2001年8月今年の暑さは異常だ〜

2001年8  月   
8月4日(土曜日)晴れ
ようやく梅雨もあけ、連日暑い日が続いている。
本当に死にそうな位暑い!(熱中症で全国で何人か死んでいる)
今、8月6日の平和祈念祭にAFSの高校生留学生たちが、広島に集まっている。
1週間のショートステイのフォストファミリーの数が足りないそうなので、
家であと2人預る事に・・・。
チリのハビエル君とコスタリカのエリック君である。
中南米3人組になってしまったので、早口のスペイン語がやかましいの何のって・・・。
しばらくスペイン語に飢えていたので、思いっきりしゃべりまくっている。
永遠のB級生津島さんのところにもお願いしたら、一人引き受けしてもらう事になり
留学先の和歌山県から来たタイの女の子が来ていた。
今日は彼らは平和記念館の見学と語り部の話を聞いたりして平和学習する日である。
9:50集合なので国際会議場に送っていく。

大急ぎで神の倉へ・・・。今日も竹やぶは結構揺れている。11:30頃ランディング場に到着。
何だか車が少ない!とりあえず荒谷山テイクオフへ。風向きはむちゃくちゃで四方から入ってくる。
揚句に小さな竜巻が広げたキャノピーをよじっていった。私が上がってくる途中に近藤のおばちゃんが
一番手でテイクオフし、正面のサーマル引っ掛け30分位はステイしていたのに・・・。
井原駅上空でも高度は下がらずゆうゆうとメインランディングへ・・・。
一瞬芸でKさんテイクオフ。正面沖で強いサーマルヒット。ぐんぐん上げ+300m。
テイクオフ上までかえって来て高度をレベル近くまで下げてしまった。
正面小山左でいきなりローター域に入り、キャノピーシワシワ状態になった。
そのまま自由落下状態に。全然旋回にも入らずシュートも起こさず落下して行く。

機体が完全に潰れ身体が後ろ向きに半周。少しシュートして機体は開いたが、あえなく山チン、ツリーラン。
小山の、向こう側だったので、どんなツリーランになったか見えなかった。しばらくして「自己回収して
上がります!」と無線入る。「まあ、そう言わずとも・・・」と言ってデジカメ借りて救助に向う。
荒谷山は山歩きの道も無く、ルートを探しながらの歩行なので、到着するのに30分はかかった。
行ってみると、ツリーランして、ずるずると下がって文字通りソフトランディングしたらしい。
キャノピーも殆んど回収されていて、目の高さに有り、良い写真にならず。
宙ぶらりんの構図を期待してきたのだが・・・・。30分で回収完了。Kさん身体もキャノピーも無傷で良かった。
下山した方が楽チンだが、距離が遠いし道も分からないので、テイクオフまで上がる事に。
結局さほどの助けにもならず・・・。上がりが苦しいので休み休み登っていると、先に上がったKさんが
冷たい飲み物を持ってロートル組(私と友井さん)の救助に!!何の救助隊か分からん!

荒谷山テイクオフ左はローター域になる時は思い切ってキャノピー潰され回復不能に陥るのを2度見た。
私のイプシロン3だとどんな状態になるのか?回復するのか?
あんな状態で落下したのでは、私はなすすべがないのか?
お手上げで(バンザイで)、DHV1−2が私を救ってくれる事を念じるだけである。
どホローになり神の倉に移動するも強風で飛べず、一時間以上ウエイティングするも状態変わらず。
仕方ない!車を借りて私だけ降りる事にした。皆さんはウエイティング。
本日は留学生達を迎えに行かねばならないので、16:00には帰路へ。1本も飛ばずに帰るので
勇さんにからかわれてしまった。1本も飛ばずに帰るのは確かに珍しい事ではあるが・・・。

8月5日(日曜日)晴れ  ホアン達、中南米3人組パラ体験会
今日は中南米3人組がフリータイムの日である。
やっぱ私にはパラで対応するしか能がない。山本さんが岡本さんの職場の女性2人を体験会を
やる事になっていたので、便乗させてもらう事に!
津島さん家のタイの女の子に是非タンデムを経験させてやりたい、との切なるご希望あり。
朝一番に児島さんに『女子高生』を強調し無理矢理タンデムをお願いする。
友井さん・岡本さん・西村さんは朝一番で実技試験終了したので、急ぎ荒槙牧場へ・・・。
タイの女の子のタンデムフライトの生の感想を聞き損ねた。
感動の言葉と感謝のキッスは児島さんに独占させてあげよう!!

