2004年クロカンシーズン突入だ!
もうすぐクロカンシーズンだなぁ〜

2005年 12 月   
12月2日(金曜日)川地さんと呉へ
川地塾で来広時間を間違え、朝6時の飛行機を予約してしまった川地さんを、田中さんが空港まで迎えに行った。
飛べたら飛ぶ予定であったのだが、小雨が降ってきた。
10時過ぎに連絡入れると、やる事がないので映画でも見ようかという事になっていた。
せっかく広島まで来て映画を見てもつまらないので、呉の”大和ミュージアム”に行きましょうと提案。
途中昼食は竹井さんに聞いていた海田のバイキングレストラン「十兵衛」に立ち寄る。700円で食べ放題。
おかずも20種類以上はあって、どれも美味かった。
川地さんは3回私と田中さんは2回、おかずを取りに行った。
腹いっぱい食べて、デザートの果物まで食べて700円は申し訳ない。

呉のユメタウン裏に大和ミュージアムは有った。
私が子供の頃、おじさんから戦艦「大和」の話はよく聞いたものである。
おじさんは、海軍呉工廠で働いていた事がある。おじさんから、よく戦艦「大和」の神話を聞かされたものである。
曰く、絶対沈まない戦艦(不沈戦艦)!!
曰く、どでかい大砲を撃ったら水柱で敵の飛行機はぼとぼと落ちるんだ!!
曰く、油は片道分しか積んで行けなかった!。

戦艦「大和」は日本人の心に、ある種特別な存在である。
当時の最先端の技術でもって、最強の戦艦を作ったのだが、悲劇的な最後となってしまい、
3332名の巨大な墓標となり沖縄の海に沈んでいる。
1/10の模型が大和ミュージアムの中心に据えられ、「大和」の実像を様々に見せてくれる。
人間魚雷「回天」の実物も展示してあった。イラクで行われている自爆攻撃といい、
「特攻」といい、人間自身が武器となる事にやりきれなさを痛感する。
いくら弱者の武器とはいえ、死に往く人々の本心はいかばかりかと・・・・。
証言テープの中では、残された幼児をかかえた妻の苦しみを語っていた。
ある意味、生きている者の方が苦しみが強いとも言える。

3階と4階には子供向けに海のお話や、「宇宙戦艦ヤマト」のコーナーもあり、子供達も楽しめるようにしてある。
私は、1時間半かかって見たのだが、川地さんは2時間かけて見てるので、玄関の椅子で待っていました。
観光バスで次から次へと見学者達がやってくる。10万人目の見学者が予想より、半分位の日数で達成したと
テレビで報道していたように思う。戦艦「大和」に抱く日本人の感情は、特別なものがあるのだろうなぁ〜と思う。
皆さんも是非一度見学されると良いと思います。
夜は川地さん、田中さん、是枝さん夫婦、河原さん、平田さんでディナーとする。
口の滑らかな是枝さんがいると、大いに盛り上がる。
12月3日(土曜日)
川地塾は強風の為、座学。夕方少し風が落ちたので、神の倉へ。
足刈さん、小田さん、強風の中テイクオフして、しっかり遊んだ。我々は風が納まるのを待ってテイクオフ。
私と是枝さんはぶっ飛び。他の人はそれなりにアーベントを一時間以上楽しんだ。
12月4日(日曜日)川地塾
朝早く日本語検定試験の為、パッチャンと昨夜我が家に泊まった山口県のテレサ(ドイツ人)を
広大に送って行く。大学構内で、石田夫婦に出会う。奥さんは3級の試験を受けるらしい。
全員検定試験が受かりますように。
雨の為本日の川地塾は座学。
12月10日(土曜日)
午前中は晴れ予報であったので、9時には家を出る。
学生は神の倉に上がり、本流は北西風であったのだが、荒谷は南斜面から入っているようだったので
田中さん、小田さんと私は荒谷に上がる。
勇んで上がるも雪の重みで木が倒れている。道中5本ばかり切って片付けながら上がったので
テイクオフに着くとフォローになっていて、だんだん雲量が多くなってきていた。
荒谷山は諦めて神の倉へ移動。

