2008年リタイヤメント生活に4年目だ!
春だ!クロカンシーズンだなぁ〜

2008年 10月   
10月3日(金曜日) 川地塾 
塾生の北島さんが土日が休みでないので1日サービスデイで今日も川地塾となった。
休みを取って来た人もあって合計5名集まった。
余り条件は良くなかったが南の屏風で45分ばかりのフライト。
今日は座学中心であった。
10月4日(土曜日) 川地塾 
今日はフライト日和。
塾生は荒谷山からテイクオフして尻取りをさせられる。
私のマイクはトグルを離してしゃべらないといかんので、相当にサーマルを外してしまった。
まあそれでも1時間20分のフライトは出来た。
塾長は荒谷山〜神の倉を3往復し、塾生数人も2往復はしていた。
私は神の倉にたどり着けずあえなくランディング。
10月5日(日曜日) 川地塾 
来週の平和カップの看板を塾生に手伝ってもらって、橋に掛ける。
今日は一日中雨であったが、夕方までしっかり座学をする。
10月8日(水曜日)子供たちの英雄。海抜1700mトップラン 
是枝さんから、フライトのお誘い有り。中村さんも来て3名で荒谷山へ上がる。
晴天であっちこっちに程よいサーマル雲が出来ている。
珍しいことに荒谷山上空に単独のサーマル雲が出来ていて、大きくなったり、
小さくなったり、消えたりを繰り返している。
「お誘いしたのは私だからー」と是枝さんから12時のサイレンを聞いてテイクオフ。
今朝になって弱い北東からみの予報になっていた。
荒谷山テイクオフは弱く北東からはいっているのだが、時々正面から弱くブローが入って来ていた。
是枝さんテイクオフして正面ボール奥で弱いサーマルをヒットし、何とか+100mゲイン。
テイクオフ上空から北の尾根上空に移動。
中村さんもテイクオフし、正面のボールで粘っているが、なかなかトップアウト出来ない。
私もテイクオフし、北の尾根につけて上げようと思ったが、
弱いサーマルに恵まれず、ズルズルtご下がっていく。
サブラン脇の田んぼでは、小学生達が稲刈り体験をやっていて、
空き地にテントが貼ってあり、お弁当を食べている。
子供達が散らばって遊んでいるようなら、三篠園側の刈取りの済んだ田に降ろそうと思っていた。
高度処理の為、県道上空を飛ぶと、子供達が私に気が付いて
テントの中で手を振っている。私も手を振る。
サービスの為サブラン上空まで飛んでいく。
地主さんも気が付いて、子供達にテントから出ない様に手を振っている。
土手には誰も居ない。もし子供達が飛び出すようなら、対岸の土手に降ろそう!
川の上で高度処理をして、土手にふんわりランディング。
キャノピーをしぼり始めるとどっと子供達が寄って来た。
初めてパラグライダーを見る子も居てキャノピーを触ったり、ハーネスに座ったり、大変な騒ぎよう。
キャノピーを拡げるのを手伝わせる。
「おじちゃん!高度何mだったん?」「寒いの?」とか質問が飛んでくる。
上空では是枝さんと中村さんが飛んでいる。
是枝さんは雲底につけている。「あの白い機体はもうすぐ雲に入って見えなくなるよー!」と
教えてやるのだが、目の前のパラの方現実感があるようだ。
とうとう二人の子供が「サインちょうだい!!」とまで言ってきた。
ぶっ飛びおやじとしては顔から火が出る程恥ずかしい。口ごもりながら丁重にお断りする。
空から飛んできたおじさんは英雄なのであろう。
今日の稲刈り体験はパラグライダーと合わせて忘れられないものになるだろう。
女先生(PTA?)が写真を沢山撮っていた。
子供達はピースサインを送っていたが、私は恥ずかしかったが・・・・英雄なのだ!!!
子供達は整列して帰っていく時、皆で私に手を振ってくれた。有意義なぶっ飛びであった。

