2004年もうすぐクロカンシーズンの始まりだぁ〜

2004年 11 月   
11月3日(水曜日)文化の日
嫁さんの実家や、豊栄別府のおじさん、おばさんの所は村祭りなのである。
是非にも来てくれという事なので、顔を見せる。
嫁さんの実家の納屋に不動在庫だった門扉を積み上げていた。
小国のたわけ仙人こと井上さんに御願いして引き取って、もらってほっとした。
実家のわら屋根を葺き替えるので茅を集めるのに場所が必要なのだ。
職人さんも少なくなっているので大変らしい。

豊栄別府のおばさん(86歳)に料理を習うのだと、嫁さんは一足先に訪問した。
おばさんのコロッケはバター等使用しないので、ふあっっとカリッと美味しいらしい。
私もあと追いで行ったら、先日のシャッターの修理代だと米1俵もらってしまった。
90歳のおじさんと86歳のおばさんは少し身体は弱ったが、二人で仲良く百姓仕事をやり、
精神は矍鑠(かくしゃく)と生きている。
本当に尊敬に値するご夫婦だ。

3時頃神の倉に到着。
20名ばかりが駐車場にある倉庫代わりのボンゴの中を掃除していた。
来年から廃車処分にもたくさんお金がかかるので、この際処理する様である。
午前中は荒谷山テイクオフの絨毯貼りを完了させたらしい。
皆さん本当にご苦労様でした。
午前中からずっと6〜8mの強い風が吹いていたので、
飛ぶのはすっかり諦めて作業出来たのだ。

ボツボツ風が落ちて来たようなので、3台で神の倉へ上がる。
ハングは午前中も飛んだ様であるが、神の倉テイクオフは未だ6mばかりの突風が入って来る。
4時前に河原さんテイクオフ。一気に吹き上げられトップアウト。
そのまま流して鉄塔上へ。
竹井さん、宇野さん、足刈さん、続いてテイクオフ。
私もトイレ済ませてテイクオフ。
レベルアップ+10m位でステイ出来るが、良いサーマルが入ってこない。
強風気味なので、サーマルは流されたり、ちぎれたりしているのだろう。
今日は平和カップ模擬戦で、児島さん、足刈さん、河原さん、宇野さんが
タスクをGPSに取り込んでいた。
お寺を取ってスタート。テイクオフ、ライスセンター、ランディングの超ミニタスク。
私もチャンスがあれば廻ってみようかと密かに思った。

右尾根で細いが強いサーマルヒットし、きりきり回し、最後までサーマルを使いきり+500m。
これだけ高度有ればと、お寺を撮りに行く。スピードは出ないが、沈下音もせず、お寺の真上に来る。
高度があると足の間から見たのでは、目標の真上にはとても来ていない。
自分の腰から下を見ると、真下が確認出来る。確認したので、向きを変えテイクオフへ。
あっという間にテイクオフ真上に来た。
それではライスセンターへ行こうとフルアクセルするが、あまりスピード出ない。
ついに殆ど前に進まなくなった。沈下音もし出した。
まだ高度はあるのでライスセンター取ってランディングは出来るが、
もう一度トップアウトは望めないので、早々に諦める。

残っていたハング2機が、テイクオフしたので、トップラン狙おうと近づくも、強風に変わっていて
バンピーな動きをするので、翼端折ってランディング場へ。
神の倉テイクオフ前は西風が強いと前の山のローターが影響する。
西風強風なのに、ランディング場が東風ならば、中腹は非常に危険である。
無風でももう少し下の層がローター域になっているはずだ。
アーベントの影響もあってか、なかなか降下しなかった。
吹き流しは無風の中ランディング。
今日は強風でとても飛べる状況でなかったのに
+500mで1時間のフライトが出来て皆さんも満足げであった。


11月7日(日曜日)甲田町ミニクロカン
予報は北東から南西に変わる予定。
11時頃、荒谷山テイクオフへ上がる。

河原さんが11月5日に三次市まで31Kmのクロカン成功させたので、
石田さんも相当に気合が入っている。
ランディングの風は北だが、荒谷山テイクオフは昼頃になると南に変わるはずだ。
サーマルっぽく時々正面から入って来始めた。
早速河原さん一番奥でキャノピー拡げ始めた。
私も奥の方で用意を始める。

正面がサーマルっぽく入り始めたので、河原さん12時50分にテイクオフした。
正面ボールで上げ始めた。
私もすぐにテイクオフし、あるか無しかのサーマルで、上がり始めた。
学生2人も上手く上げ始めた。
結構強いサーマルヒットし、10分後には+550mに上がる。
フライトが久しぶりの井口さんがアゲインストで南に行き始めた。
私も付いて探りに付いて行ったが、何もなく大急ぎでテイクオフ上空へ。

ついにレベル以下となったが、先ほどのボールで強いサーマルヒットし、
一気に+850m上昇。
河原さんがクロカンに出かけましょうと無線で伝えて来た。
それではと、クロカンに出かける事を告げ、稜線沿いに走る。
吉田町の必ず上がるという柿原を目指す。
フルアクセルで走っていると、河原さんが低い所から上げ始めた。
行き過ぎたが河原さんから呼び止められたので下小山に戻って、一緒に上げる。
+550mまで上げなおした。

1Km後方で是枝さんが低い所で上げ直している。
我々はサーマルポイント柿原の少し手前で、200mばかり高度を稼いだ。
柿原を通過したが、何も無い。
いつの間にか是枝さんは高屋の小山を越えていた。
河原さんも越えて行き、二人共高度を稼いでいる。
私は越えられず甲田町の梨の選果場の裏の土手に降ろす。
1時間半の12Kmのミニクロカンであった。
クロカンログはこちら!!

