パッちゃんと稲垣夫婦のホームステイ日記
愛子 記
2005年 10月 |
10月2(日曜日)パラグライダー体験会 昨日と今日と毎年恒例のパラグライダー無料体験会が荒槙牧場である。 パラグライダーをやってみたい!!というパッチャンも、日曜日の今日行くことにしている。 昨日はあまり天気も良くなく、小雨模様だったらしいが、今日も秋晴れ!という程ではなさそうだ。 雨は降っていないので、とにかく出かけることにする。 サンモール5階の「パチャママ」というお店がある。この店のオーナーであるコロンビア人のオスカルも パラグライダーをやりたいと聞いていた。 彼は私達がコロンビア・コスタリカ旅行をした時に、お世話になって以来の友人である。 オスカルは日本女性と結婚し、”月”ちゃんという女の子の父親である。 一年半位前から、サンモール5階にお店を持ち、コロンビアの民芸品や、装飾品、バッグ等を売っている。 彼は今、免許切り替えで運転出来ないらしいので、時間を約束して私が駅まで迎えに行く事にしている。 7時半に駅でオスカルを拾い、我が家に一旦もどり、4人でボンゴフレンディで出かける。 今日の体験会は60人と大人数である。 荒槙に着くと既に体験希望の若者達が詰め掛けていた。私達も受付を済ませ指示を待つ。 ひととおりの注意事項を聞き、準備体操をする。そして6〜7人のグループに別れ、立ち上げ稽古に入る。 パッちゃんの指導をして下さるのは兵萬さん。オスカルは是枝さんが指導されている。 私はビデオ撮影をするため、パッチャンとオスカルを追いかける。 今日の風はまずまずで、4〜5回くらい練習すると、パラセンスの良い若者は上手に立ち上げが出来るようになってくる。 パッチャンも風に逆らわず、兵萬さんの指導を素直に受けているので、 キャノピーに振り回されること無く、上手く立ち上げている。 問題はオスカルである。彼は長身で、パワーもあるものだから、力ずくでグライダーをコントロールしようとする。 是枝さんが言われることなんか、殆ど聞いていないようだ。 パッチャンと二人で顔を見合わせ思わず吹き出してしまった。 パラグライダーやりたい!と言ったわりには、少々運動神経は鈍そうだ。 午前中の立ち上げで、パラグライダーの操作を体が覚えてくるので、 午後からはもう少し高い所から飛ばせてもらう事になる。 テージャスランチというレストランで時間差でそれぞれに昼食をとる。 さあ!午後の稽古が始まった。 オスカルとパッチャンは昼食後馬を見に行ったり、あたりを散歩しに行ってしまった。 午後の稽古が始まってもなかなか来ない私達にすっかり腹を立てた主人だったが、私の携帯もカバンの底で鳴ってるだけ。 おもむろに皆の所に行ったので、すっかり怒られてしまった。 午後もスモールヒルには程よい風が正面から入っている。 曲がりなりにも自分で立ち上げる感覚を掴んだ初心者達は、インストラクターの手助けで次々に立ち上げをし、飛んで行く。 パッチャンも顔を引きつらせながらも、ハーネスを着け、ヘルメットをかぶり、その気になっている。 パッチャンは体重が軽いので、ずいぶんの距離を飛んで行った。 大きなキャノピーをたたみ、背中に担いでフーフー言いながら、それでもニコニコ顔で上がってくるのをみるのは インストラクター達のこの上ない喜びの様だ。 3時頃まで、ずっと良い風が入っていたので、一人3回づつ位は飛ぶことが出来た。 オスカルは相変わらずインストラクターの是枝さんの注意も聞いて聞かずか、キャノピーを立ちあげるものの、 すぐにヘロヘロと萎えてしまう。 なまじかパッチャンの様に風に素直に任せてしまうのがコツなのだが・・・・。 3時過ぎに風が突然フォローに変わり、暫くすると空を灰色の雲が覆い、雨が突然降りだした。 体験者もそれぞれに満足の様子なので、一応今日はここまでという事でお開きになった。 パッチャンはこの間神の倉というもっと高い場所からタンデム(インストラクターと一緒に飛ぶ)フライトしているので あまり感激はなさそうであったが、やっぱりパラグライダーやりたい!というパッチャンであった。 |
