2002年11月秋のシーズンにまだクロカンに行ってない・・

2002年11 月   
11月2日(土曜日) 平和カップ
本日から3日間平和カップ大会である。
残念ながら、天気予報は3日間共良く無い。今朝も小雨がちらつく。
大会開会式で高見さんの国際航空連盟スカイスポーツメタル賞受賞の紹介があった。
なかなか権威のある賞だそうで、おめでとう御座います。

   広島市ハンググライダー連盟会長高見さん   昨年のパラとハングの優勝者の選手宣誓

11時過ぎオープンクラスが神の倉に上がる。私は選手エントリーしてないが、送迎車の提供と
ダミーフライト及び山チン救助隊に志願している。
11時30分ダミーを務めるべく最初にグライダー拡げるも、強風で出る事が出来ない。
特に突風が吹きつけてくるので、気持ち悪い。
上空は西風で厚い雲が流れて来て、吸い上げの影響が大きい様だ。
2〜3mの風に落着いてきた。福場さんも「風が落ちてきたね!」と声を掛けてきた。
雲の吸い上げ利用しようかな?とテイクオフする。クロスで立ち上げ、振り向いて少し修正して
少しブレークコ−ドを当てると、走りもしないのに持ち上げてくれる。
テイクオフ上空を行ったり来たりで、+100m位まで上げ、5.5m/secの吸い上げがあり廻す。
あまり後ろへ流される事もなく、順調に+700mで雲底につける。小雨がパラッとする。
竹井さんが「テイクオフ強風で雨も降り出しました〜!」と無線入れてくれる。
注意をもらった様なのだが、雲底は安定しているので、「ありがとうございますー」とのみ返事する。
雲も晴れてしまい、シンク帯に(−6.0m/Sec)入った様なので、フットバー目一杯踏み込む。
しかし微速前進の様だ。鉄塔+70mで神の倉山を越える。フットバー全開なのだが、前に進まず
ビッツビッツと上昇し始める。このままだと『裏山友の会』入りとなるかもしれない・・と翼端を折ってみる。
上昇はしなくなったが、前に進まない。結構荒れていて、翼端折っていたほうが安全な様だ。
中腹まで下がったが、もう少し前に出ないと山チンしそうである。
翼を直して前に進もうとするが、シンクが激しい。『人家にだけは、下ろしてはならない!』と歯を食いしばり
ピンポイント降下地点を決める。
今度はぐっと持ち上げられ、何とか田んぼの改良地区まで前進した。
南に向け風に正対させるも突風で持ち上げられたり、沈んだり忙しい。
前方には横に電線が走っているのだが、キャノピー安定させるのに
忙しく、回避操作が出来ない。
どうも電線は越えられそうにないので、左に振って電線10m手前で一応ふんわりランディングとなった。
ハングの近藤さんと井口夫妻、河原さんが回収に駆けつけてくれた。ずっと私一人だけ飛んでいたので
ランディングやテイクオフの人たちの注目を一身に集めてしまったようだ。はずかしい!!!
アドレナリンが全身すみずみに行き渡ったフライトだった。
33分のフライトだったが、何だか一時間以上飛んだような気がする。
本日の競技は全てキャンセルとなってしまった。

   不良おやじは強風の為ウエイティング   不良おやじ、翼端折って・・・

それでも、15時ごろから何とか飛べるようになった。
夕方は風も収まりアーベントになり1時間以上飛んでいる人もいた。
私は本日3本も飛んでしまった。

夕方6時からリンダルハウスで恒例のウエルカムパーティだ。
このウエルカムパーティを楽しみに来ている人も多い筈だ。
牛の回転焼、牡蛎の浜焼き(殻付き)、イカ焼、ホルモン焼、お好み焼きなど
盛りだくさんのご馳走である。
風邪気味の私は早々に失礼させてもらった。

   ウエルカムパーティ開演   牛肉の姿焼き?

   イカとホルモン焼   大好評の牡蛎の殻付き焼き

   けんちん汁も美味いよ!   お好み焼きも食べて!!