          

いつの間にか石田さんは荒槙牧場へクロカンしたらしい。

キャノピーたたんで、県道に出る。
梨選果場で直売しているので覗いてみる。
”晩翠”とかいう品種で、通常の大きさの2〜3倍はある。
でっかいのが2ケで500円。小さめだと3ケで500円で袋に入っていた。
2ケ入りを注文したら、若いお母さんがもう1ケおまけに入れてくれた。

実は小学校2年生の男の子が、私が川土手に降ろすのを、裏山で見ていて大興奮して、
お母さんに報告した様だ。
子供3人、(あと二人は、5歳くらいの女の子と2才の男の子)を引き連れて、
土手に見物に来ようとしているところへ、私が店に入ったようだ。

子供達は私を空の英雄として、迎えてくれた。
「おじちゃん、どうして空を飛んでいたの?」 「どこから来たん?」 等いろいろ話し掛けてくる。
新しいグライダーを買った中川さんが、荒槙牧場で立上げをしている。
帰り道にピックアップ御願い出来た。
石田さん、河原さん、是枝さんをピックアップしてこちらに寄ってくれる事に・・・

中川さん達を待っている間、ず〜と子供達に話し掛けられた。
小学校2年生の男の子は、アーモンドチョコレートを一粒家から持ち出して、
私にプレゼントしてくれた。
5才の女の子は、自分の飲んでいるサイダーを、”飲んで!!飲んで!”
差し出すものだから一口もらう。
ついには、2才の男の子まで、選果場の中からボンボンウイスキーを一個持って来てくれた。
5才の女の子は横転を見せてくれる。2才の男の子は前転を見せてくれる。
2年生の男の子は変わった三輪車を持ち出して乗って見せてくれる。
作業用一輪車(ネコ車)を持ち出して、5才の女の子は2才の男の子を乗せて、
上手に動かして見せる。
次は2才の男の子まで、一人で作業用一輪車(ネコ車)を運転して見せてくれる。
私は、子供達にもぐれ付かれたのは初めての経験であった。
私の足に抱き付いて来るのである。
私が”じぃ〜じ”の雰囲気が出て来たせいであろうか?
不思議に思ったので、2年生の男の子に「おじさんの歳はいくつに見える?」と聞いたら、
「30才くらい!!」と答えてくれた。
「うん!、それじゃあ、おじいちゃんはいくつ?」と聞いたら、「61才!」と答えてくれた。
「それじゃーおじいちゃんと同じだよ!」と答えたら、小学2年生の男の子は固まってしまった。
空の英雄が自分のおじいちゃんと同じ歳だとは!!!!
きっとたまげたのだろうなぁ〜

中川さんがピックアップに寄ってくれる40分間ほど、子供達にとって、
ずっと私は大空からの使者、英雄として過ごした。
車に乗り込んでも、最後まで手を振って別れを惜しんでくれた。
クロカンの距離は短かったが、お母さんや、子供達にこんな歓待されたのは、
初めてで大変嬉しい体験であった。
しまった!!サンタフライトの宣伝するのを忘れた!!
次に寄ったとき伝えよう!

                            
河原さん三次31Kmクロカン

2004/11/05(金)
今日は平日。でも休み。
F1三加茂に公式練習日の今日から参加する・・・予定だったから。
いろいろ事情があって、この土日は神の倉で過ごすことになった。
と、いうわけで今日は神の倉にいる。

いつもの平日とは違って人が多い。
広大ぐっちょん、こーたくん、けんちゃん、てぃん
ハング大田さん、ぎばちゃん、がっつ
それと石井さん、中村さん、稲垣さん・・あとは・・・。
稲垣さんは悪い仲間に誘われてついつい来てしまったらしい。

天気予報は、確か、北後南だった・・ような気がする。
風向きは上空は南風、地上は朝北風、昼から南風に変わった。
エマグラムを見てみると低いところに逆転層がある!・・ように思う。
NASAのハング乗りの人に教えてもらってきたんだけど、忘れちゃった。えへ。
昼前にLDに到着すると、学生2名が荒谷からぶっとんだところ。中村さん号で拾って4人で上がる。
聞いてみるとTO付近だけにサーマルがあったらしいが、少し下がったところで何にもなくなったらしい。
やっぱTO真下に逆転層がある・・ことにしよう。

荒谷に上がってみるとTOの風は暖かくなったり、冷たくなったり。
後でLDの風を見るとこの辺で南風に変わっていたので、
下の冷たい空気が南風にかき回されていた・・んじゃないかな?
南西風がちょっと強くなったところで(12:20)TO、ふと左を見ると先に出た
ハングぎばちゃん(日選帰りで絶好調)が上がったり下がったり。
なーんだ、サーマルあるじゃん。
南東の小山付近につっこみ、サーマル奪い取りクルクルッと回すと+300、ギバちゃんバイナラー。
ふふふ・・・あーれーシンク。あっというまにTOレベル以下に戻っちゃった。
今度はティンがさっきの南東小山で粘ってる。同じように突っ込みクルクルッと+550。
ティンもバイナラー、、、と思ったら谷底から復活してきた。
雲に入りまーすと無線を飛ばしたけども雲底より上がらず。
+600程度をキープ30分。そのうち北東に流されながら+700程度に上がったので、スタート。(13:20)
稲垣さんも一緒に回していたがなぜか出ない。
まーいーかと進んでいると後から追いかけてきた。
いつもどおり、吉田別れまではシンク。いつもの戸島の山で当たるさ!と突っ込むが何にもなし。
廃車置場まで流しても何にもない。コマッタ。
稲垣さんが戸島の山に低ーく突っ込んできて当ててる。
フルアクセルで南に戻ったが品切れ。稲垣さんはサラバと一言残して北に流していった。
置いていかれた・・がっくし。
ここに下ろすと3kmなんだよなーサンキロ。はずかしいなー。
山の後ろに流して4km位になるところに下ろそうかなあ。でもヨンキロだよなー。
それでも恥ずかしいなー。とか逡巡していると、少しぬるい風。む?
山の尾根沿いに南西風に乗ったサーマルが上がってきている感じ。
尾根に近づいてみると、お、あった、ふふふ。
+200稼いでほっと一息。後ろに流して本格的にヒット。
秋らしく上昇率は悪いが、雲底まで続くサーマルだった。
どうも雲以外は信用ならないので、先を急がず雲につけたまま回し続け
一緒に流される作戦をとることにした。進みは悪いがキープハイはできる。
先を急いだ稲垣さんは吉田口で撃沈。
中村さん、稲垣さんと無線で、どこまで行く?とか、中村さんが迎えに来たら降ろせよーとか、
荒槙より北は雲がないのでどうもドン付きどまりっぽいとか、回してないで先進めよーとか、
庄原経由西条行きですねーとか話しながら進む。
先に進むとリフト帯を抜かしてしまいそうなので先を急がずに、
雲と一緒作戦で頑張りシンクは進めっていうのを繰り返す。
すると、湧永そしてドン付きも高く超えてしまった。うひゃー。嬉しい。
ドン付きの向こうはシンクで、もうだめかなあ?とランディング選定していると、
中国自動車道と江の川付近の切り立った山で100m程稼ぎ、よっこらしょ、山を越えた。
これで三次の町に届くことが確定。