若干サーマル成分混じりのリッジで、+100mばかりで一時間ちょっとのフライト。
日が翳ってきていたのだが一時間以上飛べたので、良しとしよう。
2本目はヘヤピンカーブの尾根で粘るも、力尽き20分フライト。
イプ4はブレークコードがイプ3に比べてかなり重い。
リッジを取るとき微妙にコントロールする時、肩に負担がかかり、とにかく疲れる。

12月11日(日曜日)3時間15分根性フライト
今朝から高層雲がびっしり張っている。あせっても仕方ないので、10時過ぎに家を出る。
ランディングに到着すると、阿部さんに「おそい!!」と言われてしまった。
阿部号で神の倉に上がる。西北西6m位吹いている。山もゴーゴー鳴っている。
しばらくウエイティング。30分ばかりして山鳴りは止んだ。4〜5m位に落ちたようだ。

阿部さんと私以外はNP証以下なので、私がダミーを努めるべく、11時頃最初にテイクオフ。
テイクオフしたとたん、10mばかり吹き上げられた。
乱れているわけでもないので、メインポールあたりで廻す。一気に+200mばかり上がった。
私を見てすぐテイクオフするかと思ったが、まだだれもテイクオフしてこない。
そのうち一人テイクオフして、我慢出来なくなった阿部さんが、テイクオフした。

+4〜5m/Secのサーマルはどこにでもある感じ。
はずしてもすぐに見つかるし、サーマル移動するにも、さほどのシンク帯に遭遇しない。
高層雲はびっしり張っているが、うっすら影を落とす程度には、日が射している。
寒くて気温減率が高いせいか、雲が発生し、クラウドストリートまで出来ている。
雲の下に行くと、吸い上げられる。雲底まで200m残して上げる事が出来るが、
なかなか雲底にぴったり付けられない。
それでもクラウドストリートを利用して、移動はらくらくと出来る。
鉄塔上+300mで、田中さん、中村さんと私の3人でサーマルヒット。しかし、3人3様でターンを描く。
同じ程度には上がっていく。大きなサーマルの様なので、どこがコアか探してみる。
何となく私が見つけた様で、東に流されながら、+800mまで、上がる。雲底につけるべく移動。
雲底の+1000mまで上がれば、雲と一緒に流れて、鷹巣山越えを狙ってやろうかと思うのだが、
あと200mがなかなか上がらない。
田中さんから「クロカン出ましょうか?」と無線が入る。「雲底に付けたら動きましょう!」と答える。
結局二人とも雲底に付けられずクロカンは断念。

