2001年5月ホアンのことも書かないと!!忙しい!

2001年5  月   
5月3日(木曜日)晴れ 神の倉散骨
結局、4月30日(月)夕方まで入院して、5月1日から仕事に出る。
普通に歩いたり、階段の昇降には不便を感じなくなった。
ただ、くしゃみをすると息が止まりそうに痛く涙が出る。
このゴールデンウイークにホアンをつれて九州の阿蘇と別府に行ってみようと
思い立ち、何とか宿を確保した。
本日は空いてしまったので、ちょっと神の倉の空気を吸いに行く。
天気は良いのだが、風が7〜8mは吹いている。
12:00頃ランディング場に着くと、地森さんの練習生がグラハンの稽古を始めている。
当然テイクオフに上がる人はいない。仕方ないので『アクア向原』に”温泉治療”に向う。
薬湯などにたっぷり2時間ばかり入る。食事をして3:30頃ランディング場に戻る。
誰もいない。風はまだ強い。何人かのパラ中毒重症患者は必ず夕方の風が落ちるのを
期待して集合する事を確信して、
車の中で一眠り。
ガラスを『コツコツ』とたたく音に目を覚ますと友井さんjだ。
友井さんは風が強いので荒槙へ移動し、立ち上げの稽古の積りが、一向に風が落ちず
食事だけで、こちらに戻って来たようだ。
しばらく東屋で話をしていると、4時過ぎ小脇さん・井口さん・芦刈さん・新社会人佐藤さん
広大石本が集合。
私の車で7名詰め込んで、いざ神の倉へ。
車の中で、「4日程、肋骨にひびが入って入院してました」と言ったら、「九州で?」と
問い返され、「いや、事務所で、高度1mからの落下で入院です・・・」と
皆んなで大笑いでした。
小脇さんが、小さなものを大事そうに持っているので、よく見ると、分骨に使う骨壺だ。
先日癌で若い生命を散らした野田さん(40代?)のお骨らしい。
神の倉上空から散骨するとの事。
ランディングは北風5〜6mは吹いている。しばらくウエイティング。
少し息継ぎの間合いが長くなり始めたので、小脇さんテイクオフ。リッジで15m位
持ち上げられるも、それ以上上がらず、鉄塔下へ移動。
下から高見さん「散骨する時は言ってくれ!」と無線が入る。
しばらく粘ってみたが、トップアウトにならないので、「ここで散骨します!!」と小脇さん。
皆で合掌・・・・。
もっと生きて、パラも楽しみたかったであろうに・・・。野田さんの無念を思うと、つい涙が・・・・。

小脇さん粘ってヘヤピンカーブのところであげ始め、トップアウトする。芦刈さんテイクオフ。
つづいて、佐藤さん・広大石本・井口さんテイクオフ。
芦刈さんヘヤピンカーブでリッジをヒット。トップアウトした。
私もコルセットをキリっと締め上げテイクオフし、一目散にヘアピンを目指す。
高度低いながらもリッジをヒット。6回程斜面を雑巾がけしてトップアウト。
結構風は強く、少しブレークコードを当てると、ホバーリングに・・・。
小一時間ばかりじっと止まっていると崇ちゃんから「稲垣さんどうなんですか〜?」と無線。
「は〜い!アーベントとリッジでのんびりしてま〜す」と返事。あとから崇ちゃんに聞くと
ピッタリ止まったままなので、吹き抜けに捕まって前に出られず、悪戦苦闘中と心配して
くれたらしい。テイクオフ上にもどってみようと、ターンしたとたんにシンク音ばかり。
もう一度北へ向けるも上昇なし。6時ころランディング。
10人ばかり上がっているはずなのにテイクオフしてこない?
福場さんに聞くと、一人テイクオフに失敗して桜の木にバッサリ掛けてしまった様だ。
桜のはのこぎりで枝を切るわけにもいかないので、相当時間かかっている様だ。
結局回収に手間取り、暗くなって佐藤さん一人ぶっ飛んで来ただけ・・・。
友井さんは結局飛べず車の回収をしてもらった。
5月4日(金曜日)ホアンと九州旅行
ホアンと九州に旅に出た。
阿蘇見物と温泉三昧させてやろうと思い、5月2日に宿泊手配する。
鳥栖ジャンクションと南関ICでえらく混んでいて、2時間ばかり予定が遅れる。
阿蘇町に入るも、阿蘇入り口がしっかり混んでいる。以前通った事のある俵山
通る事に、2〜3機フライトしているのが見える。
横目で見ながら久木野町を通り、長陽村から阿蘇道路へ。
途中夜峰のエリアで、昔お世話になった松本さんが練習生を飛ばしていた。
駐車場に車を止め、ご挨拶に・・・。いつもの様に大きな声で叱咤激励をされていた。
「今、しっかりアーベントになっていますので飛ばれたら?」というお誘いに
抗し切れず、パラグライダーを引っ張り出す。(当然グライダーは積んでおりますです)
トンビが2羽居たがすぐにいなくなった。どうかなー??と思いつつホアンに担いでもらい
100mばかり直登。2mくらいの風は入って来ているので、エイヤ!!とテイクオフ。
先月山チンしたばかりなので、下に木が1本もないという事は結構プレッシャーで
山肌から20mも離れてしまって、リッジをとれず、5分間のフライトとなってしまった。
まだ阿蘇山頂にも登らないといけないので、心を残してこれでおいとまする。

