ホアンと稲垣夫婦のホームステイ日記

                                                   愛子 記

             2003年
4月13日(土曜日)
安芸府の子供達がそれぞれ大学進学、専門学校、留学等と希望に燃えて巣立って行ったので
長い間書いてきたこのホームページもそろそろ幕を降ろそうかと考えている。

そんな折り、主人の書いているホームページ『不良おやじのパラグライダー人生』を見られた
テレビ関係の方から取材申し込みがあった。
中国電力がスポンサーで毎週火曜日の夜に放送されている『素顔の時』という番組だそうだ。
この番組は「親が子を語り、子が親を語る」という主旨の番組で、主人と子供両方が
取材を受けねばならない。
主人は最初「自分の事も良く分からないのに、子供の事など語れません」と言ってお断りした。
番組そのものも、正味ほんの2〜3分の放映である。何をか語らんや!である。
主人は折に触れ、パラグライダーの日誌というだけでなく、そのホームページに中に、人生哲学、
人の生き様、世相に思う事など・・・いろいろ書いている。
そんなのを見られて、「面白そうなおやじさんが居る・・・」と思われたのであろう。
お断りしたのだけれど、「それでは、子育て論でも、人生論でも何でもいいです」と再度取材の
申し込みに、それでは・・・という事になった。
長男は東京で働いているので、どうなるの?
彼は彼で、会社が休みの日に、インタビューを受けるのだそうだ。
その事を、息子に言うと、一言のもとに『嫌だよ!!』と言う。
そんな息子にローカル番組なので、『東京では映らん!親に協力しろ!』と無理矢理説得する主人。
しぶしぶ承知する息子。
そんないきさつで、4月12日に、息子が東京で、翌日13日に主人がパラグライダーをやっている
神の倉というエリアで取材となった。
最初インタビューアーは東京から、彩花ちゃんという、聞くからに可愛い女の子が来る予定だった。
・・・のだが急遽、東京から、同年輩の原田氏ディレクター自ら広島に出向いて来られた。
広島RCC放送のカメラと音声担当の若い男性が合流。
朝11:00に広島駅に迎えに行き、神の倉に同行する事となった。
今日は前々から、タンデムフライトをして欲しいと言っていた由也君も来る事になっている。
タンデムというのは、インストラクターが後ろでコントロールし、二人で飛ぶのである。
安芸府の由也君が友達の川崎君を連れて来た。
今日は私もその様子をビデオに納めるため、神の倉に行く事にした。
12時過ぎ、ランディング場の端の方に、椅子を置き、ディレクターの原田さんのインタビューが始まった。
私達は近くでその様子をビデオ撮影したり、聞いていた。
たった2〜3分の放送なのに、なんと延々と一時間半の収録である。
ディレクターの原田さんは主人と同年代の方なので、すっかり意気投合し、
放送のことはすっかりそっちのけで主人と白熱した討論が繰り広げられている。
話が子育て論に及ぶと益々「口角泡を飛ばし!」という状況である。
話は、ホームぺージ、学生時代の事、パラグライダーをやり始めたきっかけ、時代にどんなふうに
即応してきたか、そして子育て論・・・・・話は尽きない様子。
3時頃になり、ようやくインタビューは一段落。

        

        

今度は主人が飛び出すところを撮影しましょう、という事で、神の倉の頂上に案内する。
そして、実際に飛んでいるところの撮影もされるそうだ。
広島のテレビスタッフは、会社からタンデムフライトは禁止!とのお達し。
それでは誰がする?
「お前、勇さんがタンデムして下さるから撮影しろ!」と主人。
「え〜?!!失敗したら恐い!!」と断る。それでは!と白羽の矢が由也君に!
由也君も初めてのタンデムで、テレビ用の映像を撮影するなんて、と少々緊張気味。
主人は既に準備も整って、すぐにでも飛び出せる様子。
タンデムをして下さる勇さんも準備が整い、遂に由也君が決心してタンデムの準備も早々に、
主人の後を追いかけるべくテイクオフする。
風もきれいに入って来ているので、一回できれいに飛び出して行った。
由也君はテレビカメラではとても重くて危険なので、私達の使う家庭用ビデオで
撮影し、フィルムをスタッフの方にお渡しする事になった。
主人のフライトも無事終了し、スタッフの方々は4時頃に帰って行かれた。
この放送は、5月13日(火曜) 夜 9:54 〜 10:00 RCC 4ch。『素顔の時』
放映されますので、ほんの一瞬瞬きする瞬間です。どうぞご覧下さい。

全て終了し、由也君、川崎君達はもう一度タンデムしてもらうためテイクオフに
上がって待機。
夕方にかけて風が次第に強くなってきた。とうとう川崎君のタンデムフライトは
次回へのおあずけとなってしまった。
一日桜の綺麗な自然の中ですごした川崎君達はなんとなく、リフレッシュしたように見えた。
また次の時必ず呼んで下さいと喜んで帰って行った。