10月9(日曜日)パッちゃん芋堀り・稲刈り体験 今日はAFSの秋の行事で、稲刈りと芋掘りの体験で福山に行く事になっている。 以前ラトビアから来ていたアグネッセのLPであった阿部さんが、今年結婚され今は落合さんと言われるのだが 旦那様と一緒に我が家にパッチャンを迎えに来てくださる事になっている。 8時40分と聞いていたので、早めにパッチャンを起こして準備させる。 少し時間が過ぎたので、心配になり外に出てみると、案の定家の所を丁度通り過ぎた車が落合さんであった。 団地の中は初めて来られる方にはわかりにくいものだ。 我が家に誘導すると、ニコニコと可愛い奥様真紀子さんが出て来られた。 真紀子さんの結婚の折には、アグネッセも結婚を祝う為に来日したのだそうだ。 なんと嬉しく、そして素晴らしい事だろう。 今日は山口県にホームステイしているドイツ人テレサが一緒だそうだ。 テレサも長身の可愛い女の子である。 もう時間も無いので、すぐにパッチャンは車に乗り込み出発して行った。 久しぶりにゆっくり出来る日曜日だ。パッちゃんは居ないし、思う存分我が家の雑用が出来る。 夏物を片付け冬物を出さなければならない。お布団も干したい。漬物食いのパッチャンの為に白菜付けも しなくては・・・。草だらけの庭も手入れしなくては・・・など等と考えながら、いっこうにはかどらない私である。 計画の半分も出来ないうちに、「秋の日はつるべ落とし」あっという間にあたりは薄暗くなり始める。 何時頃戻ってくるのだろう・・・「楽しかった!」と言って帰って来るかな?「あ〜ぁ、疲れた!!」かな? パラグライダーに出かけた主人も戻って来る。 そうしていると、落合さんからの電話で、「尾道を廻ったので夕ご飯を食べて帰ります」との事。 いつもパッちゃんを交えて楽しい夕食なのだが、居ないとやっぱり寂しい。 主人と二人、もくもくと夕ご飯を食べる。 パッチャンの存在は既に我が家では大きなウェイトを占めている事に気づく。 パッチャンはとても話好きで、毎日学校であったことやプリクラに行った事、途中出会った人などの事を 既に達者な日本語でおもしろおかしく話してくれる。 ある部分とても繊細で、ある部分どうしようもない子供の部分もあるが、私達と対等に、いやもっと もっと人間観察に於いては、ズバッと言い当てるほど感の鋭い女の子である。 感性は不思議な程に主人に似ているのである。よって二人の会話は夜遅くまで延々と続く事もあり話題は尽きない。 ぱっちゃんも主人と(一応私も入れて)夕食の後の歓談を何よりも楽しみにしている様にみえる。 夜8時過ぎころパッチャン達が戻ってきた。落合さんとはゆっくりお目にかかった事がなかったので お茶でもいかがですか?とあがってもらう。 落合さん夫妻、ドイツのテレサちゃんを交えて今日の福山の話など聞かせてもらう。 パッチャンもとても楽しかった様子。テレサも上手な日本語で日本の生活など話してくれる。 すっかり話し込んで時計を見るともう11時近くになってしまった。 テレサは今晩落合さん宅に泊まり、明日は宮島観光をするそうだ。 私達も主人の謡いの発表会なので、すっかりお引止めした落合さんのお見送りをし、疲れた様子のパッチャンは すぐにあがって寝てしまった。 明日はぱっちゃんも一緒に主人と出かけることにしているのだが、果たしてちゃんと起きてくれるだろうか・・・・。 |
10月10(月曜日)おとうさん謡発表会 今日は市内アステールプラザで「市民能楽祭」があり、主人達が謡いを披露する。 今回主人はシテといって、リードボーカルともいうべき役目を担っている。 主人達の出番は朝10時頃なので、朝は結構忙しい。羽織・袴も付けて行くと言う。 パッチャンもお父さんの謡いはどうしても見たいと言っていたので、眠そうなパッチャンをたたき起こし 一緒に出かける。 アステールプラザに着き、一足先に出かけた主人を舞台裏に捜す。 観客席でウロウロしていると、主人や仲間の方達が出て来られた。 出番を前に少し緊張気味の様子。まだ早い時間なので、観客席にはまだ誰も居ない。 「今だ!写真写真!!」とパッチャンのデジカメに納まる。 能・謡は日本の伝統芸能の代表的なものであるが、なかなか裾野が広がらないようだ。 この謡の世界でも、主人達50歳60歳代は若手とみなされている。 