2002年12月秋のシーズンにクロカン1本も出来てない!早く行きたいなあ

2002年12月   
11月30日(土曜日)ぶっ飛び 
今日は降水確率も30〜40%で、100%の雲量である。
雨が降り出せば、諦めもつくのだが、なかなか降り出さない。
10時半過ぎたので、とうとう神の倉へ出かける事にした。
今日の様な日でもパラ中毒患者はたくさんいるいる!!
20台近く駐車場に居る。プレジャーのおじさん達は立ち上げの稽古をしていた。
向井さんの車とすれ違った。彼らは荒槙へ稽古に行くらしい。
ランディングの風は北北東で2〜3m。神の倉は東がかぶっている様だ。
12時過ぎ、竹井さん、本日のプレジャークラブの練習は解散と宣言した。
プレジャークラブの中年パラ中毒患者達はランディング場を去り難く!!の風情なので
竹井さんに待っててもらって、とりあえず荒谷山へ引きつれ上がってみる。
武ちゃんととしひろさんも付き合ってくれた。
荒谷山テイクオフの北斜面でも左45°位の1〜2mのフォローの風が入って来ている。
一番手小田さんからテイクオフ。2番手、石井さん、次に大木さん、たちかけさんの順でテイクオフ。
3人は北ないし、正面ぽく入って来ていたので、上手にテイクオフ出来た。全員サブランへ。
石井さん、中層で田んぼの上に居るのだが、なかなか下がらない。
武ちゃんととしひろさん、飛ばないので最後に私がテイクオフ。
北斜面左45°フォロ−のなので、最後のテイクオフ場を蹴り出しても5mはシンクのまま。
右ターンして松の木を+5m位で越えて、まっしぐらに井原駅裏へ。中層からは、シンク音が消え
お寺の屋根でワンターンしてメインランディングへ。
今日は全然飛べそうに無い状況であったのに、とにかく1本飛んで気を晴らす。
12月1日(日曜日) 
今日は晴れの予報で、ブルーサーマルのいいのがあるか?と嫁さんも機体を
引っ張り出して同行。
10時過ぎ頃到着。駐車場には30台ばかりの車がある。
既に神の倉には学生達や飛亀組、空、プレジャーなどの練習生達が上がっている。
東交じりの風が吹いている様で、なかなかテイクオフしてこない。
近藤のおばちゃん、足の親指骨折から1ヶ月半ぶりに飛ぼうとして、大はしゃぎでテンション高い。
ところが、イントラや仲間の皆さんから『一ヶ月半は早すぎです。3ケ月は大事をとって下さい』と
入れ替わり立ち代り説得されている。
とうとう断念したが、憤懣やるかたなく、『飛びた〜い!!』と大絶叫である。
神の倉良く無さそうなので、荒谷山へ上がる。近藤のおばちゃんも乗り込んで来た。
とにかく、テイクオフの空気を吸わないと呼吸困難に陥りそうな風情である。
後続車が2台上がって来て10数名が待機。とりあえず中村さんが機体を拡げる。
風向きコロコロ変わるので北へ向けたり、南へ向けたり、正面向けたり忙しい。
近藤のおばちゃん嬉々としてグライダーを移動してくれている。パラに触っていれば幸せという風情だ。
分かりますよ!!その気持ち。私も同じですから。。。。。


   甲斐甲斐しく世話をする近藤さん    今日こそはクロカンに行こうぜ!!

正面でとんびが一羽廻し始めた。12時過ぎに中村さんテイクオフ。
右の南小山向こうでサーマルヒット。+200m位トップアウト。
此れを見ていた小脇さんテイクオフ。テイクオフ前を捜して南小山及び尾根筋を探るも
ほとんどそれらしきサーマル無く、メインランディングにぶっ飛んでしまった。
よほどサーマルのハザマにはまったらしい。
12時40分マキちゃんテイクオフ。右尾根筋の中頃で弱いサーマルヒット。
大事に大事に廻しその後強いサーマルヒットし、どんどん雲底に達し、遂に雲中へ消えた。
すぐにテイクオフしたいところだが、フォローが続いている。私と石田さんは南に向け
南のブローのワンチャンスを狙う。1時前に石田さん無風に近いところテイクオフ。
南小山沖で弱いサーマルヒットし、回し始めた。
土居さんにキャアノピーの向きをしっかり南に向けてもらって私もすぐにテイクオフ。
石田さん右廻りでレベル程度のところで廻し続けている。私も下に入り込み、右旋回。
私はいつも左旋回ばかりなので、右旋回が苦手だ。
何だか旋回半径がいびつになるやら、石田さんと正面に向き合いそうになるやらで・・・・。
強いリフトの時もハイバンクでキリキリ廻して上げる事が出来ない。
マイサーマルを捜そうとテイクオフ上空を目指すがリフトが途切れるので、もう一度沖に出す。
1時頃から雲が出来始め、マキちゃんは結構黒い雲に入ったままである。
井原市駅上空に移動しても、+2〜3mのリフトは散在している。

   中村さんトップをきって    としひろさんのテイクオフ

   神の倉の女王・・・マキゴン    石田さんと私のいびつなサーマルソアリング

   おお!!マキゴン黒雲に消えた!!    フロントでも華麗なテイクオフの松代さん

順調に上げれば雲底につける事が出来るのだが、なかなか上げきれない。
この黒い雲と一緒に南に流れてクロカンしてやろうか・・・と思うのだが、決心着く程には上がらない。
志和口近くに来たのだが、さ程距離も伸びそうにないので、神の倉上空に帰る事にした。
+150m位から北風強くなり、速度を読み取ろうとするのだが、老眼の目にはGPS読み取れない。
GPSのちいさな文字を見るのに、100円ショップで買った虫眼鏡をハーネスに縫い付けてあるので
見ようと思っていると、速度0位になり、高度も下がっている。
神の倉テイクオフ場にはパラが1機しか拡げていない。トップラン狙おうかと近づくと、
この1機も片付けてくれた。
しかし、風が強く、テイクオフ上の高度がなくなると、パラもあやしい挙動を始める。
これ以上無理をして近づくと危ないと思い離れる。
先程、鉄塔付近に雲から出たマキちゃんが今は井原市駅裏のお寺の上で強風に
飛ばされない様に高度処理をしている。
私もちょっと遅れてランディングアプローチ。お互い垂直降下に近いランディングであった。
キャノピーたたんでいると、お寺の上空で鍛冶ちゃんと小脇さんがバトルを演じている。
鍛冶ちゃんは上に居て、サーマルを廻し続けている。
小脇さんサーマルなくなったらしく、大きく廻って捜している。
しかし、強いものにヒット。しかし、翻弄されて、多角形に廻ったり、翼端潰されている。
鍛冶ちゃん神の倉に移動したせいもあって、遂に小脇さん鍛冶ちゃんより上空へ。さすが・・・・
そうこうしている内に、井原市駅裏のお寺の上空に卵色のイプ3がステイしている。
良く見るとフライトスーツがえんじ色だ。てっきり嫁さんと思い。神谷さんがハーネス付けていたので
無線で『風が強いので、早くランディング上空に来るように!』と伝えてもらう。
早速こちらに流して来た。『ランディング上空で高度処理するように!』ともう一度無線入れてもらう。
オヤ??!ヘルメットの色が違う!嫁さんのはピンク色なのに!!
アチャ〜!!徳ちゃんだ!!。私より先輩のP証にむかって大変失礼しました。

