2008年リタイヤメント生活に4年目だ!
春だ!クロカンシーズンだなぁ〜

2009年 12月   
12月5日(土曜日)YOU TUBE 映画館新設
先月手根管症候群の手術の為、パジャマなどの準備をして土谷病院に行った。
左腕に傷がないか入念に調べられた。
風邪を引いたらいけません!と言われていた。
「喉が少しいがらっぽく、扁桃腺炎かも・・・」と申告した。
手術は延期しましょう!と言い渡されてしまった。
結局熱が出るほどにもなく、翌翌日には納まってしまった。
左腕に傷を付けては、又手術が延期されると困るのでパラグライダーは我慢している。

暇なので、HPを少し模様替えしようかな?といろいろ考えた。
掲示板にYOU TUBEの動画を貼り付けたら結構な人が見てくれていた。
私の拙い文章よりも動画は説得力がありそうである。
オバマ大統領もYOU TUBEを使ったようである。
様々な場面で個人や団体や会社が使っているようだ。
動画の容量は大きいのでHPにアップするにはしんどい所だ。
それが無料で使わせてくれると言う!!!
インターネットの世界は無料が基本だがここまで進むとは!!!
全世界の人々がYOU TUBEに動画をアップしているのだが
よくパンクしないものだと不思議でならない。
感謝しつつしっかり使わせてもらおう!!

不良おやじの映画館(You tubeにて)
全部は完成していません。
12月12日(土曜日)手術完了
手根管症候群で12月9日に入院して10日に手術して11日に退院。
大腸ポリープの内視鏡手術が足掛け3年前であったが、病院の雰囲気が更に変わっていた。

第一に、全ての看護婦さんの笑顔が素敵であった。
患者に優しくにこやかに接するのが基本である事が徹底されての事とは思うが
入院が長引くと患者も情緒不安定になりちょっとしたことでも怒りっぽくなる。
ちょっとした手術なら3日間、お腹を切っても1週間から10日間位なもので
手術の成功でお礼の気持ちが残っている間に退院である。
看護婦さんも患者のイライラ気分が発生前にお別れなので随分楽になったかな?

第二に、看護婦さんが私の状態を細かく把握している事だった。
3日間の入院で夜勤の看護婦さんを入れて私を担当したのは6人であった。
6名とも私の薬アレルギーや常用の薬と病院の薬の飲み合わせを時間差を設ける事や
私の行動をしっかり掴んで事細かく指示してくれた。
並みの引継ぎ等でなく、患者の事をしっかり把握する作業をしているな!と思った。

第三に、手術前の徹底した検査と患者への説明であった。
先生を信用して来ているのだから好きにやってくれと言いたい所だが
血を抜かれたり、指先の感覚テストしたり、説明受けて書類にサインしたりであった。

二十数年前に読んだ堺屋太一の「知価革命」が確実に起きているのだと実感する。
自分が四十代で読んだ時、歴史の新しい視点を覗かせてくれた驚きを今でも鮮明に覚えている。
私達の年代の価値判断では、今の世の中は測れなくなっているのだろうなあ
しかし、自分の生き様はいまさら変えようがないのも仕方ない事だ。


入院初日、私を担当してくれた看護婦さんはベトナム人のバオさんであった。
小柄な女性で色が白く、聡明な感じで女医さんでもいいような顔立ちであった。
彼女は6年前から日本に来ていて3年前から土谷医院に勤務している。
イントネーションが少しおかしい所があるが、日本語はバリバリで広島弁も所々出ていた。
チェック表や書類には漢字で記入していた。
手術当日も私の担当で、左腕のブラッシングをすると言う。
13時に風呂場に来てくださいというので出かける。
パンツ1枚になり、防水着を浸けて片腕の毛剃りとブラッシングをすることに・・・・
私の腕をじっと観察するも剃る毛がない!不思議そうにもう一度腕を見つめる。
男の腕に毛がないのは許せないのかと思われるほど入念にチェック。
「ないですね!それではわきの下の毛を剃りましょう」と髭剃りの兄弟分みたいな
道具で、5〜6回ぶ〜んと云わせたら終わった。綺麗に剃れていた。
ははあん!これが女性用の無駄毛剃り機なのか・・・・
ナースステイションから「ドクターからブラッシングはいいので早く手術室に来てください」と声がかかった。
バオさん「自分の仕事が終わってないのに・・・」とちょっと不安そう。
手術着に着替えて2階の手術室に向う。

