がっていた。
今日のトップはまきちゃんで、三次の馬洗川越えの30Km?
是枝さん・・どんつき
児島さん・・三次駅
足刈さん・・荒槙
原田さん・・大土山越え
他の人の情報分からずだが、高層雲が張っていたにしては良く上がった。
さすが春だね〜
石井さんが初XCで吉田別れあたりらしい。初XCおめでとうございます。

15時半であったが,神の倉にいるともう一本飛びそうなので早く帰った。
4月12日(土曜日)
是枝さんのログ
2008年4月12日(土)
先週の余韻を胸に11時頃から同士数名がLD集合。
風向きは弱いながらも北東から南に回る予想。雲低高度は1700m位か?
LDの北風に同士も腰が重く、テンションはさほど高くない。
時間の経過と共に、高層雲が張ってくることもおおむね予想できるため、11時半頃荒谷山TOへ向かった。
荒谷TOは風が弱く不安定な状況、時々南からの弱いブローのほのかな田舎の香りが上がってきていた。
T田さんがハング(固定翼)をスタンバイさせており、12時頃からいつもの先行隊も準備開始。LDの風は変化無しと見えた。
12時を過ぎ、地元のS藤さんを足がかりに、テイクオフ待ちの数機がざわめきだした・・・
がっ、スパンの長―い固定翼がスタンバイし、パラをさえぎる┐(´Д`)┌
パラ向きのブローでもなかなかテイクオフしない。機速が速いため風が弱いと出にくいらしい・・・
今出たい!思わず「今ならいいですよ」なーんて軽くプッシュしてみた?((o(-゛-;)
ハングが無事滑空を始め、予想通り南東尾根でソアリング開始。
おいらもあわてて出ようとしたが機体が上がらず・・・直後にスタンバイしていたぐっちょんの後にすかさず発進。
南東尾根でリフトを感じず、リーサイドっぽい雰囲気の南西尾根に突っ込み、ぐっちょんの下で弱いサーマルを発見。
も、形がしっかりしておらず、TOレベルを越えた所ですかさずTO真上にスライドさせ上昇開始。
わずかに乗り遅れそうな雰囲気があったがなんとなったFu =´。`)ゞ
続けてテイクオフした不良親父のあとにはどうやら売り切れの様子。
気がつけば風まかせは南尾根付近で苦労していた・・・その後彼を見た者はだれもいない・・・┐(´Д`)┌
荒谷山上空の風はつかみどころが無く、どちらに向いても速度は出ない状況。
海抜1600mを超えた頃、上がりが悪くなった荒谷上空から移動し、南風の到来を観察するべく「風を見るため
白木山方面へ南下します」 日浦地区(南方3km地点)でサーマルサーチ中、無線の声がする。
「白木山に向かいます!」・・・ぐっちょんだ。
XCスタートする気は無いおいらを追いかけて、森のくまさん♪バリに後からついてくる。
広い空域を飛ぶことは良いことだ。失敗しなければ・・・そのうち彼はサーマルを見失いピンチになっていたが・・・
後で聞いたところ「アウトランを覚悟しました」とのこと。
低い高度からなんとか復活したが、キャインと尻尾を巻いて速攻TOに帰って行った(^^;
入れ違いでKじ2さんが南へ突っ込んで行った。
やや南風を感じる。無線でLDに風の状況を聞くとT中さんから南風になったとの返答あり。