今度は間違いなく嫁さんのイプ3がお寺の上空にステイしている。
今度は私がマキちゃんの無線を借りて『早くランディング場に来る様に!』と言う。
しかし、なんのその、回し続けて、100mばかり高度を稼いだ様だ。
やおらランディング場を目指して飛んで来た。あまり私の言う事を聞く風ないので、
『風強いから〜・・・!』とだけ告げる。
高度が5〜60mあるので、下の段のランディングの端まで風下に回り込む。
前に進まず、ぎりぎり端っこに降ろす。はずかしいのか、そこで一人キャノピーたたんでいる。
松代さんの車で神の倉へ上がる。
サイドフォローになったり、5m前後の突風が入ってきたりで、定まらない。
30名近くと、ハングが7〜8機待機中だ。当分良くならないと石田さんの広げてある
キャノピーの下に潜り込みしばしの睡眠。
3時半頃。待ちくたびれてプレジャーの人が『不良おやじがダミーを務めて!!』と起こしに来る。
私もこれ以上良くならないと思い、早く降りて荒谷山へ置いてある車を回収に行こうとテイクオフする事に。
5m前後の突風のインターバルを見てテイクオフ。すぐに持ち上げられ、次にフッとテンション抜ける。
即、ブレイクコードをはたいて、テンションかける。
中層以下は5〜6mの風の様で、偏流でテイクオフ場にたどり着くのがやっと。
少し高度有ったので、ランディング中央で高度処理。このままランディングしても良いのだが、前に進んで
東屋か物置の乱流の影響受けるのも嫌だったので、もう一度川へ振ってもどったが、ぎりぎり上と下の
ランディング境に着地。クロスで移動するのも少し辛い風速であった。


   アホなおじさんはすぐおだてに乗る!    突風の合間をぬって

『見ての通り、楽しくないフライトで〜す』とテイクオフの皆さんに無線入れる。
竹井さんが『プレジャーは下山!!』と宣言したらしく、ほとんど下山したようだ。
後からハングと石田さんがぶっ飛んで来た。
ところで、私のイプ3も3年を過ぎ、赤色はピンクに、黄色は白色に変化してきた。
エアー漏れも井口さんや神谷さんより激しいかなぁ〜・・・・という感じ。
先日イプ4の試乗させてもらった。イプ3より性能上げた為、シグマに似通って来ているのかな?と
いう印象をもった。適正荷重が70から90Kgで私の装備重量が86Kgで、上限に近いのも気になる。
私にとって、イプ3は何をしても、やさしく受け止めてくれるおっかさん、おふくろさんの様な存在だ。
ほとんどの怪しい挙動を吸収してくれる。対応が少しくらい遅れても、安全に見守ってくれる。
チョロQおやじには最良の機体と思っている。
イプ4に少し不満が残るので、イプ3と他社の機体の味がどの程度違うのか?と。
せめて、グラハンでも感じとってやろうと、皆さんに無理を言って、今後かたっぱしから、触らせてもらおうと
思っている。その時はよろしくお願いします。

12月7日(土曜日)パラ講習会 
朝9時頃小脇さんから電話で、「ナイスナカムラ」へ22日(日)サンタフライトのお菓子を
取りに行って欲しいと要請あり。11時に待ち合わせて受け取りに行く。
日高邸に到着したら、徳ちゃんが一人掃除をしていた。
今日は残念ながら小雨が降ったり止んだりである。当然ランディング場には誰も居ない。
12時過ぎに学生達が日高邸に来た。小脇さんもやって来て、学生達がバケツリレーで
お菓子を運んでくれ、あっという間に片付く。
サンタフライトで、空から落とすお菓子に落下傘をくくりつける作業も一気に済ませてしまう。
しばらくこたつで寝かせてもらい、2時半頃退出してハングのクラブハウスに行く。

山本さんが広島空港に今夜の講師の小野寺さんをお連れしていた。
小野寺さんは秋田県のJMB寒風山パラグライダースクールの校長で、JHFの教習検定委員会委員長
を務められている。
役職は固いお役目なのだが、人柄は気さくな方で、いろんな質問にも丁寧に答えてもらった。
1976年にハンググライダーを始められ、1985年にパラを始められ、高見リーダー共々スカイスポーツの
黎明期を歩んでこられた方の様だ。

小野寺さんとの雑談の中で、ハングのターンの話になった。
ハングはターンの始まりは、パラの様にすぐにターンを切れないらしい。
パラとハングがお互いに向き合って、どちらに切るか(右側通行ではあるが)アイコンタクトを取り、
パラが早めに操作してくれると、ハングは安心らしい。
パラはいつでもターン出来るのでハングより操作のきっかけが遅いらしい。
ハングはスピードもあり、ターンも自由自在で、すいすい飛んでいるものと思っていたのだが、
聞いて見ないと分からないものだ。
現在、ハングもパラも多数のヒヨコ達が若鶏になり、高高度フライトを楽しみはじめている。
パラ同士でも怖いと思う事があるので、ましてやハングとパラは相手のフライト特性が
分からないので、よけてくれると思っても、よけられない場面もあるのではないかと思う。
もし怖いと思った事があったら、お互い発表しあって、お互いの理解を深め合う様にしましょう。
理事会でも積極的に取り上げてみて下さい。

19時から、井原会館で講演会となった。60名ばかりが集まった。
DHVパフォーマンススクーリングの紹介と言う事で、安全フライトを新しい切り口で聞かせてもらった。
B級生達が、サーマルソアリングをチャレンジする様になれば、ピッチング、ローリング、片翼潰しなど
イントラの指導のもとに積極的に取り組むべきと、私は常々思っていた。
ライセンスをもらうための科目の練習の為でなく、トラブル発生の対処を落着いて出来る様に
積極的に取り入れるべきと思っていた。
翼端の潰れの最初の経験が、マヌーバーの片翼潰しでなく、荒れた空域での潰れというのは
いかにも危ない事ではないか?と思っていた。