翼よ見えるか、あれが巴橋だ。

感動する間もなくGPSの電池が切れてしまい,シンクに入った間に交換。
大分前に電池少ないアラームが出てたので,グローブ外して電池出して準備してたおかげでスムーズに完了。
三次以降は、東に流して距離を稼ぐチャンスを待つか、
北のどん詰まりを目指しとりあえずの距離を伸ばすかを選択することになった。
サーマルっぽい雰囲気がほとんどなくなって大気がド安定っぽくなってきたし、
既に低くて東方面に行くためにはランディングが不安な状況。
仕方なしに北へ向かいランディング。(14:55)三次市東河内町31km自己記録
1時間半の間,半分以上は回しっぱなしだったので疲れた疲れた。
降りたところで近所のおじさんと話しこんでいると,石田さんから電話。
どこに降りた?西条か東城か大佐か?・・・稲垣さんから飛んでいったぞーって電話が入ったらしい。
大げさ過ぎる。
三次の先の君田に行く道の近くなんですけど。
近所のおじさんも駅まで送ってあげると言っていただけたが,石田さんに迎えにきていただけることになった。
悪い仲間から電話があってからは,仕事どころでは無くなったとか。
迎えに来ていただいた石田さんは,やっぱり良かったかーでも仕事がなー
良いと思ったんじゃ−でも・・・と一人苦悩ループに入っていた。
LDに帰ると皆さんからどこまでー?って聞かれたり,稲垣さんからどのコース飛んだんじゃ−?とか,
石田さんのやっぱり今日はよかったんかーとか,話題が弾む。
クロカンはやっぱり仲間がいてこそ楽しいと思う。

クロカンが終わった後は大体,ああすればよかった,こうすればよかったと一人で悶々とすることが多い。
自分的にはあれ以上伸ばすのは難しかったと思うので,満足満足。
ある程度距離が伸びたクロカンで後悔しなかったのは初めてではないだろうか?
F1に行けなかったので,可哀想に思った神の倉の神様がプレゼントをくれたんだろう。
またがんばろうっと。
11月13日(土曜日)
今日は晴れで、寒気も入って来ているので、しっかり上がるぞ!!
12時から南東に変わるので大朝まで足を伸ばそうか!!と、
昨夜河原さんと電話で冗談を飛ばしあった。

朝から秋晴れなので、早めに家を出る。
神の倉に近づくと、モコモコと雲が出来始めている。
到着寸前に河原さんからрり。向井号が引き返してくれて荒谷山へ。
テイクオフ上空ではサーマル雲が出来ていて、少しづつ大きくなっている。
風向きは東北東又は東から時々サーマル混じりの風が入って来る。
6〜7名が左の北尾根に廻り込んで探ったが、ヒットせずサブランへ。
11時頃、足刈さんがテイクオフし、レベルキープから少しづつ上げ、ついに
+500mに上がって行った。

私も11時ごろテイクオフし左の北尾根に付ける。
北尾根の頂上でレベルキープ出来るが、今一パワーが無い。
5分間ばかりいじいじしていると、遂に+4mのサーマルヒットし、
キリキリ回して、+500mに一気に上がる。
あちらこちらでサーマルが上がっていて、更に200mばかり上げる。
+700mでは、どこに行ってもシンク音がしない。
雲底に付けたら、+3m位で気持ち良く上がる。しかし寒い。
雲に入って濡れたのでは、昨夜からの風邪気味状態が本格的に風邪を引きそうなので、
雲の端で出たり入ったりする。皮手袋1枚だったので、手がじんじんとしびれてきた。
寒い!!。
たまらなくなり、翼端折って高度を下げる。
テイクオフ場では河原さん、宇野さん、学生達がテイクオフし北尾根に廻り込んでいる。
今朝フリースの手袋も持って来ていたので、それを付けようとトップラン狙う。
テイクオフ場は、東北東の風2m位。10名ばかり居たが、南西側へトップラン。
皆さんこれからトップアウト狙ってテイクオフするところだったので、
ビッグイヤーで高度を下げ、トップランは少しイヤミだったかも・・・・。
しかし、手が冷たくて痛かったので、降りて来てホッとする。
+700mで45分間フライト。

フリースの手袋をはめて、2重にしての完全防寒だ。
しかしちょっと厚すぎて指の感じ方が悪いかも・・・。
GPSの電源が切れていた。
寒かったからか?電池切れか?とりあえず?スイッチONしてテイクオフする事にして並ぶ。
はっきりテイクオフの意志に有る人は、3〜4名だ。あとの人は様子見の様だ。
人が上げたらテイクオフするのでなく、自分なりに風の判断をしてテイクオフしないと、
いつまでたっても反省点が見えず、上手くならないですよ・・・。

                              

原田さん、是枝さんテイクオフし、北尾根の低い所で粘っている。
時安さんテイクオフし、レベル近くで頑張っている。
私もテイクオフし、レベルキープ。
あまり山肌に近づくより、30〜50m位離れた方が、よく上がる。
彼等3機の上にかぶさって上がり始めた。
私と時安さんは尾根沿いに、是枝さんと原田さんは沖を真上に上げ、4機とも雲底に付けた。
時安さんはクロカン練習に走るだろう。
私がもたもたしている間に、是枝さんと原田さんは吉田方面へ走り出した。
足刈さんも向原上空に居る。私も雲底に付けながら、向原方面へ走り始めた。
かたくりの里近くまで来ると雲が無くなり、シンク音の鳴りっぱなしだ。
戸島に付け、なんとか上げ直そうとするのだが、パワー不足だ。
予報では、昼から南東の風に変わるはずなのに、北から吹いて来て、距離も全然延びない。
是枝さんと原田さんの赤い機体が吉田町から山を越えられず、苦しみながら粘っている。