TO上空では、数機がおいらの視線より高くなっている。早速戻りチャンスを伺うこととした。
この付近では海抜1800mが限度のようだ。その付近で数機がたむろしてしまう。
どこまで南下しかたかわからないが、いつの間にかKじ2さんが大土山を目指し北上を開始。
おいらは上がってくる風まかせを待ち、その上にかぶせる。サーマルトップ付近ですかさず肉声で「荒牧へ」。
向原の町あたりでは低いところで2機くらいがのたうちまわっている。
おいらたちの速度も遅い。大土山への谷越えはリスクが高いと感じ、甲田を通り荒牧牧場方面への進路とした。
風まかせは慎重に進んでおり、おいらをダミーに使っている( ̄- ̄)/~サッサトイッテコイ
白い機体が大土山でトップアウトしていた。Kじ2さんだろう。
向原西側尾根から見切りをつけたまきごんが甲田上空へ進路を取っており、常に数百メートル後ろをついてくる
風まかせを引っ張るようにまきごんと合流。
しぶい状況の中、まきごんはそのまま北上・・・彼女の実家辺りか?なんとかサーマルヒットした模様。
おいらは甲田を北に伸びる尾根伝いに北上しようやくヒット、再び海抜1700mへ。進路を荒牧に向ける。
まきごんと風まかせは森のくまさん♪状態。εεε=(。・д・。) アトカラツイテクル・・・・?
進路やや北西側に積雲が・・・しかし今日の最高高度よりやや高い。気にはなるが北上。
吉田別れを超えた尾根でサーマルを発見・・・次第に薄い高層雲がかかってくるブルーコンディションの中、
八千代上空と大土山北側、そして割と至近距離である吉田北側上空の積雲がコンバージェンスを物語っている!
風まかせが追いついた頃、おいらは西方の積雲を目指した。逆転層を抜けるために。
・・・しかし下に入るも上層への階段は見つからない。風まかせとまきごんとの高度は同じ位。
しかし雲は衰退か・・・いやまだ薄雲が集まってきている。
なーんて雲と格闘している間に、風まかせとまきごんはみるみる高くなり、2人の上に雲が出来はじめていた。
・・・やられた(;゚Д゚)  / ̄\行こうか?いや間に合わない・・・
おいら上空の雲は消えないまでも上昇は無い。いつしか上昇帯を外し離脱を余儀なくされた。
コンバージェンスを北に超えると当然ながらシンクは続く。荒牧付近でサーマルを捕まえるしか手は無い。
上空の高層雲の勢力は増す一方である。しかし上がり切る上昇帯を捕まえられない。
彼たちとの高度差は1000m程開いてしまった。そのうち「荒牧上空海抜2100m(゚∀゚)v」風まかせの無線が聞こえる。
ワクナガ上空辺りであろうが、景気の良い無線を残しいつしか視界から消えた。
高層雲により、日差しは明らかに弱くなった。コンバージェンスを悟る積雲も次第に消えてきた。
結局おいらは海抜1400mで上昇の限界を感じ、どんつきロード。
どんつきへの短い道中にまきごん発見「どんつき上空+1000m、三次へ」・・・敗北者には何も言うことはない。
LD時刻15:40、 3時間10分三次市上志和地(別名どんつき)への21.5km。
まきごんは馬洗川を超え、女性新記録に肉薄する30kmのフライト。本日のトップを取っていた。