2時間弱は飛んで、寒くなって来たので、トップランを考える。
一機残っていたハングがやっとテイクオフしてくれた。
風は北北西4m前後か?西斜面からアプローチ。ちょっと高すぎ!!
次は低めにアプローチ。テイクオフ上でグラグラきた。
やっぱり風が強めなので、北斜面からの乱流がひどい。
風が弱まるまでと、少し北斜面でステイしたが、弱まりそうにないので鉄塔下を目指す。
テイクオフレベルからドンドン下がる。鉄塔下斜面も上がるほどのリフトは無い。
ラストチャンスでヘヤピンカーブの尾根を目指す。
ようやく地上200mで尾根に取り付く。木の葉が時々揺れる程度。
木の葉の揺れているところを狙っては、尾根を磨き続ける。
ハングが一機来て、少し沖でコネコネしている。私は益々斜面の梢をスリスリしながら粘る。
稜線上では児島さんが、プカプカ浮いている。10分ばかり粘ってようやくトップアウト。
アーベントっぽいリッジ風。上がりもしないが、下がりもしない。
児島さんは北の鉄塔を目指して偏流で流して行き田中さんも後を追った。
私も、しばらく様子を見ていたが、田中さんは10mばかり高度を稼ぎながら行ったので私も出発。
上がりも下がりもせず、バリオは無音のまま移動している。
田中さんは稜線の後、私は稜線の前で、偏流移動しているのだが、ほとんど効率は変わらず。
高度を失わないように出来るだけホバーリングで、偏流で北の鉄塔に行く。
吉田町方面は雪が降っていて真っ白で見えない。こちらへ雪が迫ってきているようだ。
雪雲に吸われたら、冷え切った体は動かなくなると思い、フルアクセル。
神の倉テイクオフへ直進する方向だと、西北西の風で、裏山に行きそうだ。
偏流で走らせるのだが、思うほどスピードが出ないので、目一杯フルアクセル。
雪は荒谷山まで迫っている。
テイクオフにはウエイティングの人が居たので、雪が迫っている事を告げる。
フルアクセルをかけているので、高度が落ちるはずだが、落ちない。
飛んでいる人も翼端を折って降下し始めた。
私はスパイラルをかけて降下。あとからバリオを見ると、マイナス11m/Secで降下していた。
石田さんの観察だと、私のスパイラルはインテークが完全に下を向いていたと言ってくれた。
4機ばかりが、同時進入になりそうだったので、早い降下を狙う。早く降りたが下の段であった。

3時間15分の根性のフライトであった。いろいろ動き回ったし、+800mで、もう少しで雲底で、
鷹巣山越えをちらちら考えていたので、あっという間の3時間15分であった。

12月23日(金曜日)
大雪で明日のサンタフライトが心配。
12時半集合と竹井さんから聞いたので、神の倉へ。ランディング場の危険防止のロープ張りを
済ませ、神の倉テイクオフへ上がってみる。
とりあえず西斜面と北斜面に幅2mばかりの雪かきをする。
何とか良い天気を願う。

12月24日(土曜日)サンタフライト
恒例のサンタフライトである。あとからお母さんと一緒に来なさいと言うのに、留学生のパッチャンは
お父さんと行く!といって聞かない。
私はサンタで飛ぶつもりで、パッチャンの面倒は見ていられないのに・・・。
まあ学生たちに頼めば良いかと、連れて行く事にした。
8:30集合であったが、ちょっと集まりが、悪かった。
学生にパッチャンの事を頼んだが、初対面なので、ちょっと打ち解けにくいようだ。
河原さんが助け舟を出してくれ、かわいいウサギの着ぐるみを着せてくれた。
今年は広島市からの貸与が5ケもあり学生女子は全員着るように、高見リーダーが指示をしていた。
パフォーマーのパッチャンは大喜びで、着ていたので
後は自分で何とかするだろうと、ランディング場に置いておく。
あとから嫁さんに聞くと、着ぐるみを着て、よろこんでゲームに参加したり、
子供達にお菓子を配ったりしていたようだ。
パッチャンにも聞くと、一番かわいいウサギさんの着ぐるみだったので、子供達に大もてだったらしい。
興奮した子供達にたたかれたりもしたらしい。子供のお母さん達にも大もてで、沢山写真を撮ったらしい。
良い思いでが作れて大喜びしていた。皆さんありがとうございました。