私は吉田分かれに降ろせば良いものを、少しでも距離を延ばそうと、山頂を越えてしまった。
中村さんが、もう少し先に降ろしていたはずだ。
結局向原駅と吉田口駅の中間地点の農道に降ろす。
結局1Km余計に歩く事になってしまった。
せいぜい7〜8Kmの距離を1Km延ばしても仕方ないのにフライヤーの哀しい性である。
汗をかき疲労困憊で、向原駅にたどり付いた。
携帯が鳴って、中村さんが是枝さんたちにピックアップしてもらったので、回収に来てくれる事に。
中村さんは私よりもう1Km遠かったので、吉田別れに来て、力尽きタクシーを呼ぼうと
電話番号を聞こうとしたところに、是枝さんが来てくれたらしい。
途中かたくりの里で時安さんが立っていたが、こちらの一杯で乗車出来ず。
申し訳ない!。そのまま荒谷山へ上げてもらう。
風向きが悪い様で、荒谷山テイクオフに居た人は、全員車で下山して、車は残っていない。
私も中村さんも疲れ果てたので、1時間ばかり眠った。
そのせいか風邪がひどくなり、少し熱っぽい。
車は無いので無風の中、立上げひたすらメインランディングへ。
先程から井口さんが一機だけ神の倉で+700mばかりをフライトしている。
今日は2時間以上飛んだ模様。
河原さん、雲底まで上げたので、12時頃千代田方面に走った。
土師ダムで上げなおし、八千代湖を横断し千代田IC方面にフライトした。
交通のアクセスなく、宇野さんにピックアップ御願いし、回収までに3時間ばかりかかった模様。

河原さんのフライトログはこちら・・・・。

11月14日(日曜日)
風邪気味なので、行かず。
田舎へ行き、おじさん、おばさんのご機嫌を伺う。
畑の竹の根を掘りあげたり、竹薮を少し刈り取る。
今日は一日中曇りなので、上がる事はないと思うが・・・・。
河原さんから電話が有ったので、顔だけ出す。

11月20〜21日(日曜日)大学クラス
今年は還暦を向えたので、中学校、高校、大学と同級会がある。
今日は宇都宮大学のクラス会である。10年前に夫婦連れで出席して以来である。
朝8時の飛行機で羽田へ。
PM3:00宇都宮駅に幹事さんが出迎えてくれるので、東京で3時間ばかり過ごすか
宇都宮の街を歩いてみるか迷ったが、東京の人ごみ見も嫌ので、宇都宮へ。

40年前の宇都宮は、ビルといえば上野屋というデパートが有るだけで、
あとは2階以上の建物は殆ど無かったように思う。
今は広島の街以上に道路は整備されていて、ビルが林立している。
駅前の道を真っ直ぐ歩いてみる。記憶にある建物や橋や四つ角は殆ど違っている。
30分程歩いて二荒神社に到着。
付属建物は新築されているものもあったが、小高い丘にある風情は昔のままであった。
石段の上り口にあった上野屋デパートのシャッターは降りていて、お店は閉鎖した様だ。
栃木県は全国に知られているものは、大谷石と干瓢くらいで、
正確な位置も分からない人がほとんどの、マイナーな県である。
今は新幹線通勤(50分)も可能な場所になっているが、内実はどうなんだろう・・・・。

”そうだっぺ”とだっぺ節は入学して3ヶ月もしないうちに身についたものだ。
独特なイントネーションもすぐに真似てみたものだ。
皆んなは広島弁は恐い!広島人同志で話をしていると
ケンカしているのかと思うと、他県出身の級友は言っていた。
広島弁で忘れられないのは、友人に「それかって来て!!」と御願いした。
”それ”は辞典だったので、買うには高いし、友人は?????だった。
私は「かって(借りて)来て!!」と言ったつもりなのに、
友人は「かって(買って)きて!!」と理解したのである。
友人がけげんな顔をするし、私も日本語が通じないのか?と思うし・・・・。
広島弁では「買って来て!」は「こうてきて!!」なんだが・・・・。
今の若い人はこんな広島弁使っているのかなぁ・・・・。

宇都宮はギョーザが有名らしい。(消費量日本一)
そういえば、学生時代ラーメン屋さんには、必ずギョーザを置いていた。
私は宇都宮に行って初めてギョーザを食べたのである。
野菜がド〜ンと乗ったタンメンも初めて食べた。
けんちん汁やカンピョーが味噌汁に入っているのも初めての経験だった。
23歳で交通事故によって若い生命を散らした丸茂君が長野県の実家から
持って来てくれたセロリを食べさせてくれた。
おそらく当時セロリは世の中に出回っていなかったので、初めての食材だった。
当時のセロリは強烈は香りで味噌をつけて食べるのだが、香りで息が詰まりそうだった。
歯ごたえがパシッパシッと美味しく、今でも鮮明に覚えている。

3時に宇都宮駅東口に行くと、幹事の川田さんと、紅2点の松森さんと安東さんが居た。
彼女らは、前日から来ていて、他の学科の友人達と旧交を温めたらしい。
書きおくれたが、私は宇都宮大学農学部農学科卒業なのである。
級友達は殆どが農学に関係した職業についている。
何故か私は木偏でなく、金偏の仕事をしている。
宇都宮大学教授になった前田さんはじめ、国の農業試験場や、県庁の農政部、
そして民間会社(農薬、種苗、等‥)で農学をやっている人が殆どである。
私の様に農学に関係ない仕事をしているものは一割強といったところだが・・・・。
40年に渡って研究をし、それなりに成果を上げて来ている人達は、誇れる人生なんだろうと思う。
私の場合は、売ってなんぼの世界なので、誇れるものはと・・・考えると、淋しいものがある。
私は白衣を着て、試験管を振るなんて事は、死んでも嫌なたちなので、それでも良かったと思っている。
今後どの様な老後を過ごすかによって自分の人生の決算をしたいものと思っているのだが・・・。

栃木県で、家屋調査士をやっている大岡さんに乗せてもらい、きつれ川温泉に向う。
小林さんが、受付をしていた。
彼はサカタ種苗で38年間ブロッコリー一筋で研究したらしい。
その頃は、日本ではカリフラワーの1/10しか消費量がなかった。
何とか美味しいブロッコリーを作ろうと研究した。
今では、世界のブロッコリーの種の80%を供給する程に品種改良した様だ。
子会社の社長に就任して、今年退職し、三重県からこの栃木県に終の棲家を決めたらしい。
平地林を買い、家を建て、今は家の周りの手入れや薪ストーブの薪を作るのに精を出している。
悠々自適の様だ。すばらしい!