一方風まかせは、コンバージェンスを意識して東方の大土山越えを狙ったようであるが、 高層雲の勢力を見落とし、
三和別れ付近17kmにLD。フライト距離を縮める結果となっていた。
Kじ2さんは三次駅北側のグランドまでの29kmくらいか?

  ≪本日のフィードバック≫
@ テイクオフタイミング・・・ △ サーマルへの乗り遅れは免れたが、立ち上げ失敗はいかがなものか
A スタートタイミング・・・ △ 行ったり帰ったり、ここぞと言う決断ができていない
B サーマルサーチ、センタリング・・・ × 明らかに外している
C プラン、方向、移動・・・ × 南風が押してくるのを待っていたが、有効活用できていない。
                   コンバージェンスも自ら外してしまった
D セーフティフライト・・・ ○ 少数ではあるが、チームフライトであった(ほとんどダミーだったが・・・)ことは評価できる
E フライト全般・・・ △ すべてにおいて満足とは言えない。優柔不断さが目立つ

(文字の赤色変化は不良おやじ)
4月18日(金曜日)厳島神社桃花祭御神能
厳島神社の御神能で朝一番(9時)の出番である。
7時30分宮島口に集合して、厳島神社の能舞台に向かう。
御神能は毎年4月16日〜18日に行われる。
初日はプロの方の奉納。
二日目は観世流の皆さんの奉納。
三日目は喜多流で、ここ15年ばかり地謡で参加させてもらっている。
来年は我がグループでお能一番(敦盛)を奉納する予定である。
全国で謡曲を習っていらっしゃる方が沢山であるが、世界遺産の厳島神社の重要文化財の能舞台で
お能を勤めるというのは、「一生に一度は!!」という思いであろうと思う。
毎年地謡で参加させていただいているというのも、大変に有り難いことなのである。
喜多流の粟谷一門で無いと参加できるチャンスが無いのである。
粟谷一門のお弟子さんが全国から、毎年お能を演じに来られるわけである。

我がグループも昨年から、4名の若手が入会してくれたので勢いがついている。
厳島神社の能舞台で謡わせていただけるのはひとえに粟谷一門のお陰である。
2年前に亡くなられた人間国宝の「粟谷菊生」職分のお陰なのである。
昔習っていた「香林寛三」教士が喉頭がんで亡くなられて、とりあえず「香林寛三」教士の
御師匠さんの「粟谷菊生」職分に預ってもらった。
一時預かりが十数年になってしまい、今は息子さんの「粟谷明生」職分に預ってもらっている。

毎年嫁さんにビデオ係をお願いしている。
「西王母」は一番目なので8時には厳島神社に入る。
今日は出演者なので堂々無料である。
毎年の如く能舞台の裏にある仮設トイレで用をたす。
粟谷菊生先生が「御神域で小便出来るのは一年に一回ここだけじゃ!!」
「鳥居を眺めながらするのも格別じゃ!!」と毎年の如く仰っていた。
神社関係者であろうとも境内で放尿は許されないはずだ。
4月18日は結構寒い日が多く、一時間半の舞台なのでトイレには行っておく必要があるのである。
今年は寒くは無かったが、強風であった。

裃と、長袴は厳島神社の物を使う。
慣れないものでもたもたしていると、粟谷明生先生が手伝ってくださる。
地謡の出来具合は、後ろにプロの方が控えていらっしゃるので安心して謡えた。
ただ、扇の上げ下ろしを一部間違ってしまった。
毎年、ちょこちょこ小さな間違いを犯してしまう。
昨日は「して」の方が舞台から転げ落ちてしまわれたらしい。
面(おもて)をつけているので極端に視界が狭くなるのである。
過去には色々あったらしい。
地謡が終了して立ち上がるときアキレス腱が切れて、体を引きずってもらって
退場ということも有ったらしい。
一時間半から二時間も板の間に座っているのだから、
素人なので思わぬハプニングも有るようである。

無事終了して、お昼ご飯は名物の「アナゴ飯」を食べて解散。

 今朝は虹があちこちで見えた 朝早くは小学生の修学旅行が多かった 

 私たちのグループ「広島明生会」の面々 私たちのグループ「広島明生会」の面々 毎年恒例のアナゴ飯
4月20日(日曜日)広島粟谷菊生大会
今日はアステールプラザで広島粟谷菊生会が有り、我がグループ(広島明生会)で
「西王母」と「安宅」の連吟をやる事になっている。
10時始まりで「西王母」は一番目の出演なので、8時事に久保田家に集まって
声出しをしてアステールプラザに向かう。
紋付や袴をつけ、準備万端。
今日の連吟は20分程度なので、正座も耐えられると思う。
朝一番なので座席は関係者のみでまばらである。
今日のビデオ撮りも嫁さんに頼んである。
「安宅」の勧進帳は別習いで高度な謡曲で「して」を務める久保田さんは
常に無く力が入っている。本に書いてある符号に無い謡い方をしなければならない。
この一ヶ月は毎週三日間、二人で稽古をした。(私は「わき」なので台詞のやり取りがある)
音痴の私はなかなか上手くなれないが、久保田さんは二階級特進の如くの謡であった。
プロ中のプロの先生に教わる事によって、音痴の私にも聞く耳は出来ていたように思う。
カラオケの上手い友人に「歌は相変わらず下手くそだが、カラオケ教室に
通っている奴より伝わってくるものがある」と言ってくれたのが嬉しかった。
悲しい思い出のある音痴の私にとって、謡曲をやっていて良かったなあと・・・・・