今年は広島市から地元の人々とのイベントとコラボレーションで催されることになり、
地元婦人部は500食の豚汁を用意しているそうだ。
広島市主催のスタンプラリーの今年の最後のポイントらしい。我々も700個のお菓子を用意している。
大雪のあとなので、皆さんの出足が心配なのだが、とりあえず神の倉テイクオフに15名ばかりで上がった。
昨夜の雪は5cmばかり降っている。もう一度皆んなで雪かきをする。
親知らずが痛くて我慢出来なかった地森さんは、歯医者に行くと飛び出して行った。
駐車場には40台から50台の車しか見えない。
11時近くになってゲーム終了しましたので、飛んで下さいと無線が入る。
ちょっと強めの風で、西や北にコロコロ変わる。
山本さんや藁科さんは、フライトは何事も無かった。
石田さん、倉田さんが出る頃になると強風気味で、雪に足をとられるととても踏ん張れないので、
私がサポートしてテイクオフさせる。
後を振り向く時は、すでに浮いている状態。中腹高度あたりで、あやしい動きをする。
それより高度が下がると順調にフライトをし、お菓子も投下できる状態ではある。
強風男の小田さんに「行きますか!」と声をかける。
サポートしてテイクオフ。一気に10mばかり上昇。
少しづつ前に出るも、どんどん上がって行く。+50m上がったところで、少しバックしている様だ。
少し南にずれながら、フルアクセルで前に出しているが、垂直降下しかならない。
中腹高度まで下がったので、なんとか前に出るかな?と思っていると、急に斜面にターンをした。
覚悟の山チンの様だ。それを見て全員下山となった。

ランディング場ではすでに御菓子を配り終えていた。プレジャークラブを中心に、回収隊が編成された。
我々は地元の人にと井原会館で会食となった。学生達も全員参加。
お互いの責任者達の挨拶は続いたが地元の人々にとって、
若い人(特に学生達)が一緒にしてくれている事が、嬉しそうであった。
別に学生達が愛想をしてくれるわけではないが、孫のような気分なのであろう。
来年早々には、”とんど”もあるので是非皆んなで参加して欲しいものである。
PS・・・小田さんのキャノピーは結局3分割となり、後臨終を迎えたようである。
12月25日(日曜日)ぱっちゃんの先行誕生会
今日はぱっちゃんの先行誕生会である。
パッチャンは1月1日が誕生日なのである。サプライズ誕生会を企画した。
私がパッチャンを連れ出し、帰ってみると女学院のお友達が12名来ていて、クラッカーが鳴るという趣向である。
嫁さんのおふくろさんを見舞って帰宅すると、ちゃんと玄関に一足の靴も無く、静まり返っている。
リビングの扉を開けると、「オメデトウ!!!」コールで、パッチャンは目を白黒させている。
「信じられな〜い!!信じられな〜い!!}を連発である。お友達からのプレゼント贈呈をカメラに納めて、私は神の倉へ。
しかし、どうも風邪気味の様なので、夕方まで車で寝ていた。

   

  嫁さんのパッちゃんの12月号
12月29日(木曜日)高照寺フライト
晴れで北東弱風予報なので、久しぶりに高照寺へ。
河原さん、中村さん、向井さんと4名で行く。
田中さんや中村さん達はメンバーでもあるので顔見知りが多い。
川地塾仲間の江本さんも今日から休みにしたようだ。高照寺号でテイクオフに上げてもらう。
私が一番に用意出来たものだから、キャノピー拡げて立ち上げてみるも、いまいちパワーを感じない。
ジモピーが後にキャノピー拡げたので、大喜びで順番を譲る。
少しリフトは有りそうなのだが、トップアウトしないで前に出して行った。
しかし神の倉とは違うのは、レベル以下になっても、いつでも沖で上げ直す事が出来るのが高照寺エリアである。
あと2機、ジモピーがテイクオフして行ったので、12時のサイレンを聞きながら私もテイクオフ。