先生ご夫妻が見えられた。今年卒寿(90歳)を迎えられるそうだ。
10年前とは少し腰が曲がってしまわれたが、顔の艶はまだまだで、お元気のようだ。
6時から宴会なので、一風呂浴びてくる。
皆さん一人一人手短に近況報告だったのだが、ついつい力が入ってしまい、
全員終わった頃には2時間近くもかかってしまった。
還暦をむかえ、退職から再就職やら色々変化が起きている。
もっともっとどんな生き様だったか聞きたかったのだが、時間が短すぎる。
私は10年前からパラグライダーを始め、世代を越えた人達と付き合いが出来た喜び、
そしてパソコンを手取り足取り教えてもらい、HPも作り何とかIT時代の
後のほうでも付いていける喜びを語る。
そして、留学生を受入れ、高校生達も我が家に遊びに来てくれる様になり、
彼らが高校を卒業しても「おとうさん、おかあさん」と時々遊びに来てくれる。
嫁さんの手料理を楽しみ、私の話が聞きたいと言ってくれる。
60歳になって、あらゆる世代の人たちと友人になれた事の嬉しさを級友達に伝えた。

あっという間に夜は更けてしまい、。12時過ぎには床に就く。
翌日は前田教授に馬頭町にある歌川広重記念館
(広重の東海道53次の版画が展示してある)に案内してもらう。
昼飯に美味いそば屋に連れて行ってもらい、大盛りソバを注文。
嫁さんと林さんが少し蕎麦を残したので、それもたいらげたので、トリプルを食べてしまった。

                        

PM12時に宇都宮駅に到着。
東京に住んでいる林さんと一緒に東京へ。
林さんは農薬会社に行っている。30年ばかり前、人民公社が健在で
”こうせい夫人”が権勢を誇っている頃、一年間ばかり農薬の指導に中国に行っていた様だ。
まだ農村部へは日本人が足を踏み込めない時代に、活躍したらしい。
残念ながら仕事は実らず、結果だけは中国人に盗られてしまったと笑っていた。
卒業してずっと気になっていた事を彼に質問した。学校で、選択性除草剤を習った。
イネ科以外の雑草に効く除草剤である。

卒業して3年くらい経った頃、土手にクローバが群生しているのを見た。
クローバ群生地には、ほとんど他の草が生えていない。
何かクローバから他の種の植物を寄せ付けないホルモンを出しているのではないか?
それを除草剤(抑制剤として)使えないか?とずっと気になっていたので、林さんにそれを聞いてみた。
すでにそういうアイデアの除草剤は有るそうな。
大豆畑に撒けば、大豆しか生えてこないらしい。
私としては、35年前からノーベル賞もののアイデアと思っていたのに、
既に製品化されていようとは・・・・!
がっかりもしたが、アイデアは間違ってなかったので、少し嬉しかった。
38年ぶりに農学の話をして、楽しかった。
                               
11月23日(火曜日)勤労感謝の日・平和カップ
20〜23日まで例年の平和カップが行われている。
私は大学のクラス会があったので、本日最終日に顔を出した。
大会の状況はどんなだったか聞こうと、昨夜から河原さんに電話入れるも通じない。
事故でも起きたかと心配していたら、宇野さんと連絡取れた。
ウエルカムパーティで食べた牡蛎が当たったらしく、腹痛で苦しんでいるとの事だった。
今朝連絡とれて元気そうなので一安心。
スタッフは8:30集合という事なので、慌てて家を出る。

受付で車の提供をし、ダミーを申し出る。
Jリーガーでプロに転向した川地さんがハーネスのセッティングをしてくれるというので、順番に並ぶ。
私の番が来たのだが、荒谷山へ上がるというので、後からと言う事で乗車する。
10時頃荒谷山テイクオフに上がり、ゲートを並べたり、ダミーはラインチェックに忙しい。
選手達が続々と上がって来始めた。
サブランは北風3m位で、地上50〜100m位で無風。
それ以上の高度は南風が吹いている。
荒谷山テイクオフは、ずっと南〜南東の風が入っている。
近藤のおばちゃんがダミーのダミーだと言ってぶっ飛んで行った。
11時過ぎてからは、少し暖かい風が入って来る。
手島さんがダミーで出るも、ぶっ飛んでしまった。
次に高石さんが出て、右の小山で弱いサーマルをヒットし、じわじわ上げ始め、+200mばかり上がった。
他にハング一機とパラ2機ダミーで出たが、上げきれず。そのうち高石さんも沈下してしまった。
パラのブリーフィングが始まった。
兵萬さんダミーでスタンバイしたが、ハングのゲートオープンになり、ダミーは不用となってしまった。
ハングとパラの公平を期す為、10分間置きに、交互にテイクオフする「予定だったが、
右小山で少し粘ればトップアウト出来る条件になったので、一気にハングをテイクオフさせる。

パラのテイクオフディレクターは安部さんが努めている。
山本さんが一番手でテイクオフ。後は次から次へとパラもテイクオフして行く。
左の尾根上空400〜500mでは、ハングが20機ばかりガーグルを形成している。
パラがどんどん上がって行き始めたので、ハングはスタート切ったようで、バラけ始めた。
今度はパラが30機以上乱舞し始めた。
サーマルは次から次へと発生している様で、誰もランディングする選手はいない様だ。
山口の高照寺の田原さんはタンデムでコンペを楽しむ様だ。
右の小山近くで5〜6機レベル以下で粘っている。
この渋い状況の中、何を思ったか川地さんがテイクオフした。
テイクオフしてもずっと下がり続けている。緊急ランディング手前で上げ始めた。
近くでステイしていた人も上げ始め、テイクオフ上空に居た選手も、一斉に川地さん近くに行って
15機ばかりが、サーマルヒットし、上げ直し始めた。
テイクオフしてずっと川地さんの姿をビデオカメラで追いかけていたが、オートフォーカスにしていて、
逆光なのでなかなか焦点が合わず、それ以上追いかけるのをやめた。
サーマルの旋回を3回転ほど撮影できた。一回転の中でも、バンク角度を結構大きく変えていた。
風上に入る前からハイバンクでアゲインストになる前にフラット近くに戻していた。
一番効率の良い廻し方なのだろう。
あっという間に周囲のグライダーを抜き去った。
結局、川地さんのテイクオフタイミングの見極めは私には分からなかった!
いつか教えてもらいたいものだ・・・・

平和カップの時は条件余り良くなく、2年続けて不成立であったが
今年は昨日も本日も成立なので、良かった。
昨年は立て続けに7名が神の倉西斜面でスタチンしたが、今日は1名で済んだ。
正面っぽく(南東)入っていたのだが、南西斜面からテイクオフし、斜面に平行して走ったものだから、
テンションかからず吹き流しに引っ掛かりスタチンになってしまった。
木のない所だったので、心配したが、擦り傷程度で済んで良かった。
心の傷は大きかった様だが・・・・。