 我がグループの「西王母」 我がグループの若手ホープ久保田ジュニア。来年は御神能でお能の「して」を務める 「敦盛」の舞囃子

 囃子方のつく舞囃子はやっぱりカッコイイ!! 我がグループの「安宅」 
4月25日(金曜日)海抜2200m・太田川橋上流17Kmクロカン
平日フライト参加者・・・中村さん、是枝さん、田原さん、メンデル

昨日是枝さんから平日フライトのお誘いメールがきた。
今月は謡の為フライトは控えめ?にしていたので当然OKの返信をした。
今日の予報は北西風2〜3mなので上がったらクロカンでどっちへ走ろうか?
などとテンションは上がっているのだが・・・
しかし、高層雲が張っていて少し日差しが弱い。

11時ごろ中村さんが来たので荒谷山に上がる。
テイクオフの風は左サイド(北東)で、12時のサイレンがなって我慢しきれず是枝さんテイクオフ。
正面や左尾根を探るも上がるず。正面尾根最後のコブでサーマルヒット。
じわじわ上げ始め遂にトップアウトし、+500mくらいまであげた。
メンデルが電話してきた。「今広島だが行きます。」としばらくぶりのフライトに燃えているようだ。
向井さんが1人で上がって来た。仕事帰りで、パラは持ってきてないそうだ。家はすぐ近くなのに・・・・

中村さんテイクオフし、正面で粘っているが一気にトップアウトとは行かないので
正面は1人定員のようである。ようやく中村さんもトップアウトして行った。
13時30分私もテイクオフ。正面でしばらく粘ってようやくトップアウト。
トップアウト果たしガツンとサーマルヒット。
いきなり5m/Secでカチ上げられるので、緊張感が走る。
歯をくいしばって廻し続ける。
高く上がっていた是枝号と中村号が良いサーマルとばかり近寄ってきて一緒に廻す。
今日はサーマルが激しいので、上下で廻すのはどちらもおっかない!!
正面ボールから上がってくるサーマルにしがみついているのだが、正面沖に流れている。
あとでカシミールで見ると、北風に流され60Km/hのスピードが出ている時がある。

田原さんがテイクオフして、赤柴山で上げている。
是枝さんも戻って田原さんと同じ所で上げ始めた。
今飛んでいる空域は低層部の南風と中層部の北風がぶつかり合っているようで荒れている。
私も一直線で赤柴山に戻っていく。
メンデルがテイクオフしてぶっ飛んでいる。
私は何とかサーマルヒットし順調に上がり始めた。
海抜1800mまで上がった。田原さんと中村さんは西に動き始めている。
私もあわよくばXCに出かけようと彼らの後を追う。
田原さんと中村さんは日浦上空の様だが、私はいつでも平地に降りられるように左よりのコースを進む。
高圧電線上にはサーマルがあると信じ、真っ直ぐ進む。
高圧電線上ではあるにはあったが、海抜1200mから1400mまで上がっただけ。
このサーマルは捨てて、白木山目指して進む。
三田で良いサーマルヒット。海抜1200mから2200mまで1000m近く高度獲得。
右コースを飛んでいた田原さんも寄ってきてしっかり上げ直す。
その後も田原さんは右よりのコースを飛んでいた。
私は鬼が城に真っ直ぐ進む。ここで少しサーマル成分あったので廻してみる。
太田川を渡って阿武山に付けるもサーマル成分なし。
飛んでいるときに、是枝さんが無線で呼びかけてくれて「太田川大橋上流に下ろします」と伝える。
向井さんがピックアップしてくれるそうだ。
河川敷に田原さんが降ろしているので、私も近くに降ろす。
ランディング時には時速10kmになり、結構南風が強かった。
久しぶりのXCであったので距離は17Kmであったが大満足であった。
ピックアップに来てくれた向井さん有難う御座いました。