詳しくは嫁さんのHP


   100mの直登はしんどいな〜   ヒイ〜ヒイ〜ハア〜ハア〜

   キャノピー滑り落ちるので持ってて・・・   ぶっ飛びで上がってくるのも、しんどいな〜
5月12日(土曜日)  20Kmアウト・リターン
肋骨はもうくしゃみをしても我慢出来る程度に回復。
コルセットは暑いし、むれてかゆくなるので、今日は付けないで飛ぼう。
庭の池の水を換えて神の倉に急ぐ。張り切りすぎて10時過ぎにランディング場に
到着するも、小脇さん・地森さん・高見さんと友井さんしか居ない。
荒谷山テイクオフに東屋(日陰テント)を作るとかで、小脇さんと私の車に材料の
パイプを積んで、友井さんの3人で荒谷山へ上がる。
パイプに金具を取付した頃ハングの人達が上がって来た。
パイプの骨組して、杭を打って何とか何とか形になった頃、パラの連中も
どやどやと上がって来た。シートも貼って、あっという間に完成。
この東屋では10名以上日陰で休めそうである。
本日はサーマル雲がポコポコと出来ている。
正面沖の雲の一部が虹色に光っている。
虹は太陽を背にすると見えるものだが、今は雲が有って太陽が有って
私の立っている位置である。
「今日は何かいい事あるかも・・・」と小脇さんと話をした。

                                          

先にハングが出て、高見さん達があっという間に雲底+2000m(地上2400m)
まで付けた。小脇さんも粘って上げ切った。
パラ2〜3機出たが、サーマル捕らえきれず。
テイクオフは風の入ってくる方向が定まらない。(4方向から入っている)
私はグライダー広げ、10分間ほど待って正面から1〜2mの風が入って来たので
テイクオフし、そのまま前に出す。
目の前の小山でステイ出来る程度の小さなサーマルで回す。
マキちゃんもテイクオフして来て、同じ所に来るも2機一緒には回せず。
マキちゃんもう少し沖に出す。小さく強いブローが(+5m)
入ってきたので、バンクをかけ一気に+100m位まで上昇。
少し荒れている。左のボール上空に強いサーマル(+4m)有り。
一気に+1500m位まで上昇。周辺さぐっていたら、もう一度穏やかなサーマルヒット。
+1800m(地上2200m)まで上昇。あとからマキちゃん・井口さん追い上げて来て、4人仲良く
雲底に遊ぶ。雲の吸い上げは穏やかで、雲中に入るか、逃げるかが思いのままである。
井口さんは吉田方面に機首を向けて雲の中へ・・・・
小脇さんとマキちゃんは荒谷山上空で雲の中に・・・・・
私は広島方面へ機首を向けて走るが、すぐに雲の端に・・・・。
沈下を始める。しかし次ぎから次ぎへと雲が来るので、穏やかな吸い上げで
+1700mから+1900m(地上2100m〜2300m)を維持する。

