ホアンと稲垣夫婦のホームステイ日記

                                                   愛子 記

10(金曜日)『由也・越・なつ来と・・・』
今日は夕方、由也とえりか、越君と伊竹、なつ来とボーイフレンド合わせて6人来るそうな。
6人となると、ご飯も沢山炊かないと・・・・。何の献立にするかな〜??
今日はあまりパラグライダーに絶好の天気とは言えないが、それでも朝早くから
いそいそと出かけて行った。

私は子供達の為にいそいそと夕食の下ごしらえに余念が無い。
今日は煮込みハンバーグとグラタンなど若者向きのメニューにした。
3時頃、なつ来が電話してくる。「今日なつ来の彼もおばちゃんの所へ行くの
知ってる?」と言う。「ええ!由也から聞いてるよ」と言うと、「おばちゃん、なつ来の彼ね
辛いものが食べられないの・・・」と言っている。
「大丈夫よ、ハンバーグとグラタンみたいな物にしようと思ってるから・・・」と言ったものの
『激辛のキムチ鍋でも作っておいてやろうかな・・・』追いかけて思う。

今日の神の倉の状態は案の定飛べる様な条件ではなかったようで、4時過ぎに
「今日は飛べん!」と主人早々と帰って来た。

主人がいると、子供達も喜ぶので、今日は飛べないで正解!。

帰った主人は子供達に渡してやろうと、ホアンとの広島駅最後の見送りビデオを
ダビングしてやっている。
先日、よく我が家に遊びに来るクラスメートやホアンと仲の良かった友達に
私のホームページのCDと自分の「不良おやじのパラグライダー日記」まで
CDの中に無理矢理入れ込んで、15人ばかりに渡してやっていた。
由也が教室で配ったところ、嬉しい事に「どうして私のがないん?」とか「私も欲しい!」
という声があがったそうで、それではと、20〜30枚のCDを買い込んでダビングし
皆さんに漏れなく(無理矢理)プレゼントした。
最近のCDは安価でコピーも短時間であっという間に出来てしまう。

6時頃由也君のおかあさんが車で由也とえりか、越君と伊竹を乗せて来られた。
「まあ、いつもいつもすみません・・・」とご挨拶される。
おかあさんはそのまま帰られたので、由也達を居間に招き入れる前に
なつかしいホアンの声を聞かせてやろうと、電話の留守録を再現する。

それを聞いた越君は「ちきしょう!あいつ何処にいる!」という言葉が口をついて
出て来た。それを聞いて、「ああ!友達っていいな!」としみじみ感じた。

   まだホアンの臭いがするな〜・・・。    ホアンの使ってたカミソリだ〜!

   ホアンのやつ、きつい香水使ってたからな〜!    あいつ〜 どうしてるぅ・・・

   これこれ!スピーチコンテストの時だ!    あいつ、うまい事やったよな〜!!

皆さん居間に入り、一休みした後、2日のお別れビデオを見始めた。
これはエリカ達はみていない。皆さんそれぞれにあの涙のお別れシーンを
思い出しながら、黙って見ていた。
なつ来とボーイフレンドが7時半過ぎに我が家に到着。
皆さんがそろったので、皆さん楽しみにしてくれているので、夕食にする。

外は夕方から小雪混じりでとても寒くなってきた。

夕食を終えて先程のビデオの続きを見始じめる。
それぞれの心にホアンとの思い出が再び去来し、涙をぬぐっている。

今日の集まりもビデオに撮ってホアンに送ってやろうと思い、皆さんに
一言づつメッセージをビデオに向かって言ってもらう。

ホアン!あなたはほんとに幸せ者ね。こんなにまで皆さんに愛されて!