久々のXCフライトログ
4月27日(日曜日)海抜1600m・15Kmクロカン
昨日は風が強く、神の倉へは行かず。
今日は3〜5m位の予報である。ちょっと強いかなと思いつつ、10時30分頃家を出る。
到着すると高見さんに声をかけてもらって一緒に荒谷山へ上げてもらう。
すでに原田さんと是枝さんがテイクオフし、高度を上げつつあった。
今日は日選の予選会で児島さんが競技委員長の様である。
12時半スタートで17時30分クローズ、ゴールは芦田川という事にした。
私は選手登録はしてないのでお気楽に一緒に飛べればと思っていた。
是枝さんと原田さんも選手登録はしてないが、同じ様な思いらしく
是枝夫妻が無線で大会情報を送っている。これで二人共芦田川を目指す事だろう。
是枝さんはぐいぐい上げて+500mに上がったが原田さんは+200mから上がり切れない。
風予報は西北西であったが、テイクオフは南東である。
そのうち二人共レベル以下に下がったり何とかトップアウトしたりである。あまり良い大気の状況とは言いがたい。
12時のサイレンが鳴り芦刈さん、高杉さん、川口さん(ぐっちょん)中村さん、児島さんたちが次々とテイクオフして行った。
あまり良いサーマルでないため一気に高度を稼ぐという事にならなかったが、そこは
手練達で+500m以上で走り始めた。
足刈さんが正面で3回目の低い所から上げ直しをしている時潰れて失速に入り、ユラユラしながら
150mくらい落ちて行った。
いつ緊急パラシュートを投げるか!!と思っていたが、何とか前に走りだした。
キャインキャインでランディングかと思っているともう一度先程のサーマルにねじこんで行きトップアウトし、
XCに走って行った。さすが足刈さん!!

是枝さんは2時間ばかり飛んでいたが、結局緊急ランディングに降りてしまった。
奥さんにピックアップしてもらい、頭から湯気をあげながら怒りのテイクオフ。
サーマルヒットし、スルスルと+500mあげ、皆さんを追いかけXCに出かけた。
勇さんもすぐにテイクオフし、XCに出かけた。
選手登録していた指江さんは今一気分が乗らないようで、テイクオフはやめて車を降ろすという。
同じイプシロン仲間としては、なかなかテイクオフする気分にならない。
風が強すぎるわけではないが、息継ぎが気にくわない。
風も冷たかったりちょっと温いものが混じったりしているだけなのだ。
利弘さん、岡本さん、向井さん、指江さんたちが居て、「何で稲垣さんテイクオフしないの?」とはやしたてる。
「みんなオレが危ないおじさんと思っとるじゃろ!!オレにも安全基準があって、上限もあるんや!!
年々上限は下がっておるんじゃ!!」とわめいてみせる。みんなが大笑い!
みんなと下山する積りであったが、息継ぎが少し納まり、ほんのり風も温くなってきたような気がする。
「ほんじゃ飛ぶわ!!」と言うと、皆さんですぐにキャノピー拡げられる。13時38分テイクオフ。

すぐにサーマルヒットし、なんとか海抜1600mまで上げる。風は西の様である。
このままカンノ木山をめざし、越えたいところだが、田んぼには8割方水が入っているので、
見慣れてない場所に行きたくない。見渡しても他の機影は見えない。
芸備線沿いであれば土手もあるし、JRでも帰れるのでいつものコースで北東へ舵を切る。
戸島でサーマルヒットし、コネコネして海抜850mから1200mまで復活。
大土山上空に勇さんのオレンジ色のサミット2が見える。大土山に渡ってみようかと谷渡りする。
この高度で勇さんのところには辿り着けない。
それに勇さんサーマルでクルクル廻している様子もないし大土山へ裾野の広さは私の機体では脱出出来ない。
芸備線右コースを走り吉田分かれの高林坊裏山で海抜500mから800mまで上げ直し
もう少し距離伸ばそうと北上したが、サーマル無くて土手に降ろす。15Km.
近くの農家のおばさんが出てきて「手を振っているのが見えましたか?」と言ってもらった。15分間ばかり話をした。