荒牧牧場はプレジャークラブ、広大、SORAと30人近く居て、大盛況だが、無風に近く
時々吹く風も西風が主流である。牧場の中央の道へ移動したり、ラージヒルにもどったりで
なかなか良い風にならない。せいぜい斜面かけ下るのみである。
スペイン語3人組なので、黒田夫妻が応援に!!
あなたのはスペインなまりだと言われたらしい。お前らのが中南米訛りだっちゅうに!!
藤本さん、友井さん、西村さん、岡本さんもスタッフで協力!
1:00過ぎたので、テージャスランチで食事。風が良くなければ早めに神の倉に移動して
タンデムフライトをする事に・・・・。
昼からもあまり良くならず、ついにはサイドフォローの西風が強くなり撤収!

   準備体操    これがブレイクコード・・・ふ〜んたくさん名前ある、

   緊張の面持ちのホアン。サポートの藤本さんと西村さん    日本語ちょっと苦手なエリック。山本さんと黒田さん

   テージャスランチにて昼食    チリのハビエル。「ゆうくん」実家に預けて来てくれた今井ちゃん

神の倉は鉄塔上で5機ばかりソアリング中。ランディング場に着いたころ、近藤のおばちゃん降りて来た。
急いで、テイクオフ場へ。北斜面から4〜5mで入って来ている。強めの中、山本さん、
女性とタンデムフライト1本目。目の前で結構リフト有り。そのまま高度下げずに鉄塔下へ。
ヘアピンカーブまで廻り込みじわじわ上げている。「それじゃー私も!」とテイクオフ。
そのまま15m位まで持ち上げられフットバー踏み込み前進。目の前の尾根を越さないところで
リフト有り。じわっと山に寄せる。北風だったのでローターの心配したがなくて、ぐいぐい上げてくれる。
鉄塔まで行くと+50mまでになっていた。
あとはヘヤピンでリッジソアリング。山本さんのタンデム機がじわじわ上げて来て手を振る。
山本さんはテイクオフ上へ移動。しばらくしてランディング場に向ったので、私が
テイクオフ上へ。ホアン達中南米組の真上でソアリング&ホバーリング。
50分程で5時フライト終了ランディン。
児島さんもランディングして来たので、朝に続きもう1回タンデムをお願いする。
山本さんはテイクオフに上がり、もう一人の女性とタンデムの準備中。
由加里さんから、今井ちゃんに『中南米3人組は上で待つ様に』と連絡を入れてもらう。足刈さんも
協力してやろうと、助っ人を申して出てくれた。
急ぎテイクオフへ。ジャンケンさせ最初はチリーのハビエル。
児島さんが「ジェットコースターOK?]と聞いている。
そこは男の子「OK!!」答えている。児島さんテイクオフ。ローリングやスパイラルをかましている。
ハビエル君の感想が待ち遠しい。次にコスタリカのエリック君の番。
山本さんとテイクオフ。飛び立った後には28cmのエリック君の右の靴が取り残されていた。

   身障者の児島さんにまでタンデム頼んでしまった    心臓バクバクだったらしいエリック。

   エリックの忘れ物    無事終了で有難う御座いました。

私の家のホアンはいつでもチャンスがあるので、後日に譲る事にして、撤収。
ホアンは半年しかありませんが、一応神の倉メンバーに入れてもらいました。
山本さんが忙しい時間、立ち上げの稽古くらいは私がやってやろうと思います。
飛びたい「不良おやじ」はホアンに立ち上げ稽古させて、飛びまくっているかもしれませんので
皆さん宜しくお願いします。日本語もゆっくり話してもらえば理解出来ますし、英語は堪能です。
是非是非、話し掛けてやって下さい。底抜けに明るい子ですから・・・・。