手術室の入り口のコインロッカーの前に白い上っ張りを着た、付き添いのおばあちゃんが困っていた。
バオさんに「コインロッカーがしまらないのですが・・・」と質問している。
いきなりの質問だったのでバオさんも理解できずに、手術室の看護婦さんを窓越しに捜している。
よく見るとコインが下の穴から覗いている。
多分コインを入れ、鍵を掛けようと廻したので開錠してしまったのであろう。(鍵を抜けばいいのに)
私がコインを取り出しもう一度施錠し鍵を渡してあげた。

手術室前室には入るにも外からは操作できないのか、内側にいる看護婦さんに開けてもらった。
ここからは手術室の看護婦さんに案内され手術室に入る。
手術着とマスクとシャッポに身を固めた男性から「よう〜」と声を掛けられる。
声から立川先生と一発で分かった。
私の執刀するのかと思ったら、今朝から見学させてもらっているとの事。
十文字の手術台に上がる。(両腕が乗る様になっているので)
右手に点滴用の注射針を打ち込み、血圧計や脈拍計を浸ける。
例によって顔の部分にテントを張られ何をされているのか見えなくなった。
左腕は何かを塗られて洗われたようだ。
先程注射した時や胸を消毒した時に塗ったアルコールの後が赤くなっているようで
「お酒は?」などと聞かれた。ちょっと手術室に緊張が走ったようだ。
アルコール消毒でアレルギー起こす人も居るのかな?

麻酔医「鎖骨の上の方に麻酔を掛けますね。痛かったら入ってください」と注射を始めた。
首筋の腱の近くに針を打つとひじの内側がピリピリしたことを伝える。
「5cc」とか言う声が聞こえる。針を別のところ刺すと小指がピリピリする。
立川先生が麻酔医に何か専門的なことを質問している。
執刀医の木森先生が来られて手のひらの痺れ具合をチェック。
何か尖った物で手のひらを突付くとまだ痛みを感じる。
更に手首に麻酔薬を打って完全に感覚がなくなった。
「男のは硬いのですよ」と言いながら手術は進んでいく。
何か手こずっているのかな?と思っていたが20分ぐらいで終わった。
包帯と添え木をしてもらい、手術室にあった不織布の三角巾でつってもらう。
木森先生は手術室を出られ、私は車椅子に座らされた。
立川先生が「神の倉で会いましょう」と言われたので「来年会いましょう」と答えると
「年内には会えるでしょう!」と言ってもらった。
年内に飛べるのかな???

バオさんが迎えに来てくれており、病室に帰り自前の布製三角巾と交換。
腕は完全に麻酔が効いているので、肩から物体がぶら下がっている感じだ。
しっかり右手で支えていないと落ちていって、何かにぶつけたら大変な事になる。
手術前に傷がないか、あれ程入念にチェックしていたのだから・・・
今後は寝ている時は腕を支柱でつって、起きている時は三角巾を短くして
いつも心臓より高い位置に保ちなさいと木森先生から言われた。
夕方麻酔医の先生が様子を見に来られた。
「酒も飲めないのに麻酔が効きにくいのですかね?」と聞くと
「歳を取ると麻酔薬の滲みが悪くなりますので・・・」と言われてしまった。
ここでも加齢をいわれてしまった。
ご近所のご主人(75歳)が「一箇所悪くなると連鎖反応のように
あちこちいたい所が出てきますよ」と言っていたのを思い出した。
「歳相応」を考えないといけなくなったのかなあ。
今回は次から次へと身体に現れてきたのがちょっとショックだった。
12月20日(日曜日)サンタフライト
今年もサンタフライト開催。
私の左手は手術の仕付け糸がまだ付いている。
18日に添え木を取ってもらいに土谷病院に行くと木森先生に「パラやってないでしょうね!!!」と
釘を刺されてしまった。左手をぶつけて傷口を開いてしまったらひどく怒られそうである。
そんな訳で今日はビデオ班に徹する事にしよう!
10時半過ぎに到着するとサンタさん達は既に神の倉に上がっていた。
皆さんから「手の具合はどうですか?」と声を掛けてもらった。
日高さんが音声担当でクリスマスソングを流している。
23日の天皇誕生日はスタッフが集まりにくいので今日行う事になった。
11時フライト開始のはずだが15分前にはテイクオフした。
雪がチラチラしていて雪雲の影響かテイクオフしても下がってこない。
風は6m/Secくらい吹いているようだ。
4機テイクオフして翼端折ったりしてようやく下がってきた。
パラシュート付きお菓子を落下させたが目標外して川に落ちたりしている。
今年は20日なのでお客さんも例年よりは少ないようだ。
中国新聞の記者が来ていて取材していた。
空からは20個ばかり落とし地上では300個ばかりが配られた。
井原小学校でソフトバレーの練習をしていた子供達に出前プレゼントをした。
ひとは福祉会にもお菓子を届けたようだ。

