2008年 8 月   
8月2日(土曜日)
昼から風が強くなる予報。
神の倉に11時ごろ到着すると山本夫婦、足刈さん、木原さんが居た。
木原さんは朝練で一本飛んだもよう。吉田さんはMLの草刈していた。
MLは6m位の風が吹いていてしのぎやすい。
山本さんのスイス遠征の写真を見て、神の倉に草刈機を積んで上がる。
勇さんが1人草刈をしているので、アイスキャンデーを買って行く。
勇さんが汗びっしょりで草刈していた。
アイスキャンデーがジャストタイミングだったので大喜びされた。
私も草刈始めたが、風は南風なのでコンクリート道路のところは全然風が通らない。
汗がボトボト落ちる。熱中症にやられるかも・・・
少なめに入れた燃料が無くなったので、草刈は一休み。
買って上がった飲み物1lリットルを一気に飲み干す。
肩で息をしているのが止まらない。やばい!
車に乗ってクーラーで身体を冷やそう。
最近自分の限界が読めない。
昔のようにまだまだ大丈夫と思っていて、限界を過ぎているのが分からない。
気がつくと足腰が立たなくなっている状態に近い。
否応無く歳を感じる今日この頃である。
この暑さでは、とても明日飛びに行く元気が湧いてこない。
膏薬を張りまくって寝る。
8月9日(土曜日)
飛びに行ったが荒谷山はどしゃぶりになり飛べなかった。
11時頃からは積雲が出来どんどん発達し、雲頂は4〜5000m位になっていた。
荒谷山テイクオフでウエイティングしていたのだが、テイクオフするには微風であった。
積雲がガンガン出来て発達しているので「雲の吸い上げに会うと
一気に5000mまで上がれる・・・」などと冗談を言い合っていた。
何とか藁科さんがテイクオフしたがサーマルにかすりもせずサブランにランディング。
ランディング直後、小指ほどの雨粒が落ちてきて、ピカピカゴロゴロと鳴り出した。
30分しても雨は止まないのでパラは全員テイクオフを撤収。
武田夫婦のハング2機は撤収ならず、おもいっきりビショビショ・・・。
ランディング場の東屋に戻ると、東屋周辺は殆ど濡れていなかった。
荒谷山や神の倉の上空で積乱雲が出来、あれほどの雨が降ったことは経験した事がなかった。
上空はまだ不安定な大気が続きそうなので帰宅した。
最近は二日続けて飛ぶ気力が失せてしまった。ちょっと情けない気分だ。
8月10日(日曜日)雲底海抜1400m・1時間
今朝河原さんからメグちゃんのパラに風を入れるのと。
自分のパラのラインチェック(切れているので)をしたいと言うので10時集合の約束する。
今日は幸多ちゃんの神の倉デビューなのだが・・・赤ちゃん軍団は暑いので集まらないだろうな・・
10時頃に到着すると学生達が東屋にいた。朝7時には来て朝練をやっていたようだ。
今は神の倉がフォローなので一休みしている。
大佐で校長していた産元さんが飛びに来ていた。
練習生たちにも目を配ってもらえるとありがたいのだが・・・。

藁科さんがタンデム機で降りてきた。
小島号でメグちゃん、小田さん、時安さん、斉藤さん、私で荒谷山へ上がる。
名古屋から駆けつけた松島さんがスタンバイしていたので、「お久しぶり・・・」のご挨拶。
田中さんが武田さんの息子(次男?)をタンデム機で雲底近くを飛んでいる。
早速小田さんテイクオフし、じわじわ上げ始めた。大熊さん、時安さんもテイクオフしていった。
私も松島さんもテイクオフした。
南小山で1〜2m/Secのリフトはあるのだが、サーマルが細いのか?曲がっているのか?
サーマルコアに入りきれないで、一気にトップアウトというわけにはいかない。
イジイジと+200mまで上げて、南小山を離れ、テイクオフ上空にもどってみる。
荒谷山の裏側に雲があるので、行ってみるも吸い上げまでは程遠く、下がる一方。

お寺上空で松島さんと時安さんが上げ直している。私もそちらに移動。
海抜670mでゆるやかなサーマルヒット。+1〜2m/Secで海抜850mまで復活。
荒谷山テイクオフに戻って上げ直そうかと思い、山に向けると下がる一方で、海抜540mまで下がった。
お宮上空までずらすと少しリフトに当たり、もう少し平地かと思ったが下がる一方だ。
もう一度お宮の山際に戻り、2〜3m/Secの良いサーマルヒットし、海抜1140mまで上がる。
児島さんがテイクオフしボール奥で粘っている。
荒谷山上空には厚めの雲も張っているので、荒谷山を目指すもシンクにはまる。
信じてテイクオフ上空を目指すと、やっとサーマルヒット。しかし、細くて強い。
+3〜5m/Secで突き上げられるかと思うとテンション抜けて、潰れかける。
ここでサーマルを逃げ出すとばっさり来そうなので歯を食いしばる。