11月3日(日曜日) 平和カップ
大会二日目。9時過ぎ到着。午前中30〜50%の予報なのに青空である。
11月初めとしては珍しく荒谷山に初冠雪である。
オープンクラスから始まるとの事で、オープンクラスから神の倉へ上がり、次にハングの選手に
上がってもらい、エキスパートクラスも神の倉へあがる。
昨日寒かったのと、風邪ひきの人に風邪を移されたのか?少しぞくぞくするし、偏頭痛が激しい。
神の倉へ上がったものの、オープンクラスのダミーはパスしようと車の中で暫く寝る事にした。
ハングも組み立てを始めた。オープンクラスも10数名は出た様だ。雲も全面に被ってしまった。
競技委員長の児島さんが風速計をテイクオフ場に立てたので、見ると最高風速12m/Sec
記録している。ハングもパラのエキスパートクラスも本日大会キャンセルとなってしまった。
ハングはフリーフライトになったが、1機飛び出したが、危険を感じてか早々に降ろして行った。
全員撤収!!私はランディング場の車中で仮眠する。

   荒谷山の初冠雪   現在8.7m/SECの風

小腹が空いたので、起き出しコーンスープを(50円)と今朝もらったパンとおでん3本(200円)を食べる。
神の倉テイクオフ場も少し風も収まった様なので、竹井さんが『風の様子見という事で上がってみようか?』
という事で2人で上がろうとしたが、思い直して山本さん、石田さん、河原さん達を誘ったら、
九州の選手達も動き出し、4台ばかり上がった。
とりあえず、ダミーでアホなおじさん(不良おやじ)が一番手を務める。
2〜3m位の南西風である。テイクオフして、右へ一振りして、もう一度ターンして、トップアウトし
5分ばかりして、2〜3機出て来たので、鉄塔へ移動。フリーフライトの人でも、ターゲットを踏めば
フルフェイスのヘルメットが先着でゲット出来るというので、粘っていても良いのだが、オープンクラスも
ゲートオープンになりそうなので、Aライン2本引き込みビッグイヤーで降ろすと、マイナス4m/Secで
下がってくれた。前縁が五分の一位しか残らないので、左右への進路が定まらない。
荒れていると全部潰れそうな気がするので、あまり揺れるので辛抱たまらず元に戻す。
すぐ前に降ろした中村さんが見事ターゲット踏んでヘルメットをゲットした。
気落ちの私は5mの大ショートであった。嫁さんと田舎へ行こうと約束していて、既にランディング場で
待っていていた。先程約束もあり、早く降りたので、もう一度飛ばせろ!と無理矢理テイクオフへ
上がってもらう。テイクオフに到着すると、30機以上パラがリッジソワリングしているでないか!!
早速パラを拡げようとしていると、突然7〜8mの強風に変わる。
トップアウトしていたパラはじりじり下がり始める。青いFさんの機体がテイクオフ右のボール奥で
沈下し始めたと思ったら、思いっきり持ち上げられ、後ろへ持っていかれ、右に左に大揺れし
山チン電線ランしてしまった。さすがFさん最後まで修正を加えていたので、正対させたままの
ツリーランであったので叩きつけられる様な事もなく、無傷で回収。良かった!!。
神の倉山頂では5〜6機じりじりとバックしている。

   夕方のアーベントを楽しんでいたのだが・・・   3機裏山に消えたぞ〜

遂に三機ほど仲良く『裏山友の会』に入会してしまった。
竹井さんと嫁さんと3人で裏山友の会会員を回収に行く。
3人共、早めの決断であった為か、誰もローターでたたき落とされる事もなく、保垣地区の田んぼへ
安全にランディングしていた。
今年の大会はどうした事だろう。大会は成立する事が出来ないのか?
明日の天気回復を祈るばかりだが・・・。難しいようだ。

   裏山友の会の3人   回収隊と記念撮影

11月4日(月曜日)平和カップ
昨日、一昨日より強風で山の木々が幹から揺れている。
早々と大会キャンセルを決定し、井原会館で商品のくじ引きである。
総額40万円とかで大いに盛り上がる。
遠方から来ていただいた皆さんには大変残念でした。
3日もキャンセルというのは近年なかったように思う。
此れに懲りず来年も是非来て下さい。