今回の小野寺さんの講演はトイツに於けるパフォーマンスコースの概略という事で
地上(湖上などでなく)で行う安全マヌーバーという考え方を教えてもらった。
2日にわたり、4時間ばかりの講演を数行で書くと、一側面の紹介になるので、あえて
書きませんが・・・
わが身の安全の事なので、皆さん私語一つなく熱心に聞いていた。
本当にあっという間の4時間(二日間で)であった。
単にああしたらいかん、こうしたらいかんという様な内容でなく、
正しくマヌーバーを行い、危険予知の巾を広げましょうといった切り口だったので
私は感激して、のめり込んで聞いていました。
何故危ないのかを、論理的に説明されると、素直に納得してしまっていた。
知らずに危ない事をしていたものだと、気づかされる事も多かった。
その他、場周ランディングの事、危ない時は即キンパラを投げる事、キンパラの4ヶ月毎のリパック
T−バックル使用など、絶対に事故を起こしてならないことを切々とお話頂いた。

反対しようのない安全行動を何故とらない自分????
20年以上も前のこと、建築現場でも、ヘルメットや安全ベルトなど定着させるのに、
5年も6年もかかったものだ。
自分の安全の為とは分かっていても、繰り返し、繰り返し教育され、強制されないと
動かないのが凡人の常だ。(私がその筆頭ですので宜しくお願いします。)
お互い気分悪くしないで、繰り返し繰り返し注意し合いましょう。

講演会が19:30頃終わって、ハングクラブハウスに30名ばかり移動し、飲んだり食ったり
盛り上がった。結局朝1:00まで小野寺さんとを囲んで話に花が咲いた。
小野寺さんにはお疲れのところ申し訳有りませんでした。
12月8日(日曜日)パラ講習会 
今日も小雨がぱらついている。
ちょっと降り止んだので、ランディング場で小野寺さんの立ち上げ、グラハンの模範演技と
皆さんのグラハン見てもらおうと言う事になった。
風は4〜5mの北風で、ちょっときつめの立ち上げであったが、翼端折りや
Bストールなどの操作を見せてもらった。
ジン・グライダーのボレロ(DHV−1)を持参されていたので、山本さんに口をきいてもらって触らせてもらった。
風も強かったのであるが、結構浮力が有る様に思った。片方のAライザーとブレークコードだけで
何んとか立ち上がってきた。翼端折はするりと出来た。飛んで見ると、翼端弱いのかな?
小雨が降り出したので、30分程の練習だった。それから全員、井原会館で、昨日の続きや質問で
2時間程話が聞けた。
小野寺さんの話は理論を踏まえ、多角的な見方で、説明してもらえるので、妙に納得してしまう。
腹の中で、「それでも、あ〜たら、こ〜たら!!」と反発心を起こさせない説得力のある話し振りだった。
もっともっと話が聞きたい人であった。
一度話し聞いたくらいで、なかなか優等生にはなれないので、毎年でも来て貰って、話を聞きたい人です。
理事会でも是非検討してもらえば嬉しいです。
昼飯をリンダルハウスでと思ったが、席が8人分しか無いとの事で、急遽テージャスランチへ移動。
荒槙はモトクロスの大会中で多数集まっていた。
神の倉エリアがフライヤーのボランティアで運営されている珍しいエリアと、エリアの環境の素晴らしさを
小野寺さんは、何度も感心しておられた。

友永さんの話によると、東京ではビジターフライトならば、エリアフィ5〜6000円/一日で、2時間以上
かけて高速を走り、挙句の果て、スクールバスに乗るのに2時間待ちとか言っていた。
東京ではパラは難行苦行らしい。
神の倉は何んと素晴らしいエリアでしょう。
一時間以内で、1500円/月で、フライト確率もダントツに良い。
皆んなで神の倉を大事にしてゆきましょう!。
12月14日(土曜日) 
晴れで期待させる天気ではあったが、私にとってはぶっ飛び4連発で、何も書く事も
無い日であった。近藤のおばちゃんが「今日は誰が何を言おうと飛ぶ!!」というオーラを
背後から立てながら荒谷山テイクオフに来た。
とぎれとぎれではあるが、小さなサーマルが上がり始めた。近藤のおばちゃんテイクオフ前で
サーマル引っ掛け、くるりと廻した。オイ!オイ!近すぎるのと違うか〜?
案の定、テイクオフへトップランとなってしまった。
恥ずかしいので、すぐにテイクオフして行ったが骨折した足の親指のリハビリは大丈夫で
あったろうか??  (15日(日)に飛びに来なかったので、少し心配)
天は+400mばかりの様だったが、ベテラン達はきっちり上げて行った。
この日の事は私はぶっ飛びでテイクオフに上がったり、降りたりが忙しく、
あまり人の事は観察していない。

俵山の友人の中山さん(タマの部屋)からすばらしいHPを教えてもらった。

P@R@2000の和訳のHPです。
12月15日(日曜日) 
今日もなんとか天気は良さそうである。今日は嫁さんも同行である。
三瓶の人たちも5〜6名来ていた。
荒谷山から練習生の第一陣がぶっ飛んで行った。
正面又は南斜面から入っていた風も止まり気味になって来た。
沖でサーマル上がっているかもしれないと思い、嫁さんにテイクオフする様に言う。
学生が立ち上げ失敗したので、嫁さんが先に出る。
南小山でコネコネしながら、一応トップアウトする。
其れを見ていたウエイティング組4〜5名テイクオフし、トップアウト。
荒谷山山頂の+200m位で粘っている。
嫁さんは尾根中腹で粘っていたが、一人でサーマルヒットし、沖でトップアウト果たす。
上げながら山頂目指すのかと思っていたら、前に出てしまい、サブランへ行ってしまった。
南から入っていたので、私はテイクオフしてすぐに右のボール奥に行ってみるも何も無い。
徳ちゃん、南小山で八の字かいていたので、近寄るも廻す程のパワー無し。
そのうち、谷にはまりながら、尾根沿いに井原市駅裏へ。
ちょっと低い所を飛んでいたので、福場さんと日高さんは「山チン回収かな?」と言っていたそうだ。
低い高度ながら、さほど沈下にもあわずに、サブランまで到達した。
今日もぶっ飛び3連発で私は良い事は無かった。

嫁さんは2本目も勇さんと一緒に+200m位は上げたらしい。
今夜はしっかり聞いてやらねばなるまい!

