2004年リタイヤメント生活に突入だ!
もうすぐクロカンシーズンだなぁ〜

2006年 5 月   
5月1日(月曜日)コスタリカ人エリック親子来る
夜遅くエリックたちが来るので、広島駅に迎えに行く。
今回は、母親と友達のマリカルメン{19歳の可愛い女の子)
我が家に着いたのは零時を過ぎていたので、お風呂に入れてゆっくり眠ってもらう。
5月2日(火曜日)エリック親子と市内へ
朝ゆっくりと寝かせておいたら、10時頃まで寝ていた。
エリックとマリカルメンはコンチネンタル航空で働いている。
社員と家族は座席が空いていれば無料でフイト出来るそうである。
日本のゴールデンウイークの初めに日本に来て、最終日に日本を出国すれば、空席が多いという事か?
来る時はファーストクラスしか空いてなかったので、それで来たそうである。
今夜はエリックと母親はホストファミリーの井上さんの家に泊まるらしいので、
夕方4時に井上さんにバトンタッチする事にした。

母親とマリカルメンは広島市も初めてなので、市内に連れて行く事に。
しかし、市内観光といっても、結局原爆資料館と縮景園くらいしか思いつかない。
田中さんは三滝寺を薦めてくれた。雰囲気が一番日本駅であると言っていた。
来広したのであればいの一番に原爆資料館は見学して欲しい。
それが広島に住んでいる人間としての努めであると信じている。

 エリックとマリカルメン  エリックの母親と私ら夫婦

最初に全員で原爆ドームを訪れ、次に原爆で亡くなった人の名簿資料が納められている
地下の展示館に入った。ここは私も初めて入る施設であった。
原爆に会った人の証言などが、映像化され、見る人の心につき刺さる。
地下の直径30m位の部屋には中央に水が噴出し、
周囲の壁には原爆が破壊した街の風景が360度表してあった。
モノトーンの風景は良く見ると一枚一枚違うタイルが何十万枚と嵌められて表現してあった。
写真や絵でなく、タイルであったので、何か業火に焼かれ何にも無くした乾燥しきった風景がそこにはあった。
この地下室の地上部には、やはり中央に水が湧き出し、周囲は原爆ドームのレンガであろうか?置いてある。
地下室も地上にも水が湧き出す様にしてあった。
「水!」「水!」と水を求めて本川に身を投じた人々への鎮魂であろうか?・・・・

そのあと原爆資料館に連れていて、エリックは2度見学したというので、
嫁さんとエリックの母親、マリカルメンの3名で入館させる。
スペイン語の案内のテープがあったので、彼女らに持たせる。

  

  

エリックと私は本通りにお土産を探しに行く。
そのおみやげと言うのは、漢字の書かれているハチマキである。
4年前ホアンとエリックは神風と書かれたハチマキを買って帰った。
エリックはホンジュラスの友人に頼まれたそうである。
本通りの中間あたりにそのお店はあった。
外国人目当てのお店の様で、日本的なものや、おみやげが所狭しと並べてある。
エリックは500円の「闘魂」と書かれているハチマキを選んだ。
外国人は漢字に対して様々な憧れを抱くようである。

何といってもカッコいいそうである。アートを感じる様である。日本的な物の代表のようである。
お土産やのおかみにそんな話をすると、確かに漢字のものは良く売れるそうである。
でも、漢字に対する外国人の感情は初めて聞いたようであった。

彼女達は2時間ばかりゆっくり見学した。
特にマリカルメンはテープの案内以上に、時間を掛けて見入っていた様である。
原爆の実相は知る由も無いが、感じたことをコスタリカ人の友人達に伝えて欲しいものである。
もっともコスタリカは世界で、一番平和を目指している国なのであるが・・・・。
コスタリカは軍隊がないのである!!!。
国の資源も無いので、豊富な自然を見てもらう観光資源を開発しているところである。
若い人たちが様々な平和のアプローチをしてもらいたいと心から願うものである。
遅い昼食をお好み焼とする。エリックは日本食の中で一番好きなのがお好み焼だそうだ。
彼女達も珍しそうに、しかし熱いので、フーフー言いながら食べていた。
「おいしい〜おいしい〜」とは言ってくれたが・・・。

 お好み焼き屋で

寿司バーがアメリカをはじめ世界で拡がった。
どの学生達に聞いても、お好み焼を嫌いという子は居なかった。
海外でお好み焼のチェン店をやれば成功するのではないか?と以前から思っていたのだが・・・。
山崎の周さんにその事を話したら、ロサンジェルスのリトルトーキョーである人がお好み焼を始めたのだが、
2ヶ月で潰れたそうである。価格は9ドルであったそうだ。
次男に「アメリカの昼食代はいくら位だ?」と聞いたら「5ドルまで!!」という答えだった。
1000円のお好み焼は日本でもちょっと高すぎる。
価格設定だけが、間違って潰れてしまったのか、良く分からんが残念である。
味で言えば寿司よりももっと庶民的で、拡がる可能性はあると思うのだが・・・・。

4時に井上さんにエリック親子を引き渡し、マリカルメンとスーパーに買い物に行く。
マリカルメンはお箸と海苔巻きのスノコを買っていた。
コスタリカにまき寿司の食材はあるのかな?
夕食後、嫁さんはマリカルメンとスペイン語で彼女の身上調査をしたいた。
マリカルメンはゆっくりと喋ってくれるので、非常に分かりやすいらしい。