ただ、毎年向陽東高校の生徒さんに教えておられる先生がおられて、今年も演目「松虫」で 出られるようになっている。主人の3番手後位の出番なので、パッチャンもこれを見せてやりたい。 今日は麗奈も是非おとさんの謡いを見たい!と言って来ることになっている。 主人達のお披露目の時間もせまってきたので、観客席に座って待つ。 今日は皆さんのビデオ撮りも頼まれたので、前の方に陣取る。女性の方の謡いが終わり、いよいよ主人達の出番。 6人の主人のグループメンバーが「切り戸」と呼ばれる出口から、しずしずと出て来る。シテかたの主人が先頭である。 以前は無本といって、台本を見ずに空で覚えて謡っていたが、年を重ねるごとに記憶力も低下し、 無本に自信が無くなったか、最近では本持込みで謡っているそうだ。よって老眼鏡も必需品となる。 演目は「紅葉狩り」。私が聞いても何を物語っているのかわからないのだから、パッチャン達が聞いていても 何がなにやらわからないだろうが、その雰囲気を味わうだけでもいいとしよう。 隣に座ったパッチャンをみると結構真剣な顔をしておとうさんの謡いを聞いている。 「すごーい!すごーい!」を連発しながら・・・。 紋付の着物、そして袴姿を見るだけでも、なんとなく心がピリッとなる思いがする。 謡いの良し悪しは私もさっぱり分からないけれど、主人達の謡いを聞いていると、腹の底から出る声、浪々と 6人の声が揃って、なかなかいいなぁ〜と思った。 この謡の後の高校生の謡いを見た後、パッチャンはお友達と約束の時間があるので、謡いを終えてほっとした 主人に顔を見せると「行ってきます。7時半までには帰ります」と言ってアステールプラザを後にした。 今日はお天気も良く、早々に出番を終えた主人は、早心は神の倉のようで、 家に戻るとすぐにパラグライダーに出かけてしまった。 私もパッチャンの居ない午後をのーんびりと過ごそう!! |
10月19(水曜日)マツダ工場見学 パッちゃん達は今試験中の様だ。パッちゃんも一応試験はするらしいのだが、設問は日本語だし クラスの友達と同じ様にするのは難しいようだ。 が、得意な数学と英語は良い成績をもらってくる。英語などは○○ちゃんは8点よ!でも私はパーフェクト10点! と言って、得意そうな顔で見せてくれる。 パッちゃんの英語はほぼネイティブに近い。発音もきれいだし、たぶんタイでは英語は当たり前のように授業の中で 話されているのではないかと思われる。 そんな訳で、試験期間中なので、お昼頃で学校も終わるようだ。 主人の提案で、キャロラインちゃんも誘ってマツダの工場見学に連れて行ってやる事にした。 マツダインフォメイションで問い合わせると、午後1時から英語の説明が付いて、工場内を案内してもらえるとの事。 急な思い付きだったので、携帯電話を持っているキャロラインちゃんを通して連絡を取る。 クラスが終わったら二人ですぐに会社の方に戻っておいでと伝えておく。 パッちゃんはなんとなく頭のネジが何本か抜けているのではないか?と思える子で、 ある部分ではずば抜けた感性を持ち、ある部分では、途方も無くいい加減な子で、 果たして約束した時間に戻るかどうか?に関しては顔を見るまで心配なところである。 キャロラインちゃんに伝えたので、きっと彼女がパッチャンを引き連れて帰ってくれるとは思うのだが・・・・。 パッちゃん達の帰りを待っていると、いっちゃんのお母さん玲子さんが会社にひょっこり現れた。 彼女の旦那様もマツダマンである。 工場見学の事を伝えたら、「私も是非行きたい!」という事になった。 そうこうしていると、パッチャンとキャロラインが事務所のドアを不意に開けて「ただいま!!!!」と飛び込んで来た。 パッチャンは学校が終わるといつも私達の会社の方に帰って来る。家に帰ってもだれもいないので寂しいらしい。 いつものように、階段の下で靴を脱ぎ、足音を凝らして、そろりそろりと上がって来て、「ただいま!!」と大声を出し 私達がびっくり仰天するのが、なによりの楽しみなのだ。 今日もそれをキャロラインを巻き込んで、やったのはいいが、思わぬお客様(玲子さん達)に「しまった!!」と 気まずそうな顔をしていた。 