今日は2時にはゲートクローズと言っていた。選手も全員テイクオフしてしまった。
リフライトの選手も上がって来ていない。
テイクオフディレクターの安部さんにフリーフライトの許可をもらった。大佐から来ているジェラードさんにも
「フリーフライトOKの様ですよ!」と声をかける。
広大女子学生からガンバッテ!と声をかけてもらった。ここはひとるトップアウトを果たさなくては!
テイクオフしてすぐにリフトを感じたので、すかさず廻す。2〜3度レベルで廻していたら、強いリフトをヒット。
そのまま+200mばかり上げた。
テイクオフ上空に戻ると、次から次へとサーマルが上がっている。+600mまで上がった。
少し走ってみようかと、平地近くを向原方面に行く。途中シンク音はほとんどしない。
山手の方に1機ゴールを目指して飛んでいる。鍛冶ちゃんの様だ。
ゴール近くには4機程居る。工場近くの空地がゴールなのか?
鍛冶ちゃんは選手なので、邪魔したらまずいので、大きく2回転する。
GPSのスピードメーターを見ながら廻してみると、フォローで25Kmアゲインストで12Kmで、
南風の様だ。私より50m高い位置で鍛冶ちゃん先行して行った。
荒谷山山系の最後の尾根に来てもシンク音ばかりだ。鍛冶ちゃんはゴール地点に向っている。
私はここで上げ直し、ゴール地点かすめて、平畝山で更に上げて甲立へと勝手な想いを
抱いたのであるが下がる一方である。後続は1機もこちらに向って来ていない。
ちらっとかたくりの里に降ろそうか?と思ったが一人では淋しいので、
皆さんの居るゴールに降ろしてしまった。申し訳ない!
私の愛車のボンゴフレンディが迎えに来ていた。
降りてすぐに乗っては申し訳ないので、後便の向井号に乗せてもらう。

メインランディングに帰って、川地さんがもう一度ハーネスのセッティングを見てくれるというので
私もチェックしてもらう事に。
以前から、山本さんに、「稲垣さんのは寝過ぎですよ!」と言われていた。
自分では別に不便も感じないのでそのままにしておいた。
川地さんが皆さんのハーネスをチェックすると、全員寝過ぎなので、体を起こすように
セッティングさせていた。私もしっかり起こされてしまった。
ついでにお尻の座板を止めているベルトがきっちりだったので、それも緩めて調整してもらった。
身体を起こすとハーネスが揺れても、頭をぐらぐらさせる事なく、自立的に揺れを吸収出来る様だ。
私の場合フルアクセルすると、寝すぎて前が見えないので、
ライザー握って体を起こす必要もなくなるだろうう。

本日一日だけだったが、少しだけ川地さんと触れ合って、尊敬に値する人物だと思った。
川地さんがテイクオフする時、近藤のおばちゃんがまめまめしくキャノピー拡げ、捧げもって
「もう少し下げましょうか?」とか言ったりしていた。
川地さんは嫌な顔ひとつせず、されるがままであった。
普通コンペティターならば、キャノピーを捧げ持ってもらうなんて、プライドが許さないところなのだが・・・・。
ハーネスのセッティングの時に、何とも答え様のない質問されても、誤魔化さず、困った顔をしていた。
偉ぶらず、正直で自然人そのものの川地さんが好きになったし、尊敬出来る人と感じた!!
世界戦を闘って3位に輝いたトップコンペティターのおごりは露ほども見せない。
兵萬さんは目から鱗が・・・・と何度も言っていたが、川地塾なるものを開催している様だ。
来週九州に行くのも、それで行くらしい。
20名の生徒が、川地さんに2日間来てもらう。一人二日間で7000円の講習費らしい。
連盟で呼ぶなり、有志20名集まって呼ぶなりして毎年来て指導して頂きたい人物である。
平和カップも3年ぶりに成立し、いろいろと実りのある平和カップだった。
今後の神の倉の有り様も少しは見えて来た様に思う。
11月27日(土曜日)
晴れで、昼からは西南西の予報だ。
明日28日は皆実高校の同期会なので、明日は飛べないので
今朝は早めに(10時頃)神の倉へ到着。
高石さん、向井さんが来ていた。河原さんも来たので、4名で高石号で荒谷山へ上がる。
南西から2m/Secで入っている。リッジ取るにはちょっと弱め。
県道を境に手前上空には雲が張っている。
もう少しすれば雲が取れる事を期待してウエイティング。

河原さんが立上げして遊ぶ。ボール奥南西斜面のみ梢が揺れているので河原さんテイクオフ。
リッジも強くなく、+40m位で10分間遊んでトップラン。
次に高石さんテイクオフしたが、リッジ風も弱くなり
ボールの底に沈みながら右小山を探るも何もない。
しかし、お寺上空でサーマルヒットし、レベルまで復活した。
上げ切って神の倉に取り付けるか!!と思ったが、そうも行かずランデイング。
神の倉は西風がまともに入っている様なので移動しようという事になったので、
グライダー拡げている私と河原さん、コータはサブランへぶっ飛ぶ。

神の倉に移動したら、山本さん、足刈さん、時安さん達が来ていた。
メインポールの吹き流しが、強風でポール先端からすっぽり入ってしまい、
撒きついていて上げる事も下げる事も出来なくなっていた。
安全ベルトを腰に付け、ポールの足場ボルトを1本づつ取り付けしながら、向井さんが登って行く。
向井さんは、室内配線ばかりしているのかと思っていたが、電柱に登るのもプロなのだ・・・。
吹き流しを途中まで降ろし、切ってもつれを直してメインポール吹き流しもまともにそよぐ様になった。
物置小屋ボンゴでは、山本由加里さんが吹き流しの古いものや、ゴミのかたずケをしていてくれる。
申しわけない!!