夜10時過ぎて、タイのぱっちゃんがMSNで呼びかけてきた。
マリカルメンを紹介してマイクを渡すと、二人は英語で話し始めた。
2人とも流暢な喋りで、ネイティヴイングリッシュの様に聞こえた。
マリかルマンは仕事柄英語は必要であろうが、ぱっちゃんが
これほど英語が喋れるとは思ってなかった。
ますます自慢の娘になった。
5月3日(水曜日)岩国と宮島へ
朝9時半にエリック達を引き取って岩国と宮島に行く事にした。
高速道路で行こうと思ったが、事故などで渋滞しているようである。
仕方ないので地道を走る。
宮島口の駐車場は大混雑と読んで、手前のフジグランの駐車場に停めて電車で行く事に。
フジグランでは早速マリカルメンはゆかたに目を奪われた。
というか、その金額に魅せられた。
ゆかた、帯、きんちゃく、下駄一式で5,000円である。
すぐ買う気になって。帯や巾着、下駄のコーディネーションに夢中である。
一時間ばかりかかってしまった。

電車の2駅で宮島口に着く。駐車場に向かって車が長蛇の列であったので、1人ほくそ笑む。
フェリーはJRのほうにする。何故かというと、エリック達はJRの日本周遊券を買って来ていた。
アメリカの友人に買ってもらって送ってもらったらしい。
この周遊券は外国人しか使用出来ない。一週間の有効期限で日本全国JRであれば乗り放題である。
新幹線はひかりまで(のぞみは別途料金)である。
金額は何と2万円である。JRのみで一週間も旅行すると、めっちゃ安い事になる。
日本人も欲しいところであるが、この周遊券はパスポート持参が条件であった。
そんな訳で片道170円のフェリーも周遊券を使用する。

  

厳島神社本殿で、赤ちゃんのお参りの儀式をやっていたので、15分間くらいじっくり見せてやった。
とても興味深そうに見入って、盛んに写真を撮っていた。
国宝の能舞台で、私達が謡った事を嫁さんにスペイン語で伝えてもらったが、国宝や能が伝わりにくかった。
千畳閣で、石の土台に乗っている柱の根元を説明。石の凹凸に沿って柱を加工して建っている。
土台の石を平たく削らないで自然石のまま、その通りに柱の根元を加工してあるのである。
これが宮大工の心意気と技だと説明してやったら、エリックは盛んに感心していた。

   

帰途みやげ物屋に寄る。以前パッチャンが日本人形10体買ったところだ。
この店は千円均一商品のお店だ。日本的な物、ジュエリー小物、服など、雑多なものが置いてある。
3人にプレゼントするので、好きなもの一個ずつ選んでもらった。
エリックは獅子脅しの置物(水が循環して、カタカタ鳴っている)、
母親は日本人形、マリカルメンは下駄を買った。
3時頃になってしまった、昼食を食べにお店に入っている暇はないので、
フジグランで其々好きなお弁当を買ってもらった。
大野ICから高速道路にのり、一気に錦帯橋に行き、河川敷でお弁当を食べる。
ピクニック気分で皆も喜んでくれた。
公園では皐はちょっと早く葉のほうがおおかったが、芝桜やあやめの群生はきれいであった。

 錦帯橋にて うれしがる不良おやじ

  
5月4日(木曜日)イオンでショッピング
彼らは神戸に行って最新ファッションを見て、日帰りで我が家に帰る予定であったが、
いささか疲れたのか広島にて過ごす事になった。
広島のファッションがどんな程度のものか、私や、嫁さんにはさっぱりわからないが、
ダイヤモンドシティ、ソレイユに連れて行く事にした。
入った入り口がイオン2Fであったが、マリカルメンは履物の売り場で目を輝かせて物色を始めた。
3〜4千円位の物が沢山であった。エリックの母親も物色している。
1時間以上かけて履物や、Tシャツやパンツを買った。
全部イオンだったので、ソレイユに案内して、専門店でも見るように薦めた。
イオンだけで広島のファッションを語られてもマズイかな?と思ったので・・・。
1時間後に1Fのインフォメーションで落ち合う事にした。
嫁さんと食堂街に行き、ソフトクリームを買ってゆっくりと椅子で休む。
一時間後集合してうどん屋に行く。私の趣味で生醤油のぶっかけうどんを食べさせた。
彼らはてんぷらがいたく気に入っていてトッピング用のてんぷらを2〜3点づつ取っていた。
今日はフラワーフェスティバルの中日であるので、100m道路の近くまで行って全員降ろす。
一時間半後に原爆ドームでピックアップする事を約束して、私は車で休む。
フラワーフェスティバルは30周年であるらしいが、過去子供達を連れて行ったのが2回位しか行った事がない。
どこまで彼らが楽しめたか分からんが、約束どおりカキ氷を食べながら
原爆ドームに集合してきたので、ピックアップし帰宅。
5月5日(金曜日)お別れ
今日は京都に行くというので、朝7時のひかりに乗せる。
マリカルメンは7日頃、コスタリカに帰るが、エリックと母親はフィンランドに行って、
エリックの姉、リンゼイ、アクサナと落ち合うらしい。
現代の若者にとって、地球は小さくなっているのだと、つくづく思う。
若者達がお互いの国を訪問する事は平和にとっても大切な事なのだと思う。
マリカルメンはすっかり日本びいきになって帰っていった。
日本のものすべて好きになって帰った。
今年10月には親を日本に連れてくると言っていた。
どうやら広島を本気で訪問して来そうだ。
かならず私達もコスタリカに来てくれと何度も念押して帰って行った。