   オープンクラスの1位・2位   エキスパートくじ引き1位・・・スタッフがゲット・・・非難ごうごう

   来年に期待します・・・高見会長   GPS大会にしたかった・・・児島競技委員長

11月9日(土曜日)
朝から雨だ。瀬戸内の波高も1.5Mの予報である。
昼までゴロゴロと時間をもてあまし、昼飯をうどんの『北夢』に嫁さんと食べに行く。
ぶっかけうどんの大盛りをほおばっていると河原さんが3人連れでお店に入って来た。
美味いうどんを食べさせようと、仲間を誘って来たらしい。
実は最初に讃岐うどんの美味い店という事で、河原さんに教えてもらって、
今一番気に入っているお店なのだ。
河原さんは冬限定の”ぶっ釜かまあげ”の大盛りを注文して、
私ら夫婦におすそ分けして味見させてくれた。
あったかい麺でバター、コーン入りでのぶっかけうどんであった。
私はやはり単純明快な冷たいぶっかけうどんがいい。
具はかつおブシ、ダイコンおろし、てんかす、わかめが少量づづ入っていて、
生醤油をぶっ掛けてズルズル食べる明快なやつである。
以前、天カスがカリカリしていて、美味しかったので多めに入れてもらったら、
少しむつこくなって、せっかくのうどんの味が台無しになってしまった。
さすが、プロはもう少し食べたい位の微妙な量で抑えているのだ!
わがまま言ってスミマセンと亭主に断りを言った。

「北夢」の亭主は一切能書きを言わずに、黙々と作ってくれるのがうれしい。
お客さんが食べて評価を下してくれれば、其れでいいという風情だ。
                       
私はうどん、そばは大好きだ。しかし天プラなど乗せるものは邪道で、素うどん系、
ざるそば系を食べさせてもらうのが、亭主の心意気を知るのに一番いいと思っている。
そばやうどんは麺をおいしく食べさせるのが王道である。
豪華なトッピングでごまかしたり、いろいろゴタクを並べて客をおどして食べさせようとする
麺造りに自信のない亭主にはうんざりする。
男は黙って・・・・・・である。

客のいろんな要望に答えるのも商売であるので、客の好みや要望に
いちゃもんをつけている訳ではないのだが・・・・。
あくまでも私の思い込みに過ぎないのだが・・・・。
でもうまい麺を食べさせるのが王道と思うのだが・・・。
美味い麺を味わってもらおうとすると、だし汁や具は自己主張を大きくしないで、控えめで、
しかし、麺とジャストマッチングしないといかん!

河原さん達とわかれベスト電器でに寄って、今はやりのでかいテレビを見学する。
50インチで、各メーカー共¥798,000.で横並び展示だった。
しかし大画面にもかかわらず、きれいで目が疲れない様だ。
昼からは雨もやんだ。
松代さんから『神の倉に来たが誰もいない!ランディングは弱いがテイクオフは強いかも?』と入る。
『今から神の倉に向かいます』と伝え早々にベスト電器を出る。
大急ぎで神の倉へ到着。4時過ぎだった。
やはり松代さんの車しかいない。とりあえずテイクオフへ上がってみようと、二人で上がる。
テイクオフは6m/sec前後の風で、松の木がゴーゴー唸っている。
「5時まで、待ってみようか?」と寒いので車で20分ばかりウエイティング。
松の幹のゆれが止まった様で、車外に出てみると、音も止まった様だ。
一応キャノピーかついで、テイクオフ場へ。
10分位観察していると、3〜4m/sec位には落ちた様だ。
5時近いので、もうテイクオフしよう!私からテイクオフ。
吸い上げの影響があり、+2m/secで上がる。
バンザイで微速前進である。テイクオフ前50M沖まで出すと、高度は落ちてくる。
松代さんのテイクオフを観察しようと斜面に近寄ると、浮き始め、3往復すると、トップアウトした。
特にテイクオフ南の鞍部近くがリフト強く、10秒で逃げ出す。
テイクオフ前面30mでみていると、松代さんテイクオフ。
おや!?テイクオフ絨毯上で、ゆっくり垂直上昇している。
10m位上がって、フットバー踏み込んで前に出て来た。南の鞍部へ行き、+50m位上昇して行った。
二人だけなので、裏山友の会だけはかんべんしてほしい。
ようやく翼端折って高度を下げ、ランディング場へ。私も後を追いランディングへ。
25分間のフライトであったが、飛べそうにもない天気予報だったので、大満足であった。