灰色の雲の下3〜4m/Secでぐいぐい上がり始める。
ついに雲底が近づき鼻をくすぐる雲の臭いがしてきた。
久しぶりの雲の臭いだ!!しかし昨日の積乱雲が頭をかすめる。
今日の積雲の厚みは5〜600mであった。現在の雲底の広さは1Km四方である。
おそらく積乱雲には発達しないだろう。
雲底は2〜3m/Secで吸い上げがある。雲の端の方でちょこっと雲中へ入ったり出たりする。
ここまでくるとさすが涼しい。海抜1400mだ。
今は雲底に居るのは私一人だ。
いつもならこの雲が消えるまで雲底で遊んでいるのだが、雲底に付けたので満足したのと
昨日の積乱雲の発達が頭をかすめ、雲を離れ神の倉をめざす。
雲底を離れるとずっとー2〜3m/Secで下り続ける。
1時間ばかり飛んでいるので、もういいや!!という気持ちになってしまった。
ドンドコ下がるのでちょっと悔しくなってお宮上空に行ったが、下がり過ぎていてちょっと粘っただけで
上昇出来ず12時過ぎにランディング。1時間ちょっとのフライトであった。

ランディング場で、「アヌシーが素晴らしかった」と松島さんから聞かされる。
2週間ばかりアヌシーに居たそうだ。
さすが世界をまたに掛けている松島さんだ。2週間のうち3日間は仕事をしたそうだ。
来年は是非アヌシーに行きましょうと誘われた。一度は行きたい所だ。
身体が動く間には飛びに行きたいなぁ〜。
今日も暑いので13時30分には神の倉を離れ帰宅。軟弱になったものだ!!!
しかし暑さがこたえる!年かなぁ〜。(前期高齢者だものなぁ〜・・・)
8月12日(火曜日)海抜1510m・1時間10分・トップラン
10時半家に居たら松代さんから「今日神の倉どうですか?」と電話あり。
「今家に居るけど明日から3日間ばかり天気悪そうだし行こうか?」という事になった。
11時半に神の倉ランディング場に到着したが、松代さんの車しかいない。
マツダは今週が休みだが13日から盆休みのところが多い様なので、しかたないが・・・・。
しかし誰もいないとは・・・・。

待っていてもしかたないので、すぐ荒谷山へ上がる。
予報は南南東で、雲も流れもそんな感じである。
テイクオフの風は南だが時々正面(南東)から1〜2mで入ってくる。
雲は積雲がポコポコ浮いており、雲量は30%位である。
荒谷山上空でもサーマル雲が発生し、発達していくのが観察できる。
ウエイティングする理由は何もないので、準備してすぐにテイクオフ。
南小山で松代さんがレベルキープ位で粘っている。私も南小山目指すも、リフトを感じない。
南小山過ぎてようやくリフトを感じたので回す。
何とかレベルに達したので右ボールを探る。ボール奥でガツンと来たのでリッジを探ったが、見失った。
テイクオフ前に出ると2〜3m/Secで順調に上がり始めた。廻しながら荒谷山上空に移動する。
サーマルの後ろにはずれたようで、海抜780mから600m下げて南小山に戻る。
海抜780mまで戻したが、素直なサーマルでないので、はずしまくりだ。
南小山とテイクオフ上空を行ったり来たりで、上がったり下がったりだ。
右ボール奥に突っ込んでリッジを拾っていると、2〜3m/Secの良いサーマルをヒットし、
廻し続け、海抜1000mに上がった。
松代さんも上がったり下がったりして粘っている。
赤柴山に流されたので、もう一度荒谷山上空に帰る。
左ボール上空で安定した2〜3m/Secのサーマルヒットし廻し続ける。

上空でうすいサーマル雲が出来始めているのでそちらのサーマルに乗り変える。
サーマルはそこそこ強いのだが、細くて出たり入ったりして上げきれない。
雲底が灰色の厚めの雲があるので、そちらに移動すると果たして吸い上げの影響で
海抜1510mまで上がれたが雲底にはあと150m届かなかった。
松代さんは低くなり、メインランディングを目指している。
とりあえず雲底近くで涼めたのでもういいかな?とトップラン狙いで、テイクオフ上空へもどる。
テイクオフ周辺はまだサーマルは活発なようだ。
右ボール上空を2周して、荒谷山テイクオフにトップラン。