が、玲子さんといっちゃんの弟、直ちゃんはすでに面識があるので、半分ホッとしたような表情である。 お昼ごはんを皆で近くのうどん屋さんで済ませ、丁度頃合も良いので、マツダへ向かう。 4年前もホアンとジョーを連れて行った。その時は主人だったので、私にとっても始めてのマツダミュージアム見学である。 インフォメーションで「工場見学」のステッカーをもらい、フロアーで待つ。 フロアーには「アテンザセダン」「アテンザスポーツ」「ロードスター」などが展示されており、試乗しても良いし、 写真撮影もOKのようだ。パッチャン達も始めての経験で、ロードスター、RX−Bなどに乗っては写真を撮って!とせがむ。 メールで見学の事を伝えたので、パラグライダーでぱっちゃんがお世話になった山本さんもフォロアーに来てくださった。 玄関からマイクロバスに乗って、宇品にあるミュージアムに向かうようだ。 英語案内係りの若いかわいい女性が私達を案内してマイクロに乗り込む。 「私達はいいですから、主に彼女達をお願いしますね」と言うと、マイクロバスの後のほうに座ったキャロラインとパッチャンに いろいろ車中で説明をして下さっていた。 マツダ関係者だけが通る道路なので、宇品まではあっという間に到着。 早速ミュージアムの中を案内してもらう。 ここでは、歴史展示・・・マツダのあゆみ、車の歴史。ロータリーエンジンについて、またどんなにしてクルマが出来ていくのか。 そして実際の組み立てラインも見る事が出来る。 私もそのラインを見てとてもびっくりした。組み立て工場には長いコンベアーがあり、車体を乗せたまま一定の速さで動いて いるのである。その間にエンジン、シート、ウィンドウ、などの部品がどんどん取り付けられていくのだ。 見ていると、その速さは結構早く、一人がその車体に5箇所くらいのパーツの取り付けを受け持っているそうだが、 じっとしている暇もなさそうで、ハードな作業だな〜・・・・!と思わずラインを立ち尽くして見下ろしてしまった。 もし、一箇所でも付け忘れとか、間違ったとかしたらどうするのですか?と思わず聞いてしまった。 そんな時は、黄色の帽子をかぶった「お助けマン」みたいにな人が別に居て、付け忘れたクルマのところまで走って行って、 対応するのだそうだ。 う〜んん!!これは若い人でないと、勤まらないなぁ〜・・・。なるほど組み立てラインで作業している人を見ると、皆さん 30代から40代の働き盛り、元気盛りの方ばかりだ。 変な疑問がまた頭に浮かぶ。もしトイレ行きたいとか、お水飲みたいとか・・・・どうするのかなぁ・・・。 これも案内係りの女性に聞いたみた。すると、「午前中に10分、昼食をはさんで午後に10分休憩が有ります。 その時間を利用して済ませます」との事。そうかぁ・・・・。 ミュージアムの最後あたりには環境を考えた未来のクルマ、水素ロータリーエンジン車も展示されたいた。 燃料電池自動車、電気自動車なども、未来に向けて開発発売もされているようである。 パッチャンが気に入ったのは、やはりロータリーエンジン車、マツダ87Bで、これは1991年のル・マン24時間耐久レースで 世界一に輝いたスポーツカーで、この車の前では何枚も何枚も写真を撮っていた。 二人とも大満足の工場見学だったようだ。私もこんな機会はあまり無いので、とても楽しく、有意義な見学であった。 ここで、クルマクイズをちょっと! @新しい車が出来るまでどのくらい期間がかかる?・・・・・・・・・・・(A:約5ヶ月 B:約15ヶ月 C:約30ヶ月) A一台のクルマをつくるにはいくつの部品が必要?・・・・・・・・・・・(A:1000種類 B:2000種類 C:4000種類) Bプレスから完成検査まで一台のクルマが出来るまでにかかる時間は?・・・(A:15時間 B:30時間 C:60時間) C組立工程で、一台に付き何箇所の検査をするのかな?・・・・(A:約500ヶ所 B:約1000ケ所 C:約2000ヶ所) D新型車は何パーセントリサイクルが可能かな?・・・・・(A:約50%以上 B:約70%以上 C:約90%以上) Eマツダの工場が海の近くにあるのはどうして?