是枝さんは上げ切って白木山方面へ走った。
中村さんも1時間ばかり粘っていたが、上げ切れず?サブランに降りたのでピックアップし荒谷山へ上がる。
相変わらず荒谷山上空では、サーマル雲が出来たり、消えたりしている。13時40分私からテイクオフ。
出てすぐ正面ボール奥で、コツコツとサーマルは感じるのだが、
もう一段階上のステップに行くエレベーターが見当たらない。
上昇と沈下を繰り返しながら何とか+100mゲインしたら、
2〜3m/Secのまとまったサーマルに乗ることが出来た。
一気に海抜1700mまで上がり雲底に付けた。
是枝さんは鬼が城と無線が入っていたので、三田方面まで行って
「お迎えに来ました」と言えばかっこいいのだが・・・・。
白木山方面へ舵を切って雲を離脱。次の雲は三田の高圧電線あたりである。
ずっとシンク音ばかりでとても次の雲には到達出来ないと、
古屋地区で引き返し、海抜1200mまで下がった。
テイクオフ上空でまた上がりはじめ、うすいサーマル雲をめがけて上げ続ける。
海抜1550mまであがった。
うすい雲が少すづつ大きくなり雲底に付ける。
もう一度テイクオフ上空を離れると、やはり下がり続け、海抜830mまで下がってしまった。
もう一度テイクオフ上空に戻ると2〜3m/Secで上がりはじめ、海抜1450mまであがる。
是枝さんが「三田まで帰って来ました!!」と無線が入る。
お迎えに行こうか!と三田方面に向かうもやはり古屋地区で是枝さんと出会ったので、
テイクオフ上空に戻る。

海抜910mで是枝さんと絡んで廻し、私のサーマルの方が少々強く、
そのまま上げ続け、海抜1400mまで上げなおす。
是枝さんが動き回りながら粘っている。
荒谷山に私と是枝さんの車があるので、「是枝さん!トップランして車を降ろしましょう!!」と呼びかける。
是枝さんはトップランアプローチを何度かしていたが、「トップラン失敗しました〜!!」と無線入ってきた。
よし!!私がトップランして有終の美を飾ろう!!
テイクオフは吹流しが微北東を示している。
正面からアプローチする。テイクオフすぐ前でサーマルブローがあって吹き上げられる。
3度トライして低めに入ったらリフトが無く南側の斜面にランディング(シート上ではあったが・・・・)
1時間25分のフライトで雲底に付けたし、トップランディングのパラ美学で終了であったのでよしとしよう。
是枝さんは3時間フライトで、白木山の鬼が城アウトアンドリターンはさすがである。

私と是枝さんのフライトログ
10月11〜13日 平和カップ 
「広島市民能楽祭」の為11日と12日の午前中のみ神の倉に行く。
12日にダミーで一本ぶっ飛び。
10月18日(土曜日) 是枝さんビッグフライト 
是枝さんのフライトログ
2008年10月18日(土)

【天気概況】

大陸からの移動性高気圧の中心が北海道東沖に抜けたものの、高気圧圏内が本州を穏やかにつつんでおり、
いわゆる高気圧の裏側である。しかし東海〜中国地方の等圧線が広く、高層雲が張らない状況から、
日本海の朝鮮半島東側〜山陰北側に弱い高気圧の卵?の雰囲気を感じる。
あるサイトの予想雲低高度1400m      
相変わらず最近停滞しがちな秋雨前線は、本州南沖(沖縄東側)に横たわっており、風の予報も弱い北東〜東。
   http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary/200810/20081018.php

【自己流風予想】    

最近の傾向では、本州南側の秋雨前線の影響か?エリアに南風(海風)が押してくるのが遅く、
広島市内からエリア南側の白木山付近までしか届かないこともある。
エリアの雰囲気も普段と大きな違いは感じられず、サーマルの活発化する時頃も
白木山の南側にうっすら積雲ができるコンディションで、エリアの谷筋は弱い北風が抜けていた。
おそらく南風の到達は遅いか、エリアには届かないかもしれない。<
雲低高度も1500m位かな?