帰りがけに、スーパー銭湯「ふかわの湯」に嫁さんと合流し、遅い夕飯を食べ、11:00まで
お風呂タイムとなった。食事をしながら、感想を聞くと、ハビエルは「飛び出してすぐはコマネチで
股間が痛かった。ジェットコースターは平気だった」と強がっていた。
(コマネチは福山の高校で友人に教えてもらったらしい)

コスタリカのエリックは飛び出す前は心臓がバクバクだったらしい。フライト中は靴が心配だった。
片足ランディングだったとか、「ラン!らん!」と言われたらしい。
11:30頃家に帰って、今日のビデオをどうしても見たいと集団交渉してきた。
「明日は平和記念式参加で5:30起床だぞ!!」とおどし、上映する。
エリックの靴下フライト姿は大受けであった。
本当に明朝5:30にはたたき起こさねば!!

8月11日(土曜日)晴れ  ホアンパラ練習はじめる
本日から盆休みに入る。しかしお施主さんの切なる希望で(盆休み戸締りしたい)
シャッター修理工事に立ち会う。昼までに終わらせ急いで神の倉へ。
我が家の留学生のホアンのパラグライダーの稽古をこの盆休みで集中してやろうと思っている。
今日は立ち上げの稽古だ。神の倉はスペインやら其の他遠征と盆の帰郷なのか人が少ない。
荒槙は草が多いし、神の倉もガラガラなので、ランディング場で立ち上げ稽古をさせる事にした。
小脇さんがボードに貼ってあったネームプレートを「見た!?」と言って、
『保安』のネームプレートを見せてくれた。
「ホアンもメンバーだぞ!」と、ネームプレートをもらって「おおっ!」とホアンは感慨深かげである。
コロンビアの家には、私達ホストファミリーの紹介でパラをやる事を伝えてあった。彼もパラをやる事を
期待して、「パラペンテ」の本は買って来ていた。空手もやりたいので、安芸府中高校の空手部に
入部したのだが、いまいちしっくりこない様なので、火曜日と金曜日の夜に「K−1」道場に通わせる事にした。
土日は空手部さぼってパラグライダーをやらせる事にした。
ホアンは来日以来ずっとパラグライダーを習いたくてしかたなかったのだが、空手の稽古着なども買ってもらい
朝練や土日の稽古も「頑張れ!頑張れ!」と私達が応援するもので、なかなか言い出せなかった様である。
この盆休みを利用して、徹底的にパラにつきあってやろうと思う。
本日のメニューは嫁さんの古い機体でフロントでの立ち上げ。前回の体験会で基本は教えてもらっていたのと、
パラの初級編のビデオを見せていたので、殆んど私は説明をしないのに、基本的には、すべてOK。
さすが頭が良いのと運動能力は抜群なので、一度教えてもらった事は見事に体現できる。
何も説明することはなく、只、キャノピーが傾いた時には、テンションない方に走り、テンション有る方の
ブレークコードを少しあてることを指導しただけだった。
スラロームにもチャレンジさせ、まずまずだった。
相当に暑いので、暑くてだいぶへばった様であるが、満足の様子だった。 
8月12日(日曜日)晴れ
今日は嫁さんとホアンと3人で荒槙へ。11時頃白馬へ行く山本さんからホアンの練習機を受け取る。
嫁さんも久しぶりなので、立ち上げの確認したいらしい。
いっちゃんがお馬さんに乗せて貰いに荒牧に遊びに来た。
大人が乗っても馬の背は結構高く感じるのに、いっちゃんは乗馬がお気に入りの様だ。
両親に似て高いところが好きらしい・・・・

       

ラージヒルの中間からでは東っぽいのが入って来るため、なかなか良い立ち上げにならない。
5−6本立ち上げて昼食に。昼からはラージヒル中間地点で西サイドに移動しトライさせ様としていると
見かねて地森さんが「ここにおいで!」とトップに移動。
SORAの講習生達は風が入って来る時立ち上げ、フライトを繰り返すのを午前中、
唇をかみしめ、見上げていたホアンであった。
喜び勇んでトップからフライト。しっかり落ち着いてテイクオフ。
何も誘導する必要なく、フルブレイクしてランディング。ホアンはしっかり人の観察をしていて
それだけで、技術を身に付け、さほどの緊張感も無くリラックスして飛んだ。

年内にはB級まで行ける能力は持っているなぁ〜と予感する。ハーフブレイクとフルブレークのタイミングだけ
教える。キャノピーを後ろに降ろすのは当たり前の様にやっていた。よく観察している!!