                   

以下は嫁さんの弁・・・・
『2本目荒谷テイクオフには、サブランで拾って下さった松葉杖姿の児島さん、
そして、緊急サブランで回収した勇さん、徳ちゃん。テイクオフの空気を吸って
キャノピーにさわっていたい藤本さんがアシストして下さる。
風は程良く入っている。右ボール奥では、既に1時間以上フライト中の小脇さんを追いかけて
勇さんがテイクオフし、上げを試みている。でもなかなか上がらない。
徳ちゃんと顔を見合わせ、「あの、奥まで勇さん追いかけて行ってみようか〜?」
徳ちゃんは、「私あの奥は嫌いだから、止めとく・・・・」と躊躇している。
それでは!と勇気を奮い起こして、奥まで行くには行ってみるものの、何だか下がる一方だ。
2〜3回往復しただけで、すぐに諦める。
藤本さんのアドバイスのお蔭で、テイクオフからあまり離れないようにしながら、探っていると
1本目で上げたあたりで、ブイツッと上昇。ううん!ここか?
旋回!旋回!高度計が激しくなっている。遂に上を見上げると、勇さんが近くに見えた。
ああ、嬉しい!そこそこ高度を稼いだので、この調子ならメインランディング行ける。
アゲインストが強いので、ひたすらフットバーを踏み続ける。
後少し、後少し。無事、メインランディングと言いたいところだが、ほんの3mのショート
ランディングでした。本日のフライトは大変グッドフライトでした。』

  

ベテラン勢は2時間以上とんでいた模様。
神谷さんと私は、最近ぶっ飛び癖がついているのでボヤく事しきり。
神谷さんに『飛び出すタイミングが悪かったのでしょう!』と慰めるも、『同時に出た人は上がって行った!』
とボヤキは止まらない。二人でとうとうエアー漏れのするグライダーのせいにした。
神の倉に移動し、竹井さんから、オゾン社の《バイブ》の試乗機を貸してもらう。
装備重量中間は85Kgなので、ピッタリだ。
《バイブ》は10Kgきざみで作っている。アドバンス社も売れ筋商品くらいは、10Kgきざみで
作ってくれてもバチは当たらんのになぁと思う。
神の倉からのぶっ飛び条件のもとの試乗機だったので、何とも言えないが・・・・。
何もする事がないので、ウイングオーバー入れてみたら、クイッと入り、本当は真下に向かって
飛ぶはずが、廻りすぎて旋回に入ろうとする。外翼もそこそこ当てているのに・・・・。
オイ!オイ!と反対側に体重移し、真っ直ぐにする。2〜3回やっても同じ様だった。
旋回性がよいと言うか、ターンはすぐに反応する機体なのだろうなぁ〜・・・。
フラット気味に小さく廻せる機体なのかなぁ〜・・・。
私にはオーバーアクション起こしそうである。
ウイングオーバーでイプ4より外翼がヒラヒラしないのには驚いた。
グラハンしてみればもっと良く分かるかも?
今日は夕方忘年会があるので、3時過ぎたので、早々に神の倉を後にする。

16日(月)に時安さんからメールもらった。
ランディングの時、アクシデントがあり、ハーネスを新調していたので、怪我しなくて良かった!と
書いてあったので、その時の状況を教えてもらった。
時安さんが安全についていろいろ考えた事が書いてあり、私も参考になったので、添付します。
いろいろ考え方もあろうが、小野寺さんも来られて、一石を投じられたので、皆さんで話し合うきっかけ
にでもなればと思いました。特にメンタルな部分も事故に結びつく事が書かれているので
興味深く読ませてもらった。

15日の時安さんからのメール
『昨日はどうも。今日もいい天気で、飛びのほうはいかがでしたでしょうか?
猫勺か、見掛け倒しか?はてさて日直の身、洗濯物を干しながら空を見上げてました。
 昨日の着陸パターンはいつもと違い場周経路に沿ったアプローチ。いささか戸惑いました。
結構技術を要すると感じましたが、皆さんは簡単にできてるんでしょうねぇ。
なんか、一歩間違えたらショートしそうで、もっとファイナルアプローチをゆったりとって、
僕的にはジャンボジェットが降りてくるようなアプローチを目指しているのですが。
しかし、場周経路があまり知られていないのにもびっくりしました。
空港の運用では常識でしょうが、もっとも、空港には運輸省の交通管制官がいらっしゃいますから
それに従わなければなりませぬ。軍用機はさらにランウエイエンドに”モーボ”なる施設がありまして、
パイロットが交代で詰めていまして、アプローチの最終確認なんぞをしています。
パラには、管制官や着陸士官なんてのもいないので、自己責任、失敗したらこわー。

そいから、先月、11月23日とってもやばいことをやってしまいまして、
改めてパラとの付き合い方を考え直しました。
というのも、ど安定にもかかわらずファイナルアプローチでサーマルに翻弄され、
桜の木に接触、約2m(本当はもっとあった)から、落下。腰から尻餅をつくように落ちてしまいました。
幸いハーネスのおかげで、背中の筋を違えた程度で大事には至りませんでした。
(一応整形外科は受診済み)ちょうど取材にきていた救急車を呼び戻さなければならないところでした。
この日は、2回目のフライト(1回目はぶっ飛び)日高さんと二人で穏やかなサーマルの中
調子よく30分ほど遊び、これまた、仲良く日高さんに続いてランディングしようとしていた時の事故でした。
まったく楽しいフライトどころの騒ぎではなくなりました。
ペラペラハーネスで圧迫骨折なんぞ負っていたら、二,三ヶ月の入院で済めばよいところ、
後遺症の残る怪我だったら大変。
また、家族、会社にも、たかが遊びで大怪我をしては大迷惑。
それどころかこの不景気でリストラの中首にでもなりかねません。
首にならないにしても、もう二度とパラグライダーをやるなどと、いえなくなってしまいます。
こんなこと夜な夜な考えていました。
社会人のいい親父のプレジャーだけに、ぜったい事故は起こせない、起こしたらそのときが身の引きどきだ。
こんなことはじめる前から考えていましたが、飛ぶことのほうが面白くて、事故や怪我のこと、
どこか事故は他人事、いや自分でなくてよかったと、自分で自分を納得させて、
本質から目をそらして遊んできたことへの反省が大きいです。
地森さんに強く勧められて、現在のハーネスに変えました。
(替えると言い出したのは僕です。誤解の無いように商品選定で勧められただけ)
ハーネスとしては、一般用としては高価なほうで、どうしようかと(安いのにしようか)ずいぶん考えましたが、
安全な物に、つまり現在のものに決めました。
まあ、結果的にひどい怪我を負っていてもおかしくなかった事故で、
ほとんど無傷だっただけに、元は?とったなと思っています。
長くなりましたが、昨日も安全についていろいろ言われてましたのでメールしました。』