【フライトプラン】  

サーマルが活発になり始める正午頃のテイクオフとし、南風とのシアーとなる白木山付近で積雲と戯れ、
あわよくば南風に乗ってリターン。南風が押してこない時は・・・その時考えよう。

【フライト】

11時過ぎ荒谷TOに到着。エリア外フライトには仲間が多いほうがいい。
今日は不良おやじ殿を含め5人の同士に白木山付近での合流を呼びかけ中、
少々遅れて白馬帰りの低すぎさん到着 キタ━━━゚∀゚━━━ 心強い。
空気の動きが感じられ出した12時頃、北尾根でソアリングを始めた機を見て、
『今東正面がいいなぁ〜』などと広大西村様を「悪魔のささやき(^_-)-☆」でその気にさせ、
緊張しつつ無事にソアリング開始した彼を確認し、何事も無かったの如く「やっぱりなペ∀゚ノ」などと
虫のいいことを言いながら、いそいそと準備を開始゜∇゜)o〜♪

≪第一章≫ 

テイクオフ〜白木山〜鬼ヶ城12時23分テイクオフ。東正面〜北尾根でサーチし、スライドさせて上空でサーマルゲット。
しかし2〜3度スライドさせるも予想雲低高度に届かず海抜1200m付近で頭打ち。
その空域ではサーマルもずれてつかみどころが無い。
『低すぎさんも上げ切れていない=弱い逆転層』の図式を描き、プランどおり南に移動開始。  
先週の平和カップで苦水を飲んだ「ヘリポート攻略」を目論み、荒谷山南方尾根の日浦地区に移動。
同士W科さん、N村さん、S江さん達の動きを見つつ、ヘロヘロとサーマルサーチするも捕らえどころが無い。
海抜1000m付近は弱い東風。結局ヘロヘロしながらやや西方に流され、鬼門?のヘリポートを意図無く回避し、
いつものポジションとなった。
日浦地区上空にうっすら雲が出来てきたがすぐ消える。
結局「雲低への階段」を見つけられず三田西側の高圧線へ移動。
今日は高度が低いため、早いうちに高圧線の鉄塔へ移動をかけたつもりであったが、
稜線上の鉄塔にたどり着いたのは鉄塔上空100m位。迫力満点T▽T
そのトリガーで弱いリフトを右側に感じるも、迷うことなくここは必死の左旋回!
ドキドキの数分間をなんとかクリアした頃、白木山手前2km付近に積雲のベビー発見。・・・本日お初の雲低へ。
周りに他機は無し。「現在地白木山北側約2km、雲低高度1500m雲に入ります」→少々雲中へ(‘-^*)/。
上空の風はやや北成分あり。
雲を西側に抜けたところから、白木山南西稜線上付近にポコポコ積雲あり。
鬼ヶ城方面へ南下しながら、広島市街地〜可部の景色を堪能。ここ1ヶ月で3回目(*^^)v。
今日は霞がかかっており宮島は目視できない状況であった。
鬼ヶ城上空には積雲無く、白木山連峰?(←勝手に命名)最南端の西側尾根(可部方向)
電波塔空付近の積雲を目指して『遊ぶこととした』が、発生→発達→終息のリズムが速く、
同じ場所での待機はできない状況で、そのうち尾根南端の南方、深川上空付近に活発な空域が広がっていった。