今日も向井さんに迎えに来てもらった。足刈さんからрり。甲山町の三川ダム附近に降ろしたとの事。
向井さんにお願いしてピックアップに走る。原田さんも同じ所に降ろしていた。
高杉さんは神辺町。怒りのリフライトの是枝さんは神石高原町らしい。
皆さんのフライトログが楽しみだ。

私と、高杉さん、是枝さん、原田さんのフライトログ

4月27日(日曜日)
是枝さんのフライトログ(神石高原町)

2008年4月27日(日)
あるサイトの予想雲低高度は1600m程度であるが、西風主流でやや強くなることが想定されるXC向きのコンディション。
しかし大会参加者の集合が遅く、なかなか動きが無い。今日の予報は西風やや強め。
荒谷山からのテイクオフは、本流の風が活発になる前が勝負と踏み、風まかせと我が家の姫+嬢を
参謀に従え、10時半に荒谷TOに向かった。
TO到着後、大会参加者に動向を聞くも「神の倉に上がる」とのこと。

荒谷TOの風は時折本流の南西風を感じるも、付近上空に積雲ができ、時折南風ブローあり。
当初は「これで出るんか?」と言っていた風まかせもさっさと準備を始めた。
11時過ぎ、本日しょっぱなでテイクオフ。TO付近で徐々にサーチし、さいさき良く上昇開始。
荒谷山頂を越えた頃西風を感じたが、予想よりも弱い。
海抜1000mを超え、何度かサーマルを見失うも順調に安全空域に達した頃、後発隊が荒谷山に到着していた。
荒谷山周辺は発達はしないものの、いくつかの積雲あり。
雲低にはわずかに達していないが海抜1800mで無線を入れる。
「現在海抜1800m、上空西風弱め」。
本日のフライトを終えてようやく理解できたが、今日の雲低高度はMAX2000m位、
しかしその200〜300m下層に弱いながらも逆転層があった。
積雲が発生するときには逆転層を抜ける「雲へのはしご」があったようだ。
数機がテイクオフ・・・・そして魔の渋い時間帯に突入。
TO前〜南東尾根先のまきごんポイントを繰り返し中、A刈さんと同空域に。
低高度でサーマルと格闘し、上昇を開始してテイクオフレベルを越えた頃、ほぼ真下で失速した白い機体があった。
高度がわからない為、危険を感じ観察しながらレスパラ開傘を言おうとした瞬間、無事滑空を始めた・・・
ほっとしたが、おいらはサーマルを外した。
しばらくして、おいらが東前山先で4たび?5たび?トップアウトした頃、TO前から南尾根つたいに
下がっていく風まかせと、TO前で旋回を始めた低すぎさんを確認。
距離にして500mか?当然低すぎさんをロックオン。
低すぎさんのやや下で合流!・・・?・・??・・・ヽ(;´Д`)ノ~ / ̄\ ・・・
ついていけずおいらはTO 南西ボールから南尾根へといざなわれ、徐々に高度を失ってしまった(T▽T;)・・・
悪夢の緊急ラン着陸。・・・おいらはいったいここで何をしているんだろう。
そのころ順調に高度を獲得した低すぎさんは北方面へとグライドを開始し、
大会参加者や同士達もTO上空でスクラッチを組んでいた。
TO上空にはハングしか見えない。同士達は皆、北方面へ飛び立っていた。

仲間たちが手際よくおいらのグライダーを広げてくれた。
今思えば怒りのオーラが出ていたに違いない。感謝致します。
13時11分再離陸。南風がやや強くなっていた。運よくTOからのサーマルをヒットし、北方面へと流れていく。
姫参謀からの「あせらないで」の無線を耳にした頃、中層の南西〜西風帯となり、効率よく向原に接近していた。
風向きから言えば大土山へつけるか?と思いながら同士にアクセス、「大土しぶいよ」と風まかせからの声。
北方の甲田上空も大土山上空も活発な積雲無し。 しかし三和から世羅方面には明らかにコンバージェンスが見える。
大土山の南すそでは、風まかせとKじ2さんが磨いていた。