16日の時安さんからのメール
『稲垣様
何かのお役に立てるなら。
先日の事故について、思い起こしてみます。
その前に質問の答えから。
ハーネスは新調したウッディーバレーのもの。衝撃吸収材は17cmのムースに、オプションのサイドプロテクタ。
特にこのハーネスが安全だからというわけではないでしょうが、結果的に怪我無く済んだ。
ほかのハーネスでも怪我無くすんでいたかも知れません。断言はできません。結果です。
事故の時につけいたのは、もとのアプコのエアバックではありません。
それに若干左に傾いていたのでエアバックの部分からは少し外れていたかも。
現在のハーネスを選んだ裏にはいろいろな要因がありました。
とにかく長く飛んでいると腰が痛くなってしまったこと。
体にフィットしないため、シビアに動き回るときにぐらぐらして操作しにくかった。
そして、決定的だったのは。ある人がファイナルアプローチが伸びてロングになりかけ、
ブレークで前進をとめて降ろそうとされたんですかねぇ、失速に入り背中から落下されたのを
目の当たりにした。(高度は3mくらいかな)
確かに稲垣さんのとおり、教本通りブレークでアプローチをコントロールする方がいいのかなあ。
しかしあまり不用意に引きすぎるのも危ない。
日高さんに聞いたら、失速は突然やってくると言われてたので余計ぞっとする。
いつもこのくらい引いているからといっても、そのときの条件次第ですかねぇ。
そういう意味ではあまりブレークを使わないほうがいいのかも。

それでは本題。
事故はひとつの要因から起こるものではないと考えています。
つまり事故が起こる前にはさまざまな要因が複雑に絡み合って、
最終的には人間のミスが決定的にすると思います。
これを、フェイルセーフ(でしたっけ)というんですか、ミスを食い止めるいくつかの
防御手段を講じるのが航空機では当たり前の考え方。
なぜなら飛行機は設計値の100パーセントで性能を発揮しているから。
ビルみたいに設計値の2倍3倍の安全値は重量増加のため組み込まれていないから。
日高さんと気持ちよくサーマルソアリングを楽しんだのはこの間のとおり。
天候は快晴。時間は15時。ランディングはメイン。
弱い北からの風。アプローチは南。コンディションは安定していた。
日高さんが先にランディング。僕もほぼその後を追いかけるようにアプローチ。
僕のいつも着地を目指しているのは桜の木のほぼ真横。
ここだと桜の木がターンの邪魔にならないと思っているから。
ファイナルに入る前、高度があったので南の電線上空でS字を書いて高度処理。
グライドパスを確認してそろそろかなと思い、ファイナルアプローチ。
そのころ日高さんがタッチダウン。ファイナルではかなり最後までS字を書いて高度を調整されていた。
見ていても思うように高度が落ちないサーマルが出ているなと感じました。
そして僕もファイナルアプローチ。やはり思うように高度が落ちない。
ランディング場が一段下がっている土手の上にきても駐車場までオーバーしそう。
バリオも上昇を教えている。仕方なく右へ旋回(左は川だから)そして左に旋回しようと思ったら、
ひどいシンクと同時に前にスーと進む。ウインドグラジェンドですかねぇ。
それで、桜の小枝に足から突っ込んでしまって、体が止まったものだから、グライダーは揚力をなくし、
前進していた慣性のまま斜め下に落下。
足は早目に出しているのですが、この日も出していましたが、斜めになったので足からは接地せず、
左に傾いていたので左の腰のあたりから少し息が詰まるような衝撃と共に落下。
とまあこんな具合です。

この事故を検証しますと、まず、最大の問題は土手のところで、ターンしたということ。
ぎりぎりを覚悟、オーバーしても直進すべきだった。これをさえぎったのは「オーバー」という言葉。
フライトの背景は、この日は手術後で2ヶ月あまり、あまり飛んでいなかったということ。
そして、この日は夕方から予定があり時間を気にしていた。少し心の中にあせりがあった。
3時ころということで、ランディング上にはサーマルが発生していて翻弄されるであろうという心構えが薄かった。
まあ、前の人についてゆけばいいだろうと考えていた。
その前に日高さんと同時進入にならぬようにと少しグライダー操作にあせりがあった。
駐車場に車両がたくさん、人もたくさん。オーバーできない。
南北に長いランディングをゆったり使えなかった。
どうしても自分が決めているポイントに降りたかった(意味は無い)
これが事故の背景。サーマルに翻弄と書いていましたがこれは事故と1つのファクタに過ぎません。
つまり決定的な要因ではなかったということ。100パーセント「判断のミス」でした。
ほんと初歩的なミス。お恥ずかしい。これじゃあねぇ・・・。
あせりはミスを呼ぶといったとこるですかねぇ
パラの場周経路についてはJHFレポート02年3・4月号に詳しく出てますよ。

こんなんでどうでしょう。面目ない。とほほっ。
事故を詳しく検証するのはいい事だと思います。
特になんでもない事故。事例をたくさん集めると傾向がわかります。
航空業界でもこのような事故事例は回覧で回ってきます。
そいじゃ。

私の時安さんへの返事の一部
『力の入った報告有難う御座います。
私のファイナルアプローチの基本イメージは・・・
少し高度処理をしないといけない場合は小さなS字飛行で、
そして高度2m位でハーフブレーク、1mでフルブレークの感覚です。
ブレーキを高度処理に使うのは間違っていると思います。
ブレーキはスピードを緩めると言う感覚と思っています。
ランディング場が荒れている場合は出来るだけ機速をつけます。
オーバーランやむなしです。』

12月22日(日曜日)サンタフライ 
昨日は雨で、本日の天気予報も3日前は雨であったが、昨夜来の雨も
あがっていた。
本日は毎年恒例のサンタフライトなのだ。少し風邪気味で昨日は一日家で
休んでいた。
熱が出る程ではないが、喉がいたい。仕事の関係の青谷さんにも子供を連れて来て
見てくださいと、宣伝していたので、とにかく神の倉へ行く。
10時前に到着。3歳位の可愛い男の子と奥さんを連れて来ていた。
開始時間を10時と間違って伝えてしまって、早くから来ていた。申し訳ない!
松代のいっちゃんは熱が出てしまい、今日は来ていない様だ。
とりあえず神の倉へ上がってみる。本流は北東。時々だましで、北斜面から入ってくる。
これならテイクオフ出来そうだ。