小一時間吸い上げを楽しんで、かたくりの里まで行き、三次方面を窺うも
一面田んぼには水がはってあり、田植えが終わっている様だ。
仕方ないので北の鉄塔を廻り、もう一度荒谷上空に帰り、穏やかな吸い上げを
楽しみつつ、雲を追いかけていると、三日市の高圧線の鉄塔上に+1300m
(地上+1700m)で来て、雲が切れてきた。急いで有留方面の雲底に付けようと
移動するも、+1100m(地上+1500)では雲の吸い上げの影響はなくなった。
時間を見ると2時間30分は飛んでいる。足も結構寒く、感覚も鈍くなっているので
ランディングで走れそうにないので、少し足首回したり、足をバタバタさせて
少し暖っためないと・・・・。
本日は飛ぶ前に虹色の雲を見たせいか、素晴らしいフライトとなった。
獲得高度+1900m(地上2300m)で2時間40分、雲底から雲底へ穏やかな+1〜2mの
吸い上げで気持ち良く移動出来た。
アウトアンドリターンで総移動距離20Km以上はフライト出来た。
獲得高度も、移動距離も自己最高記録となった記念すべき日でした。
こんな条件は年に一回もないと思います・・・・と井口さんは言っていた。
井口さんは延々5時間もフライトスーツなしで飛び、凍り付いて震えながら
降りて来た。
夕方5時頃、神の倉テイクオフへ上がり、5分間のぶっ飛びで最後を飾らないと
気の治まらないパラ中毒親父でした。

   
5月13日(日曜日)海抜1300m・2時間
本日は11時過ぎにランディング場に着いた。
結構風は強めであった。とりあえず荒谷山へ。南風が時々突風で入っている。
山本さんテイクオフ。沖で上げ始め+500〜600mで小1時間遊ぶ。
上がったり、下がったりと忙しいので、誰もテイクオフしない。
暫くして小脇さんテイクオフ。渋いながら20〜30分遊んでいてトップランしようとするも
ブローで持ち上げられ、一気に+500m位上がってしまった。
それを見て広大石本、OB藤谷さんテイクオフ。私も続いてテイクオフ。
テイクオフしたとたん少しテンション無くなり、1/5翼端がつぶれ、フロントタック
しながら出る。ヤレヤレと思っていると、小さな強いサーマルに当たり
廻すもはずす。もう一度サーマルに入り込み、今度は一気に+100m位は上がる。
少し荒れ気味だ。次に+5m位のサーマルヒット。
南風で後ろに流されながら+800mまで上昇。
しかしそれが天で、沈下し始める。
荒谷山テイクオフ上に移動。強いサーマルヒット。思い切ってハイバンクで廻す。
コアーの中心に自立的に入り込む感じで、小さな半径できりきり舞い昇る感じ。
少し怖い感じだが、負けてサーマル出ようとすると、バサッと来そうだ。
さっき藤谷さんが100%潰れて半回転して、ようやくキャノピーにテンションが
かかっていた。強いサーマルの風下に抜けそうになる時が一番危ない様である。
(テンションかけようがない!)
+800mまで一気にサーマルに乗って上昇。すぐに沈下を始め、又+200m
から+800mへと何度繰り返した事か・・・。
15分周期位で荒谷テイクオフに強いサーマルが入る。
同一サーマルに10人ばかりで怖い。今日のは強いサーマルなので
コアの中心をヒットした人は下から一気に上昇してくる。
同一センターで回そうと思うのだが、小さくて強いのでなかなか難しい。
外側に外すとバサッとくるし、小さく回すとスピードがついて怖い。
私は群れで飛ぶのは苦手なので、出切るだけ離れて飛ぶか、
皆さんの下に入って飛んでいる。
若い頃からウインク送ったり、ガンを飛ばしたりした事が無いので
アイコンタクトが非常にへたくそである。いつもうつむいてばかり・・・(うそうそ!)
サーマルの天でゆっくり遊ぶ暇がない。
結構強いサーマルなのでアドレナリン放出しっ放しで、口はカラカラ。
もういいかと+800m(地上1200m)上昇したので、メインランディング目指す。
南風強く、フルアクセルしているのだが、なかなか進まない。
メインランディングに地上100m位でようやく届く。
地上30m位でキャノピーが何だか嫌な挙動をしている。
じっと我慢の子でようやくランディング。
しっかりターゲットは踏んだ。2時間のフライトだった。

   