≪第二章≫深川〜高揚〜広島IC〜祇園ニュータウン春日野    

深川上空にあまり発達しない積雲ができては消えを繰り返す。徐々にその空域は南下していった。
XCの意識は無かったが、雲を見ながらのソアリング。風と戯れながら。
高陽上空のフライトはお初で、最近マイブームの空撮にいそしんでいた。
鬼ヶ城山から少し遠ざかった頃、エリアへのリターンを断念し「大田川沿いに南下し、安芸大橋付近で降ります」と交信。
その頃口田を横断する山陽道上空800m〜1000mをだらだらとフライト。広島IC東側で空撮に勢を出す。    
「・・・T原です。毘沙門台付近、海抜1000m・・・」の声を聞き目を凝らすと阿武山付近に白っぽく光る機体を発見。
・・・あれかな? 西条方面には積雲が連なっており上空の風も東成分を感じる。
徐々に小さな積雲ができる空域が西側に押してきていた。
そうなれば人間欲が出る。安佐大橋南側で積雲ベビーの下に移動・・・上昇開始。
雲低に近づきつつある時、低い高度で安佐大橋付近を南下しのたうちまわっている白い機体を確認。
早速「ワタシハアナタノウエデ〜ス」などと交信するも返答無し┐´Д`┌  →後にぐっちょんと判明。
T原さんも安佐動物園付近から5〜6km程リターンし、同じところに降ろしたとのこと。
地上付近の風は弱い南〜南東か?上空の風は東。
安佐南区を縦断する祇園の武田山の裾野には、まだまだ空き地の多い(ほとんど空き地)新興住宅団地の春日野が眼下に見える。
その北側上空に積雲ができつつあった。
「山本の新興団地を通過し、こころ(自宅のある団地)を目指します」の発信に、
「家に帰っちゃってください」とN村さんからの応答あり。これで心残り無し。
カシミールで何度も妄想フライトし、広島西飛行場の管制空域はおおむね把握済み。グライド開始。

≪第三章≫ 春日野〜西風新都A−city〜こころ〜ファイナルグライド    

春日野団地の北側上空の雲は発達が遅く上昇成分も弱い。
そこから西方面には霞んだ空に、西に傾く太陽が乱反射し視界は悪い。
しかしその中にうっすら弱い反射光を放つ競技場が浮かぶ・・・ビッグアーチだ オオッ------(@ロ@)------!!
得意の左旋回で弱いサーマルを丁寧に拾い集め、終息を迎えつつあった積雲の雲低付近に近づく・・・
「これで家に帰れます。嫁にお伝え下さい」と交信。
エリア空域の交信を聞きながらファイナルグライド開始。→その時はファイナルと心に決めていた。
上空から見れば近いもんだなぁ・・・霞が無かったらよかったのに・・・などと眼下に広がる見慣れた景色を堪能。
空撮しながら我が家に向かった。「着陸地点はポプラの前の空き地にしよう」などと余裕シャクシャク。    
A−city上空で近所に配れる写真を目論み空撮中、程よい上昇帯に遭遇。
ブルーサーマルであったが、いい感じで本日の最高高度に匹敵する海抜1500mに到達。
東方面上空にはすぐ消えそうではあるが積雲ベビーあり。自宅の鍵は持っていない┐´Д`┌    
つい先ほどまで心に決めていた『ファイナルグライド』は持ち越しと決め、自宅に帰るのはまた今度!    
東方の先に知る人ぞ知る阿弥陀山を視認。佐伯区上河内の魚切ダム北側を通過し、雲の無い佐伯町方面へ。
しかし時刻も15時を過ぎ、これが2度目のファイナルグライドとなった。
芸南ゴルフ場手前かな?なんて考えながら、この付近で最も大きい杉並台を通過。
大きなグランドと球場があり、球場では練習している人影が見える。
この団地を過ぎると民家も閑散としていて、当然コンビニなど皆無である。    
しかし!自宅を見過ごしたからには、結果も欲しい・・・ウーム    
しかし!お迎えが来るには1時間はかかるだろう・・・ウウゥ(-“”-;)
しかし!杉並台のグランド近くにはスーパーをチェック済み。ビールが飲める!ペ∀゚ノ    
・・・結論に至るには2分とかからなかった。
迷うことなく『至福の余韻』を選択、Uターン。野球練習が2面使えるグランドに着陸。    
飛行時間3時間8分 飛行距離38.7km 自宅の団地を含む空撮写真38枚のおまけ付。    
その後はさっさと機体を片付け、うまいビールへのファイナルグライドを切ったことは言うまでもない。