   帽子が似合っている武ちゃん    今日もテイクオフディレクターの小脇さん

   しっかり東風    プレジャークラブのおやじ連中はテイクオフの手伝い

但し怪しい風向きなのでフライトするサンタはP証のみとなる。
学生達は涙をのんでパラシュート付きお菓子を下で配る事に。
11時になったので山本さん、渡辺さん、勇さん、神谷さん、井口さんと最後に私が飛んだ。
今年は松代さんが飛行経路や、落下させるポイント等を指示してくれるので
川や山へ落下するのは少なかった様だ。私のも2ケはグランドの中に入ったらしい。
子供達は御菓子などは食べ飽きて珍しくもないのだが、パラシュート付きの御菓子が
空から降ってくるのが嬉しくて走り廻っている。
あまり高度があれば何処に落下するのか分からないので、キャノピーを風上に
向けておいて高度100mで5ケ程度投下する事が出来た。

   車に隠れている飛べなかったサンタの宇野さん    車に隠れている飛べなかったサンタの河原さん

       いつもハイテンションのキムリン

   利弘さん、河原さん、キムリンのサンタ    不良おやじのサンタフライト

風も強く、風向きも悪いので誰もテイクオフに上がろうとしない。
プレジャークラブのクラブハウスに立ち寄ってみると、SATのビデオテープを見ると言うので
見せてもらう。いとも簡単にクルクルと入れるので、何だか誰にでも出来そうに見えてくるから
不思議だ。不良中年おやじ連中も同じ気分にひたっている。
お互いその気分が分かるので、「自分でも出来ると思っているでしょう!!」と言い合い
大笑いする。パラ中毒不良おやじ連中はテイクオフの空気を吸わないと帰宅出来ないので
とりあえず荒谷山テイクオフへ上がる。
北東風1〜2mで息継ぎしている。最初に試乗機「ヴァイブ」で竹井さんテイクオフ。
何もない!右尾根で粘り過ぎて緊急ランへ。
続いて石井さん、小田さん、榎本さん、三次さんそして私とテイクオフし、何事もなくサブランへ。
とにかく、1本は飛んで気分を晴らすおやじ連中であった。
12月23日(月曜日)試乗機で雲中 
何だか最近トップアウトしてない気がする。
少し喉が痛いのだが、青空が見えるので、勇んで神の倉へ。10時過ぎ頃到着するも
車はあるのだが、誰も飛んでいないし、ランディングにも誰もいない。
野口さんが近寄って来て、「今、神の倉の掃除をしているそうです」
二人で大急ぎで神の倉へ。40名ばかりが道を掃除していた。
山頂から下の公園まで1Kmほど掃除して終了。
落ち葉が沢山で大変だったが12時過ぎに完了。
いざ荒谷山へGo!!

一時過ぎていたが、雲量多くなってしまい、日が翳ってしまっている。
第一波の日差しが来た。石本さんテイクオフし、東東北風2m位。右尾根手前でじりじりと上げて来た。
弱いサーマルながら、小さくフラットにきれいに円を描きながら上がって行く。
素晴らしい!!
トップアウトして雲底に付けた。中村さんも追いかけて行き、雲底近く上げて行った。
勇さんすぐに追いかけてテイクオフするも、日も陰りサーマル終了してしまって、粘りに粘ったが
あえなく緊急ランディングへ。
しばらく待てば雲が切れそうなのでウエイティング。
土居さんは待ちきれずテイクオフし、ぶっ飛んでしまった。
遂に雲が切れ、時安さんテイクオフ。正面尾根中腹で粘ってついにサーマルヒットし、トップアウトした。
私はこの日、プレジャークラブの新井本さんのデューディク社のスタンダード機「MAX]を借りて
テイクオフ。テイクオフ前で弱いサーマルヒット。旋回性よく分からないままターンをかける。
まずまず無理なくサーマルに乗れている様だ。
テイクオフ上空はサーマル強くなさそうだ。時安さんはテイクオフ沖100m位で上げている。
私も沖に出してみる。石田さんもテイクオフして来た。時安さんは右旋回している。
石田さんも右旋回のはずだ。私はマイサーマルを見つけて、左旋回をしよう!
正面左で強めのサーマルヒットし、左旋回でトップを取った。その後はずっと左旋回でいけた。
時安さんは神の倉へ渡って行った。雲の吸い上げを利用し、+500mまで上げ、お寺上空まで来た。
低いながら勇さんも神の倉へ渡っている。

神の倉移動を決意し、渡り始めると、とたんにバリオはブーブー鳴り始めた。
充分高度はあるので、フットバーをいっぱい踏み込む。まずまずスピードも出るようだ。
200m位高度ロスしたが、保垣上空で、時安さんがサーマルで廻しているので、近づいて行くも
50m手前でリフトに当たったので左旋回で廻し始める。
雲は鷹ノ巣方面から流れてくる。何とか雲底に付ければ、吸い上げを利用できるだろう。
果たして、吸い上げが始まった。+2m位の安定したものなので廻し続ける。
石田さんも私の下で廻している。少し吸い上げが強くなってきて、雲中に入りかけた。
石田さんも廻し続けているので、無線で「向原方面に行きますー」と伝える。
途中+4.5mの吸い上げに会った。
完全に雲中に入ってしまったので、ビッグイヤーをかける。雲底に降りて来て、雲も切れ
後はシンク音ばかり。「MAX]のウイングオーバーはどうだろう?と入れてみる。
「ヴァィブ」と同じくらい廻った。イプシロン3はピッチ安定性は強いと思っていたが、他機に比べて
旋回にも入りにくいのか?
ランディングはターゲトを狙って降りたが、違和感はなかった。
40分間のフライトで+4・5mの吸い上げで神の倉に移動し、上げ直しが出来ので、
まずまずのフライトであった。雲底に付け広島方面に
走ってみようかとチラッとおもったが、他人様のグライダーなので自重した。

2本目は山本さんにアドバンス社の新ハーネスを貸してもらって試乗してみる。
体重移動はらくらくと出来、連続してやると体重移動だけでローリングが出来る。
飛行姿勢も楽だ。石田さんもアプコの新機体に乗って、私と並んで飛行する。
ぶっ飛であったが、荒谷山からメインランディングまで、高度差10mも違わなかった。????
という事は、私の機体のエアー漏れは浮きに関して、さほどの影響は無いという事か?