大方さん、時安さん、コータ、山本さんがテイクオフし、テイクオフ+30mで遊ぶ。
しばらくして高石さん、足刈さん、河原さん、向井さん達がテイクオフ。
山本さん、河原さん、足刈さん、高石さん、向井さん達は北の鉄塔に移動し、+50mでバトル展開。
向井さんは一人こぼれて沖に出したら機体を揺らされながら上がり始めた。
これをみた河原さん、すぐに沖に出し、上げて行った。
テイクオフ前も空いてきたので、私もテイクオフ。
2〜3回往復して右尾根でサーマルヒットし、一気に雲底につける。
児島さんも雲底に居て、鷹ノ巣山方面に移動している。
私は雲に入ってしまったので、南に向けてフルアクセルで雲から出る。
すぐに雲から出る事が出来た。
児島さんは私より−100m位の位置で、500m先を行っている。
これなら鷹ノ巣は越えられると思い、+1000mでいざ出陣。
バリオのスイッチを入れてなかったので慌てて入れる。
児島さんは鷹ノ巣の山頂を+200m位で越え、じわじわと上げ始めた。
私はずっと下がり続けながら+200mで鷹ノ巣山頂を越える。
先ほど児島さんが廻していた所を探るも廻す程もない。
一回廻したが、さっさと見切りをつけ、長〜い鷹ノ巣のすそ野を一目散で駆け下りる。
途中採石場があるので、サーマル出てないかちょっと寄り道したが、廻す余裕はない。
上から見ていた児島さんは心配してくれ、私が途中山腹にささらないか確認してから、
移動してくれたらしい。
私は広い田んぼの農道にソフトランディング。
河原さん、児島さん、山本さんも別府付近に下ろした模様。
足刈さんは板鍋山の高圧線を越えた所
日選予選のゴール)に降ろした模様。山本由加里さんにピックアップに来てもらった。
ありがとうございました。
そのまま神の倉へ直行し、アーベント狙いでテイクオフ。
30分遊んで学生達もテイクオフして来たので私はトップラン。
しかし、車の回収は不要だったので、最後にぶっ飛んで本日終了。

久々の鷹ノ巣越えのGPSデーターはこちら。
河原さん、是枝さんのデータもあり。
最近クロカン練習生が新たに10名増えた。
河原さんがクロカン練習生から、ランディングポイントを聞かれるので資料を制作した。
河原さんのクロカン練習ランディングポイント。
(説明文つき)
河原さん11月27日28日のフライトログ
2004/11/27(土)
寒冷前線通過により金曜から北西強風。早めに抜けそうだが土曜の朝は天気、風とも微妙な感じ。
朝、こじ2システムで確認してみれば風は落ちてるし、南西が入っている。
で、稲垣さんと相談して10時集合ということになった。
LDには稲垣さん、高石さん、向井さんが来ていて、学生は神の倉で朝っぱらから
リッジでトップアウトしていた。
昨日の強風のおかげで、霧は全くなし。
空を見ると、雲は北西から流れてきていて予報どおり。LDは弱い南。
でも、南から風が押しているせいか?LD上空でくっきりと雲の分かれ目が出来ている。
もしかして、南が強くなって雲を北に押し上げてくれないかな?とムシのいいことを考えてみたりする。
もちろん、コンバージェンスで北に流すことを考えてのことだ。

1本目 荒谷
先ほどより雲が若干北に移動してきていたので、もう少し待ってみるが雲は動かない。
西南西の風は時折強く入ってくるので、リッジがとれないか確認するために立ち上げてみる。
アトラスのように扱えないが、サミット2でもTOで頭上保持ができた。
サーマル分が少しあってもグライダーが走ってしまって手に余ることが多いが、
珍しくコントロール出来ていたと思う。
少しはグライダーに慣れてきたのか、風にパワーがあまりないのでやりやすかったのかは
定かではないところだが。
強めの風を狙ってTO。右のボールが1/3程度までしか風が入ってないが、+40で遊ぶ。
これ以上は上がらないみたいなので、トップラン。
稲垣さんのグライダーを踏みそうになり、ラインを跨いで謝りながらのランディングだった。

2本目 荒谷
高石さんが2番手でTOしたが、風が弱っていたようでボールに入ってもリフト分無く降っていった。
しかし、南の尾根先と寺の近くでヒットし、大きくピッチアップしながらセンタリング。
TOレベルまで戻ってきたり、下がったりを繰り返す。
西風メインなので神の倉に移動しようかな?ということになった。
グライダーを広げているのでダメもとでTO。リフト感じてボールに入るとやっぱり+40程度。
面白くもないので高石さんの真似をしようと沖に出す。ちぎれちぎれのリフトであまり上がらない。
寺の近くに行っても何もなし。
緊急ランに下ろす。追いかけて出てきた稲垣さん、コータくんも同じコースで遊んでサブランへ。

3本目 神の倉
風は西正面から入っていて、日が当たると風が強くなる様子。でも、大体曇りなのでウェイティング。
大方さんに日が当たってから出た方がいいですよと言ってみた。
が、TOした大方さんは日が当たってなくてもステイできてた。
(僕の見る目はこんなものなので、、、ご理解ください。)
時安さん、コータくん、山本さんが続いて出たが、しばらくして突然渋くなり
ワンサーマルもらった山本さんだけ生き残る。
条件が続くのを見て稲垣さん、高石さん、足苅さん、向井さん、僕etcがTO。
足苅さん、高石さん、山本さんよりもどうしても浮きで負けてしまうようだ。うーん、悔しい。
リッジで+50、30分程飛んだところで飽きかけてた。
ちょうど北の鉄塔の近くを飛んでいるとなんか変な具合に揺らされる。
揺らされる原因が不明で気持ち悪いのでLDしようと沖に出すと、南風のサーマルが出ている模様。
ふと見ると、一足早くLDに向かっていた向井さんが強いサーマルに当たってピッチアップしている。
フルアクセルで突っ込み、クルクル回す。他のリッジ取ってるグライダー達は眼下に。
うふふ、一人勝ちー。
すると、突如全体的に上がり始めてみんな幸せに+900。
山本さんの言うことには、東西にコンバージェンスラインが出来ていたのでは?とのこと。
低い位置から、南方面から、南風で一斉に上がり始めたので、何となく理解できるような気がする。

で、クロカン組5人(稲垣さん、山本さん、児島さん、足苅さん、河原)が東へ。
クロカンタスクをクリア済みの中村さんは途中で引き返してきた。(XC証ゲットおめでとうございます!)
初めての東クロカンになる僕はドキドキ。
噂では鷹ノ巣までは沈むけど、山頂につければ上がる!と聞いていたので、何も考えずに東へ。
が、先行した稲垣さん、児島さん、足苅さんはどーも上がってないっぽい。
結局、鷹ノ巣を+200で越えてカンノ木山で1回転分の微妙なリフトがあった程度だった。
シンクにハマったりしたら、下ろすところ無いじゃん。二度と来るかー!
ぶっとび風のミニクロカンで豊栄パチンコ手前に下ろす。
とりあえず、東西南北の方向にクロカン出たことになるので、ちょっとだけ感慨深い。

児島さんと足苅さんは板鍋ふもとでいくらか上げ直したらしい。さすがだなあ。
同時に、悔しいなあとも思う。先々週もお二人だけが荒槙に届いている。
何とか同じような飛びができるようになりたいものだ。
降りた後にお二人にいろいろ教えてもらったけど、まだ分からないことだらけです。
これからもいろいろ教えてください。