   P.S    

ランディング場所は佐川急便の研修施設のグランドで、教習所のような運転の練習場もある充実した施設でした。        

本日のフィードバック    

テイクオフタイミングはダミーに頼ったが、おおむね自分の感覚はあっていた。
またエリア内の空域を見切り、活性化した空域に早い段階で到達したことは良好。
セーフティフライトに関して、単独フライトを励行したことは反省点が残るものの、できるだけ自分の位置を報告することに勤め、
またそれに応答していただいたことを確認して足を伸ばしたことはある程度評価はできるが、
今後もう少し同士と共有化を図れるように努めたい。

 可部大橋  

 高瀬堰 広島IC 

 ビッグアーチ 是枝邸「こころ」団地 魚切ダム

是枝さんフライトデータ
カシミールのデータ
是枝さんのフライトデータ
(グーグルアースのデータ)
koreeda_08_10_18.kmlへのリンク
グーグルアースのツアーで見ると是枝さんと一緒に飛べます。
10月18日(土曜日) 6Kmで川ポチャ
先週は平和カップ大会があったのだが、アステールプラザで「広島市民能楽祭」の準備と
発表会があったので、ダミーで一本飛んだだけであった。
今日はサーマル雲がポコポコ出来ていて良さそうだ。風予報は東がらみである。
荒谷山では5〜6名テイクオフし、トップアウトし、雲底に付けている。
私は12時過ぎにテイクオフしたが、サーマル売り切りきれたか?トップアウトしない。
正面の右と左の尾根上を20分ばかり粘ってようやくトップアウトし始めた。
そのままテイクオフ上空で一気に雲底(海抜1300、)に付けた。
是枝さん、中村さん達は雲底を離れ、日浦上空に移動している。
私もおくればせながら、日浦地区に移動を開始。
しかし、次のサーマルに会えない。日浦地区で弱いサーマルをヒットし、4回ばかり廻し、
海抜760mから860m、迄で上げなおす。指江さんと中村さんが寄ってきた。
しかし、私はサーマルを見失ってしまった。
フラフラと下がって行き、白木中学校、白木高等学校上空を渡って行くも、サーマルの兆候は無し。
クロカン練習の時よく降りた向井邸近くの土手を南に下がる。畑の焚き火の煙は弱い東風である。
グランドサーマルがあってグラグラしながら下がらず、土手が切れ道路になるところまで来た。
煙は弱い東風なので、南でも北でもいいかな?と前方には行けないので、川の上でシンク帯でターン切った。
土手より下がってしまい川ポチャしてしまった。
川の水深は10cmくらいであったのだが、ターンをきってのランディングであったので、結構スピードがあった。
とっさに走る気分でなく、ケツランとなってしまい体の前面に水をかぶってしまった。
キャノピーは上面が水面に浮かんでインテークからは水は入らなかったが、しっかり濡れてしまった。
指江さんが心配して無線を入れてくれた。
クロカンでのランディングはしっかり高度のあるうちに、360度回転して現地の風向きを体感して
ランディングアプローチしないと・・・・。クロカン練習時に降りていた所なので、油断があった!!
6Kmで55分間のフライトであった。
増山さんに指江さん、中村さんと私が、ピックアップしてもらい、荒谷山テイクオフへ。
ラインチェックして少し干してランフライトして乾かした。
是枝さんは自宅を目指したが、自宅上空で海抜1500mであったので、湯来町くすのき台まで足を伸ばした。
田原さんと川口さんは太田川河川敷までクロカン。
10月19日(日曜日)5回ほど海抜1500m 
天気予報は好転して、良く晴れている。しかし今日は晴天で積雲が見当たらない。
14年間使用したバリオメーターに水が入ってとうとうご臨終となってしまった。
液晶画面も黒くしみも入り、数字も消えなくなっていて、音だけバリオと化していたのだが、
まあ仕方ないか・・・・。
荒谷山の風向き計が回転してなかったので、スプレーオイル5〜56とスパナを持って上がり
中村さん,指江さん、西沢さん達とポールを下げて注油する。