【運命の選択1】  
向原〜甲田付近には積雲無し。大土山南側では、渋くても粘れる2機がいたこと、
現在の位置と高度では明らかにその上につけれると判断し、躊躇無く大土山への進路を取った。
彼らより+500m上空で大土山手前に到着・・・
高度を生かしサーマルサーチするも、すぐに彼ら達と同高度になってしまった。
Kじ2さんと入れ違いに風まかせと合流。山の稜線南側に下がりながらようやくサーマル発見!
しかしイビツな形で小さく、つぶれを伴ないながら、なんとかお互いしがみつき、翼端に引っ掛けるように・・・

【運命の選択2】  
ブルーコンディションで最近得意としている三和町を横断する美波羅川南側の進路を捨て、北側に移動。
当然シンクであるが、上津田付近の積雲下でサーマルヒット。
海抜1900mをひとつの区切りとし、風向きに合わせての移動を開始・・・ヾ(`ヘ´? 。`-´)ノ が雲低までは少し届いていない・・・
進行方向先に動きのある手ごろな積雲の風上につける!
キタ━━━<(゚∀゚)━━━!!! コンバージェンスラインに乗った(‘-^*)/ 雲へつづくはしごをゲット。
遅れていた風まかせにチャンスを促し、早い移動を情報提供。
世羅西にある満開の芝桜の公園を見ながら・・・「雲に入ります」  
久しぶりに積雲のあるコンディションで、ご無沙汰の雲中飛行。エリア内ではありえないなぁ。
空気はひんやりしており、ご無沙汰すぎて多少ドキドキしたヽ(*’0’*)ツ 
順調に高度を獲得しながら海抜2400mを越えた頃、白い世界に光が差した。
最初に目に入ったのは少し遠ざかった満開の芝桜。 眼下には目谷ダム。
高度はおそらく積雲の中層あたりか?雲を北側に回避し、東方面へ滑空開始。
通常では雲を抜ければ沈下は大きくなるところだが、この空域は極めて沈下率が低い。
15時近くなっていることを考えれば、先へ伸ばす絶好のチャンスだ。

【運命の選択3】  
県予選では芦田川がゴールとなっていた。しかし福山〜府中は南風が入っている可能性が高い。
東方の上空には、わずかだがコンバージェンスのなごりがある。しかし土地勘は無い。  
悩むことなく八田原ダム超えを回避し、北側を通過して東方面へ。 ・・・残念ながら積雲は消えてきた。
あとは地形と風向き判断を残すのみ。
おおむね南北に連なる谷筋であるが、低高度での風向き変化を頭にいれ、山並みの頂を目標にした。
しかし捕らえきれず、着陸地点をキープしながら山を越えた。
この地域では乾いた田んぼは皆無であった。
着陸地点の選択肢の中、山の裾野に位置する2つの学校は、明らかにローターの危険を感じ、
やや狭いが、郵便局の隣の空き地に15:33ランディング。
神石高原町(旧三和町)高蓋までの50.3km、飛行時間2時間22分。
1本目と合わせて4時間以上飛んでいたFu =´。`)ゞ