キャノピーの生地に吸い付いてみると、確かに空気は漏れてくるが、飛行中エアーインテークから入ってくる
空気の量を考えると、生地からのエアー漏れなんかは、たいした量ではないのかも?
自分の下手くそなのを棚に上げキャノピーのせいにするのは可愛そうというものか・・・・。
もう一度新品の機体と一緒に飛んでみよう。
夕方B妻が駐車場の下の飛行禁止空域の田んぼを知らずに飛行してしまった。
今日から飛行禁止となった様なので、掲示板をよく見て、皆さんにも知らせてあげましょう。
北風の時、鉄塔北で遊んで、ショートカットでランディングに帰る事が出来なくなってきたぞ!
南風の時は場周経路アプローチしないと・・・・。
ますます高度なランディングアプローチを求められているのか・・・・。
だらだらとS字でランディングアプローチしている訳に行かなくなってきたぞ!!
石垣があるので余程気を付けないと・・・・
B級生徒にとっては川の上でターン切るのも怖いものがあると思うし・・・
しばらくはイントラさんの真剣な指導が必要になると思うが・・・
桜の木には犠牲になってもらうことになるかも・・・

本日コロンビアからクリスマスプレゼントが届いた。
ホアンと家族や家の写真があって楽しく見せてもらった。
詳しくは嫁さんのHPで!!12月27日アップロードの予定。
12月28日(土曜日) 
電気屋さんに来てもらって電気容量を増やしてもらった。これで遠慮無くあれこれ同時に
電気器具を使える。
竹井さんからрり、家を出て神の倉へ向かっているとの事。
到着すると、神田さんが3m×1mの物置の基盤を持参していた。
荒谷山へ設置する物置を寄贈するそうだ。荒谷山テイクオフのどこに据えるのか、
検討する為持参したらしい。
鵜城さん、向井さん達は朝一番飛んだらしい。武ちゃんがサブランへ迎えに行くというので
稲垣号を運転して行った。小脇さんと井口さんが荒谷山からテイクオフし、中腹まで来て
上げている。しかし、レベル程度で南風が強そうだ。20分ばかり粘っていたが、メインランディング
を目指し始めたら高度を下げた。お寺上空で諦め、サブランへ2機共目指して行った。
向井さんの車もあるので、とりあえず荒谷山へ上がってみるも、やはり、強風ですぐ諦め下山。
メインランディングの立ち上げ稽古を始める。小田さんのセイバーを少し触らせてもらった。
頭上での滞空が少し辛い機体であったが、後は素直な機体であった。
片方だけのAライザーとブレークコードだけでは上がって来ず、片側に走るだけであった。
竹井さんの昔のファルフォーク「アルバ」に触らせてもらう。相当にアスペクトの高い機体であるし
100Kgが中央1通の機体なので、いいかげんに立ち上げると、全体がウネウネとしながら、
立ち上がってくる。しかし、思うより頭上での滞空は粘りがあり、翼端ペラペラであるが、
セイバーより頭上に長くいた。一つ一つの機体はそれぞれ味が違うものだと、つくづく思う。
山本さんがスラロームの練習の為、物を置いて稽古をさせる。私も石井さんのセイバーを借りて
一度チャレンジ。最後まで走ったが完全に息が上がってしまった。
今日はホアンの安芸府の友達がコロンビア土産を取りに来ているはずなので、4時前には帰る。
12月29日(日曜日) 
昨日は一本も飛んでないので、気合を入れていたのだが、昼までいろいろあり、一時過ぎに
神の倉へ出発。
到着すると、5〜6機飛んでいたが、全員垂れて来た。とりあえず神の倉テイクオフへ。
1時過ぎに雲の吸い上げ影響もあり、トップアウトはしたが、北風も強くなり、アウトランも
あったらしい。神の倉へ上がったが、雲に覆われ日差しも無くぶっ飛び条件のみ。
とにかく2本ぶっ飛んで憂さ晴らしをする。明日は良い条件のもとで、飛びたいものだが・・・・。
年末なので10名近くのビジターさんが来ているらしい。良い条件が整ってくれて、良い思い出を
作ってもらうと嬉しいのだが・・・・。

12月30日(月曜日) ギリギリの鷹巣越え10Km豊栄町
少し遅くなり11時過ぎに到着。東京から来ているビジターさんに乗せてもらい
荒谷山へ上がる。南斜面1〜2mで入っている。
今日は20名近いビジターさんと10名強のジモピーという状態だ。
今日あたり飛びに来るジモピーは濡れ落ち葉おやじ連中か?私も掃除の邪魔になるので
飛びに行きなさいと追い出された濡れ落ち葉おやじではある。
荒谷山テイクオフから4名ばかりぶっ飛んだが、その後じわじわ上がり始めた。
ビジターが5〜6名テイクオフしたので、私もテイクオフ。テイクオフ前で弱いサーマルを
ヒットし、何とか頑張る。じりじり上がり始め、トップアウト+50mで粘っていると、強めの
サーマルヒットし、上がり始めた。少し北(向原)にながされたので、そのままサーマルを
追いかけるのをやめ、もう一度テイクオフ上空へ帰る。小脇さん、井口さん、マキちゃんや
ビジターさんが廻している。皆んな右廻しをしているので、苦手だが回転を合わせる。
少しサーマルばらけて、マイサーマルを見つけたので、左旋回に入れる。
何んとかトップをとれた。どこへ行っても垂れて来たので、メインランディングを目指す。
小脇さんとマキちゃんは粘っている。お寺上空でシンク音は消えた。地上50〜60m位で
粘ってみた。上がってはいかなかったが、10分ばかり粘る事が出来た。
小脇さんは上げ直し、神の倉へ渡った。ウ〜ン!!!
最高獲得高度+830mで+4.6m/Sec、−5m/mで45分間のフライトであった。

