ホアンと稲垣夫婦のホームステイ日記

                                              愛子 記

     2005年 6月
6月某日 (Otoro amigo de Juan se llama Amyad)

ホアンは友達をとても大切にする。日本に来た時一番電話を掛けて来ていた友人 にアムジャがいる。
彼はヨルダン生まれ。
両親はコロンビアで洋服店を経営しておられる。
やはり恵まれた環境にある彼は、現在マイアミで大学に通っている。そしてダニエル同様建築学を学んでいる。
アムジャも,とても素敵な青年である。
時々電話をするととても喜んでくれて、私のわからないスペイン語をゆっくりゆっくり聞いてくれて理解しようとしてくれる。
ホアンが異常によく眠る子だったので、その事をアムジャに話すと、「まったくあのホアンにはヘキヘキだったよ!!」
と笑いながら言っている。コロンビアでも、死んだように眠るホアンがどうやら有名だったようだ。
でも心からの親友なので、ホアンとの一生切れない友情を感じさせるアムジャである。
普通,人は良く眠ると言っても程があるけれど、ホアンの眠る!!というのは常軌を逸しているのだ。
ベッドをひっくり返そうが、水をぶっ掛けようが、死んだ様に眠るのだ。
これは一種の病気としか言いようがない。たぶん病気なのだ。そうだ!やっぱり病気かもしれない!!

ホアンはパーティ好き!女の子大好き!!の子だけれど、アムジャの性格を聞くと、とても温厚そうで、
「パーティは僕はあまり好きじゃない!」と言うので、きっとホアンと対照的な青年だと思える。
先日アムジャがCDを送って来てくれた。コロンビアでもっとも有名な歌手、Juanesだった。
「La Camisa Negra] [volverte a ver] 等今コロンビアや南アメリカは勿論北米でも大ヒットのラテンシンガーで
たちまち私はホアネスのとりこになってしまった。
顔はちょっと不気味な感じだけれど・・・・。
そんな彼がマイアミでの家族写真を沢山送ってくれた。兄弟の多い彼は、とても家族仲が良くて、その雰囲気が
伝わってくる写真である。
今年の春には、コロンビアから両親がマイアミに行き、家族ともども2ヶ月余り過ごされたようである。
マイアミはヒスパニック系の人々が沢山住んでいる街であr。。
電話うすると、「ここのうちは貴女のうちも同様です、いつ来るのですか?」と私達に会うのを心待ちにしてくれている。
そんなアムジャの心がとてもうれしい。
私の次男は今カリフォルニアにいるけれど、かつて一度も親を招待(?)してくれたことはなかった。
わが子というものは、そんなものかもしれないけれど、少し淋しい私である。

 Hermano de Amyad, Mama y hermana Katrin son muy guapos.

 La familia y sus amigos. La cerca de la casa en Miami.  コロンビアでお会いしたアムジャのパパ。 

私達がホアンの家を訪れた時、真っ黒い犬、ガンジャがいた。
この犬は実はアムジャがホアンの誕生日に贈った犬だとアムジャから聞いた。
手の中に入りそうな位の子犬だったらしいが、今ではブクブク太って、少し肥満犬であった。
先日ダニエルとホットメールで会話している時、「Aiko,ガンジャが死んだの知ってる?」と聞いた。
ホアンから何も聞いていない私は、「え〜!!!」とびっくりした。
どうして 「どうして死んじゃったの?」と聞くと、心臓発作だと説明してくれた。
なるほど、犬もあのくらい肥満では、心臓発作もあり得る事だろう。
ホアンの家で数日滞在していた間でも、別に散歩させるでもなく、コロンビアの暑い太陽の元で、一日ゴロンと横たわり
幸せそうに寝ているガンジャであった。ただ、私はかつて犬の側を通っただけで、飛びかかって来て、洋服の上から
腕をかまれた恐ろしい経験があるので、家庭犬はどうにか我慢出来るのだが、あんな私よりはるかに大きいような犬は、
身体が委縮してしまって足もすくんで、どうしてよいか分からない。
ホアンの家でまずガンジャと対面した時は一瞬身体が硬直してしまったけれど、「おかさん、大丈夫だから!」と言ってくれたので
勇気を出して、ガンジャに近づき初対面の挨拶。すぐ側に主人が何かあったらと、待機。
ところが、ガンジャは私に擦り寄って来てくれたのだ。これにはびっくり!
どうやらガンジャはご主人様(ホアン)にすっかり手名づけられて、礼儀をわきまえているようだ。
ホアンが言うには、ガンジャはメス犬で性格もとっても優しいそうだ。
勇気を出してガンジャの側に行ったけれど、内心はドキドキ、ハラハラであったのだ。
そんな訳でガンジャは私にとっておも、唯一心を通わせた犬といっても良いかもしれない。
ガンジャが突然死んでしまって、さぞかしホアンは落胆している事だろう・・・・・。
この事をアムジャが知っているかどうかも、まだ私は知らない・・・・・・。

 アムジャと家族、友達。とても仲の良いアムジャの家族  近くには紺碧の海。毎日泳いでます!!La playa!

 Amyad, Katrin y sus amigas. アムジャ、カテリンと友人達  El primo de Amyad ”Me llamo Basel encantado!!

現在ホアンはボゴタに帰り、再び大学に通っているとスリマさんは言っておられた。
ガンジャの事を聞くと、とても哀しがっておられ、ホアンは愛犬ガンジャを失い、一週間位泣いていたそうだ。
ガンジャの事を心から愛していたのだろう。


                        在りし日のガンジャ

 me llevaba bien con Ganlla. (見かけによらず可愛い犬だったのに・・・)  「そうかー、よし、よし!お前もどつん腹じゃの〜!」