【本日のフィードバック】
リフライトで、遅い時間から50kmを超えたことは評価できる。
しかし低すぎさんが芦田川を越え、神辺町までの65kmを飛んでいることを含め、コンバージェンスの位置と
風向きが良好であった今日のコンディションでは、やはり1本目のミスが悔やまれる。
結果論であるが、11時半に雲低付近につけており、もしスタートしていたならば、一人旅であったにせよ、
イメージ通りの位置にあったコンバージェンスラインに乗ることができ、かつグライダーが汚れることを許せたならば、
自己記録の更新は夢では無かったと思う。
チームフライトの難しさを再認識したが、チームであったが故に乗り越えられた時もあり、
柔軟な対応力と、 ここぞという時の判断力と決断力の重要さを改めて感じた。
4月28日(月曜日)
昨日足刈さん達をピックアップに向かっている時メンデルから電話有り。
明日飛びたいのだけどと言ってきた。とりあえず平日友の会にメールして頂戴と言う。
本日集合は、メンデル、中村さん、増山さん、勇さん、向井さん、松代さん、川口さん(ぐっちょん)達であった。
勇さんが11時30分にテイクオフ。ちょっと早めであったようで、緊急ランにランディング。
一番フライトダミー努めてくれたのでピックアップに向かう。
二番手はクロカン練習(3〜5Kmが9本)本日終了予定の増山さんテイクオフ。
正面尾根の低い所から上げ直しついに9本目を達成。
これからは5Km以上を5本チャレンジ。
練習生とはいえ、すでに糸は切れたので100Km飛んでも良いわけである。
川口さん(ぐっちょん)1人だけ、なんとか1000mばかりゲインしてXCに走ったようだ。
増山さん、中村さんをもう一度ピックアップに行き、神の倉に全員で移動。
勇さん1人飛んでいたが、我々が神の倉に移動し、テイクオフにつた時は谷渡りして到着していた。
全員神の倉から飛んで本日終了。
川口さんは三和(19Km)飛んで地元の人に甲立まで送ってもらったようだ。
4月29日(火曜日)ヨットに乗せてもらう
ヨットクルージング
今日の風予報はマピオン5m以外は2mくらいであった。
11時頃神の倉に到着。20台以上の車が来ていた。
到着してすぐ利弘さんが「風が強いのでヨットに乗りに行きましょう」と誘ってもらった。
プレジャーボートは乗った事はあるが、ヨットは初めてなので2つ返事でお願いする。
指江さんと向井さんが一緒だ。向井さんの車で出発。
人数は我々だけのようなので、嫁さんの同乗もお願いする。
どうぞ!という事なので、家によって嫁さんも同道する。
車中では「ヨットなんてセレブだよね!」と盛り上がる。
途中コンビニによってお弁当を仕入れる。(コンビニ弁当とは、セレブには程遠い)
廿日市のハーバーには200艇ばかりのプレジャーボートやヨットが整然と係留されている。
”ワイルドターキー”がヨットの名前で定員15名の立派なヨットであった。
エンジン付きなので、バッテリー充電やメンテ等点検のために
一週間に一度エンジンかけて充電する必要があるそうだ。
年間20万円の係留費用や船底塗装費用が発生する。
古くなればメンテ費用も発生する。
セレブで無いとヨットなんて持てないよね!と言い合っていると
「セレブはメンテ要員も雇っていますよ」と利弘さん・・・・

エンジンかけて港の外に出て、帆を張る。
南西の風で宮島向けてスルスルと走り始める。
エンジン音のしない船が走っているのが不思議な感じだ。
エコを感じもするが、やはり優雅さを強烈に感じる。
全員、ちょっとだけ舵輪も握らせてもらった。
アゲンストの風では進行方向に対して30度から45度が効率よいそうだ。
効率よい角度になると、頬に風を感じグイっと艇が進むのがわかる。
パラグライダーの感触の様でもある。
しかし、追い風で走っていると頬に風を感じないのがパラと大違いである。
進んでない気がするのだが、海面を見ると進んでいる。
出航の時からGPSのスイッチは入れてある。
アゲインストで9Km/h、追い風で12Km/hのスピードが出ている。

利弘さんに操船してもらって、キャビンの中でお弁当を広げる。
向井さんが「酔いそうなので外に出ましょう!」と言う。
狭い空間の中だと船酔いするのか、私も気持ち悪い。
海面を滑るように行く船上での食事は、コンビニ弁当でも気分はセレブである。
嫁さんも充分にセレブ気分を味合せてもらう。
12時半から16時まであっというまの3時間半であった。
また乗せてもらう事を約束して下船。

全員で神の倉に帰る。17時ごろであったが大方さんが1人立ち上げ稽古をしていた。
パラ復帰を決意し、パラに馴染む稽古中。
「70歳までは飛びたいよね!」と言いあう。
私より年上の人が元気で飛んでいてくれないと、自分が一気に年をとった気分になる。
大方さん頑張ってくださいね。
強風が収まった後はアーベント!の淡い期待を抱いて4名で神の倉に上がる。
やっぱ、風は納まらず18時に下山。
帰路、三田あたりでは風は落ちていた。

 あっという間の3時間半であった