夕方おそく飛んだので、誰も知らないと思っていたら、翌日芦刈さんに、『飛んでいたでしょう!!
ハングクラブハウスで見ていた』と、パラ中毒重病ぶりを笑われてしまった。

               
11月10日(日曜日)
今日は一ヶ月ぶりの晴天の予報である。
秋空の程よいサーマルで上げる事が出来るだろうと、9時半頃、田舎を出る。
早くも20台ばかり来ていて、朝錬で神の倉から飛んで出ている。
本流は西南西で荒谷山も南斜面から入っている様だ。
11時近く児島さんの車で荒谷山経由神の倉という事で、荒谷山へ上がる。
南斜面から3m位の風で時々西からのフォローも吹いてくる。
程良いサーマルが入ってくる様でないし日照もいまいちである。
30分のウエイティングの後、児島さんが拡げ始めた。
念願のダミーなので、拡げる手伝いをする。すぐにテイクオフ。
南小山に行くも渋い。半周分くらいしかリフト受け取れず、しかも翼端ペロペロしている。
粘りに粘って+50m位に。小脇さん、此れを見てテイクオフ。
風も強く、サーマル流されているのか半周分しか上がらず、何度も半分くらいつぶれている。
続いて山本さんテイクオフし、やはり苦労している。ついに大潰れし、キャノピーは拡がったが
そのまま垂直降下している。
あわや山チンかと息を呑んだが、何んとか前に走り出した。
相当低い高度になったので井原駅まで移動し、町中は下げ止まり、
若干浮きながら余裕でメインランディングへ。
児島さんと小脇さんは何度も潰れながらも、粘って+200mまで上がると安定した様で
+500m位は上げて、小脇さんは神の倉へ渡って行き、2時間以上フライトを楽しんだ様だ。
時々西のフォローというのは、あまり気持ち良くないし、目の前で沢山潰れを見てしまったので誰も出ない。
私も気が萎えてしまい、全員神の倉へ移動という事で撤収。

神の倉も時々フォローが入る変な南風だ。
1本目テイクオフし、右尾根で高度を稼ぎながらリッジソワリング。少し強めのリフトで廻すも
南風強いのかすぐに鉄塔上まで流される。されまいと廻すと、サーマルから外れてしまう。
『山チンしました〜!!怪我はありません。ぶら下がってじっとしています』と無線が入った。
テイクオフ南の数年前に私が山チンした場所にKさんの青い機体が大きく広がっている。
あれだけキャノピー拡がっていれば、ソフトツリーランだったろうなぁ〜。
山際攻める時は、せめて木の葉がブローで揺れている時にしないと、少しのシンク帯でも
即山チンだものなぁ〜・・・・。そのうちリフト成分も無くなり、全員垂れる。
私は20分ばかりのフライト。すぐに神の倉へ上がるもフォロー。風待ちで少し眠るも、寒かった。
本日は天気予報は期待させるものがあり、フライヤーも50名近く集まったものの
不満が残るフライトであった。
近藤のおばちゃんは手の指の骨折と、足をくじいて飛べないのだが、神の倉の空気を
吸いに来ていた。一ヶ月程飛べないのでパラ中毒症状が激しくなって来ているのだろう。
11月16日(土曜日)
昨日一年ぶりの大腸ポリープ、内視鏡検査に行った。2日前から下剤を飲み、検査当日は
2リットルの水(吸収しない水)を2時間ばかりで飲むのである。
若干の下剤作用もあるので、呑んだだけ全部出て、腸の中をきれいにしてくれる。
もう4回目なので慣れてきた。
内視鏡を下から入れ、空気を入れ腸を広げて直接モニターテレビを見ながら大腸全体を観察するのである。
今年も熟れ頃、刈り取り頃かな?と思って入院の準備をして来た。
先生と一緒にモニターテレビを見ながら、
「3つ有りますが、まだ小さいので来年まで置いておきましょうか?」
「そうですね〜・・・」とか話をしながらの診察である。
熟れ頃になるまで、あと一年ほっておくという事で、今年は検査済みで、釈放となった。
よって今朝は出かけようとおもったのだが、庭の甘柿の実がこれ以上放置しておくと
熟柿になりそうで収穫する事に。
小さな木なのだが、バケツ5杯分程あった。摘果しているわけでないので、小さな実なのだが
結構美味い。葉っぱが道路に落ちてご近所にご迷惑をかけているので配る。
10時半過ぎに家を出る。
神の倉は高層の雲は予報通り南西、低層の雲は北東である。
荒谷山は正面がフォローかよく分からない。結局荒谷山はフォローであったし、
神の倉へ上がると北東メインで時々廻り込んで北正面的にはなるので、一瞬芸でテイクオフ。