   ホアン初フライト    遂にやったぜ!!!

   ちゃんとキャノピー後ろに!    ぼく、最高で〜す

8月13日(月曜日)晴れ  嫁さん初山チン
ホアンはもうバックハンドライズアップを稽古したいという。
見ていてかっこいいと思うのだろう。『それなら昼過ぎまでは、私達はフライトするので
ホアンはランディング場でバックハンドの立ち上げ稽古しなさい。立ち上げる前は必ず上空見て
誰か飛んでいないか確認する事』とよくよく念を押して荒谷山へ。
皆さんにもホアンが下で立ち上げ稽古しているので、気をつけてもらう様お願いする。
荒谷山から崇ちゃん、鍛冶ちゃんテイクオフ。出てすぐ、少しリフトあった様だったので、嫁さんに
『目の前で八の字やって見たら?』とささやいたのがいけなかった。高度がどんどん下がっているのに
八の字やめない!前の小山レベルまで落ち、もう一度ターンしたものだから、ぎりぎりで梢の切れ目を
通ったのだが
左のラインが木にかかりそのまま左旋回して、ツリーラン!!
ついに嫁さんも初山チンツリーランとなってしまった。

完全に梢にかかって行ったので、ソフトツリーランなので、私は斜面を下り始めた。
小脇さんが無線で「大丈夫ですかー?」と聞いてくれている。
嫁さんの「大丈夫で〜す!!」とハイテンションな声で返事が返っている。
目の前の斜面を半分も下がらないうちに、林から嫁さん歩いて姿を表した???
「大丈夫で〜す」と手を振っている。小脇さん先に行き、私二番手で到着。何と3m位上にハーネスが
ぶら下がっている。何でも、目の前に椿の木が有り、二股になっていて足が掛けられたので
ベルトをはずして降りてきたらしい。『ツリーランの怪我のうち、半分は無理矢理一人で降りようとして
怪我するらしいので、女はかわいらしくぶら下がって、ミ〜ン!ミ〜ン!!と鳴いていりゃーいいんだ!』と
しかりつける。
樫の木に全体を覆うように、かぶさっていたが、割りと早く回収終わる。小脇さん、井口さん、松代さん
日高さん、石本君、本当にお世話になりました。
ホアンが嫁さんのキヤノピーをデカバッグに入れ、汗びっちょりになり、かついでくれた。
初めてツリーランなるものを見て、ホアンはどう思ったか聞いてみた。
『梢にふんわりと、ソフトランディングだった』と案外に冷静に観察していた。
全然やる気はそがれていない様だ!。

   クロスはカッコイイなあ〜    今年の盆はメンバー少ないなあ〜

8月14日(火曜日)晴れ
10時頃、ホアンを起こすも、今日は休みたいと言う。盆休みはホアンのパラの為に当てているのに
「軟弱者!!」と思うのだが大分へばっている様だ。
とにかく日本の夏は暑くて仕方ないらしい。赤道直下のコロンビアの「ククタ」でも35度越える事はないらしい。
そして湿度はカラッとしていて、いつも風が吹いていて、木陰は涼しい。真夜中は寒いくらいらしい。
「赤道直下だろうに!!」と言ってやったら、「地球は23.5度傾いていて、夏は日本の方が
太陽に近いのだ!!」と地学の講義をされてしまった。
沖縄も暑いと思うのだが宮地さんの話だと、33度を越える事はないのだそうだ。
33度になるとスコールが降って自然の冷房が効くらしい。
ホアンも大変な所に来たとビックリしているだろう。
そして3月末に日本に来た時は寒くて寒くて2〜3枚重ね着していたそうである。
冬になったらどうするんだろう?冬眠するしかないのか??
かくして本日は私だけ飛びに行く事にした。
今日の神の倉も人が少ない。小脇さん、藤原さん、崇ちゃんが来ているだけ。
井原の高杉さんが引き連れて来た20名近いビジター達で神の倉を占領されてしまった。
今年の盆は何とも淋しい限りである。
彼らは講習生も居るとかで、神の倉テイクオフでウエイティング。私達は荒谷山からテイクオフ。
最後に飛び出した藤原さんだけがトップアウト。
+1000m位で一時間以上一人で上げて神の倉まで谷渡りしていた。
一ヶ月もの入院生活の憂さを晴らすように飛んでいた。
一度神の倉に上がったが、よくないので4人で荒谷山へ移動。ブロー気味の風が南から入り始めたので
私からテイクオフ。南斜面でスリスリして、何とかトップアウト。+400mまで上げる。
小脇さんテイクオフして南の小山でサーマルヒット。
上げ始めた。私は下がる一方なので、小脇さんの方を目指す。
一緒に廻すも+200m位からなかなか上がらない。
南風強く、しつこく廻していると、向原方面に2Kmばかり流されていた。
フットバー踏み込んでテイクオフ上に。
後ろの方で小脇さん上げているのだろうと、後方を見ると小脇さんも上げきれず帰って来た。

