ホアンと稲垣夫婦のホームステイ日記
愛子 記
2005年 5月 |
5月某日 (最近のホアン) Juan! la vida de
ultima hora " 半年前頃まではホアンに電話するのも、電話代が高いので、時計をチラチラみながら電話し、 請求書が来るのをハラハラドキドキしながら待ったものだ。 それが今や、インターネットの進歩のお陰で、毎日でもチャットが出来、カメラを通してお互いの顔を見ながら そしてマイクを通してホアンと気軽に会話が出来る様になった。 それもこれも私達の廻りに、コンピューターに詳しい若い人達,例えば主人のパラ仲間である河原さんや 広大留学生のメキシコ、アンヘレス等が、手取り足取り手助けして教えてもらえるからである。 つい先日、ホアンといつもの様に会話していた。ホアンは早々とカメラと自宅に設置しており、 私達にもはやくカメラを取り付けてくださいと言ってきていた。 そして、ようやくカメラを購入して、パソコンに詳しい河原さんの手伝いで、見ることが出来る様になった。 ホアンにその事を告げると、懐かしさのあまりか、「おかさん!居間をぐるり映して下さい!!」と言っている 丁度藤の花房が満開で垂れ下がり、庭にはツツジが満開。カメラを通してぐるりを見せると 「おおっー!!!」とマイクを通してホアンのため息にも似た声が発せられた。 そして、両親を呼んで来たのだろう、スリマさん、ホルフェさんともどもしばらくぶりの会話を楽しんだ。 こんな素晴らしい事が可能なのも、インターネット世界の進歩のお陰である。 コロンビアを訪れた時に会ったホアンの親戚、おじさん、おばさん、そして従兄弟達。 そんな人達ともネットを通して毎日でも会話が出来るのである。 そんな訳で、私はいやがおうでもスペイン語のスキルを上げねばならない。 (とは言え、だいぶ錆付いてきた私の脳では、5個単語を覚え、10個忘れる状態で 進歩は望めそうにないけれど・・・・) 特にコロンビアを訪れた時、出会ったホアンの従兄弟 ”HENRY”の事は忘れられない。 「おかさん、ヘンリーと話したい?」と言って、ある日からヘンリーとのチャットが出来る様になった。 ヘンリーのお父さんは、やはりお医者様。小児科医さん。 コロンビアでも恵まれた家庭とみえて、ヘンリーもやはりコンピューターでのチャットが出来るのがうれしい。 大晦日の夜のホアンの家でのパーティの時、日本のお金の数え方を教えると 「一円、五円、十円、 百円・・・・・」とすぐに覚えてしまった。 彼は、おとうさんも「とても頭の良い子」と言われるくらい本当に利発な子なので、是非ホアンのように日本に来て 勉強しなさいと誘っている。ただ未だ13歳ということで、彼のお父さんは行かせたいのだが、もう2〜3年後が 良いと思っておられるようだ。 彼もまた、とっても日本びいきで、日本に来る日のために私は”い・ろ・は・”から学べる教材を彼に送ってやった。 チャットしていると、「OKAASAN] 「OTOUSAN] 「KONNITIWA]と覚えたての日本語を上手に使って挨拶してくる。 最近のホアンについて言うと、彼は今ククタ(自宅のある街)の大学(?)に通っているようだ。 相変わらずの寝てばかりのホアンであるため、ボゴタの大学は再び単位が足らず、留年したのであろう。 大学の無いときは自宅でコンピューターをいじっている。 頭の良いホアンは半端ではないようで、「今コンピュウーターの中入っている」などと言って、 コンピューターを裏から操作するらしい。 それも時には、夜を徹して、寝ることも忘れてやっているようである。 「そんな事はどうでもいいから、とにかく早く大学をまともに卒業してよ!!」と言いたいところであるが・・・。 そんなホアンが最近の家族の写真を沢山送ってくれた。 フランスに留学されているお姉さんのアンナさんがバケーションでコロンビアに恋人と帰還されているようで 彼を囲んでの楽しいパーティーの写真もあった。 最近のホアンを紹介しますので、是非ご覧下さい。 |
5月某日 (Mi querido Daniel) ホアンには大切な友達が沢山居る。今回はその一人ダニエルを紹介したい。 彼はホアンの家の近所で、幼い時から兄弟のようにして育ち一緒に学校に通い 一緒に遊んだ無二の親友である。 ホアンが我が家にホームステイしていた折、電話はあったような気がするけれども 一言も喋れない私は、投げるようにホアンに電話を廻していた。 こうしてインターネットを通してチャットが出来る様になって、ホアンが改めてダニエルとの 会話が出来るようにしてくれた。 そして今ではダニエルは私のスペイン語の先生であり、ホアンと共に私の息子のような存在となり ほぼ毎日のように彼との会話を楽しんでいる。 肝心のホアンはというと・・・・やっぱりいつも寝ていると見えて全然会話に加わって来ない。 ダニエルはコロンビアに生まれ。お母さん達はコロンビア在住であるが、ダニエルは大学からロンドンに留学し、 建築学を学んでいる。 つい先日の事、うれしいニュースがある!と言って連絡をくれた。それは、今年の年末に日本に来れるという事 ビッグニュースであった。 大学での面接でよい結果が出せて、今年の終わり頃に日本に旅行出来るというのである。 彼は人一倍努力家で、ホアンに言わせれば、ダニエルは自分よりずっと大人で、高校生の時から すべて授業料は自分の力で稼ぎ、アルバイトをしながら通ったそうである。 現在でも勉学の傍ら、一生懸命アルバイトをしているようである。 ダニエルは絵がとても上手らしく、レストランの宣伝のボードを頼まれて書いたと言って、写真を送って来てくれた。 そして、沢山のイギリスの写真、ビッグベンや、彼のマンション、市内の様子等等・・。 とても綺麗なので是非見てください。 |