   松代さんのテイクオフ    不良おやじのテイクオフ

2本ぶっ飛びであった。夕方イプシロン4の試乗機を借りて、ランディング場で立ち上げ稽古。
感じはイプシロン3より俊敏になった感じ。翼端が弱いかな?と思った。
後はイプシロン3とほぼ同じかな?しかし、飛んでみないとわからんなぁ〜・・・・。
一番気になっているのは、適正体重だ。私の装備重量は86Kgである。
イプシロン3は78Kg〜95Kgで、イプシロン4は70Kg〜90Kgなので上限近くで飛んで、
新品にしたのに浮かないとイライラするのも嫌である。
夕方、北東混じりの中、イプ4で試乗。あやしい空域を通り過ぎ、何もする事がないので
Aライン2本を引っ張って片翼潰してみる。50%ばかり簡単につぶれる。
ちょっと当たるだけで、旋回に入る気配はない。もう2回潰してみた。

11月17日(日曜日)豊平のそば祭り
今日は豊平のそば祭りに行き、高橋名人のそばを食べてみたいと思っている。
山本さんは昨日行って、朝一番で並んで食べたそうなので、早く行く事にした。
松代さんのいっちゃんとおかあさん(玲子さん)と嫁さんと4人で、朝8時過ぎに出かける。
プレジャークラブのパラ中毒患者達も他流試合に燃えている。
9時前に到着したのに、彼らは既に到着していた。竹井さんたちはジモピーにご挨拶するとかで
私達はとにかく高橋名人のそばを食べようと蕎麦道場へ急ぐ。
おぉっ!!すでに高橋名人はそばを打っていた。先日NHKのテレビ番組を見たばかりなので
親しみが湧く。顔はいかついが、話かけるとやさしく答えてくれるし、弟子達への物言いも
やわらかなので、びっくりした。上手!名人!と言われる職人は、気難しいのが多くて
弟子共を怒鳴りつける輩(やから)が多いのだが高橋名人は違った。
一部始終をビデオテープに撮らせてもらった。
そばを薄く(1.5ミリ程度)均一に伸ばしていく、麺棒のさばきの軽やかさ!
蕎麦切りするリズムのなめらかな事!そして、きっちり1.5ミリばかりの蕎麦が出来上がってゆく。
素人目に見ても確かに名人芸だという事がわかる。

   高橋名人の蕎麦打ちの行程    

   長方形に伸びて行った    

   サクッと切ってクッと1.5mm板を送っている???    美しいそば麺

   10時からだけど早めに出しますよ    そこで食べられますよ

そして、テレビで言っていたが、高橋名人のお店『達磨』では、盛りそばしか出さないそうである。
私事、不肖『麺喰い人』のアイデンティティにぴったりの感性の人であった。
嫁さんが早くに並んでくれて、10時から開始であったのに、9時半頃には、出し始めてくれた。
出雲そばよりは当然白かったが、ざるに盛ってあり、出汁と薬味のネギとわさび少々だけの
単純明快なやつであった。
「おれの打ったそばを喰ってみてくれ!!」とばかりの単純明快さである。

蕎麦の植付けも自分で頼んで回り、そば粉にも気を使っている。
天ぷらも揚げなければ、狐も狸も居ない。
盛りそば1本だ!!という事は『オレはそば打ち職人であって、料理人じゃねぇ!!』と
言っている様だ。そんな気風のよさ、そば打ち求道者としての厳しさみたいなのが、感じられて
大好きになってしまった。
有名な高橋名人を豊平町長が「うちの町に来てくれないか」と頼みに行った情熱にほだされて、
こんな田舎町に移り住んでくれたというのも、高橋名人の人柄を偲ばせるものがある。

   エヘッ!うまそう    ぼく、たくさんたべるよ!