なんだか、リフトを感じないので荒谷山テイクオフへトップラン。南風2m位で正面から編流でアプローチ。
あまり吹き上げがなかったので、トップから−5mの所へランディング。
グライダー立ち上げたまま上に上る積りが落としてしまった。
40分間のフライト。条件良くなるまで、荒谷山テイクオフにて一人ぽっちでお昼寝となった。
小一時間して眼が覚め上空を見ると、雲底の黒い雲が広がりつつある。
吸い上げの影響か?3〜4mの風が5分間ばかり続いた。今は一人なので自重。
黒い雲底が大分灰色になって遠ざかっていたので、テイクオフ準備。
一人だけで他の人の妨げにならないので、立ち上げてそのまま止めて、
持ち上げてくれるようなブローを待つのだが、やさしくたちあがったままである。
何度かチャレンジしたが同じなので仕方なくテイクオフ。
全然サーマルヒットなし、ぎりぎりメインランディングに届いた。
もう一度神の倉に上げてもらいぶっ飛びで本日終了。
8月16日(木曜日)晴れ  嫁さん初谷渡り・2時間フライト
盆休みも最後である。午前中はホアンはランディング場で立ち上げ稽古。私達が1本飛んで荒槙へ行く事に。
11時前に荒谷山へ。井口号で8人詰め込み上がる。
11時30分頃崇ちゃんテイクオフ。真っ直ぐにサブランを目指す。尾根最後の小山上空でサーマルヒット。
ぐいぐいと上げ始める。一気に+600m位。日高さん続いて行くもレベルキープで苦労している。
藤原さん右小山を狙う。何もなく井原駅裏でようやくヒット。じわじわと上げ始める。
それを見て小脇さん、井口さんテイクオフ。
皆でじわじわ上げ始め+300mくらいまで。嫁さんも駅裏目指す!と言う。
失敗したら緊急ランディング場しかないぞ!とおどすも『行く!!』と言う。

テイクオフして一目散で皆さん上げたところを目指している。
順調に下がるばっかりだ。ウーン・・・と思っていると、いきなりピッチングして上がり始めた。
廻しもしないのに上がっている。いっぺんにレベルまで上がって行った。私も急いでテイクオフ。
南の小山過ぎた頃、少しリフトあったので、1回転して更に前に出すも、リフト感じない。
『こりゃーいかん!!』と尾根にもどるも低くなりすぎ順調に下がる一方。とうとう緊急ランディングに
降りてしまった。嫁さんはじめ皆さんゆうゆうとステイしている。
ああ・・・!!自分だけ一人ぶっ飛んでしまった!
カッカッと怒りに狂いながら暑いのも通り越して一気にランディング場まで速足で歩いてしまった。
東屋に着くと、ホアンがいたので、「おかさん帰ったら大威張りだろう!!」と肩をいからせて見せたので
大笑いしていた。井口さんや、小脇さんは+1300m位で雲から出たり入ったりしている。
皆さん雲底で遊んでいる。卵焼色の嫁さんの機体も皆さんと同じ空域を+1000m位で飛んでいる。
バリオも持たずに皆さんと同じ様に飛んでいるとは信じられないが・・・・。
いざとなったら何か野生の感が働くのか??
皆さん高い高度で神の倉へ移動して来た。嫁さんもくっついて移動。初めての神の倉谷渡りを成功させた。
神の倉上空でも皆さんとゆうゆうと遊んでいる。石田さんの息子、ケンちゃんが、
映画を見に行く約束が有るとかで重元さんの無線借りて「早く降ろして〜!!」とお父さんに頼んでいる。
その内嫁さんも降りて来た。グランドサーマルが強くなかなか降ろせず、風の方向も変化していたので
最後は桜の木にひっかかりそうになりながら、ちょっと危ないランディングだった。
初めての2時間近いフライトと初神の倉谷渡りであった。
皆さん3時間以上のフライト。小脇さんと井口さんは5時間のフライトだったようだ。
以下嫁さんの弁・・・
『私はいつもラッキーなだけ!!。私が良い飛びが出来た時は決まって主人は一人悲しくぶっ飛んで
しまっている 主人のツキを私が横取りしているのかも・・・・。次回も頑張らなくっちゃ!!』だと・・・・・