テイクオフ左で何とかトップアウトするも、上げ切れない。ようやくブローが入ってきて、+300m上げる。
高度制限の1000m(海抜)があるので、北側の山陽自動車道方面に移動。
高圧電線付近で雲が出来ていて吸い上げで上がる。
海抜1360mで雲中に入りかけたので、雲の端に移動。
「条件良ければ錦帯橋を目指します!」と無線を入れる。
JRの柱野駅近くの石切場に有るに違いないサーマルをもらえば楽勝かな?と思う。
クロカンに出かけようかと雲を離れると、シンク音は鳴りっぱなしで、高度を保ってとても行けそうにない。
諦め引き返す。雲はよく発生しており、吸い上げはいつでも利用出来る。
先程から石切り場の上空を見ているのだが、いっこうに雲は出来ない。
2度ばかり1300m(海抜)まで上げ直して何かあると1Kmばかりすすむのだが、シンク音ばかり。
錦帯橋なら帰広途中仲間にピックアップしてもらえば良いが柱野付近だとピックアップお願いするのも心苦しい。
ましてやビジターの身でジモピーに迷惑かけるわけにもいかんし。
河原さんがさかんに「一緒に行こう」と呼びかけてくれるのだが、自分の頭の中には錦帯橋しか意識がなかったので
河原さんに付いて行く事に気合が入らなかった。
結局一時間45分でランディング。

あまり動き回る事が出来なかったが、何度も上げなおしの出来る幸せフライトであった。
河原さんと、ジモピー2名は、揃って10Km先の沈下橋まで行った模様。
その後テイクオフはフォローになったのだが、3時半頃、正面から入ってきたので、
ちょい飛びに4名揃って向井号でもう一度上がる。
誰かトップランと決めてテイクオフ。アーベントっぽくてリッジフライト。
私も2度ばかりトップランするも、最終的には河原さんがトップランして車を降ろしてもらう。

12月30日(金曜日)強風2時間フライト
昨日と同じ北西風2mの予報。
昨日は神の倉に集まった人も少人数で、勇さんのジープもヘヤピンカーブで滑ったので、誰も飛ばなかったらしい。
家を出る10時頃は小雨が降っていた。昼からは晴れ予報なので、とりあえず出かける。
田中さん、向井さん、川原さんが来ていた。
雲がびっしり張っているので、とりあえずリンダルでお茶を飲もうという事にした。
行ってみると、小脇一家、名古屋から来た藤原夫妻、徳ちゃん、広大OB佐藤さんが居た。
小脇家の未来(ミク)ちゃんを小脇さんがひょいと渡してくれた。じいちゃんモードで受け取る。
おとなしく抱かしてくれる。体もしっかりして机の上に立たせると、しっかり足をふんばる。
小脇さんは未来ちゃんにはベタベタのパパぶりだ。
これで未来ちゃんがおしゃべりするようになったらどうなる事やら・・・・・・。
想像するとほほえましいというか、以前の小脇さんを知っているものにとっては
おかしみが湧き上がってきて楽しい。
つくづく子供が親にしてしまうのだなぁ〜と感心をする。モーニングサービスを食って、ランディングへ戻る。
少し雲に隙間が出来てきた。向井さんの車はスノータイヤでチェーン持参なので向井号で上がる。
藤原夫妻にも声を掛けたが、様子を見るとの事。昨日も飛べてないのに、わけわからん!!

12時過ぎに出発したが、ヘヤピンカーブでスタック。
遂にチェーンをかける。FR車なので仕方ない。
テイクオフは、武田妻がハングを組み終えてスタンバイしていた。先程広大2名は少しリッジを取って飛んだらしい。
本流北西なのだが、日が射すと西斜面から2〜3mで入ってくる。
ちょっと立ち上げてみるが、身体が持ち上げられる程でもない。次の大きい雲が来ているので、テイクオフは取りやめる。
武田妻がハングでテイクオフし、レベルで言ったりきたりしたが、20分ほどで下がってしまった。
次に田中さんがテイクオフしたが、大きい雲が移動すると、その後には雲が無さそうなので、30分ばかりウエイティング。
日が翳っていると、北斜面から風が入ってくる。
日が射すと、ブローが西斜面から入ってくるので、2〜3mで風が入ってきた。
B級の川原さんを置いておくわけにもいかないので、先にテイクオフさせる。
目の前で10mばかり垂直上昇して行った。向井さんも準備している。
私も少し雪の残っている方で機体を拡げる。
2m位の風なので、引っ張って持って行かれる(雲で滑って)事もなかろうと、立ち上げてテイクオフ。