いささか疲れてしまい東屋で2時間ばかり寝てしまった。
夕方アーベントっぽくなったので、神の倉テイクオフへ。
山本さんテイクオフ。+50m位のリッジ。私もテイクオフし、もう一機テイクオフして
来たので、南の尾根を目指す。南風なので、届くかどうか心配だったが
途中リフトが有り、+30m位で南尾根に到着。
5〜6回リッジをとってみたが、ステイが精一杯なので、低くなり過ぎローターくらっても
つまらないので、引き返す。途中リフトに乗れず、そのままランディング。
30分のフライト。しかし誰も南尾根に行けなかったので、良しとするか・・・・。
5月19日(土曜日)  2時間40分のリッジソアリング
お天気は良いのだが、家の前のシュロの木の枝が揺れている。
どうかな?と思ったがとりあえず神の倉へ。
途中、竹やぶだけでなく、木の枝もしっかり揺れている。
風速7〜8mはありそうだ。ランディング場に到着。車が3〜4台しか居ない。
山本さんは、友井さん・西村さんを連れて荒槙へ移動。本日は日選の県予選会
とかだが、選手が殆んど居ない。

   今日も頑張るぞ!!   水田に水が張られてしまったのでクロカン練習お預け

先週退院した児島さんが、右手にギブスをはめたまま、神の倉の空気を吸いに来た。
ランディングの空気だけでは物足りない様なので、2時頃になって神の倉テイクオフまで、一緒に上がる。
小脇競技委員長、タスクを発表し、3時にダミーでフライト。時々6〜7mの
突風が入ってくるので、誰もテイクオフしない。小脇さんも+50m以上は上がらない。
3時半頃選手たちがテイクオフするも、+100m位が限度。
とてもゴールを目指す気も起こらない様子。
私は4:20分テイクオフ。すぐに+30m位になるものの、只々リッジソワリング。
7:00にランディング。2時間40分延々のリッジソワリングで、あまり楽しくはなかった。
嫁さん夕方とびに来たが、強風のためみんなと話をしただけで帰った。
5月20(日曜日) 合計5時間のパラ酔いフライト
穏やかな朝に飛ぼうとランディング場に9:30集合を約束した。
一昨日購入したキュウリやトマトなどの苗を植えなければ・・・・。
朝8時にホアンをたたき起こして、畑を耕し畝を作る。
一人生えしたジャガイモが邪魔になるので、掘り起こして見ると
直径5cm位のイモをつけていた。10ケばかり収穫した。今夜のおかずにしよう。
ホアンも汗びっしょりで畑を手伝ってくれた。
9時過ぎたので、急いでシャワーを浴びて家を出る。
すでに山本さんと西村さんはテイクオフに上がっていた。
山本さん、テイクオフするも、順調に降りて来るだけ。
西村さんには強風なので諦めて車で降りて来る事に・・・。
中年組パラ中毒患者の石田さん・松代さん・渡辺さん・近藤のおばちゃん・神山さんで
とりあえず神の倉テイクオフへ上がってみる事に!!。
ランディング場のまわりの竹やぶや山の木はよく揺れていて7〜8mの様に見える。
しかし、神の倉テイクオフは南西で、3〜4mで、時々突風が入ってくるものの
一瞬芸で飛び出せない事もなさそう。
風の息継ぎを狙ってテイクオフ。何事も無くぶっ飛び。岡本さんの車で上げてもらう。
加藤さんが、会社の人をタンデムに誘って来ていた。タンデムフライトの練習用重りを
見つけた様である。会社の人も目覚めて、仲間になってくれるといいのだが・・・。
2本目は少しブローが入っていて、完全に前を向く前に浮いてしまった。
+30mでそれ以外は上がらない。時々強いブローが入るも、小さく南風が強いので
3〜4回廻すと、鉄塔を越え有留上空まで流される。+800m(地上1170m)が限度である。
強風なので、サーマルの天まで行きつけないのか、すぐにシンクで
+200m位まで下がってしまう。テイクオフ上に行っては、時々入って来るブローを
引っ掛け+500〜600mまで上昇を繰り返す。
今回は右尾根沖で何度かサ−マルヒットした。
何度やってもサーマル天でゆったりと遊ぶというわけにはいかん。
今日のような強風の中で、小さくて強いサーマルになかなか乗り切れない。
ハイバンクで廻せばまだよいのだが、他の人といっしょに廻すとターンが大きくなり
多角形に廻るか、外してしまう。なかなか難しいものだ。
小脇さんが南の屋根を一人で独占している。私も目指して行きかけるのだが
鞍部を過ぎると、シンクばかりで、目の前に尾根が迫ってきて、ローターに
捕まりそうなのでやめる。3分の1位しか行けない。引き返すとテイクオフ右尾根
の下の小山まで下がってしまった。5〜6回せっせと雑巾がけしてようやくトップアウト。
テイクオフ廻りが混雑してきたので、ランディング場へ。
3時間の気ぜわしいフライトであった。
そのうち、皆さん降ってきた。サーマル成分なくなってきたのか??
徳永さんの車でテイクオフ場へ・・・。