回収は山ツマさんにお願いさせていただきました。いつもありがとうございます。
久しぶりのクロカンで山本さんは満足げだった。

4本目
クロカンから帰ってもまだまだ飛びたい不治の病にかかっている5人組は更に神の倉に上がる。
リッジ条件からアーベント条件に変わり、みんなのんびり飛ぶ。
広大も荒槙から帰ってきて飛び出した。
同じ高さを飛ぶのも気を遣うので一段低いところから上げ直しの練習を試みる。
勇さんが時々やるアレだ。
でも、一旦下がったコータくんと僕は上げ直しできず。サミットはパルサーよりは少し速いようだった。

<ハーネス>
川地セッティングで飛んでみたら、確かにアップライトになった。
が、ちょこんと腰掛けた形になってしまい、常に座り直ししてるのでサーマルの強さを感じにくい。
いろんなメーカーの人に見てもらったけど、誰もが「あーこれねー」という感じで、
「買い換えれば?」って感じに聞こえるのであきらめて買い換えるしかなさそうだ。
アップライトな姿勢は慣れれば細かく丁寧な体重移動ができそうだったので、良さそうに思った。

<提案>
アーベントは初心者にとって、貴重な滞空時間を稼ぐチャンスです。
「混んでいれば」熟練者は自主的に初心者に譲るようにしたらいかがでしょうか?
初心者のグライダーは大体浮きが悪いので、人が多いだけではじき出されることが多いのです。
少しは熟練者が残っていた方が良いこともあると思いますので、
その辺の判断は臨機応変で良いと思います。


2004/11/28(日)
今日は「神の倉リニューアル運動」
(山頂の藤棚に9時集合だったのに、LDに9時に着いてしまった。すみません。)
モリメイトさんや地元の方と協力して、不要な樹木を除去したり、清掃するものだ。
オーナーの谷岡さんの指示により、フライヤーは道から離れた場所で
切り倒した木を運び出すことになった。
これが予想以上にたくさんあってみんな汗だく。
モリメイトさんが不要な木を切ってくれたので、道路脇もすっきりした。
お昼には焼きおにぎり、ボタン鍋、鹿と猪の焼き肉が振る舞われた。
半年ぶりに野口さんがいらっしゃっていた。
今は朝霧で飛んでいるとのことで、いろいろエリアのことを教えてくれた。
しばらくして、山本さんが上空のトンビがソアリングし始めたのを発見。
早速みんなTOに移動。

ところが、TOはなんか浮きそうな雰囲気がない。北〜西風がくるくる変わってる。
近藤のおばちゃんがトップバッターで出てステイし、はよ出んさいやーと叫んでいたが、
しばらくして沖に出して降りていった。
井口さんと是枝さんが、今がいいんじゃない?とアドバイスしてくれるが、
自信がないのでTOするのを止めた。
そして、数人がTOしていくが、やっぱりステイが精一杯、ぴゅうと北風が吹くといきなり渋くなった。
そのとき、一人野口さんが北尾根に移動し高い位置でステイできていたのを見た、
枯れ枝選手が突っ込み二人だけが生き残った。
更に数人がTOし、南側を攻めてみた阿部ちゃんが撃沈。
北尾根に入ったティン、指江さん、風まかせさん、みんな低いところでのたうち回ってる。
これじゃ出れないなあとじーっと見てると、ティンと風まかせさんがスクラッチ組んで上がり始めた。
北風の中、今やーって出ると、うっそー、終わってるーーなんもない。orz
シブシブのリッジとってると、撃沈したはずの阿部ちゃんが頭上に!?
得意のグランドサーマル捕まえたらしい。やるー!
徳ちゃんが頭上を回さずにまっすぐ落ちずにというか上がってる!?オノレ。
TO北の尾根でようやくまともなサーマルをみつけ、藁科さん(獅愚魔5)と上げていく。
皆さん出てきて、TO上から出ていたサーマルにレース並のガーグルできていたが、ある時突然無くなる。
今度は北尾根から良いサーマルが出来てきたので、またみんなアクセル入れて群がっていく。
このサーマルは南に流れながら雲底(+1100)まで続いていた。
サーマルトップに榎本さんがいたけど帰れたのだろうか?
今日のクロカン組は枯れ枝選手、石田さん、風まかせさん、k原。
<枯れ枝選手>
トップで上げ、いつも高いところにいて追いつかないなあと思ってたら、いつの間にか居なくなっていた。
きっと福山に行ったのだろう。・・・と思ってたら、鷹ノ巣の麓に降りていた。
<石田さん>
石田さんは後から出てきて低いところからドンドン上げてきて、+900程度でスタート切る。
アゲインストついて鷹ノ巣に向かっていたのを観察させてもらう。
するとセンタリング?1回2回、、、上がり始めた!サンキュー。
フルアクセルで突っ込みクルクルっと再度雲底をごちそうになりました。
鷹ノ巣に+50で到着。(まじですか?)山頂はやはり昨日同様渋くて、やはり鷹ノ巣の麓へ。
<風まかせさん>
鷹ノ巣山頂付近に低く着いて、体が震えたそうな。気持ち分かる!こわいよねー。
<k原>
雲を渡り歩く作戦で昨日と違って高ーく山を越えることはできた。昨日の誓いはどこへやら、
2度目来ちゃったね。
雲の吸い上げもらうと必ず南に流れていってしまい、飛行禁止区域に入っちゃう。
仕方なしに、北に向い、板鍋経由、府中行きを目論んでいると、全面に張っていた
雲がきれいに無くなり、壁のようなシンクにぶちあたり終わってしまった。
同時に神の倉も渋くなっていたので、全体的に終了だったのだと思う。
枯れ枝選手が回収してあげるけーこっちきんさいやーの無線に吸い込まれるように降りた。
ありがとうございました。
無線漫才も皆さんに楽しんでもらえたようだ。
(今、上空2000m雲の中!うそー!でも声がやけにクリアなんだけど?
・・・やっぱり足下に降りていた。笑った。)

沖の低いところからいきなりどかーんと上がっていったり、みんな幸せになれたり、
雲が無くなると終わりとか、昨日と同じようなコンディションだったようだ。
距離は伸びなかったけど、今日も楽しく飛べたので良かった。

クロカン練習組も一人以外はめでたく一本成立。
てぃん、欲張りすぎ。クロカン練習は適当なところで見切って降りなきゃならないのが辛いとこ。
コータくん、パラは飛びながら出来ることなんてほとんど無いよ。
LDの確認も含めて、備えあれば憂い無し。