   念願の名人の蕎麦だあ    ぼく、一人前きれいに食べたよ

   「いっちゃん!おいしい顔して!」    えへへへへ

念願のそばも喰ったし、ジモピーN畑さんの案内でいざ龍頭山(928m)へ!!
プレジャークラブと嫁さんやいっちゃん達も山頂へ上がる。
観光飛行のヘリコプターが10分置きに、この龍頭山山頂めがけて飛来して来る。
ヘリコプターが通り過ぎてつぎのサイクルまでに、左の尾根の先端に行ってないと
巻き込まれるかもしれない。
11時過ぎ竹井さんが最初にテイクオフ。まっしぐらに左の尾根伝いにフライト。
小田さん、石井さん、三次さん、榎本さんテイクオフし、順調にフライト。
目の前に結構なリフト帯があるので、皆さん廻すので、ハラハラドキドキ。
「石井さ〜ん!早く左に行ってぇ〜!!」とついに無線を入れる。
皆んなのテイクオフを見届けて、私もテイクオフする。
テイクオフ前でリフトあったので、少し廻して見る。先程ヘリコプターが通ったばかりなので
10分間は来ない。3分ばかりトップアウトし、山頂にいた登山者へのサービスも済ませ
左尾根先端に行く。途中リフト無くて田んぼの上空で良いサーマルでステイしている三次さんの
下へ潜り込む。何とかサーマルヒットし、+1m/Secのバブルサーマルの泡の中にステイしたまま
山へ向かう。尾根先端にとりついたので、廻し始める。山頂方面に流されるので
ヘリコプターが来るとやばいので、廻すのをやめる。もう一度田んぼへ出る。
神田さんも一緒にもう一度廻すも、さほど上がってくれない。
30分弱のフライトであった。昨日はヘリコプターも飛んでなくて、宇野さんが+1000mの
雲底まで行って、一時間ばかりのビッグフライトを楽しんだようだ。

神の倉でのイプシロン4の試乗も気になるので、プレジャークラブの人達とはお先に分かれる。
後で聞くと、その後の1本は一時間ばかりのアーベントっぽいでっかいサーマルの中での
フライトを楽しめたようだ。一ヶ月以上良いフライトに恵まれなかったプレジャークラブの
パラ中毒患者達はようやくグッドフライトというモルヒネが効いたようで、この一週間、
枕を高くして安眠できる事でしょう。

   ぼくも山に登るよ    山頂で記念写真

   10分おきに遊覧飛行のヘリコプターが・・    緊張の榎本さん

3時頃神の倉へ到着。早速イプシロン4の試乗機を借りて上がる。
南西風2m位で入って来るのですぐテイクオフ。+50m位でテイクオフ上を行ったり来たり。
ついに10機以上になり、混み合ってきた。
北斜面へトップラン敢行したKさんが、キャノピー拡がったまま北斜面の一番下で動かない。
私は西斜面右の松の梢すれすれで進入し、前を向き降ろそうとし、声を掛けたが
友井さんが気がついてくれない。
このままスルーしようか、トップランしようかと迷っていると、スゥーと高度が落ちたので
そのままトップラン。
降りた所が友井さんに近かったので、離れながらキャノピー降ろしたが、サイドのライン
2〜3本かぶせてしまった。申し訳ありませんでした。
Kさん本人は担架に寝かせられていた。右足首骨折した模様。
中村さんが消防署に病院の状況を聞いている。自分の車の心配をしているので
山本由加里さんに入れ、Kさんの車を家まで搬送する事をお願いする。
佐古さん、中村さん、兵萬さんが付き添って浜脇病院へ行くらしい。
もう一度テイクオフ。南が弱くなっていて、右尾根しか粘れない。
小脇さん、松代さん達は南の屏風で2時間ばかり粘っている。
ウイングオーバーやろうか?と一回目のローリング程度で翼端がペロンとなった。
あと3回ばかりローリングしたが、やはり翼端は弱かった。
もっとも外翼をさほど当ててもいないのだが・・・。
風に正対してブレークコードを引き込んでみる。胸まで引いて前進が止まった。
イプシロン3よりは多分ストールポイントが高いだろうなぁ〜・・・・。
うっかり引きすぎるとストールしそうである。後はランディング場へ。ターゲット狙って進入。
思いの他最後の粘りがあって、ショートと思ったのが伸びてターゲット踏んだ。
滑空比が8というのもうなずける。
浮きについては、だれかと一緒にサーマルを廻す事もなかったので、何とも言えない。
装備重量が上限に近いという事で、自分が下手くそなのを棚に上げて、上げられないのを
装備重量のせいにしそうである。やっぱり適正体重中間付近がよいと思う。
山本さんにイプ3が残ってないか聞いてもらう事にした。
今は井口さんと神谷さんと私が各々機体に口を当て、誰のが一番エアー漏れしているか
言い合っている状況である。
井口さん、神谷さんのは5年過ぎて、私のは3年過ぎなのであるが・・・・。