しかし、回転させてキーキー音がしているのが止まらない。残念!!!
昨日の是枝さんのビッグフライトを聞きつけ、ハングを含め20名ばかり集合し、
神の倉では学生達がフライとしていた。
シリコンスプレーを持参してパラのラインなどに吹き付けていたら、
皆さんから「何をしているん?」と聞かれ、川ポチャを白状する。
北風が正面からも入ってくるようになってきた。12時頃第一サーマルを狙ってテイクオフしようと、
ウエイティングしている西村を押しのけてキャノピー拡げたが、ラインが一回転しているので、
ラインチェックをやり直す。
次々と皆さんテイクオフし、トップアウトはするのだが、100m位上に逆転層が残っているのか、
誰も抜け出して、上空に行けないでいる。
是枝さんが満を持してテイクオフし、テイクオフし、北尾根で上げ始め高杉さんも上げていった。
12時50分最後に近くテイクオフ。北尾根に回り込み、斜面に添って上がって来るサーマルをヒットした。
今日はバリオがないので、感性を研ぎ澄まし、リフトが右からか?左からか?とか
廻すほどのリフトなのか?など体全体をセンサーにしてじんわり上げ始めた。
バリオがないとサーマルはずした時どちらへずらした方が良いかちょっと戸惑った。
サーマルサーチの為、大きく廻ってリフトがあれば、そこで小さく廻す事を繰り返す。
だんだんケツセンサーが効きはじめてきた。
積雲が荒谷山上空で成長したり、小さくなったりを繰り返している。
サーマルに乗って上げていると、上空に雲が出来始めている。
1Km×2Km位の積雲になり、海抜1200mからは、雲の吸い上げがある。
5回ばかり海抜1200mから1500mの雲底に付ける。
バリオがないので、上がる事を期待してなかったので、フライトスーツを着なかった。
さすがに寒くなってきた。南の古屋地区まで行って高度を下げ、トップランを狙ったが失敗。
テイクオフ前のボールで弱いサーマルヒットし、藁科さん産元さん、西沢さんの4機で絡んで廻したが、
上げなおし出来なかった。あえなくメインランディングへ。
1時間40分のフライトで雲底に5度も付ける事が出来た。
バリオが無いフライトであったので、上出来と言うべきだろう。
しばらくバリオ無しでフライト続けてみようと思う。
スーちゃんの教育 第一弾 卵立て 
スーちゃんはいわゆる「いい子」なので、ホストファーザーとして言うことは無いのであるが・・・。
学校でも全教科の授業を受けている。
(ホアンやパッちゃんの時は英語、数学、物理、体育、家庭科程度で後は図書館で自習)
瀬戸内高校の方針なのであるが、居眠りもせず頑張っている。試験も全教科受けさせられている。
英語(日本語といった方が良いかも・・・)と日本史は頑張っていい点を取っている。
しかし、土、日に一人で街に遊びに行ったり、お友達と遊びに行くということが一度も無い。
AFSプログラムは高校生だけが対象なので、学問をする為に外国に行くというのでなく、
異文化体験が主な目的である。
スリランカの家庭(特にお母さん)は厳格なようで、一にも二にもお勉強しなさいと言うことらしい。
塾も土日を含め、一週間びっしりで、両親が送り迎えしているようだ。
スーちゃんはスチュワーデスにあこがれた少女時代もあったらしいのだが、お母さんは絶対反対だったようだ。
スーちゃんは親に反発するでもなく「いい子、いい子!!」で今日に至っている。
スーちゃんは10年生から文系に進路を取り、日本語の勉強も始め、日本への留学も果たした。
(心配性のお母さんが留学をよく赦したものと感心するのだが・・・)
スーちゃんは今では頭の中は日本語で考えていると言っていた。
スリランカからの電話のとき、思わず知らず知らず日本語を使っているスーちゃんである。
そんなわけで、スーちゃんの初期目的(日本語の勉強)は果たせているわけである。
しかし、AFSの本来の目的である異文化体験については不十分である。
スーちゃんの「いい子」のガードは固く、自分の価値観の殻を破ろうとしない。