1:30過ぎ2本目は野口さんの車を借りて、サブランの4名をピックアップし、神の倉テイクオフへ。
小脇さんと芦刈さんが+500m位を保垣上空で粘っている。クロカンへ走り出しそうだ。
今シーズンは何とかクロカンの飛び納めをしたいものだ。
神の倉へ上がったら5〜6機トップアウトしていた人達もすべて降ってしまった。
しばらく様子見していたが、2〜3機テイクオフし少しトップアウトし始めた。私は夕方宮地さんと
会う約束をしていたので、とにかくテイクオフした。出てすぐ右尾根で+50m位トップアウト。
次々にテイクオフしてくるので、南の屏風に行ってみる。西がらみなので、途中さほど高度ロス
はなく+20mでは、南屏風にとりついた。一機追いかけてくる。
ちょっとからみそうになったので、左に逃げ屏風の前に出てしまったらシンクに捕まり
稜線から−30mまで下がってしまった。このまま下がって谷間の村落へ大アウトランかと覚悟を決める。
一ヶ所リフト帯があり、コネコネとしがみついていると、レベルまで復活。
ほうほうの程で、メインランディングを目指す。神の倉上空は10機以上トップアウトしている。
私だけランディングもあまりに悲しいので、神の倉テイクオフの山側へ寄ってみる。
地上150mの右尾根中腹のコブでサーマルヒット。一度ははずしたが、もう一度ヒットし
何とかテイクオフレベルまで復活した。北斜面沖で強いサーマルヒット。コアーにしがみつき
小さくキリキリ廻す。一気に皆さんを追い抜き、+500mで一番上げとなった。
マキちゃんも私の下につけ追いかけてくる。今度は雲の吸い上げの影響を受け始め。雲底までつけた。
マキちゃん追いかけてくるのをやめず、このまま行くと二人共雲中に入るので、
ここはレディファーストと、雲の吸い上げをゆずり、アクセルいっぱい踏み込み、鷹ノ巣山をめざす。
すぐに+5.6mの吸い上げがあり、一気に引き込まれそうになった。
+650mまで上がったが、歯を食いしばりそのまま雲底を走る。
雲を過ぎるとシンク音ばかりで、鷹ノ巣山山頂+100m位でやっと通過する。
先程雲底を過ぎてからはシンク音ばかりであったが、やっととまった。
しかしどこもサーマルヒットしない。長い裾野を豊栄方面か福富町方面か迷ったが豊栄方面を目指す。
しかし、シンク音ばかりで、ようやく今は閉店しているパチンコ店上空にくるのがやっとであった。
福場さんと連絡がとれ、回収にきてもらった。ありがとうございました。
                                  
一時間のフライトで10Kmのクロカンであった。
いつかは雲底につけたままで、ゆったりクロカンを楽しみたいものである。
3:30には神の倉を早退して、沖縄から帰ったきた宮地さんと一時間ばかり喫茶店であれこれ話しをした。
琉球大学の仕事が忙しくて、この2ヶ月ばかりまともに飛んでいないそうだ。
3月まではあれこれ急がしそうだ。
機体の話になり、宮地さんはもう一度シグ3にもどそうかと話をしていた。
私の新しい機体選定に皆さん気をもんでくれている様だ。
古女房(イプ3)が一番という事もあるのだが・・・。
12月31日(火曜日) ホワイトアウト雲中・豊栄町10Km
本日は9:30に出発。10時過ぎには到着。さすが早目だったので、人は少なかったが
一組はすでに荒谷山へ上がっていた。
福場さんの車で小脇夫婦と私の4人で荒谷山へ上がる。南ないし南西で、時々突風が入って来る。
すでに先発組は神の倉に移動。30分ばかり観察したが、どうしても変化なし。
神の倉へ移動する。神の倉山頂まで来ると、10機ばかりトップアウトしている。よし!よし!
用意をしている間に全員垂れて撃沈してしまった。しばらく様子見とする。

1時30分過ぎボツボツテイクオフし始めた。全員トップアウトしている。急いで私も準備する。
身障者(12月はじめに退院した)の児島さんテイクオフし、やはりトップアウトし始めている。
私もすぐにテイクオフし、テイクオフ南側鞍部30m位沖でサーマルヒット。
+2m/Secで順調に高度を上げる。さらに結構西南西風が強いので、廻すと後にながされるので、
100m沖まで行き+3m/Secのマイサーマルに乗り、高度を上げ、10機ばかり飛んでいた人達より
上げそのまま一人雲底につける。保垣地区上空だ。
ついに雲の吸い上げの影響を受け始め、穏やかに上昇して行く。
まだ誰も雲の吸い上げを利用していない様だ。
テイクオフ場に居た地森さんに雲中に入り、豊栄方面へのクロカンに出かける事を無線で伝える。
トップアウトしている人達にも伝わった事だろう。そのままゆっくり廻しながら
+900mで雲中に入る。今回は、はじめての本気の雲中飛行である。
雲中で廻していると+2m/Sec位で上昇してくれる。
雲中に入る前に、豊栄方面は北東である事を確認していた。ボチボチ北東に進路を固定しようと
操作しようとするのだが、700円のコンパスではユラユラ揺れて固定しない。
どうしても進路が固定出来ない。そのうち北東が正しかったのかどうか頭が混乱してきて
すごく不安になる。これがホワイトアウトというものか!!
昔読んだ本によるとホワイトアウトになると、ハングでは天地まで混乱すると書いてあったが、
そんなに乱れているとは思えない。
天地まで分からない感じはないが、コンパスが固定しないので、北東へ行くのが間違っているのかと
思い始める。これで乱流に出合うと本当に天地まで分からなくなるのだろうなぁ〜と実感した。
現在+1300m(海抜1800m)で非常に寒くなって来た。
手の先が冷たくなったので、見るとフライトスーツの上に来ていたジャンパーの
腕の毛ばったところに霜がつき、真っ白になっている。

身体を見ると、あちこちが白くなって来ていた。
怖くなってもう降下しようとビッグイヤーをかける。5分ばかりすると、ようやく雲が切れてきた。
まだ全景が見えるわけでないので、必死で見覚えのあるところを探す。
ようやく雲が晴れてきた。何〜んだ!!まだ鷹ノ巣は1Km位先だ。
思ったより南に来てしまっていた。アクセルバーを踏み込み、鷹ノ巣山頂を目指す。
ようやく+200mで鷹ノ巣を越える。しかし−2m/Secで順調に下がる。
どちらに流そうか?ピックアップお願いするのに近い方が良いと思うので、パチンコ屋へ向かう。
しかし−3m/Secで山肌上+50mで下っている。先の尾根を越えられそうに無い!!!
とうとう山チン覚悟し、木を切った斜面やら、山道の広い所を横目で見ながら、斜面を下がって行く。
小さなサーマルヒットし、ようやく最後の尾根を越えることが出来、パチンコ屋へ到着。
50分間のフライトであった。無事ランディングしたので、地森さんに電話連絡したら
小脇の三穂さんがピックアップに向かってくれたそうだ。有難う御座いました。
今年は有終の美が飾ることが出来た。