ホアンを連れて荒槙へ。行くと無風又は時々0.5mの東風。今日はクロスでテイクオフをやるという。
0・5m微風でもキャノピーを捧げて持っていなくても立ち上げてテイクオフした。
ハーフブレイク・フルブレークのタイミングも良くなった。
今度は無風でキャノピー捧げて持ってやったら、見事無風でテイクオフして行った。
私なぞは、半年位かかった様に思うが、ホアンは抜群の運動神経の持ち主らしい。
最後の無風では走る方向悪く、萱の中を走ってしまい、腕を萱で八つ裂きにしてしまった。
長袖を着る様注意しなければならなかったとホアンに言ったら「ネバーマインド!シュワルツネッガーだ!!」
と冗談どばしていた。高度15m位しか残っていなかったので、私がグライダーを付け無風でクロス立ち上げし
脱兎の如く前つのめりで走り、浮いて見せたので、何とか私の面目は保たれた。
あ〜あ・・・盆休みも終わってしまったなぁ〜!!

   無線を仕込んで・・・    無風で立ち上げるぞ〜!!

   途中からでもチャレンジだ    シュワルツネッガーだあ〜

8月18日(土曜日)晴れ  ホアン初の強風立ち上げ
ほっておくといつまでたっても起きてこないホアンをたたき起こして神の倉へ。
到着すると、日高さんしか居ない。台風の影響か南の風5〜6mは吹いている。
小脇さんが来て、松代一家が立ち寄る。今日はいっちゃん連れてニュージーランド村へ行くそうだ。
強風なので松代さんも笑顔でニュージーランド村へ出かけて行った。
昼過ぎ工藤さんと倉田さんが様子を見に立ち寄る。スペイン仕込みの「ビール頂戴!」とか
「名前は?」とスペイン語でホアンに話し掛けている。とても飛べそうにないので引き揚げて行った。
ホアン一人ランディング場で立ち上げの稽古。盆とは違って、今日は強風なのでコントロールに
てこずっている。盆には何でも出来て、鼻高々のホアンだったので、風に翻弄させておく。
どうしても立ち上げきれない!嫁さんビデオを撮っている。


   もっと腰をいれて!!    上手く行かないな〜

   そうそう!強風のときは壁を作ってスタンバイ!!!    立ち上げ失敗!

   う〜ん!うまく立ち上がらないな〜    強風でキャノピーまとまらない!

   撒きつけて行っちゃえ〜    前が見えないよ〜

小一時たって、師匠(私!)のお出ましとなる。
強風の時のバックハンドライズアップは少し反り返ってハーネス全体でライズアップし
頭上で早く安定させないと、引っぱり回されるだけだと教え、やってみせる。
10Kgも少ない体重の私がサンダル履きでコントロールして見せるので、不思議で仕様が無い様子だ。
振り向くとき足の爪を打ってしまい、痛くて涙が出そうだったが、やせ我慢で平気の顔をしていた・・・・。
3時半までホアンも頑張って立ち上げの稽古をしたが、他には誰も来なかった。
何だか淋しい土曜日だった。

   師匠が手本を見せてやる!!    1mならここでも浮き上がれるのだ〜

   強風の時はハーネス全体で受けるのだ!!    う〜ん!!