以前、武井さんがインストラクターの講習会に行った時、場周ランディング
普及させてくださいとの事だったらしい。
左回りのコの字のアプローチでランディングする方法である。
飛行場の飛行機のランディング方法らしい。
次々に降りて来るのにいちばん安全な方法のようだ。
他のエリアでも少しずつ取り入れている様子だ。
基本的に八の字やS字のアプローチで高度修正するのでないので、結構難しいらしい。
最終微調整はS字でよいと思うが・・・
他のエリアに行って場周ランディングで降りてくださいと言われて、出来ないようだと
皆さんに迷惑掛ける事になるので、神の倉でも取り入れて練習しておく必要が・・・
11月23日(土曜日)1時間半・トップラン
週始めの予報は土日とも雨であったのに、だんだん晴れに傾いて、本日は雲ひとつ無い
秋晴れだ。この二日間学生の大会だが、朝は強風気味なのと、北東風で神の倉が使えないので
荒槙牧場でターゲット大会に変更したらしい。
荒谷山へ上がる。北東風1〜2mで、時々正面が入る。
B級練習生達がテイクオフし、順調にぶっ飛びサブランへ。
12時過ぎてから南斜面の吹き流しが時々揺れている。右の南小山は、尾根沿いで
サーマル発生し始めたか?マキちゃん、小脇さんたちが、じりじりと上げ始めた。
上手い人はしっかりステイして、次のパワーのあるサーマルを待つ事が出来る。
結果として、いつも上空に居れる人は決まっている。私などの+0.5m/Secだと、もう少し
先に1m/Secにリフトがあるだろうと、すぐチョロQするので、サーマルはずしてしまい
一人だけランディングの憂き目をよく見る事になる。
12時半頃ようやくテイクオフ。南小山はない。このまま尾根を下っていると、尾根中腹の鞍部の
ところで、+1m/Secばかりのサーマルに当たる。
大事に廻し、流されながらテイクオフ近くになるとリフト無くなってしまった。
もう一度中腹鞍部に戻ると、やれやれリフトはあった。
フラットに廻すと大きすぎてはずすし、ハイバンク掛けるほどパワーはないし、お尻を浮かす様な
気持ちでとりあえずトップアウトまで頑張る。
しかし、パワーがなく、+200mが勢一杯であった。ベテラン達も+400mが天の様であった。
秋のサーマルは少しパワー不足ではあるが、全然荒れる事もなく、久々に一時間30分
フライトではあった。誰も飛んでなくなったので、荒谷山へトップランし、車を降ろす。
11月24日(日曜日) 2時間20分・海抜1400m・トップラン
昨日よりは少し雲が多く、3〜4mの北東風が吹いている。
学生達は今日も大会キャンセルでグラハン大会に変更している様だ。
プレジャークラブの中年中毒患者とB級生の最近売り出し連中と荒谷山へ上がる。
10時半頃だったので、皆んなゆっくりしている。
雲もとれて、北東風2〜3mで昨日と同じ様だ。12時までには充分時間があるので
練習生は1本飛んだら?とフライトを促す。
12時過ぎ左の谷の向こうの北尾根筋でトンビがくるくると上がって行った。
それを見ていた松代さん、北尾根のローターを避けながら少し低い位置から回り込む。
尾根の向こうに消えて、次に姿を表したのはレベル復活であった。
小脇さん、田中さん、石田さん、野口さん、果敢にアタックかけるも、30分程で全員撃沈!。
12時半頃、正面尾根の先端で少しリフト有りそうだ。
芦刈さんがチャレンジにテイクオフ。先端で1m/Sec有るか無しかのリフトを捕まえて
慎重に廻している。マキちゃんは南の尾根中腹でじっくり粘っている。
ステイの状態を10分間辛抱してジリジリ上がり始め、レベル位まで来て、芦刈さんと同じ
サーマルで廻し始めた。
此れを見てベテラン達はキャノピーを担いで並び始める。私も南斜面でラインチェック。
1時すぎには、7〜8機ほどビジター含めてトップアウトしている。
ハング2機を先に出して、まだ4機順番待ちしている。時々南斜面からも、左45°位で
入ってくる。ラインチェックや風待ちが長いので、お先に失礼と南斜面を斜めに走りながら
お先にテイクオフさせてもらった。
昨日と同じ場所に割りとしっかりしたサーマルがあり、トップアウト。なかなか先に上がった
皆さんと一緒になれない。仕方ないので一人でマイサーマルを捜しながら遊ぶ。
一時間位して、ようやく高度を下げたベテラン達が私のマイサーマルに殺到して来た。
しばらく遊んで又解散。
今日のサーマルは大きくでっかいのはないが、コアーが2〜3ケあり、一緒に廻すのに
どれを選ぼうかと迷ってしまう。
井口さんとお見合いになり、井口さんは小さく廻りこもうとしているし、私はもっと外を捜したがって
お互い遠慮して直進してしまった。井口さんにサーマルはずさせてしまった様だ。申し訳ない!!
3〜4機右廻りで廻している。私は低く50mばかり外れた所で強いサーマルヒットし、左廻で
小さく廻す。マキちゃんも下に入ってきて、二人で上げ始めた。強い上昇率なので、3機ばかり
上に入ってきて、先程と同じ右周りで廻している。多勢に無勢で右旋回に変える。