皆さん夕食の終わったお茶碗、お皿等を手早く流しに運んでくれる。
外を見れば、なんとあっという間にうっすらと雪が積もっている。
こんな風景をホアンは大好きだったな〜・・・!
あまり積もらない内に皆さんを送って行こうと、主人が立ってくれる。

皆さんまた来てね!と玄関先でお見送り。
今夜は雪が積もりそうだ・・・。
19(火曜日)『由也・越・麗奈・・・』
毎日家に帰ると、玄関に置いてある電話でホアンの留守録の声を聞く。

時にはそれを聞いたとたんに涙がにじみ時にはああ!ホアン元気そう!
と仕事の疲れがとれる思いの時といろいろである。
とにかく、いつもホアン”ただいま”と言う事にしている

ホアンが居た頃、自分が先に帰っていると、机の下にもぐって隠れていたり
二階の自分の部屋のベッドの隅っこに隠れていたりして、とっても茶目っ気のある
ホアンであった。

机の下に隠れても、あの長い足だ、さきっちょが出ていて、それこそ『頭隠して尻隠さず』
状態だった。
それでも、「ホアンは何処かな??」とわざと気づかない振りして2階を捜す真似をして
降りて来ると「おかさん、わかってた・・・」とすぐ見抜くホアンであった。

今日は夕方から由也・越・麗奈が来る。
仕事が少し遅くなって、彼らの方が速く我が家に着くかもしてない。
携帯で連絡入れると、由也君・・・「玄関開いてなくても、入る所わかるから大丈夫!」だそうだ。
ふふふ・・・勝手知ったる我が家だな・・・・。

買い物を済ませ急いで我が家に帰ると、既に居間の灯りはあかあかと点いて
中から賑やかな声がする。
サッシの窓から「わっ!」と言って驚かしてやると「ああ、おかさん〜!!お帰りなさい」と
大声で言ってくれる。
               
玄関にまわり、居間に入り改めて「いらっしゃい!!」

今回は由也・越・麗奈限定招待!である。
と言っても特別な用事向きではなかったのだが、子供達と主人が何か話したかった様だ。
彼らは本当に我が家に来るのを楽しみにしてくれていて、私達も何か心地良いものを感じる。

打てば響く!というけれど、純粋無垢で私達の話を心から真剣に対峙して聞いて
くれるのである。

麗奈がすぐに、「おかさん、14日バレンタインの日にホアンに電話したよ!」と言う。
麗奈も出来る事なら、毎日ホアンの声を聞いたいたいところだろうがそうもいかない。
我慢して、我慢してやっと電話してみたらしい。
すぐに、ホアンが電話口に出て、「Hallo! Hallo!」と言っているので「麗奈、麗奈よ」と言うと
受話器も吹っ飛ぶくらいに、”うっそー!!”とホアンは叫んだそうである。
二人の話は、推して知るべしであるが、只、ホアンは2月から既に3年生が始まっており
帰国して一週間後から学校に行っているらしい。
嬉しい事に、生徒会長に推されているそうだ。
支持率95%との事で、たぶん生徒会長になれるだろうとの事。
週末はパーティ漬けの毎日と想像していたが、どうやらそれも少なく
一所懸命勉学に励んでいるようである。

沢山話もあるが、彼らもお腹空かせて来ているので、早く夕ご飯の準備しましょ!
麗奈は私の心強い助っ人だけれでも、加えて越君も台所立つのが大好きだという。
「家でもよく作るよ!」と言うので、じゃー今日はおかさん手伝ってねとお願いする。
越君の家ではお父様も大変お料理上手で、あっという間にイタリア料理が
出来上がるそうである。

2〜3日前に、ミンチをこねて、中に人参の丸ごとを芯にして、巻いた
ミートローフをしたごしらえしておいたので、オーブンで焼けばよい。

豚汁も作ろうとすでに下ごしられだけはしてあったので、大鍋で煮ればよい。

食べ盛りの子供達なので、これだけではちょっと寂しいかな?と思い、
麗奈と相談して、春巻きにチーズを巻いて揚げるのが、ホアン大好きだったので
それを作ろう!という事になった。
材料を揃え、居間の方で、写真等見ている越君にお手伝いを頼むと
喜んで手際よく巻いてくれる。
「僕はここが大好きなんですよ〜・・・と言っている。どうやらホアンが居る頃
よく二人で台所周りでワイワイ言っていたのを思い出すらしい。

ほんとに、そこらあたりにホアンがいるみたいね!と”ホアン!”と呼ぶと
歌を歌いながら、出て来る見たい!!