・・・・・・・・・・・(A:工場で海水を使う B:土地が安い C:船でクルマや部品が運べる) Fマツダの本社工場で住宅地側に窓がないのはどうしてかな?・・・(A:車づくりの秘密を見られなくする B:光や音が外に漏れるのを防ぐ C:工場の見た目の美しさを保つ) Gマツダでは、日本で一年間に何台のクルマを販売しているの?・・・・(A:約120,000台 B:約200,000台 C:約280,000台) Hマツダでは何人の人が働いているの? ・・・・・・・・(A:約5,000人 B:約15,000人 C:約20,000人) (答え:@B約15ヶ月 AC:4000種類 BA:15時間 CC:約2000ヶ所 DC:90%以上 EC:船で車や部品が運べる FB:光は音が外にもれるのを防ぐ GC:約280,000台 HC:約20,000人) でした。皆さん正解率は? ちなみに私は半分しか出来ませんでした。 あ〜ぁ知らないことが多いかったです。恥ずかしい!! 工場見学を終えて再びマツダ本社に帰るため、マイクロに乗り込んだ。本社にほぼ帰って来た丁度その時、 キャロラインに携帯電話が入る。 そして、突然キャロラインちゃんの泣く声がする。「何があったんだろう!!」 電話を切り終えた彼女は、「おばあちゃんが病気で大変、すぐにオーストラリアに帰る!!」とわめいている。 すぐ主人のところにもどり、キャロラインのホストファミリーである山手さんの家にキャロラインを届けるため 主人はパッチャンもつれて高陽町方面に向かう。 詳しい事はわからないのだが、キャロラインちゃんの身内に何かあったらしい。 おばあちゃんっ子のぱっちゃんも顔をくもらせて、キャロラインちゃんの事を心配している。 結局その日はパっちゃんはキャロラインちゃんと一緒にいて、元気付けたいと山手さんちに泊まらせてもらうことになった。 キャロラインちゃんはAFSの手配で明日オーストラリアに一時帰国することになったらしい。 |
10月23(日曜日)森林公園へピクニック ここのところ、朝夕が少し肌寒くなって来て、お布団からなかなか抜け出せないパッちゃんである。 今日パッチャンは夕方近くの体育館でやっているバドミントンを見学に行く事にしているが、 日中は久しぶりに何も予定の無い日曜日である。 家の片付け等ゆっくりしてふっと時計を見ると12時前である。 いかに言っても一日寝かせておいたのでは時間がもったいない。ぱっちゃんを起こそう! 朝主人の出かける音に「おとうさ〜ん!!どこいくん!!!」と布団の中から叫んでいたが あれからまた寝てしまった。 「パッチャン、お昼ですよー!!」と言うと、「ウッソー!!」と眼を丸くしている。 「もう起きなさい!!眼が腐っちゃうよ!!」と私。 「お弁当作って近くの公園にピクニックに行かない?」と誘う。 私の家の近くには、二つの大きな森林公園がある。馬木料金所の近くの森林公園には蝶チョ館があり 子供づれの家族などが沢山訪れる。また公園内には広場があり、シーソーゲームやブランコなどもあり お弁当を拡げてのんびり過ごす事が出来る。 公園の木も紅葉し始めて、とてもきれいである。近くにこんなところがあるなんて・・・とパッチャンも大喜びである。 広場に腰を下ろし、お弁当を拡げる。風が少し強く、肌寒い。 身体がすっかり冷えてしまったので、蝶々館に行くことに。 この中は温室なのでとっても暖かい。それに沢山の蝶が乱舞している。 時折頭や肩にちょこんと止まったりするので、とっても喜びぱっちゃん。 蝶々館が気に入ったパッチャンはしばし蝶を追いかけて遊んでいた。 今日夕方は近くの小学校の体育館でバドミントン教室があるので行ってみることにしている。 そろそろ蝶との戯れにも飽きたパッチャンを連れて家に戻る。 |