   寝転がるとキャノピーが傾くまえにブレークコードを操作    こうやって背中で受けるのだ!!

『高宮湯の森』へ行く。入場料は『ふかわの湯』と同じ600円だが、何度入ってもOKで
電気あんま機もただで使えるのがうれしい。帰りに高陽町の『更福』で大盛りそばを食べて帰った。
ホアン日本そばは大好きである。
8月19日(日曜日)晴れ
大型台風の接近で風が強い。今日はホアンと二人で10時半頃出発。
小脇さん、武ちゃん、友井さんが東屋にいた。
後から、ぽつぽつと、広大4名と石田さんや昼から井口さんた兵萬さんも登場。
地森スクールの10名近くの講習生達も、荒槙からランディング場に帰って来た。
立ち上げの仲間も(7〜8名)出来、ホアンも昼飯も食べずに、夕方5時頃まで頑張る。
まだ6日目なのにバックハンドライズアップの稽古をしているので、皆さん感心している。
帰路その事をホアンに伝えてやったら『おおっ!!』と嬉しそうであった。
今日5〜6mの強風であったので、完全なコントロールにならなかったが、目いっぱい頑張った。
嫁さん曰く「車から降りて来たホアンの目は落ち窪んで、うつろに見えた!」そうである。
そんなホアンを見て、嫁さん今日は焼肉を準備していた。
腹も落ち着いた。今日は10時半から、BSチャンネルでK−1のタッグマッチがあり、ホアン楽しみにしている。
夕飯を食べて、居間でのびているホアンを揺り起こし、K−1の試合を見る。
ずっと連ちゃんでホアンをしごいてきたが、いささかこちらの方がグロッキー状態である。
8月25日(土曜日)晴れ
今日と明日はホアンがAFSの集いで、世羅西のキャンプ場に泊まりに行った。
心置きなく飛ぶぞ〜・・・・!という訳で10時頃出かける。
広大ボンゴと友井さんの車が見える。近藤のおばちゃん、小脇さん、井口さん、鍛治ちゃん、
マキちゃん、とりあえず荒谷山へ。ランディング右のボールでカラス20羽くらいとトンビ5〜6羽
乱舞している。おおっ!すごいサーマルかと見たが上昇しているわけではない。
何だか臭い。死体が腐乱した臭いだ。鹿か猪の肉を争っているのだろうか?
二回目に上がる時に、「バイクで来た若い衆がころがっているのだと、可愛そうだが・・・・」等と
友井さんと話をしながら、しかしあまりに臭いので、降りては見なかった。
誰かボールの上を飛んだとき、よく観察して下さい。
1本目はブローが入ってくるも、弱いものだったので、皆さん躊躇している。
正面から近藤のおばちゃん頑張ってテイクオフ。サブラン目指してまっしぐらだが、何もない。
尾根筋最後の小山でサーマルヒット。ぐいぐいと上げ始め、+200m位でテイクオフ上まで戻って来た。
それにつられて皆さんテイクオフするも何事も無くサブランへ。広大中島は荒谷山初飛びなので
だいぶナーバスになっていた。広大古川が先に降り、励ましている。まっしぐらにサブランに向い、尾根で
2〜3ケサーマルを突っ切って行く。平地まで行き、グッドサーマルで降下しない。
楽しんでいるか?苦しんでいるか?後で中島に聞くとランディングアプローチで降りれないので、
だいぶあせった!と言っていた。無事ランディングで何より。井口さんと2人になってしまい
飛びたい私はテイクオフ。何も無くサブランへ。平地でグランドサーマル有ったが少し遊んで
広大ボンゴが回収に来ていてくれるので早々に降ろす。
2本目も荒谷山へ。弱いブローが南や北や正面から入って来る。誰もテイクオフしようとしない。
又も近藤のおばちゃん先頭切ってテイクオフ。今度は右の小山を目指す。
あった!!少しピッチングしながら、余り廻さずとも上昇している。
近藤のおばちゃん、マキちゃん、中村さん、は+1300mくらい?足刈さんは雲を出たり入ったりだ。
今日は近藤のおばちゃんが切り込み隊長で素晴らしい働きだった。私も続いて出たのだが