PS
月曜日の中国新聞に記事が載っていた。
福山の芦田川エリアでもサンタフライト予定だったようだが強風の為
断念した事が新聞の福山版に載っていた。

YOU TUBEの動画
http://www.youtube.com/watch?v=oibvBUlvj0Q
12月27日(日曜日)海抜1200m・1時間20分のリハビリフライト
22日に仕付け糸を抜いた(抜糸した)。
25日から流水で手を洗ってもいいがお風呂には浸けないこと。
2ヶ月間は皮膚をふやけさせてはいけないらしい。
硬いものは絶対に当てはいけない。
「立川先生にしっかり言ってありますから・・・」と釘を刺されてしまった。
木森先生の診察に行く度に”パラ”が出て禁止事項が出てくるので、
立川先生のパラ談義がよほどインプレッションが強かったと見える。
昨日は強風だったし、週間天気予報見ると今日が一番いいようだ。
朝から雲ひとつ無く晴れ渡っている。
久しぶりに神の倉の空気を吸いに行くとするか!
とりあえずパラ道具は車に積み込む。
増山さんに電話を入れると4〜5台集まっているようだ。
11時過ぎに到着すると増山さんは待っていてくれていた。
早速に増山号で荒谷山に上がる。当然パラ道具は車に積み込む。
直ぐに2台上がってきてテイクオフ場は賑やかになってきた。
年末年始で一番天気が良いからであろう。
北風から時々東風に変わってきてブローも入ってきた。
今日はビデオカメラを持って来ているので皆さんのテイクオフを撮ろうと思っている。
12時すぎ神の倉のエース是枝さんがテイクオフし、正面ボールで粘ってあげていった。
竹井さん二番手で出ておやじの意地を見せる。
高杉さん、大方さん、小出さん、藁科さん、増山さん、松代さんがテイクオフしていった。

皆さんのテイクオフ動画

我慢できず私も支度をして、「パラがリハビリに一番良い!」とか言い訳しながらテイクオフした。
12時50分テイクオフし直ぐにリフトを感じたので廻してみる。
ハングがテイクオフを待っている。早くテイクオフ前を離れないと!
いきなりフロントタックした。すぐ近くにサーマルがあるに違いない!
歯を食いしばってサーマルにぶら下がってくるくる廻す。
皆が右回ししているので自分も回転を合わせる。(今日は奇数日なのだが・・)
左手で外翼の微妙なコントロールしないといけないのが辛い。
サーマルを追い続け海抜1000mまで一気に上げた。
今度はサーマルを外して300m下げてしまった。
テイクオフ場後ろで再度サーマルを引っ掛け上がったり下がったり。
飛んでいる皆さんも上がったり下がったりしている。
雲が無いので雲低高度(サーマルトップ)がよく分からないが、海抜1200mまではあげた。
飛んでいる人が5人ばかりになった。石田さんが寄ってきて二人でくるくる廻した。
高杉さんと山本さんがメインランディングを目指している。
私もメインランディングを目指していくもスピードは15Km/hしか出ない。
だいぶ南風が強くなってきたようだ。
お寺付近に居た山本さんはくるりと反転し、サブランを目指し始めた。
地上付近はシンクと風が強いようだ。
私も偏流でサブランを目指すもスピードが出ない。
ようやく平地に出て北に向けるとシンクでドンドン高度が落ちる。
右手にサブランが来たのでターンするとシンクは収まった。
グランドサーマルに少し吹き上げられる。
石田さんと鍛冶ちゃんと私の3人が同時進入なのだ。
ギリギリ石田さんは先にやり過ごした。鍛冶ちゃんとは同時進入だ。
鍛冶ちゃんは土手に近い田んぼにアプローチ。私は県道側の田んぼに決めてファイナルアプローチ。
又持ち上げられたのでS字を書く。川原のススキが乱れた動きをしている。
吹流しも尻尾を振った。突風のようだ。緊張する!
地上20mでバコンと2割ばかりキャノピーが潰れた。
ふー!危なかった。最後はふんわりランディングであった。
石田さんは小川寸前でストール寸前までブレイクコード引いていたし、
鍛冶ちゃんは田んぼに降ろしたが転んでしまって泥だらけだ。
リハビリフライトにしては最後が過激ではあったが、皆さんと同じ海抜1200mまで上がり
1時間20分のフライトで最後まで飛んでいたのでまずまず満足のフライトであった。