3人共よく上がる。向井さんが沖で良いサーマルに乗って上げ始めた。私も追いかける。
細く強いリフトで突き上げられてはすぐにはずしてしまう感じだ。
コアを探すターンをしている間はない。それでもあちこちにリフトは有る。
メインポール上で大き目のサーマルを引っ掛け廻して+300mまで上がるも、はずしたか?
ランディング場から遅れて来た河原さんの”激”が飛んでいる。
沖に出しながら上がって行く。河原さんが、海風が来て空気の色が違う!と無線で告げている。
+800mまで上がりテイクオフより海側は空気がウエッティで水の中に居る感じで、
三次側はきれいに澄み渡り、瑞穂スキー場がくっきりと見える。
シアーが出来ているようで、直進しながらも上がっていく。
シアーも端にちかかったのか、すぐにシンク帯にはまってしまい二人がいる鉄塔上へ移動。
北西風の様で、ヘヤピンカーブの上ではよく上がる。川原さんもよろこんで上げているのだが
稜線よりだいぶ後へ行っているので、無線で注意を促す。
50分くらい飛んで、二人とも沖に出して、ランディングした模様。

車の回収をしようかとトップランを試みるも、北斜面からの吹き上げが強く、とても無理。
風が変わるのをまって、テイクオフ前で遊んでいると、西斜面から風が入ってきた。
再度トップランアプローチするのに高度下げようとするのだが、上がってしまう。
どこまで上がるのか!!とそのままサブロクを描き続ける。
+850m(海抜1300m)まで上がる。保垣上空である。雲底まであと300mである。
雲底に付ける事が出来れば久しぶりに鷹巣山越えをしようかな?と考えていると、
河原さんから「クロカン出ますか?」と無線入る。
自重する事を伝え、神の倉テイクオフ上空へ戻る。
北西風なので、ヘヤピンカーブに移動し、飛んでいると川原号が上がって来た。
きっと車の回収で、向井さんと川原さん、そしてリベンジフライトの田中さんと河原さんが
乗っているだろうと、にらんでいると案の定2機テイクオフして来た。

アーベント状態になっている様で、河原さんはレベル程度で北の鉄塔を目指している。
私は+300mはあるので、余裕で北の鉄塔を目指す。
途中サブラン延長線上の尾根上空でえらくグラグラしたが、すぐに納まる。
+150mで北の鉄塔を取って引き返す。
さっきグラグラきたとことで、河原さんが「吹き上げのようです」と伝えてくれた。
私は稜線上だし、らくらく越えられるかと思っていると、何だか進まない。
北西のはずなのに、南風が吹いていて、神の倉方面に帰られず、ついに最後の尾根より下がってしまった。
山腹を廻り込むより、仕方ないのだが、廻り込む方向(南)に進めないのである。
平地に向かおうとフルアクセルで山を下るのだが、これまた進まないで、高度ばかり下がる。
尾根手前の谷沿いは木が無いので、そこにランディングしかないかと、腹をくくって、フルアクセル。
地上150mを切った位で、沈下が「遅くなったので、アクセル離す。
前にも出るようになった。やれやれ!!。
前の川土手に降ろそうと進んでいると、高度は全然落ちない。
それならばと500m先のサブランディングを目指す。50m位高度を残してサブランへ。
丁度2時間の寒いフライトであった。

後から河原さんが荒谷山の風速を調べてみると、西風が8m位吹いた様だ。
荒谷山登山口の谷をバレーウインドとなって、吹き抜けにつかまった尾根にぶち当たって
左右に吹き抜けていたのだろうという事になった。
ヘヤピンカーブの鞍部もよく吹き抜けになっていて、リッジはとれるが、うっかりすると「裏山友の会」になりかねない。
鞍部という地形もさることながら、西風が強いと荒谷山登山口のバレーウインドが倍加させるのかもしれない。