さあ、準備は出来たので、おとさん帰られたら、夕食にしましょうね・・・・。

  

今日は彼らが来るのがわかっているので、8時前には、うれしそうな
笑顔で帰って来た主人。
今日は3人に「おとさん、おかえりなさ〜い!」と迎えられて大変嬉しそうである。

早速、夕飯の席に着く。
由也は「ここの、ご飯は美味しいので、ご飯と漬物だけでもいいよ!」と
言ってくれる。
それでも、皆さん目先が変わると、きっと美味しそうに見えるのだろう
にこにこして”いただきまーす”を合唱。

ホアンは最後頃は再びコーラづけの毎日になってしまったけれど
我が家愛用の粉茶も、皆さん美味しい!美味しい!と言って飲んでくれる。
ホアンの手のひらの、皮が剥けるのが、この粉茶で改善された、あの粉茶である。
やっぱり、皆さん日本人だ、お茶が一番ぴったりくるらしい。

みなさんそれぞれにお腹一杯食べてくれた。ミートローフはいまいちだったかな?

お腹が落ち着いたところで、みんなでお茶碗、お皿を流しに運んでくれる。
私は皆さんと話がしたいので、急いで、器を食器洗い機の中につっこんでおく。

ホアンが帰ってしまってからの、クラスの様子や、ホアンが来てからの様子など
由也も越君も思い出しながら、話をしてくれる。
皆に愛されたホアン、自己ちゅうホアン、と上げたり下げたりと忙しい。
散々けなしたり、ほめたりするが、結局どんな事をされても、憎めないホアンが
そこにいた。「あいつ、帰って来い!」とつぶやく由也である。

                                

しばらくして、トイレに席を立った主人が戻ってくると、話題は”愛”についてとなった。

今、由也君も越君もそして麗奈もお互いボーイフレンド、ガールフレンドが居て
ほほえましい交際を続けている。
それは、我が家に来て、私達が傍目に見ていても、ほほえましい情景である。
ホアンの場合もそうであった。
二人共、常に高校生らしく、節度を持って交際してくれた。
そういう話を発端に今日は、主人は『Love』と 『Like』について、話をしている。

自分達の若い時代と比較して、最近の高校生は少し発展的かもしれないけれど
愛と恋という事についての考え方は不変のものがある。
主人は恋愛経験という点でいえば、豊富ではないだろうが、いつも哲学的に
物事を捕らえ、分析するので、そういった点から子供達は主人の話にいつも
吸い込まれるように聞いている。
今日も、この愛・恋について話をしている途中、何か感極まったのか、
胸に突き刺さるものがあったのか、麗奈が突然泣き出した。
そして由也はトイレに泣きに走ったようだった。


愛というものは、「愛しているから、愛して下さい」というものではない。
母親が、我が子を慈しみ育てる時、どんなに夜遅く泣こうと、おしっこが
出ようと、ウンチが出ようと、厭う事無く面倒を見ることが出来るだろう?
それを考えると、愛というものが何であるか、わかるだろう?と主人。
愛は絶対、見返りとか、愛して欲しいとかいうものでは無いんだよ。
恋・好きと言う感情は本能に根ざしたものであり欲求というかたちをとるが、
愛は育むもので、さまざまな行いの中から生まれ育つものだよ!
愛は、男女間だけの問題ではなく、すべての事柄に愛を注ぐことが出来る。
それが人間だけに許される崇高な素晴らしい感情ではないのか?