ついに私は「話さんといけん!!」を出した。過去二人(ホアンやパッちゃん)にもやった卵立てである。
夕食後、いつもはやさしいおとさん(私)が「今日は話さんといけん!」と恐い顔をして言うものだから、
スーちゃんは”何事か!!”と縮じみあがった。
冷蔵庫から卵をひとつ取り出し、「この卵を立てなさい!」とせまった。
「丸い卵が立つわけない!」とばかり人差し指一本で卵を立てようとしている。
真剣に取り組もうとしてないので「スーちゃん!!」と恐い顔をする。
冷蔵庫から後二つ卵を取り出し、嫁さんと私も真剣に卵立てをする。
それを見たスーちゃんは、ひょっとして本当に卵が立つのかもしれないと、
私達と同じように両手を使ってチャレンジし始める。
いつもは嫁さんが一番に立てるのだが、5分間ばかりで私が最初に立てた。
「スーちゃん立ったよ!」と見せる。2分間してスーちゃんも卵立てに成功!!
嫁さんの卵はむつかしかったと見えて、ついにとがった方を下にチャレンジし、30分位過ぎて何とか卵を立てた。
物理的に言えば、何にでも重心はあるので、ある一点でバランスがとれるのではある。

若者は常識と思われていることも全て疑え!!出来ないと思われる事もチャレンジ精神で挑戦しなさい!!

スリランカは九州くらいの大きさで、とても日本に追いつき追い越すなんて、とても無理と言うスーちゃんをしかる。
皆が頑張ってインドのバンガロール(インドのシリコンバレーと言われている)になればいいじゃないか!!と励ます。
アメリカや日本が1位、2位と思っていても、努力を続けなければいつかは脱落していくだろう。
その昔、四大文明発祥の地とされた地域も、今は無残な事である。
スーちゃんがAFSプログラムで日本に留学出来た影には98名の選考落ちの高校生が居るのである。
スーちゃんを送り出してくれた家族や98名の高校生や学校の仲間や先生や、
大きく言えばスリランカ国民に感謝し恩返しを考えなさい!!
百聞は一見にしかず!!自動車や家電やその他素晴しいものを生み出す素晴しい国!とてもかなわない国民と
思っていたのかも知らんが、身の周りに居る日本人は、スリランカ人と同じでしょう!
スーちゃんが日本で見たこと、聞いたこと、学んだ事をスリランカに持って帰って、同世代の人達に伝えなさい。
きっと日本に追いつき追い越す道はあるはずだから・・・・。
口角泡を飛ばし、熱く語ったのであるが、いつものやさしいおとさんと違うので、スーちゃんも戸惑った様子。
今後そのような観点、切り口で日本を見つめて欲しいのである。

来月あたり、マツダの工場見学にAFS生達を連れて行きたいと思っている。
60年前はマツダもバタンコを作っていたのであり、私が小学校から帰って遊ぶ時は、靴が擦り減るので、
はだしで飛びまわっていた事も考えて欲しいのである。
ホアンもパッちゃんもスーちゃんも日本は昔からお金持ちだと思っていたのである。
現在ではおとさんの子供時代より君達の国は余程豊かな生活をしているのだよ。
スーちゃんが帰国するまでには、あと1〜2回は「話さんといけん!!」をしなければいけん!!!

ホアンのときは卵立て以外にも精神鍛錬をさせたなあ〜