1時間10分のフライトで、海抜1510mに達した。
最後はふんわりトップランで車で下山という、私のパラ美学達成であったので満足フライトであった。
積雲がポコポコ発生し、もっともっと飛べる条件だったが、夕方インド人のシュワクマールと
食事する事にしているので、14時30分には切り上げた。

夕方、海田のインド料理店「タージマハル」でナンとカレーを食べる。
夏になると辛いカレーが恋しくなる。ここのカレーは本当に美味しい!
食事が終わって、シュワクマールのアパートに寄る。
ママタ(奥さん)とダッシャン(6歳の息子)は一ヶ月ほどインドに帰っている。
正月にインドの”シリコンバレー”「バンガロール」の彼の家を訪ねる事にしている。
海のリゾート地「コーチ」や「チェンナイ」に案内すると言ってくれる。
彼も「タージマハル」や「ピンクパレス」は行った事がないので行きましょうとか言う。
私は、インドの有名な観光地は、日本のツアーで行けばいいと思っている。
私はむしろインドの実生活に興味があるので、シュワクマールのおじいさんが
住んでいる田舎に行ってみたいと言った。
バンガロールから車で往復3日間必要らしい。
それでも行って見たいと告げた。シュワクマールは喜んでくれた。
シュワクマールは正月の一ヶ月間は休暇が取れるので
2週間は一緒に過ごしましょうと言ってくれる。
どういう計画にするか未だ未定だが楽しみな事だ。

ところで8月24日から来年2月まで、AFS留学生の女の子のホストファミリーを引き受ける事にした。
現在のホストファミリーに、よんどころない事情が出来たらしい。
身体の動く70歳までは色々やりたい事があるので、AFSのスタッフには
「ホストファミリーはしばらくお休みさせてください」と伝えていたのだが・・・
ホストファミリーを引き受けてくださるところが無かったと見えて、私のほうに頼んでこられたらしい。
ホストファミリーの引き受け手がいないので、帰国しなければならないのはあまりにかわいそうだ。
正月にインドに行くので、その期間はAFSスタッフで面倒見てくださいという事で引き受けた。
AFS留学生の女の子はスリランカ人で瀬戸内高校生という事だ。
彼女が来れば日常生活にメリハリが出来リ、タイヤメント生活もピリッとすることだろう。
彼女のプロフィールによると熱心な仏教徒と書いてある。
インターネットでスリランカの事や、上座部仏教についてにわか勉強している。
我が家は浄土真宗の大乗仏教である。私はええ加減な門徒である。
熱心な仏教徒である彼女が、ええ加減な日本人の信仰に腰を抜かさなければいいが・・・
結婚式やクリスマスでクリスチャン!除夜の鐘やお盆で仏教徒!初参りで神教徒!
イスラム原理主義者から見ると日本人は死刑に値するだろうなあ〜
タイもスリランカと同じ上座部仏教であり、輪廻転生の考えは強いようである。
喜捨や慈悲を積んで後生を願うと言う気持ちは強いようである。
そういえば、パッちゃんは「日本のおとうちゃんとおかあちゃんは、200年前のわたしの
本当の父母だったんよ!」と本気で言っていたなあ〜
信仰についてはデリケートな問題を含んでいるので、気を付けなければ成らないが・・・
彼女が日本に来て「ええ加減な日本人の信仰」に、既に慣れていてくれればいいのだが・・

何故しつこくこんな事を書いたかと言うと、シュワクマール一家やスビマン一家の
ヒンドゥー教の信仰を垣間見て腰を抜かす事があるからだ。
日本に来てIT関連で働くインテリの彼らも、熱心なヒンドゥー教徒であるからだ。
(朝晩の長いお祈りや、曜日によって肉・魚は一切口にしないなどなど・・)
ヒンドゥー教のカースト制度について批判してやりたいのだが、
私が思っているとはちょっと違った見方をしているようなのだが・・・
民主主義とか人権とか言う範疇でないようなのだが、まだよく分からない。
アンベードカルを引き合いに出して彼らの気持ちを聞いてみたいものだ。
イギリスに無抵抗主義で闘ったガンディーもヒンドゥー教徒であったことを初めて知った。

スビマンもバンガロールに帰っているので、行ったら是非会いたいと思っている。