主人の話は、私自身いつ聞いても、その事を捕らえる点がするどく
みょうに納得してしまう。
子供達もまだ、こうして純粋な目で見聞きする主人の話に鋭い反応をしめしてくる。

                           

一生懸命聞いてくれているので、時間はあっという間に11時になっている。
越君の最終電車は11時50分と言っていた。
最終に間に合わなければ大変だ。
急いで支度をして、皆さんを送って行く。
由也は「おじちゃんの話聞いて、ますますおじちゃんかっこいい」と表現する。

どこが、かっこいいの?かな・・・・
22(金曜日『麗奈・お泊り』
今日は麗奈が我が家にお泊りだ。夕方、少し仕事が遅くなってしまった。

携帯で連絡とると、まだ学校に居ると言う。
私の帰る時間と丁度同じ頃になったので、迎えに行ってやることにした。
安芸府に向かいながら、『よく、ホアンをこうして迎えに行ったなぁ〜・・・』と
涙が出てしまった。
ホアンはいつも調子がよくって「おかさん、来たい?」なんて言って電話してくるのだ。
今日はホアンに変わって麗奈のお迎えだ。
月曜日に”日本人の休暇”について、英語スピーチするので、先生から残るように言われて
一人居残りとなったようだ。
麗奈もホアンが帰って寂しい思いをしているが、寂しさをバネにして、結構頑張っている。
ホアンが帰ってまだ20日しかたたないのに、2年の思いがすると二人で涙する。

少し温まって、二人で夕ご飯の支度にとりかかる。
まな板に向かいながら、話題はやはりホアンの事ばかりである。
ホアンを上げたり、下げたり忙しい事である。

                            

14日の電話の事、もう一度詳しく聞きたくて、根掘り葉掘り聞く私。
おとさん、おかさんの事一番に聞いたよ「元気?」って言う麗奈。
日本語は少し忘れていたよ。
夕方、由也もクラスメートの家から、ほんの何分か電話したそうである。
何せ国際電話なので、常に料金の事を考えなければならない。ましてや
友達のおうちの電話を借りてしたらしいから・・・・。
ホアンは由也が3年生に上がれるかどうかをとても心配して、「大丈夫?」と
聞いたそうである。皆に会いたい・・・・・と。

ホアンも以前は、パーティパーティの週末だったようだが、主人の”大統領”スピーチが
功を奏したか、なんだかMIT(マサチュセッツ工科大学)を目指して勉強始めたようである。
学校の先生も”ホアンならMIT大丈夫”と言われたとかで、これは私達に大いなる吉報であった。

9時過ぎに帰って来た主人、麗奈の「お帰りなさ〜い」にうれしそう。
麗奈もすっかりお腹空いた様子なので、すぐに夕食にする。

その夜も私達はいつものように、12時40分からの、7chのスペイン語の勉強をし、
遅くまで話し込んでしまった。
主人はパラ中心の生活リズムなので、12時には早々と2階へ上がって行った。

                  
23(土曜日)『白菜漬け』
我が家の白菜漬けは、ホアンが思いのほか漬物ファンになってしまい
例年よりリズムが狂ってしまった。
毎年11月頃には山の様に白菜を買い込んで漬け込むのだが
去年は忙しくてそれが出来なかった。
ホアンがよく食べてくれるので、少しづつ買って来ては、当座漬けの様にして
食べていた。
由也君が我が家に来た時、ホアンが山ほどのお漬物をご飯に乗せて食べるのを見て
びっくりしていた。「僕も漬物好きだけど、ホアンには負けるよ〜!!」だって。

いよいよその漬物が無くなってしまい、ホアンが居なくなってしまった今、ようやく
白菜に手がとれるようになった。
我が家では、主人が三度三度漬物がないと気に入らない人なので、4斗樽3杯もの
白菜漬けをする。