トップアウト+300m位までで、上がりきらない。小脇さんも井口さんも同じ高さで苦しんでいる。
一時間弱で皆んな垂れて来た。荒谷山トップラン狙う。吹流しが南の風で水平なもので、少し離れた
ところから編流でアプローチするも、思った程吹き上げ無し。ズブズブと−20m位の斜面に降ろしてしまった。
コウノトリ巣状態なので、友井さんと加藤さんが回収に駆けつけてくれた。
加藤さんに”山チン、山チン”と騒がれてしまった。
『いや!狙って降りて来たのだがら、あえて言うならアウトランだ!』と私は言い張る。
小脇さんから「それなら500円の罰金だ!!」と逆襲されてしまった。0円の山チンを取ろうか?
余り風の状態良くないので、皆で荒谷山を撤収。最後のぶっ飛びと神の倉に上がり、ブローもないので、
寝てしまっていると雨がパラついて来て撤収!
8月26日(日曜日)  小ガグルフライト
天気予報は雨だったのだが、10時頃晴れ間も見え出したので、豊栄から急いで出かける。
誰か来ているかな〜?と思いながらランディング場に到着すると、プレジャーの面々が居た。
後は広大と武ちゃんだ。とりあえずプレジャーの車に乗せてもらい、神の倉へ上がる。
北から微風が入っているので、『とりあえずぶっ飛び』と最初に出る。サーマルの出始めで
山すそで少しウロウロしたが、上昇まではかなわず。今度は広大ボンゴに武ちゃんと乗せてもらい
神の倉へ上がる。プレジャーの大久保さん、無風でウエイティング中。山本さんがランディング場に
到着する頃なので、もう1本ぶっ飛び覚悟で無風の中テイクオフ。
鉄塔下手前尾根で小さく強いサーマルヒット。
2〜3度8の字で高度を揚げ、少し沖に出して本格的にハイバンクで廻し上昇。一気に+300m位あげ
テイクオフ前に移動し、+6mのサーマル引っ掛け、+800mへ。ウロウロして、サーマルの有る所で
+1100mまで。誰も出てこないので、小一時間ばかりは全ての空域独り占めした。
ボツボツとテイクオフする機体が10機以上見える。今日の雨の天気予報にだまされた人が大急ぎで
駆けつけたに違いない。+500m位に落ちた頃、テイクオフ上空でサーマル獲得合戦となった。
小脇さん、松永さん、松代さん、時安さんと私とで、少しづつ位置を変えたり、旋回範囲を変えたりで
バトルを繰り返し、さすが小脇さんが抜け出して行った。私も歯を食いしばったが、抜け出すまでに至らず
その後有留上空で揚げ直す。今回は小さなサーマルでくるくるとダンスをした。
一人は小脇さんと同一サーマルで同レベルで翼端が5m位で触れ合わんばかりに接近して廻した。
お互いに顔を見つめあいながら(気持ち悪い〜!!)心を許しあって接近して廻すのはある種快感ではあった。

もう一人は時安さんと廻した。時安さんとは、10m以上離れていたと思うが、やはり、同一レベルでお互い
信頼を置きながら、廻す事が心地良かった。
今回は最初に出たので、何とか最後まで飛んでいようと思い、粘ったのだが、松代さん、時安さんと
三機になった。私は早めにテイクオフ場に近づきトップランアプローチ。北の風1〜2m入っている様だ。、
西斜面から入る。北斜面でウエイティング中の広大3名に声をかけ注意を促しソフトランディング。
続いて、松代さんトップランディングして来た。
松代さんに「初トップラン?」と聞くと、「二度目です」と・・・・。
私がトップランをチャレンジし始めたので、心密かに後に続く人が増えて来たか??
沖縄で初トップランの石田さんの神の倉初トップランも待たれる。
トップランして広大の古川に「稲垣さん、何時間でしたー?」と聞かれバリオを見ると、
2時間30分であった。広大生と友井さんテイクオフを見送って、私も6時から
流川で会合があるのでぶっ飛んで帰った。