   ヤッパ、神の倉の空気は旨いな〜   華麗なる立ち上げ?前方に向かないのに浮いてしまった

テイクオフへ上がると山本さん一人がずっと飛んでいる。突風が入ってくるので
20人ばかりはウエイティング。今なら混雑なしで飛べるので、一瞬芸でテイクオフしよう。
息継ぎの間を見計らって立ち上げる。完全に前を向かないまま、持ち上げられ
左に180°ほどハーネス回転してしまった。
一瞬方向感覚失った。どれだけ左に流されたか分からなかった。
(多分2m位と思うが・・・)右ブレークコードを引き、右に振る時はもう雑巾がけで
3回振ってトップアウトした。あとは山本さんの高度(+50m位)に。強風のせいもあるが
シグマ5は走ろうとするし、私は(イプ3)はホバーリングが好きなので、たった2機でも
わがままフライトになり、結構キョロキョロして飛んだ。1時間半過ぎた頃
だいぶ混雑してきたので、トップラン狙い、テイクオフ場を何度も伺う。
そこそこの高度で近づくのだが、テイクオフ上に近づくと、リッジで持ち上げられ
高度処理出来ない。小脇さんもトップラン狙って、素晴らしいアプローチ見せるも
正面向いたとたん、5m位持ち上げられ断念し、南尾根へ遊びに行ってしまった。
井口さんが「練習生出しますので、長く飛んでいると思う人から、ランディングに
向って下さい」と無線が入る。重ねて加藤さんから、「赤い耳付きの人は早く降りて
下さい」ときた。
トップランは断念し、鉄塔下に移動したが、葉っぱは裏返って
いるものの、やはりローター域で、グラグラする。
2時間のフライトで、本日合計5時間飛んでしまった。
家に帰って椅子に座っていると、頭がピッチングしている。
どうも船酔いならずパラ酔いしてしまったようだ。床に入ると、リフト感とシンク感が交錯する。
腹筋が痛い。腕がにがる。一日、日に照らされていたので、顔がバリバリだ。
昼間近藤のおばちゃんから、「歳を考えんさい!」と言われたが本当だ!
混雑する中を飛ぶのはイヤなので、出来るだけ早めにテイクオフするように心がけてはいるのだが・・・
しかし、テイクオフしてしまうと飛べるだけ飛んでしまうしな〜・・・
5月26(土曜日)
息子(次男)がアメリカのサクラメントから昨日夏休みで帰国した。
ジーパンに草履姿で広島駅に着いた。格安チケットで往復¥56,000だそうだ。
サクラメントでは、アパート代一万円程安い(4.5万円)の所へ移り、蚤に悩まされて
いるらしい。食費は自炊で一ヶ月一万円で済むらしい。先月は4.5千円で済ませたと
言っていた。私の若い頃と同じ45Kg位しかない様で痩せている。
サクラメントでは留学生も少なく、日本人も少ないので、苦労はしている様だが
精神的には少したくましくなって帰って来た。
となり町へ行く様な格好(草履がけ)でアメリカから帰国した事にうれしさを覚える。
今回はノートパソコンを日本で買って、アメリカから就職活動をするのだと言っていた。
コマーシャル関係の学校なのだが、希望する所があれば良いのだが・・・・。
豊栄で一人暮らしをしているおばあさんの所へ息子を送って行く。
少しぼけが進んでいるので、私の事は娘の連れ合いなので、分かるのだが
長髪の息子は「嬢ちゃん、嬢ちゃん」と言っていた。
しばらく会わない孫の事は分からない様だ。
昼頃、神の倉に到着。お天気は良いのだが、メンバーは少ない。
井口夫妻、小脇さん、松代さん、日高さん、石田さん、時安さん、近藤おばちゃん、
武ちゃんくらいでさみしい。
本日、私は2本共ぶっ飛びで残念なフライトで終わってしまった。
そんな中、マキちゃんは渋いサーマルを上手に廻し、+300mで本日最高獲得高度。
小脇さん、松代さん、日高さんは南西風ながら上手く南の尾根に取り付き、1時間以上の
フライトであった。
5月27(日曜日)
昼から雨の予報で、朝から雲量も多く、どうかな?と思いつつ10時頃ランディング場へ。
天気予報のせいか、地森さんの講習生が4名、神の倉で朝練しているだけで
誰も居ない。
ベンチでしばらく朝寝。11時過ぎに小脇さんと兵萬さん到着。
ハングの森川さんに3人荒谷山へ上げてもらう。
南風5〜6mで結構強い。トンビも様子を見に来るが、少し流して山へ帰る。
12時過ぎ小脇さんテイクオフ。強風の割りには良いリッジ風にならず
+200mくらいが精一杯。翼端ヘロヘロしている。あまりテイクオフする気もならず。
30分位して兵萬さんテイクオフ。
小脇さんはメインランディング目指し、上げ切れなかった兵萬さんはサブランへ。
一人残されても淋しいので私もテイクオフ。右奥ボールで少し遊ぶも、+50m位が
精一杯。グラグラするので、楽しくないので、早々にサブランへ。
ランディングして、しばらくすると、松代夫妻が迎えに来てくれて神の倉へ。
神の倉では、真南の風の為、みんなウエイティング。テイクオフで松代いっちゃん(2歳)
が結構私にくっついて来て遊んでくれた。
さっき車の中で「先日いっちゃんがじゃがりこくれたよ」と言うと、お母さん(玲子さん)が
「じゃがりこ あまり好きじゃないから・・・」と言った。
今いっちゃんはプリンを食べているので、しつこく”あ〜ん”と口を開け催促すると
ようやくひとくちくれ、最後の頃、もうひとくちくれた。
大喜びで『どうだ!!』とばかり松代夫妻を見る。
私も完全にじいちゃんモードにはまってしまい、孫との会話を楽しんでいる。