4時近くなり、トップアウト組は居なくなった。荒谷山山頂近くまで高度を下げる。
テイクオフ前では、南風を受けながら石田さんの黄色い機体が、トップラン狙って
行ったり来たりしている。
先端にトップラン。青いシグマがトップラン狙ってやはり行ったり来たりしている。
私はボール奥で順番待ちで粘っているのだが、段々高度下がってくる。
ようや兵萬さんの青い機体がトップラン。
急いで私もテイクオフへ近づける。何んと吹き上げが近くて、5〜6mは持ち上げられる。
ビッグイヤーで高度を下げ、近づくも、やはり持ち上げられた。今度は片翼潰したまま
近づくも、上手くいかない。マイナス5mでテイクオフ正面から南斜面へ偏流で突っ込んで行く。
相当ブレークコード引くも下がらない。左に出て、スルーしようか?と迷っていると、スイーと下がって
偏流のままトップランとなってしまった。
今日も最後まで飛んでしまった・・・。
+900mで2時間20分のどちらかと言うと穏やかなフライトであった。
荒れた春のサーマルとは赴きが違う。

低高度でサーマルを引っ掛けてトップアウトできる時間の継続は30分間くらいがせいぜいなものである。
最近B級生達もどんどん上手になり、サーマルタイムを狙う人達も多くなってきた。
そこで2〜3提案があるのですが・・・・

@ B級生初めの人で、サーマルを狙わない人は、サーマルタイムでP証の人たちが
  キャノピー担いで並び始めたら、彼らにテイクオフを譲りましょう。
  (ブローの納まるのを待たない!)

A ラインチェックは他の場所でやり、拡げたら早めにテイクオフする。
  P証は1分ぐらいB級は3分位まで。早めにテイクオフする自信が無い時はキャノピー拡げない。
  無風や強いブローのときでも、5分間以上もほかの人を待たせないで欲しい。
  待たせる時は、皆さんに「変わりましょうか?」と聞くのがエチケットと思います。
  当然、安全にテイクオフするということは大前提ですが・・・

  30分位のサーマルチャンスで一人が3分間使うと、10人しかサーマルチャンスに会えません。
  どうぞ、立ち上げや、グラハンの稽古をしっかりしましょう。
  P証取るまではフライト本数の50倍は立ち上げ稽古しましょう。

BB級生達も最近上手になってきているし、ビジターも含めると10機位の
 ガグルが形成される可能性も大きくなって来た様に思います。
 ぼちぼち神の倉も、奇数日は左回りとか決める時期にきたのかな〜と
 井口さんと話をした次第です。