もう白菜の時期も終わろうとしているのに、いまから本格的に漬けなければならない。
さてさて白菜が安く手に入るだろうか・・・・。
見事その心配は的中した。近所の八百屋さんが調達して我が家の倉庫にダンボールに
入った白菜が山ほど積み上げてあった。
ほっとして、その白菜を二つに割ってびっくり、中はもう芯のところから、新芽が出たり
外側はよくても、中は茶色に枯れていたり、葉がしっかり巻いてなくて、途中で裂けている。
やっぱり、季節のものはその旬の時買うべきだった・・・・と後悔。
八百屋さんに電話すると、すぐに引き取って下さり、もういちど他をあたってみるとの事。

そうして、2日後、再びガレージに大きな立派な白菜が山積みされている。
あーあ!これをいまから漬ける作業が大変だ・・・とため息をつく。

ところが心強い助っ人、麗奈がいた。
「おかさん、今から白菜漬ける準備するから・・」というと、彼女も手伝うと言ってくれる。
今日は、彼女のお母様が10時頃、麗奈を迎えに寄られる予定だったが、私が午後から
田舎へ行く途中、彼女を送って行く事にした。
一旦、帰る準備をして制服を着ていた彼女、お尻の見えそうなスカートから、一転ジーパンに
着替えて、張り切って手伝ってくれる。
彼女も将来は、お嫁さんになるのだ。万が一ホアンや我が旦那様みたいに、
漬物好きの人と結婚するようになったなら、今日のお手伝いもきっとどこかで役に立つ事だろう。

両手でかかえなければならない様な大きな白菜の玉、根っこの所から、包丁を入れ、
二つに裂く。そして大きな樽にお塩・白菜、お塩・白菜と段々に並べて荒漬けをする。
その作業は一時間足らずで終わった。あ〜ぁ、今日は麗奈が居てくれて本当に助かった・・・。
重石をしっかり乗せて、水が上がったら、本漬けになる。一週間位はかかるだろう。

暖かい居間でお菓子を食べながら、お茶を頂く。
午後からは二人でスペイン語の勉強だ。

お昼を食べ、音楽を聴きながら、何だか眠い目をこすりこすり
勉強をした・・・何も頭に入っていない・・・。

麗奈もそろそろ退屈そうなので、お勉強は切り上げて、田舎へ行く事にする。

麗奈有難う・・・またいらっしゃいね・・・。


26(土曜日)『Juanは・・・・』
バレンタインデーの14日以来、ホアンの声を聞いていない麗奈、ついに意を決して
ホアンに電話したそうだ。
麗奈から携帯に報告が入る。

  

「おかさん!ホアンに電話したよ!今日の昼11時位に・・・おかさんとおとさんに
何度もヨロシクって言ってたよ。ホアンね生徒会長になれるって。
95%支持されてるんだって!後ねColombiaの学校は月曜日から金曜日迄でしょ。
それで土曜日はアメリカの大学に行くために、他の学校に行ってるんだって。すごい!
『パーティ、パーティかと思った』って言ったら”違う”って怒られたよ。
皆に会いたい・・・って言ってた。

こんな風に嬉しいメールだった。思わず私も胸が詰まる思いがして、麗奈の報告は
本当に嬉しかった。
ホアンもどうやら一生懸命がんばっているようだ。
私も喉から手が出るほど、ホアンの声が聞きたいけれど、主人に言わせれば
「今、ホアンは、私達に報告する事が出来る迄、きっと頑張っているはずだ。
だから、その時が来たら、まず何をさておいても、電話掛けて来るだろう。
その時が来るまで、じっと見守ってやっていればいいんだ」・・・と。
そうだな〜・・・こちらから、度々電話するよりも、ホアンがほんとに心から自分で
電話掛けて来てくれたら、どれほどうれしい事か・・・・。
大体が電話嫌い、手紙なんぞさらさら書く事も嫌いなホアンである。
とりあえず信じて、そーと見守っていてやろう・・・それが母親の務めなんだ・・・と
自分に言い聞かせる。

電話でホアンの声を聞いた麗奈、元気が出たようだ。
いよいよ来週から、彼女達は学年末試験に突入する。
由也、越、麗奈 頑張ってね。