  最近のいっちゃん女の子バージョン   最近のいっちゃん”マルコメ”男の子バージョン

本流は南風だが、サーマル成分も入ってきて、一応テイクオフ出来る程度にはなってきた。
久しぶりの重元さんがグライダーを広げているのだが、遠慮している様なので
私が一番手で出る事にした。
「いっちゃん一緒に飛ぼうか?」とからかったら本気にしてしまい、
私の足にしがみついてきて「飛ぶ!飛ぶ!」と泣いてしまった。
なんて、可愛いんだろう・・・・
あわてて、おかあさんに預けて私はテイクオフ。
右尾根で2〜3回振って、トップアウト。
せいぜい+50m〜100mまで。テイクオフ上でリッジでステイ。
時々サーマルあるも廻す間もない。1時間20分のフライト。
ランディング上はグランドサーマルが発生し、兵萬さんが地上100m位で、しっかりステイしている。
芦刈さんも来て3人でステイすることになったので、私は翼端を折って先にランディイングした。

もう一度神の倉テイクオフへ上がる途中、焼きたてのパン屋さん(サンパラソル)に寄る。
ドヤドヤとプレジャークラブの人たちも入って来た。竹井さん、吉岡さん、
美樹ちゃんたちに会うのも久しぶりだ。一緒にテイクオフに・・・
南の尾根では小脇さんと倉田さんがゆうゆうとあそんでいる。
南風だが一瞬芸でテイクオフ。右尾根のみスリスリと磨くのだが、+20mが精一杯。
右尾根の葉っぱは裏返っているのだが・・・
南風で揺れているいるだけで、上昇風にはなっていない。
グラグラするし、そのうち小さくフロントが潰され音がした。
条件悪いので余り粘って山チンしたら、皆に笑われそうなので(既に笑われているか・・・
沖に出してランディング場へ・・・・・・