10月29日(土曜日) 今日はエリザベート音大に通っている麗奈の音楽発表会がある。 私は残念にも日本語クラスがあるので、悲しいかな生歌を見ることが出来ない。 その代わり、主人やぱっちゃんがビデオ抱えて彼女の歌を聞きに行く事になっている。 歌と言っても麗奈のはイタリア本場の声楽部門である。 安芸府高校時代はとてもスリムな彼女だったが、音大に入って声楽の道を選考してからは 太く、大きな声で歌うために、教授からフォアグラの如く「太りなさい!太りなさい!」と言われ、体重も随分 増えたようだ。でも私から見ると、とても女性らしく、美しく変身しつつある麗奈である。 今日は日ごろの成果を皆さんにみてもらう晴れの舞台である。 パッチャンもどうしてもレイナさんの舞台を見たい!といって、おとうさんと出かける事にしている。 私も帰って彼女にビデオを見るのがとても楽しみである。 明日30日はパッチャンを連れて三段峡に紅葉を見に行く事にしている。 広島駅で私のクラスが終わって会うことにしているので、駅に急ぐ。 途中携帯で主人達と打ち合わせて、皆んなで海田にある激辛ラーメンを食べに行くことにした。 リンちゃんも、パッチャンもラーメン屋さんでは、私達も舌をまくほど超辛〜い!!ラーメンに口の周りを真っ赤にしながら 「美味しい!美味しい!」と舌鼓を打っていた。 私は辛いのはまったくダメで、辛い度は1を注文をし、主人は10。ところが、彼女達は15、16などと驚くべき激辛を 注文する。きっとこれを私が食べたら、トイレに走り込むようだろうなぁ〜!!いったい彼女達の舌はどうなっているのだろう!! 家に帰って楽しみにしていた麗奈の独唱のビデオを見た。 高校時代にグループでバンドを組み、がなりたてるように歌っていたレイナとうって違って、朗々とお腹の底から 歌い上げる麗奈の姿に、見惚れてしまった。 本人は自分の今まで練習してきた3年間の中で一番出来が悪かったらしく、悔しくて悔しくて、家に帰って泣いてしまった そうである。 麗奈の歌は映画館へ |
10月30日(日曜日)三段峡へ紅葉狩りに インターネットで三段峡も紅葉度をチェックしたら、まだ少し紅葉には早いようだ。 ところが、今週末はパッチャンが女学院高校の文化祭、来週はスピーチコンテストと、行事が続いており どうも行ける時が無い。結局あいているのはこの日だけ。 西条に住むアンヘレスとリンちゃんを誘ったのだが、あいにくアンヘレスは風邪をひいてしまったらしい。 このところ急に寒くなったので、南米育ちのアンヘレスにはこたえたようで、一度に風邪を引いてしまったらしい。 結局夕べはリンちゃんだけが我が家泊となった。 リンちゃんはラオス出身の秀才。悲しいかなお父さんはつい最近だが、亡くなられたとの事で、お母さんは今 リンちゃんの妹とアメリカ在住。日本への留学は200人の中から試験に合格し、選ばれたという才女である。 彼女もアンヘレスと同じ様に、文部省の奨学金を受けて日本で勉学をしている。 楚々とした物静かな、優しい女性である。 三段峡に近づくに連れて、次第に雲行きがあやしくなってきた。 パッチャンが一緒なので、なるべく近いルートをと深入山側に車を置き歩く事になった。 ものの10分も歩き始めると、霧雨のような雨。じゃんじゃん降りではないので、一生懸命歩く。 2段の滝を見る為小船に乗る。その頃には雨脚もだんだん強くなってきた。 それでもぱっちゃんは行く先々できれいな景色をデジカメに収めている。 少し小降りになるのを待とうと、小さな小屋でお弁当を拡げ、雨宿り。 お弁当を食べていると、「愛子さん!!」と私に声を掛ける人がいる。振り向くとなんとアンヘレスの友達のマルタだ。 彼女もメキシコの留学生で広大で勉強しているのだが、しばらく彼女と会っていなかった。 マルタも広大の仲間数人と紅葉狩りに来たようだ。 しばらく立ち話をし、また会いましょうと別れを告げる。 傘は2本持っていた。パッチャンとおとうさん、私とリンちゃんの相合傘で必死に歩いて車のところまで戻る。 もう紅葉を愛でるような心境ではなく、ひたすら歩く私達。すっかり体も冷えてしまった。 なぜかぱっちゃんは雨女なのか、宮島といい、富士山といい、パッチャンと行動をともにすると、雨が付きまとうのはなぜ? すっかり冷えた身体をあたためるべく、「ふかわの湯」にリンちゃん、パッチャンを連れて行く。 リンちゃんは明日は大学もあるので、夕方広島駅まで送って行く。 今日はパッチャンお待ちかねのバドミントンが近くの体育館である。リンちゃんを送って我が家に戻ると バドミントンの始まる時間に合わせて、パッチャンは一人出かけて行った。 |